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カフェ好き京都人による京都の老舗&新鋭カフェ20選!抹茶と本格珈琲を古都で味わおう!

2019.11.06

春の桜、秋の紅葉をはじめ、四季を通じて観光が楽しめる歴史と文化の魅力あふれる街・京都。今回はそんな京都をよりもっと知るうえで、是非一度は行っておきたい素敵なカフェをご紹介したいと思います。実際に行った有名な抹茶がおいしい老舗から新しい今どきのカフェを厳選!

この記事に登場する専門家

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京都在住ライター

熊谷直也

現在京都在住。若い頃から日本中、そして海外をたくさん旅した経験から、ガイドブックにはない情報や、地元の人だけが知っているスペシャルな情報などをお伝えしていきます。

  1. 千年の都でカフェを楽しもう!
  2. 京都のカフェの基礎知識
  3. 京の「老舗」とは?
  4. おすすめ京都のカフェ◆個性派編
  5. おすすめ京都のカフェ◆老舗編
  6. おすすめ京都のカフェ◆ユニーク編
  7. おすすめ京都のカフェ◆着物と抹茶の似合う和カフェ編
  8. 世界も注目する京珈琲?
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皆さん、こんにちは! 京都在住ライターの熊谷直也です。

ところで皆さんが京都を観光される時、カフェ選びに迷ったりしていませんか?

今回はそんなあなたのために、京都人がよく行く、とっておきカフェをご紹介しますので是非参考にしてくださいね。京都には歴史あるカフェやお洒落なカフェ、ユニークなカフェが数多くあり、それぞれに特徴やこだわりがあるので、比べてみるのも面白いかもしれません。

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まずは京都カフェの基本的な豆知識からお話ししますね。

最近は京都のカフェの新情報がTwitterやInstagramなどで発信されることが多くなりました。言わば「京都カフェブーム」。何故ブームになっているのかは、冒頭にも書きました「観光客が多い」というのも勿論理由の一つですが、他にも大きな理由があるのです。

まずは、京都カフェブームの背景から探ってみましょう。

京都の水と茶の文化

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皆さんは京都と言えばどういう飲み物を連想されますか? やはり「煎茶」「抹茶」のイメージですよね。京都のお茶は今から800年ほど前に京都や宇治で栽培が始まったとされています。お茶をはじめ農作物にとって大事なのは温暖な気候と肥沃な農地、そして適度な雨量。その自然の恵みで京都では良質のお茶が獲れます。しかも、京都の水はとても澄んだおいしい水。そんな水どころの京都ですから、お茶の文化が栄えたのはごく当然のことと言えるでしょう。

現代京都の「お茶」事情

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では、そんなお茶文化の街・京都の人なら、さぞ毎日高級な煎茶・抹茶をよく飲んでいるのでは?と思いきや、意外や意外そうではありません。日本三大茶の一つ・宇治茶のお膝元ですが、静岡市のお茶の消費量が全国第1位なのに対し、京都市は9位とあまり高くありません。(※)勿論京都人もお茶は飲みますが、一般的に番茶、ほうじ茶です。

でも、何故それほど順位が高くないのでしょうか? 答えは「京都人の現代化」にあります。

実は「珈琲」消費量日本一の京都

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私たちのイメージと現実の違いとは面白いものです。「珈琲の消費量日本一は?」と想像すると、誰もが「東京」「横浜」「神戸」といった最も先進的な都市名が浮かぶかもしれません。しかし、意外にも珈琲の消費量全国第1位は、なんと京都市なのです。(※)

皆さんが京都人に対して抱いている「純和風」的なイメージとはまたもやギャップがあるかもしれませんが、日本で一番珈琲を飲んでいるのは京都市民なのです。

知れば納得 京都と珈琲の関係

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またもう一つ意外なのは、京都の人々は実は「パンが大好き」というデータ。

これはパンの街・神戸市と年間購入金額全国1、2位を激しく争うトップクラス(※)。朝食も勿論「パン派」が多いです。となれば、当然「パンには珈琲」ということで、お茶よりも珈琲の需要のほうが高くなったのですね。

言わば和の代表・京都人の生活の現代化が「お茶より珈琲」という変化をもたらしたのです。

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さて、ここまでは京都のお茶・珈琲文化についてご説明してきましたが、では歴史の街・京都のカフェは他の街のカフェと何が違うのでしょうか?

その答えは、京都という土地柄、京都の人々の職人・商売人に対する厳しい目にあります。

創業100年で一人前の「老舗」

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京都はご存知のように歴史のある街。なので、創業から3~400年以上続く由緒正しいお店が実に数多くあります。よその地域では創業80年ほどで「老舗」と呼ばれるようなお店でも、京都では「まだ新しい店」と呼ばれてしまいます。実際京都の100年以内のお店の方はよく、「うちはまだ新米ですから」と言います。それほど「老舗」のハードルは高く、100年を迎えて漸く「老舗」として京都府から「暖簾の盾」の授与とともに表彰されるのです。

カフェは創業40年で老舗?

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何代も営々と受け継がれてきた味・評判を落とすことなく、今日も腕を振るい続けている老舗料亭やレストランが京都には沢山あります。そんな中でカフェが生き残っていくのも大変です。ましてや、日本のカフェ・珈琲の歴史はまだまだ浅いのです。

ただ、競争の激しい現代の京都では、4~50年以上変わらず営業を続けているカフェであれば、味の確かな「本物」と認められた「老舗カフェ」と呼んで差し支えないでしょう。

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以上、「京都のカフェの基礎知識」をご説明してきましたが、こうした知識を得たあなたは、もうすでに「京都カフェ通」の仲間入りです。あとは、京都ならではのカフェを実際に体験するだけ。

ということで、次はいよいよ「京都通なら知っておきたいカフェ」をご紹介します。

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さあ、ここからは京都カフェの登場です。

今京都で話題になっているカフェ、京都人に絶大な人気を誇るカフェを厳選してご紹介しましょう。

バリスタチャンピオンの「おもてなし」珈琲ワールド 『Okaffe Kyoto(オカフェ キョウト)』

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まず最初にご紹介するのは四条烏丸交差点の近く。今や知る人ぞ知る「Okaffe Kyoto」

2009年~2008の日本バリスタチャンピオンに輝いたバリスタ界のカリスマ・岡田章宏さんがオーナーのカフェです。

岡田オーナーは日本のカフェの第一人者であると同時に、茶道に通じる「おもてなしの心」を大切にするエンターティナー。

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目で見て驚いていただき、味わって感動していただき、そのリアクションを僕たちが見て、一緒に盛り上がる。それが、この仕事の醍醐味です」(WEBインタビューより)と岡田オーナー。情熱が迸り、日々とびきりの笑顔とキメのポーズでお客様との記念撮影に応じています。

勿論珈琲の味は格別で、定番の「ダンディブレンド」「パーティーブレンド」を中心とした多彩な珈琲、抹茶メニューも大人気。

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こちらが「昭和のハードな男の色気を感じる「ダンディブレンド」。スモーキーな香りと苦味、そして最後には心地のよい哀愁が漂います」。もう一つの定番「パーティーブレンド」は「シャンパンを片手に、楽しそうにおしゃべりする素敵女子たち。エキゾチックな香りとエレガントな酸味。そして最後には魅惑のときが・・・」だそうです。

さて、あなたはどちら派でしょうか?

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スイーツも各種用意されています。

こちらは名物の「パンどら」。店名が刻印されたどら焼きです。ちなみに「どら焼き」のことを京都では「三笠(みかさ)」と呼びます。

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「コーヒーゼリー・ボンバー」。バニラとの相性抜群。まさに美味しさ爆発です!

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店内奥にはいかにも京都らしいこんな坪庭もあり、心を和ませてくれます。

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2019年7月には、観光スポットとして大人気の嵐山に、2号店Okaffe Kyoto 嵐山」がOPENしました。

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コンセプトとしては「焙煎所カフェ」。カウンターの中の焙煎機も輝いています。

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今日も嵐山店は観光の人々で大賑わいの大忙し!

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この瞬間の、この色合いと香ばしさは珈琲好きにはたまりませんね。

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さあ、美味しいダンディブレンドが入りました。

嵐山店では紙カップ。それでも特製「Okaffe商標マーク」が入っていて、飲んだあとには持ち帰りたくなりますね。

両店とも活気にあふれ、一度だけでなく何度も足を運びたくなるそんなカフェ。京都に新しい風を起こし、新時代を創造し続けるこのOkaffeと岡田さんの今後の動向から目が離せません。

詳細情報

京町家で自家焙煎珈琲と京焼珈琲碗を楽しむ 『珈琲工房てらまち』

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続いて二条城の南、100年の歴史を誇る三条会商店街の中にある自家焙煎珈琲販売店&カフェ「珈琲工房てらまち」

このカフェの特徴は、「グレードの高い良質の珈琲や、試し焙煎をして美味しかった珈琲豆だけをセレクト」すること、「珈琲豆をそれぞれベストの状態で焙煎してからタイプ別の配合でブレンドする」アフターブレンド製法で美味しい珈琲を提供するというこだわりです。

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引用: https://www.instagram.com/p/Bn7lZUqHhWs/

さらにはカップにもこだわり、お客様に出す珈琲はすべて京焼の「珈琲碗(わん)」「陶葊(とうあん)」作陶)と呼ぶ、このカフェで珈琲を飲むためだけにあつらえた特注品のカップを使うという徹底ぶり。その京焼の美しさをも楽しみながら飲む珈琲は、いっそう美味しさが引き立ちます。

マスターのこうしたこだわりこそが、このカフェの人気の秘訣なのですね。

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引用: https://www.instagram.com/p/ByXO9Y4ALIF/

勿論珈琲だけではなく、サンドイッチや定番のランチメニュー、さらにはスイーツも豊富。

今日も常連さんや一見のお客様がいっぱい。マスターとお客様の楽しい会話が絶えません。

珈琲とお客様を愛してやまないマスターは、これからも美味しい珈琲を創りつづけて行くことでしょう。

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こちらは2階。1階のにぎやかさとは対照的で、まさに「静と動」。

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珈琲豆の袋がなんとも雰囲気を盛り立てますね。

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見てください、これが京焼の珈琲碗で飲む珈琲です。インスタ映えしますよね♪

皆さんも話題盛り沢山の「珈琲工房てらまち」を是非一度訪ねてみてください。

詳細情報

ライフスタイルを提案する『Café DOnG by Sfera(カフェ・ドン・バイ・スフェラ)』

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続いてのカフェは祇園にある「Café DOng by Sfera (カフェ・ドン・バイ・スフェラ)」

京都を拠点に世界へ向けインテリア製品販売、ライフスタイル提案を発信している「スフェラ」が経営するカフェです。

ビルの前庭には緑。どこか斬新というか個性的で人々の目を惹きます。ワンチャン連れの方が気軽に入れるよう同伴OK。店名の「DOng」とは実は看板犬・ドン君の名前なのだそうです。

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Sferaはイタリア語で「大気」「空気」「雰囲気」「天体」を意味します。

お店の落ち着きのあるインテリアにはうっとり見惚れてしまいます。まさに空間のアート、空気・雰囲気の美をお客様に味わっていただき、スフェラファンになっていただきたい、そんな経営陣の願いが表れているようです。

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天気の良い日はテラスでお茶を飲むのもお洒落かもしれませんね。

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この日は不在でしたが看板犬のドン君の絵でしょうか? なんだかかわいらしいですね。

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南天の器。テーブルが明るくなりますね。

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木製のグリーンラックに小さな鉢植え。まさに「木のぬくもりとグリーンのある暮らし」。

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バリエーションあるインテリアを通してライフスタイルを提案。

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落ち着きのあるリヴィング空間。是非生活に取り入れたいですね。

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どの席もコンセプトが違っていて、それぞれインスタ映えしますね。。その日の気分で座る席を変えてみたくなります。

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さて、こちらは京都を代表する老舗「嘯月(しょうげつ)」の和菓子です。完全予約制のお店なので普段はなかなか頂けませんが、このカフェでは「嘯月セット」として生菓子とおうすが楽しめます。

また他にも、くずきりで有名な「鍵善良房」とのコラボの和菓子などもあります。

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そして、挽きたての豆をハンドドリップで淹れるオリジナルブレンド珈琲。こんな美味しい珈琲をこんなお洒落な空間で飲めるなんて素敵です。

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まさに「和と洋」、「伝統と現代」が交差する新しい空間、それが「Café DOng by Sfera」です。

詳細情報

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続いては「老舗編」です。

長い歴史を持つお店が多く、お茶と関わりの深い京都。その京都の老舗カフェとは一体どういうところなのでしょうか? 早速覗いてみましょう。

まるでタイムスリップしたようなレトロ感が漂うカフェ 『築地』

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まずは四条河原町の交差点の北側にひっそり構える老舗カフェ「築地」。意外にも洋館です。

創業は1934年(昭和9年)、日本で「近代的な」という意味の『モダン』という言葉が流行した頃に京都に生まれたカフェです。お店の外観もその頃の時代を感じさせますね。

「築地」という店の名前は後から付けたもので、元々は「バックストリート」と呼んでいたそうです。しかし戦時中、それが敵製語ということでやむなく今の店名に変えたとのことです

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そして戦後の長い長い時間を今も尚生き続けるカフェ「築地」。時代は移り行くけれど、変えてはいけない場所がある。残しておくべき場所がある。そんなことを私たちに訴えかけているように感じます。

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引用: https://www.instagram.com/p/Bfh9R8EFQsB/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=dlfix

さて、店内に入るとさらに驚きます。まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような、レトロでクラシカルな内装。これらはすべて創業者がコレクションしていたものだそうです。

斜向かいのビヤレストランが満席の際などに、パブと間違えた外国人客が「ビール!」と言って入ってくるのはご愛嬌。

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昭和初期そのままの店内。どこを撮ってもインスタ映えしそうな店内風景です。通常午前中は1階席のみで営業し、この2階は午後2時頃から開けるのだそうです。

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100年を超えるという古時計。まさに「大きな古時計」の歌詞を彷彿とさせます。

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そしてこのカフェの名物はウィンナコーヒー。昭和初期に京都で初めてメニューに出したのがこのカフェなのだとか。古き良き昭和を感じさせる味わい深い一品です。

流れるBGMを聴きながら、静かに、そしてゆっくりと時間を過ごすのに最適なカフェですね。

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昭和の歌姫・美空ひばりが愛したホットケーキ  『スマート珈琲店』

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お次は寺町通りにある老舗「スマート珈琲店」。こちらも歴史が古く、1932年(昭和7年)創業のカフェです。

創業当初は「スマートランチ」という洋食屋さんでしたが、戦時中の一時期店を閉め、戦後にコーヒー専門店「スマート珈琲店」として再開したのだそうです。

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「スマート」というシンプルな店名は、「『気の利いたサービスができる店を目指したい』という意味を込めて」(公式サイトより)とのこと。創業の精神通り、今も変わらず自家焙煎のオリジナル珈琲を中心に、ランチメニューや軽食も各種取り揃えて営業しています。

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このカフェのエピソードとして有名なのは、なんと言っても「かの昭和の歌姫・美空ひばりさんがこのお店のホットケーキを大変好んでいた」というもの。きっとひばりさん、その美味しさにハマってしまわれたのでしょうね。

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店内の装飾はシンプルで落ち着きがあります。

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2階はランチタイムのみ営業。

そして階段に積み上げられた業務用の珈琲の缶。見事にレトロ化していますね。

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お待たせしました。ひばりさんの愛した名物ホットケーキです。まろやかな甘さが口の中いっぱいに広がります♬。

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そして、自家焙煎のこだわりのSmart Original Blended Coffee(スマート・オリジナルブレンド珈琲)」。香りも味わいも素晴らしいです。

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80数年の時を経て尚、京都の人々に愛される「スマート珈琲店」。代は変われど、創業当時から変わらぬ洋食の美味しさ、そして自家焙煎珈琲の味はこれからもずっと変わらずに受け継がれていくことでしょう。

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「コーヒーを通じて全ての人に感動と喜びと幸せを」 老舗『前田珈琲』

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京都市内に9店舗、海外に1店舗を展開する1971年(昭和46年)創業の「前田珈琲 室町本店」

創業から間もなく半世紀。今や京都では抜群に知名度の高い老舗で、常に斬新なアイデアを展開することで有名なカフェです。

このお店が他の老舗カフェと違うのは、駅ビルや駅前、大手商業施設などでなく、世界遺産や重要文化財の京都の名所や文化施設の中などにお店を置いていることです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BysO20pgIjx/

回転を考えれば、大通りや駅構内など人通りの多いところにお店を出すのがベターですが、前田社長、そして前田珈琲の理念は「コーヒーを通じて全ての人に感動と喜びと幸せを」というもの。

京都の人々、そして観光で来られた人々にゆっくりとくつろいでいただき、そして「最高の一杯」を味わっていただきたい。そんな想いがこうした出店の方針になっているのですね。

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引用: https://www.instagram.com/p/B1xjKFigC_F/

豆選び、焙煎、挽き、そして抽出と、すべての行程にこだわるという前田流の珈琲は、「茶の湯」に通じる「最高のおもてなし」として、来店されたお客様に愛されています。

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さて、これは前田珈琲のロゴ。現在各店の看板に使われているものです。

中国の現代美術家・徐冰(シュ・ビン)氏による書で、前田社長が惚れ込んで作ってもらったのだそうです。

実は中国にもこの漢字(?)は存在しないもので、左から「maEdA」というアルファベットを組み合わせて創作漢字にしたものなのだそうです。これもまさに斬新ですよね。

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では、前田珈琲のその他の各店を見ていきましょう。

まずは本店すぐそばの【明倫店】。ご覧の通り学校です。平成5年に120数年の歴史に幕を閉じた京都市立明倫小学校。現在は京都芸術センターになっていますが、ここに前田珈琲が入っているのです。とてもユニークですよね。

ちなみにこの建物は、2008年に国の有形文化財に登録されています。

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今にも出席簿を抱えた担任の先生が廊下を歩いて来そうです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BiliKcpBDxy/

「先生! 給食まだですか?」。

学び舎は違えど小学校時代の頃をふと思い出してしまいそうです。

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次に【茶房 前田】。二条城の庭園茶室「和楽庵」にあります。二条城はご説明するまでもなく世界文化遺産。その世界的文化財の中でも前田珈琲は営業しているのです。

茶房からこの石庭・清流園を眺めながら、抹茶・和菓子も楽しめます。まさにインスタ映えスポットですね。

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和楽庵。京都水運の祖・角倉了以(高瀬川を開削したことで有名)の屋敷の一部を移設して作られました。

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引用: https://www.instagram.com/p/B2lBJ22A2Fk/

抹茶と和菓子のセット。形といい、色使いといい見事。まさに「京のおもてなし」ですね。

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続いては【文博店】。京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店会議室)にあります。ここも重要文化財に指定されているんですよ。

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引用: https://www.instagram.com/p/BxJNzBNAljK/

さすがに厳かな雰囲気ですね。その昔は日銀の上層部の方々が、ここで喧々諤々の議論をしていたのでしょうね。

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引用: https://www.instagram.com/p/BvdNC1ggwUz/

でも、今はこうして、ゆったりと美味しい珈琲を味わえるカフェになりました。

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そして【高台寺店】。高台寺南門通りに面し、清水寺や八坂の塔にも近い、京都ではトップクラスの人気スポットにあります。

窓の外の通りを、時折お客様を乗せた人力車が通り、和服姿の女性が行き交う・・・、そんな京情緒あふれるカフェです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BDo-ZvHmrGy/

窓際の席は浴衣や着物姿でも座りやすいように畳ベンチシート。ちなみに、壁に飾ってある団扇は、芸舞妓さんが夏に御贔屓のお店やお客様に配っているもので、それぞれにその芸舞妓さんの芸名が入っています。

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さて、前田珈琲の人気の珈琲と言えば、このスペシャルブレンド「龍之助」。苦みを抑えたすっきりとした珈琲です。

前田の珈琲は「弁慶」「牛若丸」などユニークなネーミングが特徴です。是非飲み比べてみてください。

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いかがでしたでしょうか? 前田珈琲各店の一部ですがご紹介してきました。他にもお店は沢山あります。

観光巡りの際は最寄りの前田珈琲、是非お立ち寄りくださいね。

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珈琲職人が創る「おいしい珈琲の未来」 『小川珈琲』

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次にご紹介するのは「小川珈琲」

1952年(昭和27年)に創業。当初は珈琲製造卸の会社でしたが、1970年に伏見区に直営店第一号店をオープン。以後、多店舗展開を進めていきました。

社長の小川さんは、「ただ美味しい珈琲作りだけを目指す時代は終わりました」(公式サイトより)と言い、その先の未来を考えているとのこと。

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「珈琲職人として、本物の価値ある商品を創り、真心をもってお届けする」という理念の下、京都の「おもてなし」をグローバル化させ、世界に貢献する、そんな企業を目指しているとのことです。

現在、直営店では京都以外にも滋賀、神奈川、埼玉にも出店しています。

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さて、ここは【OGAWA COFFEE 京都駅中央口店】。JR京都駅前のお店です。小川珈琲はこうした路面店が多いのも特徴で、通りから気軽に入れますよね。

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さりげなく京都らしさを醸している店内。綺麗ですね。

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珈琲はオリジナルブレンドの他、各種取り揃えてあります。

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こちらは、「OGAWA COFFEE 京都駅店」。JR京都駅地下街のコトチカ京都にあります。

観光のお客様は勿論、多くの京都市民も利用しています。

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引用: https://www.instagram.com/p/BNqgfyaDd1_/

そして西京極の本社所在地にある「小川珈琲 本店」。座席が120席以上あるとても広いカフェです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BOTRxpeDcMQ/

ただ、本店周辺は特に有名な観光スポットはありません。遠方から来られる場合は、その当日に工場見学や珈琲教室、セミナーなどに参加され、「小川珈琲の日」にされるとよいかもしれませんね。

(注)工場見学、珈琲教室、セミナーの実施日・申込み方法はあらかじめ小川珈琲本社へお問合せください。

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引用: https://www.instagram.com/p/BPJzNXkjDI3/

小川珈琲は店構えの奇抜さ、斬新さよりも、ひとりでも多くの方々にお店の珈琲を飲んでいただくことにこだわりを持つ、そんなカフェです。

京都市内で見かけたら、是非お立ち寄りください。

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京都カフェの代表格~創業から変わらぬこだわり 『イノダコーヒ』

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さて、老舗カフェの締めくくりは、1940年(昭和15年)創業、会社設立1958年の京都カフェの代表格「イノダコーヒ 本店」

正式名称は「イノダコーヒ」で、コーヒーと語尾を伸ばしません。

このカフェはかつて、文豪谷崎潤一郎や池波正太郎らが愛した店とされています。

本格的に多店舗展開を始めたのが1964年からで、現在京都市内に8店舗の他、札幌、東京、神奈川、広島に支店があります。

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イノダコーヒの3つのこだわりは、「職人が焙煎した豆をネルドリップ式で味わう」「優雅に味わう贅沢な食事」「まるでタイムスリップしたようなレトロな空間」で、創業当時から変わらない方式の珈琲、ホテルのモーニングを思わせる「京の朝食」、そして各店舗それぞれのレトロな雰囲気がセールスポイントであるとしています。

京都と言えば「イノダコーヒ」との声が高い、歴史の深みと格式のあるカフェです。

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新館(左)と旧館の間の通路。歴史の境目です。

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レンガの佇まいもレトロ感覚です。ここもまたインスタ映えスポット盛り沢山ですね。

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こちらは京都駅前の地下街の「ポルタ支店」。常に地元市民や観光・出張のお客様でいっぱいです。

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イノダコーヒのおすすめは、1978年から発売され、現在もお店の代名詞的な主力商品となっている「アラビアの真珠」です。モカベースの、ヨーロピアンタイプ(深煎り)のブレンド珈琲です。味わい深い一品。


いかがですか? あなたもイノダコーヒで是非一度、京都の老舗カフェを体験してみてください。

詳細情報

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さて、ここからは京都でもちょっと変わったユニークなカフェをご紹介しますね。

一体どんなところがユニークなのでしょうか? 楽しみですね。

銭湯で珈琲? 『嵯峨野湯』

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まずは、JR嵯峨嵐山駅すぐそばにある「嵯峨野湯」

庶民の社交場だった大正・昭和の歴史に幕を下ろし、銭湯「嵯峨野湯」をリノベーション。とってもお洒落なカフェとして生まれ変わりました。

今では 番台がレジカウンターだったり、洗い場の蛇口や鏡がそのまま残してあったり、湯船もそのまま残っていたりと、随所に銭湯時代の面影が残っています。

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勿論、洗面器やタオルは要りません。(^^;)

そういえば、昔の銭湯の暖簾は、「●●湯」とか、大きく「ゆ」という文字が入っていたものです。

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外国のお客様へのお店の説明書き。

『1923年から庶民の憩いの場として楽しまれた「大浴場嵯峨湯」。

2006年に男性用浴場と女性用浴場に置かれた壁が撤去され、タイル、シャワー、鏡などが残され、「カフェスタイルのリゾート」として生まれ変わりました

さあ、お食事! そして嵐山観光へ!』

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カフェ内撮影禁止となっていて、筆者のカメラもここまでが限界です。なので、お店公式のインスタでちょっとだけ覗かせていただきましょう。

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引用: https://www.instagram.com/p/BQrJQyPDXwH/

元銭湯だけあって、なかなか広いんです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BwNzcQmHlto/

こちらは桜餅のパンケーキと珈琲。とっても美味しそうですね。

メニューもランチやスイーツが沢山ご用意されています。


いかがでしたか? お洒落な銭湯、いやカフェにあなたも是非一度!

詳細情報

日本庭園を観ながら珈琲を 『eX cafe 京都嵐山本店』

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さてお次は京福電鉄(嵐電)嵐山駅のすぐ裏、「eX cafe 京都嵐山本店」です。

門構えや雰囲気からして、「ここ、高級料亭?」と身構えてしまうかもしれませんが、ご安心ください。高齢化や人手不足で廃業した創業100年以上の老舗飲食店や古民家を独自のノウハウで再生させるオーナーの事業によりOPENしたカフェなのです。

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席からインスタ映えする綺麗な庭園を眺め、抹茶をいただきながら数々のスイーツの味を楽しめる、まさに一挙両得のカフェ。勿論珈琲、紅茶、その他軽食までバラエティ豊富。

嵐山観光の際は是非立ち寄りたいお店です。

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庭の景色はとても心が落ち着き、和みます。

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桜、青葉、紅葉、そして雪景色。この庭も季節ごとに違った表情を見せてくれることでしょう。

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店内の家具も落ち着きがあります。

心なしか、女性同士や若いカップルのお客様が多いようです。

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嵐山観光でお疲れの際は、是非「eX cafe 京都嵐山本店」でどうぞ御一服を。

詳細情報

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さて、京都のカフェをここまでご紹介して参りましたが、ご覧の方の中で、「珈琲もいいけれど、やっぱり「和の京都」を楽しみたい」「着物を着て抹茶が飲みたい」という方もいらっしゃると思います。そこで、最後にこのコーナーでは、抹茶の似合う京都和カフェをご紹介したいと思います。

これぞ京都の趣 『文の助茶屋』

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こちらは、カフェというよりも、茶店(ちゃみせ)と言った方がしっくりくるかもしれませんが、甘味処「文の助茶屋」です。八坂の塔から清水寺へ向かう道すがらにあります。

明治42年に創業した二代目落語家桂文之助の言葉、「粋(すい)様参る無粋(ぶすい)な店」を創業の精神に「お客様から愛される商品づくりとともに、皆様の幸せに貢献」できるよう精進を目指す、というのがお店のモットー。

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「ほっこり」「まったり」という言葉が似合いそうな景色。人々の行き交う喧騒からふっと解放される、そんな静寂はとても心地のいいものです。

清水寺観光の坂のアップダウンに疲れたとき、一休みするのに最適かもしれませんね。

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一軒でいいからいつ来ても変わらぬ店を残すこと。それが町衆の将来の拠り所となる。創業者二代目と文の助茶屋のポリシーです。

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引用: https://www.facebook.com/Bunnosukedyaya/photos/a.246629768781077/613436515433732/?type=3&theater

ご覧の通り粋な和服姿がよく似合うお店です。是非東山観光の際は、お抹茶とわらび餅、あんみつぜんざいなど召し上がってみてください。

詳細情報

京の老舗茶舗で、自ら淹れたお茶を飲む 『一保堂茶舗 喫茶室「嘉木」』

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引用: https://www.instagram.com/p/B2lRYG3n-Nv/

さて、今回の記事の中で「お茶」について色々お話をしてきましたが、京都以外の方に有名でよくクローズアップされるお茶は、実は厳密にいうと「京都」ではなく「宇治」「木津川」の茶舗のお茶なのです。しかし、ここでご紹介する「一保堂」は1717年に京都・寺町二条で創業され300年の歴史を持つ茶舗。つまり正真正銘の洛中(真に「京都」と言えるのは御土居で囲まれたこの内側だけとされる)の茶舗です。

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引用: https://www.instagram.com/p/wc1Q5HuuZQ/

1864年(弘化3年)に山階宮家より「茶、一つを保つように」と賜ったことが「一保堂」屋号の始まりと言われています。

「京都の誇るお茶」として、「一保堂のお茶」と言えば上等なものとして喜ばれるほどの逸品。そんな上物の京都のお茶を、しかも手取り足取り教わりながら自分で淹れて頂けるのが、喫茶室「嘉木(かぼく)」です。

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引用: https://www.instagram.com/p/BdSMt46n0eg/

喫茶室「嘉木」店内。日本茶のお店にオーク調のカウンター、斬新ですね。

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引用: https://www.instagram.com/p/BKccTJvg_xu/

京都のお土産話としてお友達に、「京都の300年の老舗でお茶を頂いた」と言うと、とても格好よくて、きっと羨ましがられますよ。


現代の宇治茶・抹茶ブーム。その根底にあり、脈々と伝えられる「茶の湯の精神」「おもてなしの心」を京都の老舗・一保堂はこれからも永く守りつづけて行くことでしょう。

詳細情報

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引用: https://www.instagram.com/p/BuRGtiqHL-C/

以上、京都の厳選おすすめカフェをご紹介してまいりました。

まだまだ沢山あるのですが、お伝えしきれません。それらはまた次の機会にご紹介しますね。

さて、そんな京都のカフェですが、今や世界にも注目されているんです。

グローバル化する京都のカフェ

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引用: https://www.instagram.com/p/Bzq2UqGlRvS/

昨今、今回ご紹介した「前田珈琲」が北京に、「一保堂」がニューヨークに出店したりと、京都のカフェが相次いで海外進出し、また、グローバルカフェ「アラビカ・コーヒー」が京都の東山、嵐山、河原町に日本第1~3号店を出し、最近では米・高級ブランド店・ラルフ・ローレンが、「ラルフズ・コーヒー」を京都に出店しました。今や京都が日本だけでなく、世界でも「珈琲の街」「カフェの街」として認められてきた証と言えるでしょう。

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「古都」「いにしえの街」と呼ばれる京都ですが、一方で歴史上「日本初」が意外に多いのも京都。言わば、日本の未来を常にリードしているのは京都なのかもしれません。

カフェ職人たちも日夜研究と努力を続け、京都カフェの発展に心血を注いでいます。

近い将来、京都のカフェはきっと、世界に向けた新たなムーブメントを起こすことでしょう。


どうぞ、是非「京都のカフェ」を存分にお楽しみください。

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