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台湾は飲酒率がなぜ低い?それでも飲まれる現地のお酒をご紹介!話題のKAVALANウィスキーも紹介!
台湾のお酒と言えば、皆さん何を思い浮かべますか?ビール?白酒?ワイン?中華圏なので、白酒などが一般的と思われますが、実は台湾では、そもそも、あまりお酒は飲みません。飲酒率も驚きの低さ。今回は、そんな台湾で、最近人気のお酒や、お酒に対するお国柄をまとめてみました。台湾に観光予定のある方はチェック◎
この記事に登場する専門家
中国在住ライター
はなまる
台湾のお酒事情を徹底解説します!
ニーハオ!中国在住ライターのはなまるです。
今回は、台湾のお酒事情についてあれこれお伝えしていきたいと思います。
まずは、台湾のお酒と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
中華圏なので、とってもアルコール度数の高い白酒や、ザ・中国のお酒という紹興酒を思い浮かべるかと思いますが、実は台湾ではそもそもお酒自体、飲む風習があまりありません。
特に、紹興酒は一般的には飲みません。
(紹興酒はその名の通り、紹興という地域(上海の近く)で作られており、台湾はもちろん、中国の東北部や南西部などでもめったにお目にかかりません。意外ですよね)
また、白酒も日常的に飲むというような飲兵衛は少なく、家族や友人のお祝い事の時に飲むのが一般なんですよね。
私も、台湾といえば夜市が有名なので、ビールを片手につまみを食べる文化が発達してそうな気がしていましたが、あまりお酒を飲まないというのはちょっと意外でした。
この記事では台湾のお酒事情と、台湾産の人気のお酒をまとめていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
では早速見ていきましょう!
台湾の飲酒率はどれくらい?
先ほど申し上げた通り、意外にも台湾の飲酒率は世界の中でもかなり低い部類に入ります。
台湾の飲酒率は、何と、11.4%。
日本は39.6%、韓国は51.0%、世界平均は42.7%なので、台湾の低さがうかがえます。
フィンランドは68.0%(世界最高)で、ロシアもウォッカなどの強いお酒を好んで飲む印象があることから、寒い国ではお酒を好む傾向があるのかもしれません。
(実際、ロシア人はとてもお酒強いです。)
そう考えると、一年中、暖かい気候の台湾では比較的、飲酒率が低くなるのも頷けます。
(※飲酒率の定義:18歳以上の国民を対象にし、頻度は問わず飲酒すると答えた人の割合)
台湾の飲酒率はなぜ低い?
なぜ低いのか、理由も知りたいなと思い、台湾の友人にヒアリングしてみました。
台湾人の友人A
お酒を飲んで酔っ払った姿を他の人に見せるのは、ちょっと恥ずかしい。とても仲の良い人であればいいけど、そこまで親しくない人や仕事の同僚とご飯を食べるときは、基本的にお酒は飲まないようにしている。
台湾に長年住む友人B(日本人)
そもそも台湾では、日本や韓国のような飲み会をするという文化がない。
クラス会や旧友と会う時も、「飲みに行こう」ではなく「ご飯を食べに行こう」と誘う。
飲みにケーションなんて存在しないんじゃないかな。この言葉を台湾人に説明するのが難しい。
台湾人の40代の知人C
自分の父母などの高齢者は、お酒よりお茶を飲む方が文化的で好きという人が多いのでは。
自分もお酒よりお茶を飲んで話す方が気楽で楽しい。
という理由のようでした。
中華圏なので、皆飲むのが大好きで、当然、飲酒率も高いだろうと思っていたので、意外な結果でした。
とはいえ、20代半ばの友人Aは、金曜と土曜は友人とお酒を飲むことが多いと言っていますし、若い人を中心にお酒を飲む文化がだんだんと受け入れられているのかもしれません。
余談になりますが、お酒に強いイメージのある中国大陸の人達は、反対に、
年配の方はお酒を飲むのを好みますが、大学生などを中心に若い人達(90後あたり)は、お酒をあまり飲まない人も多くなっているように思います。あくまで個人的な印象ですが・・。
台湾でお酒を飲むと言えば定番のビール
台湾でも、ビールは人気です。お酒を飲むといえば、やはりまずはビール、となります。
台湾現地のビールが飲みたいアナタ。今から紹介するビールを抑えておきましょう。
台湾啤酒(金牌)
一番人気は台湾啤酒、特に金牌がプレミアムビールの中で人気があります。
コンビニやスーパーなど、どこにでも置いてあるので心配なく買うことができます。
台湾啤酒(龍泉)
こちらは、フルーティーな味のビールに定評があります。
台湾っぽく、パイナップル味のビールやマンゴー味のビールもあります。
台湾で最近人気のウィスキー
最近、台湾で人気を集めているウィスキーがあります。それが、カバランという台湾ウィスキーです。
カバランは2008年、台湾東北部の宜蘭(ぎらん)県で発売が開始されました。まだ歴史は浅いブランドです。
元々は地元で細々と作られていたのですが、2002年、台湾がWTOに加盟すると、台湾大手飲料メーカーの「金車グループ」がウイスキー生産を始めたことから飛躍的に発展を遂げます。
このウィスキーの特徴は、何といっても、寒暖差を必要とするウィスキー生産には向かない亜熱帯地方である台湾で最初から最後まで製造されている点にあります。
そのことによって、亜熱帯の温暖な気候を有効に使うことで、約1年半の熟成で、長年熟成させたかのような芳醇な味わいを作ることができるのです。(通常は4~6年程度)
また、台湾らしさを出しているように、トロピカルな香りを有しています。マンゴーやココナッツの香りを感じさせます。これも私が好きなポイントの一つです。
まだ飲んだことがない人は、まずはクラシック・シングルモルト。
尚、現地で買うとめちゃくちゃ安くなる・・わけではないのでお気をつけて。
台湾でお祝いならこのお酒:高粱酒
お祝い事の際に飲むのは、高粱酒(Kaoliang liquor)です。
高粱酒は飲む人の年齢層は比較的高めで、オジサン好みのお酒です。
アルコール度数は、40-60度ですが、大体は58度のものが出てきます。
かなり強いですね。胃が焼ける感じです。お酒が苦手な人は、飲まない方が無難です。
高粱酒の超有名ブランドと言えば、金門島で作られる金門高粱酒です。
私もちょっと苦手なので、正直味は良く分からなかったですが、透き通るようなすっきりとした味わいがたまらないんだそうです。お酒が好きな方はぜひトライしてみてください。
コンビニやスーパーでも普通に売っていたので買うのに困ることはないと思います。
台湾(中華圏)でのお酒の飲み方
台湾で、何人かで食事をするとき、また大勢で円卓を囲んで食事をするときにお酒を飲む場合、押さえておくことがあります。
それは、食事中に何度も乾杯(文字の通り”飲み干す”)ことが必要になります。
というのも、日本では食事の最初に乾杯をした後は、各自自分のペースで飲むことができます。
しかし、中華圏で飲む場合、話が盛り上がった時、誰かが新しく来た時、果ては誰かが飲みたくなった時、皆で乾杯というのが行われるのです。
しかもこれが、先ほど紹介した高粱酒で行われる、というのですから大変です。
強要されることはないですが、ペース配分をしっかりして、あまりハイペースで飲み過ぎないこと、できれば傍にお水を置いて途中で休憩しながら飲むおくことは心がけておいた方がいいです。
お土産に買いたい人へ。免税で持ち帰れるのはどれくらい?
免税で持って帰ることが可能なお酒の量は3本(容量760ml/本以内)となります。これは日本の税関が決めているものです。
それ以上の場合は、申告して関税を納めることが必要なのでご注意を。
尚、桃園国際空港の免税店には上記でご紹介したカバランや金門高粱酒は販売されていましたので空港で買うのが良いと思います!
台湾のお酒を楽しもう!<振り返り>
いかがでしたでしょうか?今回は台湾のお酒事情についてご紹介してきました。参考になりましたか?
台湾は旅行としても、住むにしても、とても良い地域だと思います。
美味しいものもたくさんありますし。
今回紹介したお酒を片手に、台湾グルメを楽しみたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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この記事を参考に、ぜひぜひ旅行の計画づくりをしてみてください!
以上、はなまるがお伝えしました◎