【セックスマニアが解説】バルトリン腺嚢胞って何?性行為で移る病気なの?

みなさんこんにちは。

ぶり返すバルトリン腺炎と日々戦っている、カトレア姐さんです。

バルトリン腺ってご存じですか?

あまり聞きなれないとは思いますが、スキーン腺と並んで、女性にとってはとても大事なところになります。

ええ、もちろんアソコの話です。

女性器にあるバルトリン腺は、男性で言うとカウパー腺の事です。

カウパー腺はカウパー腺液(我慢汁)の出るところなので、皆さん当然ご存じですよね。

このバルトリン腺がないと困るんですが、厄介なことにとてもセンシティブ。

結構炎症を起こして大変なことになったりするんです。

今回は、バルトリン腺に出来ると困る、バルトリン腺嚢胞(のうほう)について解説していきます。

バルトリン腺嚢胞ができると、性行為なんてとてもできませんから、女性の膣に起こる病気のひとつとして、男性もしっかり勉強してくださいね。

それではまず、バルトリン腺について知ってみましょう。

バルトリン腺やバルトリン腺炎、バルトリン腺嚢胞について知る事で、出来てしまった時の対処法や、性行為の可能性について知る事ができます。

バルトリン腺は、女性の膣から分泌液(愛液)を出す腺です。

実は膣の入り口、小陰唇のびらびらをめくると左右に2か所あります。

愛液はバルトリン腺の他に、スキーン腺(男性で言う前立腺)と言う所からも分泌されます。

スキーン腺は潮吹きと関係があると言われますが、今回はちょっと横に置いておきましょう。

バルトリン腺は涙腺と同様に小さい穴なので、じっくり見ないと判りませんが、結構膣口付近にあるので、見ようと思えば探す事ができます。

バルトリン腺から愛液が分泌されるため、性交時の潤滑油となり、セックス時に擦れる痛みを軽減させてくれています。

バルトリン腺について図解で見たいならこちらから

膣の下の方に、2か所あるバルトリン腺ですが、小さな分泌腺の為に様々な要因からつまって、穴がふさがってしまう事があります。

膣の入り口付近にあるので、ちょっとした事で細菌感染を起こしやすいのが特徴なんですよね。

細菌感染してしまう原因は様々ですが、それは後述しますね。

バルトリン腺に炎症が起こると、膣の入り口付近(膣口の下の方)がムズムズします。

そして、数日のうちに激しい痛みに変わります。

炎症が起こると、分泌腺がふさがってしまうため、愛液が上手く排出されないという事も起こります。

バルトリン腺に炎症を起こし、詰まってしまうと、そこに粘液が溜まってしまう事になります。

上手く排出されないことが原因です。

そのように、粘液が溜まってしまった状態を「嚢胞（のうほう）」と呼びます。

恐ろしい事に、バルトリン腺嚢胞をそのまま放置していると、中に粘液がどんどんたまって、ピンポン玉や鶏の卵くらいの大きさに腫れてしまうんですよ。

この状態をバルトリン腺嚢腫といいますが、この時点で早めに病院に行った方が良いです。

大きくなってくると、正直座ったり寝たりするのも大変になります。

感染症による炎症なので、当然熱が出る場合もあります。

また、最悪の事にその粘液が中で膿になってしまう事があるんですよ。

膿んでしまうと、人によっては変な匂いがする事もあって、性病と思われやすいです。

バルトリン腺嚢胞は、性病ではありません。

原因になるのは、実は常在菌です。

膣内に普段から常在している、連鎖球菌やブドウ球菌、時には大腸菌などによって炎症が起こってしまう事が原因となっています。

ただし、稀にりん病を起こす淋菌によっても、バルトリン腺が炎症を起こす事があります。

りん病の場合、女性の場合は無症状の事も多いのですが、男性の場合には明らかに尿道に違和感が起こり、痛みや黄色い膿を伴う尿道炎になるので、自覚症状があればすぐに治療するようにしましょう。

単なるバルトリン腺嚢胞の場合、女性から男性への感染はありません。

なぜなら、原因が常在菌によるものだからです。

しかし、正直な話、バルトリン腺炎やバルトリン腺嚢胞がある場合には、性行為は不可能です。

バルトリン腺は膣の入り口にあるため、男性器の挿入がとても痛くて苦痛になるからです。

また、りん病が原因でバルトリン腺炎やバルトリン腺嚢胞が起こった場合には、男性にも感染する可能性があります。

どの道、バルトリン腺に炎症を起こしている場合には、痛みや不快感がハンパないので、性行為はしないに越したことはないでしょう。

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私は、バルトリン腺嚢胞まで行ったことはないのですが、数か月に1度の割合でバルトリン腺炎に苦しむ事があります。

あまりに頻繁に炎症を起こすので、もちろん薬は常備しているのですが、炎症を起こしかけている感じが分かり、「あ、くるな」と言うのも分かるようになってしまいました。

最初にバルトリン腺炎になったのは、妊娠時の出産間際の時でした。

ある日、膣の入り口がムズムズとして、我慢できない痒みに襲われました。

座っているとジーンズの縫い目が当たるので、そのせいで擦れてしまったんだと思いましたが、触ってみると、膣口にできものができているような感覚があり、ちょっと爛れたような腫れ感があります。

片側だけなので、おかしいなとも思いましたが、数日のうちに尋常ではない痛みに変わり、とても椅子に座っていられない状態になりました。

もちろん縫い目が当たるので、ジーパンを履く事もできません。

出産間際だったので、抵抗力が落ちているのかなと考えていましたが、万が一「ヘルペス」だったらどうしようかと思い悩むようになりました。

ヘルペスにはなった事がありませんが、友人で時々多忙の時に、唇の端にヘルペスが出ると言っていた子がいたので、心配になったのです。

なぜなら、ヘルペスの場合は出産時に胎児に感染する可能性があるからです。

性器ヘルペスは水泡や潰瘍ができ、かゆみや痛みが出ると言われます。

しかし、妊娠中の大きなお腹では、自分の性器の様子を見る事が不可能でした。

私は、パートナーのいない出産だったため、代わりに見てくれる人もいません。

結局あまりに心配だったので、医者に掛かった所、「念のため」という事で大学病院への紹介状を書いてくれました。

大学病院では、男のお医者さんでした。

それまで婦人科系は女医にしかかかった事のなかった私は、かなり躊躇しました。

男性医は「見せたくなかったら診察はできないけど見せなくてもいい」なんて事を言うんですよね。

しかし、ヘルペスだったら困ると思い、思い切ってご開帳したんです。

そうしたら、お医者さんは見ただけで「ヘルペスじゃないね」と言いました。

自分で何も見えないので不安でしたが、見た目から異なっていたのでしょうね。

診察も何もありませんでした。

当時はヘルペスではないと判り、安心して出産に臨みました。

しかし、それ以来頻繁に再発するんですよ。

しかも、生理の前(排卵から生理の直前)に頻発します。

毎月はありませんが、数か月に1度くらいの割合で、生理の直前になると痛みが起こります。

最初はムズムズしてきて、下着がこすれてしまったか、トイレの時に強く拭いてしまったかのようなちょっとした痛みなのですが、触ってみると必ず片方の膣口(バルトリン腺付近)だけ腫れています。

幸い、嚢腫になった事はまだないのですが、炎症でもかなり痛いんですよ、これが。

やけどか、カッターで切り付けられたか、そんな痛みです。

ヒリヒリして、椅子にも座れず、歩くのも辛い。

自電車には乗れません。「痔の痛みってこんなのかしら」と痔にもなった事のない私は、一体どちらの痛みがより酷いのか、などと考えます。

大抵生理の直前で、生理が始まるころには収まって来るのですが、生理になっても治らなかった時は最悪です。

なんだか、生理中ではよっぽど清潔にしていないと、炎症が余計に酷くなる気がします。

バルトリン腺の炎症の場合は、抗生物質やかゆみ止めなどを服用しつつ、1週間ほどで自然治癒させる事ができます。

実際は私は、いつもそんな感じです。

しかし、バルトリン腺嚢腫になってしまうとお手上げです。

下手すると、衣類を身に着ける事ができなくなるほどの痛みです。

婦人科に掛かると、消炎剤や抗生物質を出してもらえるので、服用すれば3日ほどで痛みも収まって来るでしょう。

ただし膿が溜まっている場合には、切開する必要も出てきます。

メスで切開して、膿を絞り出すのは結構痛みを伴いますが、処置しないともっとひどくなりますし、性行為もできなくなってしまいます。

また、注射器で膿を吸い取ると言う方法もあります。

いずれにしても、まだ嚢胞が小さいうちに婦人科に掛かる方が、処置が軽く済むので、悩んでいないでさっさと行った方が賢明です。

なぜなら、バルトリン腺の炎症はかなりの頻度で再発するからです。

バルトリン腺の炎症は、本当に洒落にならないほど痛くて不愉快です。

「こんな小さなできものに、こんなに全身の力を奪われるなんて!」と驚くほどの痛みです。

腹の下に力を入れる、と言うような言い回しがありますが、バルトリン腺炎になると、「身体の中心に力が入らない」事を実感します。

バルトリン腺炎・バルトリン腺嚢胞の原因は、常在菌のため、自身の体調によって感染しやすかったりしにくかったりします。

私の経験から、バルトリン腺に炎症の起きやすい時期をピックアップしてみました。

人間の身体は、ストレスに対してとても弱いです。

ただでさえ現代人は、仕事や人間関係のストレスをためやすい環境の中で生きています。

ストレスが身体に与える影響はバカにできません。

仕事が忙しい時、身近な人間や生活にストレスがあるときなどは、膣内の環境が乱れやすくなり、炎症を起こしやすいと言えます。

抵抗力が落ちていると、膣内のpHバランスが崩れて来てしまいます。

バランスが崩れると、常在菌が突如増えやすくなることがあります。

そのため、普段とは体調が異なり、感染を起こしやすいのです。

抵抗力が落ちている時とは、例えば睡眠不足が続いている、栄養不足が続いている、疲れている時です。

また、風邪などの病気の時にも、抵抗力が落ちて、炎症を起こしやすくなります。

排卵期から生理前後の時期も、膣内のバランスが変化する時期です。

突如膣のバランスが崩れる事によって、感染してしまう事があり、私はこのセンシティブな時期での感染が一番多いと感じています。

女性の場合、妊娠や出産に伴う自然の抵抗力の低下は免れませんが、なるべく健康に気を付けて過ごしたいものですね。

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