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インドネシアの民族衣装バティック の種類を徹底解説!知れば知るほど欲しくなる不思議な衣装

2020.02.06

インドネシアの民族衣装であるバティックについて紹介します。バティックは派手な柄が特徴ですが、どのように作られるのか、特徴、種類、名産地などを紹介します。またインドネシアではでどういう時に民族衣装を着るのか、そしてインドネシアでのおすすめの購入方法を紹介します。

この記事に登場する専門家

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ジャカルタ近郊在住ブロガー

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学生時代よりアジア・ヨーロッパを中心に放浪していた元バックパッカーが30代妻子持ちになって辿り着いた地はインドネシア・ジャカルタ。現地採用で働くブロガーが生の声をお届けします。

  1. インドネシアの民族衣装バティックとは
  2. 民族衣装バティックはインドネシアでは正装
  3. インドネシアでは毎週金曜日はバティックデイ
  4. 民族衣装バティックはどうやって作られる?
  5. 民族衣装バティックの名産地チレボンには工房がいっぱい
  6. バティックの値段の差は何が違う?
  7. 民族衣装バティックを買う時はここをチェック!
  8. 民族衣装バティックが手軽にオーダーメイドできる市場
  9. インドネシアに来たらぜひ素敵なバティックを1枚手に入れよう!
  10. 筆者のブログはこちら
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みなさんこんにちは!ジャカルタ在住のメイボーです。インドネシアでは、スーツと同じ扱いで、代わりにバティックという民族衣装を正装として着用しており、常夏のインドネシアでは涼しいフォーマルウェアとして大活躍します。

ハワイのアロハシャツをイメージして頂けると分かりやすいかと思います。アロハと同じフォーマルシャツとして使用されています。柄や色使いはアロハシャツとは大きく異なります。


民族衣装であるバティックは別名「ジャワ更紗」とも呼ばれており、世界無形文化遺産にも登録されているインドネシア伝統の染色布のことです。

バティックは、ろうけつ染めにより色を染色します。ろうけつ染めというのは、色を付けたくない部分にロウを付けて染めた後、熱湯でロウを剥がします。別の色を付けたい場合は、再度色を付けたくない部分にロウをつけて染めて…を繰り返します。


バティックは8世紀頃の王宮文化として流行し、王宮や貴族の宮廷服として使われるようになりました。王宮に仕えていた市民が、各地に持ち帰って一般市民にも広がり、その後19世紀ごろになるとオランダ統治下のインドネシアで産業として発展していきました。

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引用: https://www.instagram.com/p/B7NYxdTnT8q/

インドネシアでは、バティックが正装として認められています。スーツ、ワイシャツネクタイの代わりとしてフォーマルな場面でも着用ができます。

ただし、正式な場面では長袖のみがフォーマルウェアとして認められています。半袖は正装にはならないので注意して下さい。

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引用: https://www.instagram.com/p/B4xcQwBgFtq/

女性は、ケバヤと言われているブラウスとワンピースを組み合わせた衣装がよく着用されています。レース地のブラウスにカインなどの長スカートの組合せが結婚式やフォーマルな場では人気があるようです。

ガルーダインドネシアやシンガポール航空、マレーシア航空のキャビンアテンダントの制服も、ケバヤを動きやすく現代風にアレンジしたものです。

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引用: https://www.instagram.com/p/BzoRxgths1v/

インドネシアでは公務員や銀行員は毎週金曜日バティックの着用が義務付けられています。民間企業でも毎週金曜日はバティック推奨日とされています。

駐在員の日本人の方々もバティックを常用している方が多くいます。その理由は、バティックシャツはパンツにインしなくてもいいですし、着心地がサラサラと涼しくて暑いインドネシアでも快適なのです。またワイシャツのように単色でなく、色や模様などがいろいろあるので、オシャレが好きな方はコーディネイトが楽しめます。

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バティックの製法は、以下の手順になります。

  1. 下絵書き
  2. 染色したくない部分にロウをつける
  3. 染水で染色
  4. 熱湯に生地を入れて、ロウを綺麗に落とす
  5. 乾燥
  6. 違う色を付ける場合は2~5を繰り返し


ロウを模様に漬ける作業は、特に手書きの場合かなり手が込んだ作業になります。

細かい模様にも専門の器具を使って丁寧にロウを置いていきます。

そして、何色も載せる場合は、色を付けたくない部分に再度ロウ付けを行っていきます。

模様が細かく何色も使う作品は、半年、1年かけて作る生地もあるそうです。

ジャカルタから電車や車で4時間、300㎞東に行ったところにチレボンというバティックの名産地があります。

港町として栄え、かつては王朝も繁栄していました。交易として栄え、華人をはじめとした多くの外国人が移住してきて、いろいろな文化が混在しています。

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チレボンでは、バティック柄も移民してきた中国人の影響を受けています。上の写真の模様は「メガムンドゥン」という柄で、雨を大切にし雲を縁起がいいと考えている中国人の思想を反映した模様です。今ではチレボンのオリジナル柄として人気があります。


戦時中の日本統治時には、日本の綿が生地の素材として輸入され、和柄のバティックもあり、現在にも受け継がれているそうです。

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チレボンには大きなバティック販売センターがあり、現地の人や観光客でにぎわっています。

センターの裏側では、実際にバティックのロウケツ染め体験が40,000ルピア(320円)で出来ます。あらかじめ下絵が書かれた中から好きなデザインを選んで、生地にロウを塗っていきます。この体験をするとなおさら細かい模様の製作がいかにすごいかよく理解できます。

バティック販売センターに面した通りは、端からずらーっと店舗兼工房が並んでいます。

その工房が隣接している店舗でバティックを買うと(買わなくても?)お店によっては、工房を見学させてくれます。工房で女性の方が中心に細かい模様を丹念に描いている様は、圧巻です。

バティックの製作現場を目にする機会というのは、そうそうないのでとても貴重な体験です。丁寧に案内しながら見学させてもらえます。


バティック工房通りから少し離れたところですが、日本人の方が経営されているバティック工房もあります。

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工房の裏庭で干していたこちらの生地は、1年がかりで完成したそうです。

色の鮮やかさと模様の細かさが見る者を魅了し、作業の大変さを想像させてくれます。

工房でスタートから完成まで一連の流れを見学させてもらうと、高いと思っていたバティックの価格も納得のお値段になります。

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売られているバティックを見ると値段はピンキリです。

前述した色の数、模様の細かさで決まってくるのですが、細かくカラフルな生地でも安く売られていたりする場合もあり、値段が様々で、どうやって選んでいいのか分からなくなります。

そこで、バティックの値段の差についてご説明しましょう。

バティックの模様の描き方は、主に3種類の方法があります。

製法によって値段も大きく変わってきます。

1.バティック・トゥリス(手書き)

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下絵に専用のペンのような器具を使ってロウを塗り込んでいきます。ペン先の太さの違う道具を使い分けて、丁寧に模様にロウを乗せていきます。

細かい手作業なので、他の手法と比べて値段も高くなります。

2.バティック・チャップ(スタンプ)

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引用: https://www.instagram.com/p/B2V1g64ljxM/

真鍮などで作った模様の型にロウを塗って、それを生地に押してロウを乗せていきます。

決まったパターンの模様を描いていくことができます。手書きよりは多少量産性がある為、価格も少し安くなります。


また、手書きとスタンプを組み合わせた「コンビナシ(コンビネーションのインドネシア語)」という方法も一般的です。

同じ模様はスタンプで連続して押していき、細かい絵の部分だけ手描きでロウ付けしていきます。手描きの細かな綺麗さとスタンプのコストパフォーマンスのいいところ取りで、実際に売り場で聞いてみると、コンビナシの布がかなり多くあります。

3.プリント

プリントタイプはロウ付けせずにパターンをそのまま生地に印刷します。

量産が可能で、安く売られているバティックは、このタイプの可能性が高いです。

プリント柄は、正確にはバティック柄の布という事になります。

デザインが気に入れば、安価ですし、お手軽にバティックを手に入れる事ができます。

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実際にバティック売り場を観ていると、値段がピンキリであります。

でも実際に高ければ手描きで、安い製品はプリント生地とは限らず、高いのにプリント柄を選んでしまったら嫌ですよね。

そこで、プリント生地と手書きやスタンプ生地の見分け方を伝授します。


見分け方はズバリ裏側を観ることです。

手描きやスタンプなどロウケツ染めされているのは、裏地を観ても表と色の濃さが同じになっています。

一方、プリント生地は、裏側は表側よりも薄い色になっています。ろうけつ染めは、染色液に布を浸して色付けしたのに対し、プリント柄は、色も印刷している為、裏地が薄くなってしまいます。

バティック選びの際にぜひ参考にしてみてください。店員さんに「トゥリス(手描き)?」などと聞くと、その布はどのタイプか教えてくれるので、気になった製品があったら聞いてみるとこの生地は何か教えてくれます。


また製法だけでなく、生地の素材自体も綿や絹、麻など様々で生地自体の質自体も価格に反映されます。


この服いいなーと思って値段を聞いてみると、やっぱりものすごい高いという事は、よくあります。模様の綺麗さ、生地の上質さ等、良い物は一目見て違いが歴然としています。

ジャカルタ南部にパサールマジェスティック(pasar mayestik)という市場があります。こちらは、主にテキスタイルの市場となっており、既製品の服から、生地やボタンなどの素材のお店が集まって、ところ狭しと商品が置かれています。

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引用: https://www.instagram.com/p/B7AlczNADDc/

市場では、普通のお店よりも服を安い値段で買うことができ、更に上質な生地も他よりも安く入手できます。そして、生地を選んだら仕立て屋さんもあるので、寸法を測ってオーダーメイドで民族衣装のバティックを作ってもらうこともできます。

完成まで1週間から2週間ほどかかりますので、短期滞在者の方は難しいですが、長期滞在の方はぜひ仕立ててみることをお勧めします。日本でオーダーメイドで服を作ると高額になってしまいますが、インドネシアでは、安い値段で仕立ても行ってくれます。


また、バティックは模様が綺麗なパターンが多いので生地を買って加工せずにそのまま飾ったり、テーブルクロスなどにも使うことができます。

パサールマジェスティックでは、アパレルの素材も沢山売っていますので、手芸が好きな方は、ブラブラ歩いてるだけでも楽しいと思います。

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というわけで今回は、インドネシアの伝統衣装バティックについて紹介しました。

最初バティックの服を見た時は、色使いや柄が「ちょっとこれはチンピラ風の衣装…」と思ったのですが、だんだん目が慣れてきて、バティックについて知れば知るほど興味が増してくると、今ではすっかりバティックの虜となりました。

インドネシアに関わりのある方は、ぜひ1着購入してみることをお勧めします。一度着てみると、着心地の良さも相まって伝統衣装バティックをきっと気に入ることと思います。

現地の人も外国人がバティックを着ていると喜んでくれますので、交流の一環としても最適です。