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北海道の最北端「宗谷岬」と最東端「納沙布岬」の魅力・行き方をご紹介!

2019.12.02

さいはての地をめぐる旅は大きな魅力です。北海道には日本「最北端」の岬と「最東端」の岬が存在します。「最北端」は宗谷岬ですが、近くにあるノシャップ岬も外せません。ノシャップ岬と名前の似ている「最東端の岬」納沙布岬も合わせ、駅やバスのアクセス・見どころと共にご紹介します。

この記事に登場する専門家

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音楽好きの鉄道旅人

さえわたる

ヴァイオリン演奏やポップスの作曲・編曲・ヴォーカル活動をする一方、大好きな鉄道に乗りながら国内をひとり旅しています。
全国各地のお城や旧跡・博物館を訪ねるのが好きです。

  1. 鉄道とバスで北海道最北端・最東端の岬を訪問
  2. 北海道最北端の駅・稚内駅
  3. 北海道の岬①北海道最北端の岬【宗谷岬】
  4. 宗谷岬近辺の施設
  5. 北海道の岬②もうひとつの最北端の岬【ノシャップ岬】
  6. 北海道最東端の駅・根室駅
  7. 北海道の岬③北海道最東端の岬【納沙布岬】
  8. 納沙布岬のモニュメント
  9. それぞれ違った顔を持つ「最北端」「最東端」の岬

こんにちは。さえわたるです。


大好きな鉄道に乗りながら、全国各地を旅しています。


全都道府県を回り、日本本土の最北端・最南端・最東端・最西端をそれぞれ訪ねました。

あえてクルマを使わずに、鉄道と路線バスの「公共交通機関」を使っての旅です。


日本列島の形からわかるように、東西南北のうちの「最北端」と「最東端」は北海道にあり、それぞれ岬の名称がついています。

「最北端」は【宗谷岬】と【ノシャップ岬】の2つが並び、一方「最東端」には名前の似た【納沙布岬】(のさっぷみさき)が。


同じ岬でも、それぞれに違った風景がそこにはありました。

「最北端」にある2つの岬のうち、まずは宗谷岬を目指します。


最寄駅の稚内駅へ。


稚内駅への鉄道便は、札幌駅から宗谷本線を走る特急列車に乗り、直通で5時間以上の長旅です。

高速バスも通ってはいますが、時刻表通りで走ったとして約6時間かかります。

新千歳空港から稚内空港への道内航空便もあり、飛行機自体は1時間ほどで到着しますが、本数が少ないです。


というわけで、札幌から鉄道で一路稚内に向かいました。

最北端の駅・稚内駅の風景

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稚内駅駅舎です。


何回かの改築を繰り返し、現在の洗練されたデザインになっています。

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以前の駅舎の壁面には「日本最北端」の文字も見られました。

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「最北端の駅」なので、線路も当然行き止まりになっています。


この風景を見ると、文字通り「終点」にやって来た感があります。

北海道最北端の路線バスで【宗谷岬】へ

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稚内駅前にあるバスターミナルで、宗谷岬行きのバスを待ちます。

宗谷バスの路線バスに乗り、宗谷岬を目指します。


ただしここでネックになるのが、このバス便が1日に4便しかないこと。

公共交通機関での移動は、スケジュール調整がポイント。

まさに、時間との勝負です。

最北端のバス停

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稚内駅前から約50分ほどで、宗谷岬前、最北端のバス停に到着します。

一帯は「宗谷岬平和公園」として整備されています。


「岬」という言葉から、もっと尖った地形、あるいは切り立った断崖絶壁の風景を想像していたのですが、実際に訪れて小高い展望台から眺めてみると、国道脇によくある駐車場・休憩所のような「広場」だけ…

そんな印象でした。

日本最北端の碑

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その「広場」の突端に「日本最北端の地」と書かれた石碑が建っています。

これを目にして初めて、はるばる最北端までやって来た実感が湧いてきます。


天候の良い日には、遥か沖合にサハリンの陸地がわずかに望めることもあります。


碑の高さは、緯度(北緯45度3分)に合わせて4.53メートルに作られたとか。

確かにあまり大きな碑ではありませんが、それでも「最北端」の文字には重みがあります。

宗谷海域海軍戦没者慰霊碑・平和の碑

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付近には「宗谷海域海軍戦没者慰霊碑」があります。

これは、宗谷地区の防備に際し殉職した人々を慰霊するためのもの。


そして「平和の碑」は、戦時中に日本海に沈没した商船の乗組員を慰霊するために建立されました。

「宗谷岬」歌碑

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「宗谷岬」の歌詞が記された歌碑もありました。


ここでは歌碑だけでなく、実際の楽曲の音声がスピーカーを通してエンドレスで流れていました。


1970年代に「宗谷岬」というシングル盤が発売され、さまざまな歌手によってカバーされたものです。

稚内駅から再びバスへ

帰りのバスも、やはり1日4便しかありません。


もっと長い時間ゆっくり観光したいところですが、ここは慌ただしく現場退散。

稚内駅に戻ります。


そして今度は別の路線バスに乗って、もうひとつの最北端の岬、ノシャップ岬に向かいます。


宗谷岬行きのようにバスの本数が少なかったら、の不安も当初あったのですが、ノシャップ岬方面行きは1時間に何本も出ていました。


行ってみて初めてわかったのですが、国道沿いに広がっている宗谷岬と違って、ノシャップ岬は周辺まで一般の民家が建ち並ぶ住宅地。

市民の「生活路線」として、バス便が整備されているのです。


駅からの所要時間もぐっと近く、10数分で最寄りのバス停に到着。

そこから数分歩くと、岬にたどり着きます。

もうひとつの最北端・ノシャップ岬展望台

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ノシャップの語源は、「岬のそば」「岬がアゴのように突き出たところ」という意味のアイヌ語「ノッシャム」から来たもの。


ノシャップ岬には、宗谷岬のように整備された公園もなく、柵の建てられた突端に「ノシャップ岬」と書かれた木製の碑が1本立っているだけ。


すぐ目の前には、日本海とオホーツク海の海原が一面に広がるだけの風景。

そのシンプルさが、却って旅情をそそります。


遥か彼方には、利尻島・礼文島も見えます。

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海に沈みゆく夕陽は、まさに絶景!


文字通りの「最北端」と言えばただひとつ、宗谷岬ということになります。

しかし、同じ稚内駅を起点に、同日のうちにアクセスできるノシャップ岬も、「もうひとつの最北端の岬」としてぜひ押さえておきたいところです。

釧路駅から根室駅へ

今度は、日本最東端の岬を目指します。

岬の窓口となるのは、根室駅です。


根室駅方面には、東京や札幌から根室中標津空港に向かうアクセスも可能ですが、これも飛行機便が少なく、かつ空港から駅まで100分以上かかります。


そこで選んだのは、道東地域の中心都市・釧路駅からの列車の旅でした。

起点の釧路駅

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道東の玄関口となる釧路駅。


伝統的な雰囲気を感じさせる立派な駅舎です。

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ここから根室本線(愛称:花咲線)、根室駅行きの列車に乗ります。


「本線」と言いながら、車両は1両編成。

長いローカル線の旅をしているような気分になります。

根室駅に到着

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釧路駅から約2時間半。


花咲線の終点、根室駅に到着です。


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「日本最東端の駅」と書きましたが、厳密に言うと本当の最東端の駅は、1つ手前の「東根室」駅なのです。

しかし、こちらは乗降客のほとんどない「無人駅」。

有人駅では、根室駅が最東端になります。


駅舎の壁面にも「日本最東端の『有人駅』」との案内が出されていました。


「朝日に一番近い街」ともありますが、目指す納沙布岬は根室駅のさらに東の突端。

もっと早い日の出が拝めることでしょう。

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駅舎案内とは別に、「日本最東端有人の駅」を示す看板も建てられています。

北海道最東端の路線バスで【納沙布岬】へ

こちらも、宗谷岬同様、岬へはバスに乗っての移動です。


根室交通の路線バスで、所要時間は45分ほど。

やはり本数は少なく、1日5便しかありませんので、注意が必要です。

【ノシャップ岬】とは別に【納沙布岬】(のさっぷみさき)もある

「ノシャップ岬」には「野寒布岬」という漢字表記もあるのですが、通常はカタカナ読みが定着しています。


一方、これとよく似た呼び名の「納沙布岬」(のさっぷみさき)が、同じ北海道内にあるのです。


納沙布岬は、宗谷岬・ノシャップ岬とは離れた道東地域、根室エリアに位置しています。

そしてこの納沙布岬が、「日本最東端の岬」なのです。

納沙布岬の全景

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バス停を下りた風景です。


公園のように整備されておらず、人の手のあまり入っていない広大な空地が目に飛び込んできます。

最東端の岬・納沙布岬へ

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バス停を下りて数分歩くと、岬の突端部分が見えてきます。

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木製の案内板が迎えてくれます。


「最北端」の宗谷岬やノシャップ岬とは異なり、すぐ目の前に断崖絶壁を望む風景に出会うことが出来ます。


休日でも人気(ひとけ)がほとんどないため、「遥かさいはての地」に来た感覚を強く覚えます。

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「北方領土 納沙布岬」と書かれた木製の碑が建っています。

「北方領土」の4文字が重いメッセージを発しています。


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また「本土最東端」と書かれた別の種類の木製の碑も建てられています。


現在の「本土」としては最東端だけれど、その先には本来日本固有の領土である「北方領土」がある…

そんな印象を感じさせる文字です。


「北方領土」のひとつである歯舞諸島の島々は、ここから数キロしか離れておらず、肉眼でもその姿を確認することが出来ます。

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「これより先は立入禁止」の看板も。


この先断崖絶壁になっているため、足元が危険…という意味なのでしょうが、「日本の領土はここまで」とも解釈できるようなメッセージが込められているようにも思えます。


納沙布岬灯台

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灯台の入口。


ここにも木製の碑を目にすることが出来ます。

「最東端」だけではなく、北海道の灯台発祥の地であることもわかります。

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岬のいちばん突端に建つ、納沙布岬灯台です。


前に立つと、正面には何ひとつ遮るもののない大海原が広がっています。

四島のかけはし

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「四島(しま)のかけはし」という名の大きなシンボル像が目に飛び込んできます。


「四島」とは、もちろん国後島・択捉島・色丹島・歯舞群島の4つ。

世界平和と、「北方領土」の返還を祈念するために作られました。

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像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火台があり、絶えることなく火が灯されています。

北海道内だけでもほかにさまざまな岬がありますが、日本全土のうち「最北端」「最東端」はこの【宗谷岬】【ノシャップ岬】そして【納沙布岬】。


宗谷岬の広々とした見晴らしの良さ、ノシャップ岬のシンプルな絶景、納沙布岬の「国境」を感じさせる風景。

いずれも北海道らしく雄大で、しかし違った顔を持つ、忘れがたい素晴らしいスポットです。


公共交通機関だけでも訪れることの出来る「さいはての地」探訪の旅はいかがでしょうか?

筆者ブログです。