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Category秋田

秋田の秘湯「乳頭温泉」なぜあんなに白い?温泉の白さの謎に迫る!

秋田県で一度は行ってみたい秘湯の中でもとくに有名な「乳頭温泉」。ミルキー色の乳頭温泉は、人気の秘湯温泉の中でもトップランキングを誇る、有名すぎる秘湯です。今回は「乳頭温泉」は、なぜあんなに白いのか?鶴の湯に実際に行った経験を交えご紹介します。

この記事に登場する専門家

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旅行好き♪関西在住ライター

おはる

日本の温泉&絶景&自然&観光&グルメとカラオケが好きな関西在住のアラフォー女子。関西以外も、東北の知人を訪ねて岩手や秋田にも年に数回行くことから、東北も大好き♪

秋田県ってこんなところ?

こんにちは!温泉大好き!関西在住ライターおはるです!今回は、日本全国にある「秘湯」の中でもとくに有名な、秋田県の乳頭温泉「鶴の湯」のご紹介です。

田沢湖

有名な秘湯も多い「秋田県」は、深い山々に囲まれた自然あふれる県。そんな秋田県では、日本一深い湖で神秘的な美しさを放つ「田沢湖」や、日本海側に突き出た「男鹿半島」など魅力的な観光地を楽しめます。

田沢湖

また、きりたんぽや比内地鶏、稲庭うどんなど秋田の名物グルメを楽しめ、さらに温泉好きを引きつける「秘湯」が点在する県。今回は、そんな秋田県の温泉を、実体験を交えご紹介していきます!

秋田の秘湯なのに有名な【乳頭温泉】

乳頭温泉・鶴の湯

今回秋田の温泉で紹介するのは、秘湯なのにすでに有名になっている、乳頭温泉郷の「鶴の湯」温泉です。ちなみに乳頭温泉郷は、十和田・八幡平国立公園にあり、それぞれ別の源泉を持つ7軒の温泉からなる温泉郷のこと。

 乳頭温泉・鶴の湯

乳頭温泉の7つの温泉は、鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村と名付けられ、それぞれに個性の違うお湯が楽しめます。今回は、その中の「鶴の湯」さんのご紹介です。

乳頭温泉郷の【鶴の湯温泉】について

 乳頭温泉・鶴の湯

「鶴の湯温泉」は、かつては秋田藩主の湯治場だった温泉。今でも武士が藩主警護に使われた茅葺屋根の「本陣」と呼ばれ、およそ400年の歴史を誇る長屋が現存しています。↑の写真が、その茅葺屋根の本陣で、↓の写真は、鶴の湯さんの客室の入り口です。真っ黒に焼かれたような外壁もとても趣がある建物。

 乳頭温泉・鶴の湯

この「本陣」は、今も泊まることが出来ますが、大抵3か月~半年先まで予約で埋まっているという人気ぶり。私も電話で問い合わせましたが、残念ながら希望日は満室で予約できませんでした。乳頭温泉の鶴の湯さんは、予約出来た方はとてもラッキー。宿泊希望の方は、余裕をもって予約しましょう!

 乳頭温泉・鶴の湯

そんな乳頭温泉・鶴の湯さんですが、残念ながら宿泊できなかった方も、日帰り入浴で楽しむ事が出来ます。それに日帰り入浴は、大人600円と非常に良心的なお値段、ということで、私も日帰り入浴の為に、よく調べもせず乳頭温泉に向かいました。

乳頭温泉・鶴の湯

到着し受付に向かうと「毎週月曜日は露天風呂清掃の為に日帰り入浴は内湯のみとなりますがよろしいでしょうか?」と言われてしまいました。なんと鶴の湯さんは、月曜の昼が清掃だったんですね!家に帰ってから調べると、鶴の湯さんのホームページにもしっかりとそのことが書かれていました。


乳頭温泉と言えば、パンフレットでもよく目にする「混浴の露天風呂」が有名で、それに入れないのは少しショックでしたが、せっかく来たので、ためらわず入ることに。ちなみに、月曜が祝祭日の場合は直近の平日が清掃日となるそうなので、これから行かれる方は参考にされて下さい。

乳頭温泉 鶴の湯①混浴で楽しむ【露天風呂】

 乳頭温泉・鶴の湯

私の住む関西には、水着着用で入る混浴露天風呂はありますが、裸で入る混浴の露天風呂はあまり見かけません。そのため、乳頭温泉・鶴の湯は、私にとって混浴の露天風呂は初めての体験となるところでしたが残念です。


しかし、その代わりに通常なら撮れない写真を撮ることが出来ました。通常なら入浴されている露天風呂は撮影も禁止と書かれていますので。下記写真は、混浴の露天風呂に入れていたなら、着替えた後に露天風呂へたどるルートの入り口です。

鶴の湯・露天風呂入り口

ドキドキの混浴露天風呂ですが、いつもなら女性は、↓の写真の木の下の陰からこっそりと体を沈め、裸を見られないように隠してから真ん中へ進むそうですよ!

乳頭温泉・鶴の湯

混浴風呂は清掃のため入れないけれど、見学はOKということで行ってみると、お店の方がこう教えてくれました。


「このお湯はもっともっと白くなるよ」と。


それで気が付いたのですが、↓の写真は、乳頭温泉の清掃を終えた後、露天風呂にお湯をはられたばかりの温泉の色。 「白」というより「水色」ですよね?乳頭温泉は、真っ白なお湯で知られているのですが、もともとのお湯はこのように透き通っているのです。月曜日は、混浴の露天風呂に入れないと知らずにいった私は、逆に超レアな温泉が見られたので良かったかも?

乳頭温泉・鶴の湯

乳頭温泉 鶴の湯②硫黄の香り漂う【中の湯】

そんな乳頭温泉「鶴の湯」には4種類の泉質の異なる源泉があり、それぞれ白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と名付けられています。混浴の露天風呂には入れないので、早速内湯に入ることに。

中の湯

最初に入った内湯の中の一つ「中の湯」は、含重曹・食塩硫化水素泉で、硫黄の香りがプンプンと香るお湯。舐めると塩辛かったです。


注目してほしいのは温泉の色。水色に見える、透明の混浴の露天風呂と比べると、まるで片栗粉を混ぜたような真っ白な色であることが分かって頂けると思います。(↓写真)

乳頭温泉・鶴の湯

ここで鶴の湯の従業員さんが教えて下さった「このお湯はもっともっと白くなるよ」という事が思い出されました。この中の湯も、張り替えたばかりの時は透明で、時間が経つにつれてだんだんと白くなったもの。


温泉は生きている!というと大げさですが、時間が経つにつれて、ドンドンその色が変わっていく。それが人工的ではなく、自然の力で変わることに、自然の力の大きさを感じずにはいられませんでした。

乳頭温泉

ということで、タイトルの「乳頭温泉」が、なぜあんなに白いのか?という答えですが、もともと透明だった乳頭温泉のお湯ですが、その特殊な泉質のため、空気と触れて徐々に酸化して白くなっていくということだったんですね!地球から自然に湧き出る「真っ白のお湯」は、時間が経つにつれてドンドンと白くなる、神秘的なお湯でした。

乳頭温泉 鶴の湯③珍しい酸性の温泉【白湯】

次に向かった内湯は、酸性の「白湯」です。詳細な泉質は、含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)と書かれていました。

乳頭温泉・鶴の湯・白湯

「白湯」は、酸性なだけあって、すこしピリリとします。長い時間入ると傷口が有ればヒリヒリしてきそうな酸性泉。舐めるとレモンのような酸っぱさのある温泉でした。

乳頭温泉 鶴の湯④なめらかなアルカリ泉【黒湯】

乳頭温泉・鶴の湯

3つ目の内湯は、先ほどの酸性の「白湯」のすぐ隣にある、アルカリ泉質の「黒湯」に入りました。

乳頭温泉・鶴の湯・黒湯

ナトリウム塩化物・炭酸水素泉で、この三つの中ではいちばんまろやかで、入りやすいお湯。舐めてみるとやや塩辛く、臭いはこちらも硫黄の香りがプンプンする硫黄泉らしい温泉でした。

乳頭温泉 鶴の湯⑤広々とした女性専用【露天風呂】

乳頭温泉・女性専用露天風呂

この他、乳頭温泉・鶴の湯さんには、女性専用の「露天風呂」もあります。この露天風呂は、通常ならこの日は清掃の為に入れないところが、たまたま訪れた時間も午後なのがよかったのか、清掃が終わったという事で入浴させて貰えました。

乳頭温泉・女性専用露天風呂

女性専用の露天風呂ですが、混浴の露天風呂よりもはるかに広い面積の露天風呂で驚きでした。入ってみると、温泉の色もすでに浴槽の底が見えないくらいに白濁しており、ミルキーな乳頭温泉を堪能出来ましたよ!


また、露天風呂にはすでに日帰り入浴の先客がおられたのですが、それぞれ三重・富山と私も含め、遠くから来られている方々。全く知らない方々でしたが、皆さんと一緒になって「憧れの乳頭温泉の露天風呂に入れてよかった」という気持ちを共有できました。これも旅の良いところ。旅のいい思い出です。

乳頭温泉・鶴の湯 店舗詳細

住所:〒014-1204 秋田県仙北市 田沢湖田沢字先達沢国有林50


アクセス::

新幹線の場合:

秋田新幹線こまちで:JR田沢湖駅下車→路線バス


飛行機の場合:

秋田空港から直接乳頭へ運行している予約制の乗り合いタクシーのエアポートライナーが便利


お車の場合:

東京・仙台方面から

盛岡インターから国道46号線で秋田方面へ田沢湖町へ入り国道341号に右折


電話番号:0187-46-2139


営業時間:

日帰り利用:10:00~15:00.


※日帰り入浴月曜日露天風呂不可

月曜が祝日の場合異なる



価格:

日帰り:大人600円 小人300円


宿泊:9.830円~19.950円(1人)



ホームページ:秋田県の秘湯、乳頭温泉郷の鶴の湯温泉


乳頭温泉の湯めぐりに便利な【湯めぐり号】

湯めぐり号

冒頭でも触れましたが、乳頭温泉郷には「鶴の湯」を合わせて合計7つの温泉がありますが、公共の交通手段で行かれて、乳頭温泉の湯めぐりをされる場合には、上記の「湯めぐり号」が便利です。

湯めぐり号

秋田の乳頭温泉はおすすめの秘湯だった!

ということで、乳頭温泉は「なぜ白いのか?」ということとともに、乳頭温泉「鶴の湯」さんの魅力についてお届けして参りましたが、いかがでしたか?


私が良く調べずに、清掃日である月曜日に行ったために、混浴露天風呂には入れませんでしたが、逆に面白い体験が出来たのではないだろいかと思っています。そんな素敵な「秘湯・乳頭温泉」日帰り入浴も楽しめますので、皆様も機会があれば行ってみて下さい。

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