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インドネシアの入り口ジャカルタ空港の体験談!市内アクセスから空港内施設を解説!
インドネシアはいま、空港リノベーションラッシュです。バリ島に続き、ジャカルタの空港でもターミナル3がオープンしました。同じインドネシアでもバリ島とはちょっと雰囲気が違う、ジャカルタ、スカルノ・ハッタ国際空港をご紹介致します。
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
ふらっとジャカルタに寄ってみて発見!
こんにちは!香港好きライターのzuenmeiです。インドネシアのジャカルタというと、これまではトランジットしかしたことがありませんでした。
しかし私が乗ったバリ島行きの飛行機が機材トラブルでジャカルタに強制着陸したことにより、降って湧いたジャカルタの休日!
ジャカルタって正直言ってちょっと怖いイメージがあったのですが、のどかで意外といいところ!ここでは、そんなジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港をご紹介します。
ジャカルタ空港の位置は
それではまず、ジャカルタ空港の位置やアクセス方法をご紹介しましょう。
ジャカルタ市のどのあたりにある?
ジャカルタの空港はひとつだけ。市内から見て西の方角にあります。市内からは車で40分と言ったところです。空港へのアクセスにはバスかタクシーとなります。
ジャカルタはリゾート地のバリ島とは違い、ビジネスのイメージが強く、ビルが立ち並んでいるイメージでしたが、空港周辺はとてものどか。天秤をかついだ人や、日本では見なくなった「2槽式洗濯機」も見ましたよ。古き良き日本にちょっとタイムスリップしたような感じもしました。
空港内や周辺の雰囲気
ジャカルタ空港の内部は、はっきり言って地味です。特にデザインに目をみはるとか、斬新なものがあるわけではありません。かといって素朴というわけでもなく普通の空港といった印象です。
空港内の店舗は、スターバックスや地元のパン屋、インドネシアの名産を売る店などいろいろ入っていて、それなりに楽しいです。
空港内はそれこそインドネシア各地からの観光客が集まってきているのでしょうか?多民族でいろいろな人種がいる感じです。お店や空港スタッフの方々はとても親切です。
ジャカルタ空港の正式名称
ジャカルタ空港は正式名称を「スカルノ・ハッタ国際空港」と言います。インドネシア初代大統領スカルノと、副大統領モハマド・ハッタの名前から、第2代大統領のスハルトが命名しました。
「スカルノ」とはなんだか聞いたことがあるな?と思われる方も多いかも知れませんが、タレントのデヴィ夫人は、初代大統領スカルノの第3婦人だったのです。
ジャカルタ市内へのアクセス方法と料金
それではジャカルタ空港からジャカルタ市内へのアクセス方法、および料金をご紹介しましょう。
タクシー
ジャカルタ空港から市内へのアクセスには、いろいろな会社のタクシーがあります。バリ島のようにエアポートタクシー以外は排除されているということもありません。
しかしライセンスを持っていない「白タク」も多いです。車体もブルーの「ブルーバードタクシー」が比較的安心です。
市内までの相場は基本料金が20万ルピア(約1550円)+高速代13,500ルピア(約104円)別途ですが、タクシー会社によっては長距離料金が別途設定される場合もあります。市内までは約30~60分です。
エアポートバス
ジャカルタ空港へのアクセスに使うエアポートバスは、到着ロビーを出た左側にあります。
朝5時から夜中12時までの間、15分~30分間隔で「ダムリ」という会社が運行しています。
市内までは40~80分と若干時間がかかりますが、なんといっても魅力は料金の安さです。行き先によって違いますが、40000ルピア(約310円)から、という低料金なのが嬉しいですね。
エアポート・レール・リンク
2018年にできた空港から市内までの貴重な足。世界最悪レベルとも言われるジャカルタの交通渋滞がこれで少し解消されたとも言われています。
発券は現金が使えない券売機で行いますが、係の女性が常駐しているので安心。バーコードを改札に読ませて通る最新型です。
空港は鉄道駅をはさんで、各ターミナルに停まりますが終点のマンガライ駅までは10万ルピア(約780円)と高額です。しかしシートはリクライニングするわ、USBポートもあるわでサービスは十分。
ジャカルタの電車に乗っていると、時々、元東京メトロの車両とすれ違ったりして懐かしさにむせびます。
ジャカルタ空港のターミナル
それではジャカルタ空港の構造をざっくりとご紹介しましょう。
ジャカルタ空港ターミナル1
ジャカルタ空港はターミナルが1、2、3と別れています。ターミナル1は国内線やLCC、ターミナル3はANAなどスカイチームが利用します。
また、1階は到着フロア、2階が航空会社カウンター、3階が出発ロビーとなります。
まず1階で荷物をX線にかけて建物内に入りますが、これがけっこう厳しいので注意!(時期にもよるのかも知れませんが)スーツケースの中にはWi-Fi機や各種パソコン周辺機器など入れないほうが賢明です。
ジャカルタ空港ターミナル2
ターミナル2は主に国際線が到着します。日本人にとって、もっとも馴染みがあるターミナルだと言えるでしょう。
おみやげものも、バティックからハンドクラフトも揃っており、数店の免税店や地元のお菓子、洋服、携帯電話、ATMやコンビニなどのショップもあります。
飲食店も、インドネシア料理店がメインですが、インドネシアではメジャーなハンバーガーのA&W、ダンキンドーナツにシュークリームのビアードパパ、ほかほか弁当などもあります。
またターミナル2にはラウンジがあるのも特徴ですが、料金を払えば利用できるようです。
ジャカルタ空港ターミナル3
ジャカルタ空港のターミナル3は2017年5月に整備されたばかりの新しい空港です。主にガルーダ・インドネシア航空と、ANAをはじめとしたスカイチームの飛行機が到着します。
日本のコンビニファミリーマートができたことでも有名になりましたが、Coach、Fossil、Tumi、Poloといったブランド物ショップが入っているという特徴もあります。
レストランはターミナル2よりは少なめですが、ターミナル2同様ハンバーガーのA&W、シュークリームのビアードパパ、アジア料理のソラリア、そしてターミナルで唯一、寿司が食べられる「Two tigers」というアジア料理が評判です。
ジャカルタ空港で買えるおみやげ
それでは、ジャカルタ空港で買えるおみやげをご紹介しましょう!
アタバッグ
バリ島でもポピュラーなアタバッグ。「アタ」とはインドネシアに自生するツル状の植物のことで、このアタをいぶしてかご状のバッグにします。
日本でも近年、浴衣の時に持つバッグとして大人気ですが、日本で買うと10,000円以上しますが、ジャカルタならバリよりすこし安い58万~80万ルピア(3000~4000円くらい)で買えます。
いろいろなデザインがあり、凝ったデザインだと値段も高くなるようです。
インドネシア産コーヒー
インドネシアは昔からスマトラ島のトアルコトラジャやバリ島のクプクプなど、コーヒーの一大産地として知られています。近年では、ジャコウネコの落とし物から採取した高級なルアック・コーヒーがここジャカルタ空港でも大人気です。
バティック類
バティックはバリ島のものが有名ですが、実はジャカルタのあるスマトラ島にもジャンビというバティックがあります。ジャワ更紗として日本でも有名で、結構いいお値段ですがとても美しい更紗です。
「ラルタン」のマジックウォーター
インドネシアを旅していると、「足3本」が丸くなっているマークをよく見ます。ちょっとぎょっとするマークですが、インドネシアでは、有名な飲料ブランドのようです。
この「ラルタン」のマジックは、日本で言うとレッドブルのような「エナジードリンク」です。インドネシアで「パナス・ダラム」の症状の時に飲むそうです。この「パナス・ダラム」とは、のどが痛いとか、便秘とか、鼻水のときで、風邪とはまた違うそうです。
このマジックウォーターを大人は1日3回、半分~1本飲むそうです。空港のドラッグストアの他、街中のスーパーでも売っているそうです。民間療法なのでしょうか?話の種にどうぞ!お値段は8,800ルピアほど(約70円)
ジャカルタ空港・新しいターミナル3のラウンジは?
2016年9月にオープンしたジャカルタ、スカルノ・ハッタ国際空港のターミナル3。ガルーダ・インドネシアをはじめ、ANAなどスカイグループやAir AsiaなどLCCの飛行機が到着します。
まだ新しいターミナルですが、ラウンジが3つもあるのです。中にはファーストクラスやビジネスクラスでなくてもお金を払えば使えるラウンジもあるので、ご紹介してみたいと思います。
ガルーダ・インドネシアラウンジ
まずはガルーダ・インドネシアラウンジです。ガルーダ・インドネシアは、インドネシアの国営航空会社ですから、外観も若干派手で、イミグレーションに一番近いところにあります。歴代のガルーダ・インドネシアの制服を来たCAの写真を見ながら中に入ります。
外光が入る、出発フロアから一段高くなった「中3階」のようなフロアにこのラウンジはあります。
このラウンジは、ガルーダ・インドネシアや提携のANAやJALのビジネスクラスを利用していれば、無条件で入ることができますが、規制がゆるくエコノミークラスでも550,000ルピア(約4,260円)を払えば入れるのです。ただしクレジットカードはきかず、現金のみ。
両替は夜が遅い場合などは、両替所でも両替不可のこともあるので要注意です!
フロアは1人がけソファがずらっと並んでおりかなり広くて圧巻!ビールはビンタンのみですが、スタッフに声をかけないと出してもらえません。ホットミール、コールドミール、ヌードルバーとありますが、ヌードルバーは人がいたりいなかったりです。
コンセントはたくさんあるものの、丸ピンタイプしかないので、もっておいたほうが無難です。
他にはシャワー1室、マッサージチェア一脚ありで、混雑時にはかなり競争率が激しいようです。
サファイアラウンジ
プライオリティパスで利用可能なサファイアラウンジは、正式名称を「プラザ・プレミアム・ラウンジ」といいます。ターミナル3の5番搭乗口近くに位置するラウンジです。
しかしゲート間の距離がけっこうあるので、5分くらい歩くようです。
このラウンジのいいところは、座席がソファタイプや半個室タイプ、テーブルタイプなどがあり、コンセントの他、USB口もあるのでとても便利です。
長いカウンターがあり、ここでコーヒーやワインの注文やパスタなどの注文もできるようです。食べ物ってこれだけ?と思っちゃいますが、左奥にフードコーナーがあり、サラダにサンドイッチ、スイーツなどもあります。
ファーストクラスラウンジ
外観からして庶民を拒むような、ファーストクラスラウンジ。正式名称をPurah Indah First Class Lounge. 営業時間は朝5時から夜中24時までです。
年会費99ドルからの「プライオリティ・パス」でも利用可能のようです。
メニューはサンドイッチやサテ、スープ、とそれほど種類が多くありませんが、とにかく落ち着ける!という評判です。
近年はどこの空港も旅行者でごった返していますので、人混みを避けたいのであれば、高くないですね。
未知のワンダーランド、ジャカルタを楽しもう!
インドネシアの首都でビジネスのイメージがするジャカルタですが、行ってみると意外に素朴でいいところです。特に西部の空港の周りはビルが立ち並ぶエリアとは違い、まだまだ素朴で、日本の昭和の雰囲気を彷彿とさせるときもあります。
ジャカルタ空港では2016年に新設されたターミナル3が話題になっていますが、日本人にいちばんなじみがあり、エコノミー利用でもお金を出せば利用できる空港ラウンジもあるターミナル2は、飲食や物販の店舗数がいちばん多く、捨てがたいです。
ジャカルタの最終日には少し早く空港入りしてターミナルを楽しんでみてはいかがでしょうか?