Categoryアラブ首長国連邦
まるでアラジンの世界!アブダビの観光スポットと気候・物価・治安情報!
中東の都市アブダビは、アラジンの世界を体験できる白亜のモスクや黄金が眩しい大統領官邸など、他では見られない魅力がたっぷり!アブダビ観光を通して体感した気候から治安、物価、そして今一番注目されている観光地をまとめてみました。
この記事に登場する専門家
旅するアロマインストラクター
momoka
中東の都市アブダビについて
こんにちは! momokaです! 今年の夏休みは、酷暑のアブダビに行ってきました。8月のアブダビ滞在で体験した、気候や、治安、物価、そして今話題の観光地についてご紹介します。
アブダビは(英語: Abu Dhabi) はアラビア半島中東部ペルシャ湾南岸に位置するアラブ首長国連邦(略称UAE:United Arab Emirates) の首都です。UAEは7つの首長国で構成されています。
紀元前3000年ごろの居住痕が残るペルシャ湾南岸地域は、7世紀にはイスラム帝国、ついでオスマン・トルコ、ポルトガル、オランダの支配を受け、19世紀にはイギリスの保護領となりましたが、1968年にイギリスがスエズ以東の撤退を宣言したため、1971年にアブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジュマン、フジャイロ、ウム・アル・カイワインの6首長国が統合してアラブ首長国連邦を結成。翌1972年にラス・アル・ハイマも参加し、7首長国連邦として独立しました。
https://www.jal.co.jp/tabi/info/toshi/eur/ae/index.html7つの首長国の中では、経済発展の著しいドバイが一番有名ですが、国土、石油生産量とも最大なのがアブダビなのです。面積は北海道とほぼ同じの約8万2,880㎢、人口は約459万人です。
アブダビ今昔
市内にある「ヘリテージ・ヴィレッジ」では、近代化される前のアブダビの市場や生活の様子に触れることができます。
ここからは、対岸のビル群を見ながら在りし日の姿を思い描くこともできました。
アブダビは、1958年に石油が発見されるまでは、内陸部のオアシスでラクダやナツメヤシ(デイツ)の栽培を行っていました。また、海岸部では漁業や真珠の採取しか産業はなかったそうです。
ヘリテージ・ヴィレッジ
エミレーツ・ヘリテージ・クラブにより運営されおり、伝統的なオアシスの村の再現されています。エミレーツの在りし日の姿を興味深く覗くことができます。
visitabudhabi.ae
夏は灼熱!アブダビの気候と旅の持ち物
アブダビの気候は、10月から3月にかけては比較的過ごしやすいといわれています。
しかし、私が旅したのは最も暑いと言われている8月!実際の気候は、日中40℃前後でに達するだけでなく、湿度が90%になった時間帯もありました。夕方、冷房が効いている部屋から出たら、メガネが曇りました(笑)。
アブダビの気候に対応!持って行って良かったもの
- サングラス: 日中の日差しを遮るため必須です。
- 日傘: 帽子より風通しのよい日傘を活用しました。現地でも違和感はありません。
- 日焼け止め: 紫外線はとても強いです。
- 保冷用ボトル: 冷たい水を持ち歩き、常に水分補給できました。
- 塩飴: 蒸し暑いので屋外に出ると汗をかきます。塩分補給も大切です。
- タオル: ハンカチより汗を吸い取りやすい小さなタオルが役立ちました。
- ガーゼのショール: 冷房対策だけでなく、モスクで髪を覆うのにも役立ちました。
建物内やバスの中はクーラーが効いていますので、屋外に長時間いなければ、8月の気候でも十分観光できました。
一人旅でも観光できる?アブダビの治安
中東というと怖いイメージを持たれるかもしれませんが、アブダビはきれいな町で、観光地だけでなく町中の治安も良いと感じました。一人でタクシーに乗りましたが、特に問題は感じませんでした。
ただ、海外なので、治安が良くても夜の一人歩きはできるだけ避けたいものです。でも、どうしてもモスクのライトアップが見たくて出かけましたが、無事に帰って来ることができました。
アブダビの観光地で英語は通じるの?
アブダビの公用語はアラビア語ですが、ホテルだけでなく、観光地、バス、タクシー、そして市場で英語が通じました。なので、なにかトラブルがあっても意思疎通はできます。
観光地の治安
現在、アブダビを含むUAEに危険情報や感染症危険情報は出ていませんが、最新のスポット情報などを確認して、安全対策に心がけて下さい。
在アラブ首長国連邦日本国大使館
公式サイト
www.uae.emb-japan.go.jp
安い?高い?アブダビの物価
通貨と両替
アブダビの通貨はUAEディルハム(Dh.)。物価を左右するレートは比較的落ち着いていて、1Dh.=約30円(2019年9月現在) です。補助単位はフィルス(1ディルハム=100フィルス) です。
空港とホテルの換金レートはあまり良くありません。市内のショッピングセンターなどにある両替所のほうがお勧めです。ただし、両替には3Dh.ほどの手数料がかかります。
日本円の両替も可能ですが、とてもレートが悪いので、USドルやユーロからの両替をお勧めします。
空港にATMはありましたが、日本発行の銀行のキャッシュカード(海外で引き出し可能なモノ)やクレジットカードやは使えないな所が多いようで、私は、使うことができませんでした。
レストランや大きなお店、ホテル、博物館や美術館では、クレジットカード(ビザ・マスター・アメックス・ダイナースカード) は使えます。しかし、タクシーやバスのICカードを買う際は、現金のみとなります。
日本国内でディルハムの再両替はできません。中東・UAE内での再両替もレートが悪いので、空港で使い切ってしまうか、次回用にとっておきましょう。
観光地の物価
観光地の物価で気になるホテルは、クラスによって異なりますが、高級になればなるほど日本よりは安いように思えました。また、モールなどのレストランでの食事など一般的な物価は、日本とあまり変わらないように感じました。
一方、多くの市民が利用する交通費の物価は、他の都市に比べて安価です。タクシーは、20分ほど乗って、60Dh.(約1,800円)、路線バスは、市内だと一律2Dh.(約60円)でした。
有名観光地の「シェイク・ザイード・グランドモスク」から「ルーブル・アブダビ」まで70分ほど乗っても、2Dh.(約60円)でした。
ただし、入場料などの観光地の物価は、高いと感じました。
中東は案外近い!アブダビへの行き方
アブダビへは、隣の首長国・ドバイから長距離バスに行く方法と、直接航空機で日本から行く方法の2つがあります。
中東のドバイからバスでアブダビへ
ドバイからアブダビには、長距離バスが便利です。運賃は、25Dh.(約750円) ! 所要時間は、1時間半から2時間半です。人気観光都市ドバイとアブダビの両方を楽しむことができます。
ドバイ側のバスターミナルは、2カ所あります。
- アル・グバイバ(Al Ghubaiba)・バスステーション E100バス
- イブン・バトゥータ(Ibn Batutta)・バスステーション E101バス
おすすめは、「イブン・バトゥータ・バスステーション」から乗る方法です。メトロの駅の目の前にバス乗り場があり、ドバイの交通渋滞に巻き込まれることがないので、アブダビのバスステーションまで1時間半ほどです。
エティハド航空で直接アブダビへ
アブダビへ直接入るには、日本の成田国際空港から毎日就航しているエティハド航空が便利です。運航しているのはエティハド航空ですが、ANAとのコードシェア便でもあるので、ANAのマイレージサービスを利用している方は、ANAのマイルも貯めることができます。
飛行時間は、行きと帰り、そして季節によって異なりますが、10時間から12時間くらいです。
アブダビ観光に活用したい!【エティハド航空】無料ストップオーバー!
私は、今回、エティハド航空を利用して、ミラノからの帰りにアブダビに立ち寄りました。なぜなら、エティハド航空の「無料ストップオーバー」というキャンペーンがあったからです。
条件は、エティハド航空を利用してヨーロッパやアフリカへ行く際に、アブダビを途中降機(STOP-OVER:ストップオーバー)する旅程を組むことです。詳細は、下記の公式サイトをご覧ください。
アブダビで無料ストップオーバー
期間限定ですが、無料で2泊滞在できます!
flights.etihad.com
2020年3月1日までにご予約を完了したアブダビ途中降機のご旅程で、2020年3月31日までにアブダビで途中降機する場合に、アブダビ・ストップオーバーを無料でご予約いただけます。
https://flights.etihad.com/ja-jp/freestopover中東のハブ空港!アブダビ入国時の注意点
日本のパスポート保持者は、観光やビジネスが目的で入国する際、事前にビザを取得する必要はありません。滞在可能期間は30日で、 入国後さらに30日の延長も可能です。
ただし、 パスポートの残存有効期限は6ヶ月以上、パスポートの未使用ビザ欄は見開き2ページ以上必要なのでお気をつけください。
アブダビにお酒は持ち込める?中東・UAEの免税基準
アブダビでの税関検査は、手荷物をX線に通すだけで終了です。申告するものがない場合は、非課税の通路を通り制限区域から出ることができます。
免税基準
アブダビを含んだUAEは、酒類4リットルが免税範囲です。なので、税金を払わずに持ち込むことができました。ただし、ラマダン(断食月)中に限っては、一切の酒類の持ち込みが禁止されています。
免税基準などの最新の情報は、下記でお確かめください。
JAL - 海外 各国現地情報:アラブ首長国連邦基本情報
アラブ首長国連邦の現地情報をご案内します。
www.jal.co.jp
観光に賢く使いたい!アブダビのタクシー
アブダビには鉄道が走っていないので、移動手段はタクシーかバスです。
空港からタクシーにのある場合は、案内に沿って進めば簡単に乗り場に到着します。空港からの初乗り運賃は、小型が20Dh.(約600円)~、中型が25Dh.(約750円)~となります。
一方、市内のタクシーの初乗り5Dh.(約150円)です。タクシーの数は多いので、町中でもすぐに乗れます。
治安は良いけど知っておきたいアブダビのタクシー事情
タクシーの運転手さんの多くは外国人労働者で、長距離の運転を好みます。そのため、近距離だと数回乗車拒否されました。
乗車拒否にあった場合は、車体番号などを記録して報告するよう、ホテルのスタッフに言われました。しかし、一人旅の場合は、できるだけトラブルの原因になりそうな行動は避けたいものです。
何台か待っている間に近距離でも行ってくれる運転手に出会いますので、少し待ってそういった車に乗るようにすれば大丈夫です。
また、運転手さんは小銭や少額紙幣を持っていないこともあるので、お釣りはチップとなってしまします。なので、両替するときに少額の紙幣で受け取ることをおすすめします。
8月の気候でも大丈夫!アブダビの路線バスを活用しよう!
アブダビの観光名所はあちこちに点在しています。そのため、交通費の物価が安いアブダビでよく利用したのは、町中を縦横無尽に走っている路線バスです。
バスの乗り方
アブダビで路線バスに乗るには、あらかじめ運賃がチャージされたICカード (hafilat smart card:ハフィラット・スマート・カード) が必要です。ICカードは、空港やバスステーションにある「Tickets」と書かれた機械で買うことができます。
8月の気候でのバス移動は無理かな?と行く前は思っていたのですが、市内中心部のバス停には待合所がありましたので、汗はかきましたが、問題はありませんでした。ただし、気候対策として水分補給はこまめに行いました。
観光客の強い味方!無料ミニバス!
アブダビには、観光地と空港を結ぶ「無料バス」も走っています。
① ルーブル・アブダビの観光
1時間に1本の割合で、ルーブル・アブダビと空港を結ぶ無料のミニバス(A19) があります。予約不要ですが、小型バスなので早めにバス停に行っておくとよいようです。
② シェイク・ザイード・グランドモスクの観光
シェイク・ザイード・グランドモスクと空港を結ぶ無料ミニバス(A18) です。路線バス(94番) と同じバス停を発着します。バス停のそばにモスクへのエントランスがありますので、8月の気候でも大丈夫でした。
アブダビの交通機関のまとめ
アブダビの交通機関やバスの利用方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
【2019年】アブダビ市内の交通機関 ~タクシーと路線バス体験談~ - 旅とアロマ
アブダビの交通機関についてまとめてみました。
www.monteverde-aroma.com
①まるでアラジンの世界!【シェイク・ザイード・グランドモスク】
アブダビに行ったら絶対外せない!白亜のグランドモスク。入り口は球体の建物です。
モスクでの服装
モスクに入るには、ドレスコードがあります。男性なら、肩ありのシャツと長ズボンであれば大丈夫です。一方、女性は、必ず髪の毛をショールなどで覆う必要があります。
上の案内図以外の女性の服装については係員の判断になるのですが、アバヤ(アラビア半島の国々の伝統的民族衣装) をエントランス付近で貸してもらえるようになりました。
モスクの中庭
「シェイク・ザイード・グランドモスク」は、イスラム教の宗教施設・モスクで、前アラブ首長国連邦の大統領・故シェイク・ザイードのために造られ、2007年に完成しました。
約1,000本ある柱には、ラピスラズリやアメジストを埋め込み、花などの模様を描き、柱の上部にはヤシを模した金色の装飾がしてあります。
モスクなので、お祈りの時間のための時計もあります。
礼拝所には、24金とスワロフスキーがふんだんに使われ総工費7億円のシャンデリア!床には、完成まで約2年の歳月を費やした世界最大の手織りのペルシャ絨毯が敷かれています。
モスクには全部で82個のドームがあり、一番大きなドームがある場所がメインの礼拝所です。19時ごろ、少しずつ空がピンクに変わって、モスクのライトアップが始まりました。
濃紺の空に浮かび上がる夜のモスクも素敵です。
シェイク・ザイード・グランドモスクの詳細情報
- 住所: 11223 Abu Dhabi, United Arab Emirates
- 行き方: バスステーションから94番バス・空港からミニバス(A18) 、またはタクシー
- 営業時間: 9:00~22:00(土曜日-木曜日)・16:30~22:00(金曜日)
- 入場料: 無料
Sheikh Zayed Grand Mosque Center
シェイク・ザイード・グランドモスク公式サイト
www.szgmc.gov.ae
②30年間の限定美術館!【ルーブル・アブダビ】で名画と彫刻をじっくり楽しむ!
フランス人建築家、ジャン・ヌーヴェルが設計したこの美術館は、サディヤット島にあります。
ここでしか味わえない!独特な展示方法
The Great Vestibuleという第1ギャラリーの床には、世界各都市の地名が各言語でランダムに散りばめられた川のような模様が広がっています。
さらに、常設展は12の展示室に分かれ、それぞれが人類の歩みに沿って構成されています。
中東の美術館らしく古代エジプトの展示品も充実しており、コンディションの良いものをほぼ貸し切りで見学できました。
「アルプスを越えるナポレオン」。有名な絵画もそばに寄って見ることができます!
絵画や彫刻だけでなく、建物自体も独特です。ステンレススチールの構造とアルミニウムの層で構成されたドームの網目により、木漏れ日のような光が差し込んでいました。
ルーブル・アブダビの詳細情報
- 住所: Saadiyat Cultural District | Saadiyat Island, Abu Dhabi,
- 行き方: バスステーションから94番バス・空港からミニバス(A19) 、またはタクシー
- 営業時間: 10:00~22:00(火・水・土・日)・10:00~22:00(木・金)
- 休館日: 月曜日
- 入場料: 63Dh.(約1,900円)
③息をのむ中東の世界!【QASR AL WATAN】はアブダビ観光の新名所!
QASR AL WATAN(カスール・アル・ワタン) とは「祖国の宮殿」という意味を持つ、大統領官邸です。建設に63か月の月日をかけ、2015年に完成しました。ここには、アラブ首長国連邦の大統領、副大統領、アブダビ皇太子の執務室があります。
大きなドアを開けた向こうには、黄金の世界が広がっていました。
ひときわ目を惹く中央ドーム。地上60mに位置し、その直径は37mだそうです。
アラビア語の金のオブジェ。そのそばからパフォーマンス!大統領官邸に呼ばれたような体験ができます。
Qasr Al Watanの詳細情報
- 住所: Al Ras Al Akhdar, Abu Dhabi 001, United Arab Emirates
- 行き方: バスステーションから34番バス 、またはタクシー
- 営業時間: 10:00~20:00(日-土)
- 入場料: 63Dh.(約1,900円)
QASR AL WATAN
Qasr Al Watan is an incredible, new and unique landmark in the Middle East. A Palace brimming with knowledge, offering the world a first-of-its-kind insight into the Arab heritage and the governing principles that shaped the history of the United Arab Emirates and its vision to the future.
www.qasralwatan.ae
アブダビ観光地5選!有名+地元民のみぞ知る穴場スポットを詳しくご紹介!
アブダビはペルシャ湾上の島を中心とするアラブ首長国連邦(通称:UAE)の首都です。経済的に豊かな人が世界一多く住むとも言われるアブダビは中東の経済の中心でもあります。この記事では、そんなアブダビに行く際にぜひ訪れてみたい場所を紹介して行きます。
trip-partner.jp
治安よりイスラム教徒への配慮!アブダビ観光での注意点!
① 写真撮影
中東では、治安より気をつけることがあります。それは人物の写真です。イスラム教は偶像崇拝をしないため、写真に残ることを嫌う傾向にあります。なので、現地の人々を写真に撮ることは避けて下さい。 特に、女性にカメラを向けるのはおやめください。
その他、政府の建物(観光のため解放されている場所を除く)、軍施設、石油関連施設、王族の家なども撮影禁止です。
モスクの立ち入り
観光客に解放されている「シェイク・ザイード・グランドモスク」以外のモスクへは原則的にイスラム教徒しか入れません。
イスラム教徒が多いアブダビでは、治安よりイスラム教徒への配慮が大切です。
治安が良くて楽しいアブダビ!
中東の都市・アブダビは、まだあまり知られていませんが、とても魅力的な場所でした。治安も良く、交通費の物価も安いので、一人旅にもおすすめです。アラジンの世界に出てくるお姫様や王子気分で、アラビアンナイトの世界を体験してはいかがでしょうか。
「旅とアロマ」では、アブダビの旅行記を順次更新中です。
旅とアロマ
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