メキシコの文化と生活習慣を在住者が徹底解説！とてもルーズな国民性って本当？

¡Hola todos!皆さんこんにちは！元メキシコ在住のkotarooです。今回は魅力たっぷりなメキシコの文化や習慣についてご紹介していきたいと思います！

メキシコ合衆国(以下メキシコ)は、北アメリカの南部、北米に位置します。南米だと思われがちですが、実は北米に位置しているのです。国土面積は、1,972,550㎢で日本の約５倍の広さです。

人口は約1億2,619人(2018年)と日本とあまり変わらない人口です。住んでみて、土地が有り余ってるなと感じました。

元々スペインの植民地であったこともあり、言語はスペイン語です。後で紹介しますが、メキシコ特有のスペイン語の発音や言い回しがあります。

国民の9割がキリスト教です。そのため、クリスマスやイースターなどを盛大に祝います。

これからメキシコ人の国民性についてご紹介します。私たち日本人からすると理解しがたい文化や習慣もあるので旅行中トラブルを生まないためにもぜひご覧ください！

ラテンの国メキシコ。メキシコ人はとにかく明るくおしゃべりが大好きです。小さいことは気にしません。楽しければオールオーケ！な人たちです。私が子供を連れて歩いていると｢あら！かわいいわね！何歳！？子どもは何人いるの！？何人欲しい！？｣と親戚のおばちゃん並みに話しかけてきてくれます。スペイン語が話せるとか話せないとかお構いなしです。

メキシコには給料日が月に2回あります。それは節制できないから！給料日は15日と30日でキンセナと呼ばれています。その日はATMが激混みです。旅行期間にその日と被る際はATMの使用は計画的に行いましょう。

メキシコ人はとっても時間にルーズです。メキシカンタイムというのがあります。メキシカンとの時間の約束はあってないものだと思ってください。プライベート間はもちろんフォーマルな場でも時間は守られません。

　私がメキシコ在住中、家の工事などで業者を呼んだとき、翌日午前10時に約束したにも関わらず、来るのはお昼の13時。それでも来ただけ偉くて来ないことも度々ありました。

　車のエアコンが故障し修理に出したときには、2〜3日で終わるから！と言われたのに1週間過ぎても連絡なし。流石にこちらから連絡したら、部品が足りないから1ヶ月かかると言われました。こういうことが日常茶飯事です。基本的にメキシコ人が言う時間の2〜3倍の時間だと考えたがいいです。

日本人は5分前行動が染み付いていますよね？メキシコに行かれる際はその習慣をポイッと捨ててください。もしパーティーやミーティングなどに時間より前に行ってしまうと反対に非常識にみられてしまいます。開催時間より30〜1時間遅れて行くことをオススメします。

メキシコ人は家族をとても大切にします。もし家族の一人が風邪や病気になったらどんなに離れていても仕事そっちのけで看病をします。メキシコ人は家族>仕事です。この文化は私たち日本人も学ばなければいけないかもしれませんね。

私が妊娠中、産婦人科出会う妊婦さんはほとんどが旦那さんも付き添って検診に来ていました。常に奥さんを気遣うメキシコ人男性たち。とても素敵な光景だったことを今でも覚えています。

学校のイベントなども夫婦で参加します。親が参加できない場合は子供をお休みさせます。私の子供が通っていた保育園のイベントでも、平日の真昼間にも関わらずパパママ揃って参加している家族がとても多かったです。私の夫はいつも仕事が忙しくて参加できなかったので、夫婦でイベントに参加しているメキシコ人家族をとても羨ましく思っていました。

メキシコ人家族はママが一番強い！メキシコでは毎年5月10日は母の日です。この日は平日休日関係なくほとんどのメキシコ人は仕事を早く切り上げ（休む人もちらほら）母の日をお祝いします。この時期はどこのお店でもカーネーションやバラが売られており家族はママにプレゼントします。レストランでお祝いすることも多く、どこのレストランも予約でいっぱいになります。

母の日フォトも人気！母の日は母が主役！ということで記念写真をとる家族も多いです。私も母の日に知り合いの写真家に頼みサンミゲルデアジェンデでモデル気分を味わってきました。

悪気もなく嘘をつきます。先にお伝えしたようにメキシコ人は小さいことは気にしません。確かそうだったなぁとか、誰かが言っていた気がするという情報でも自信満々に伝えてきます。メキシコ人に何か質問するときは一人の意見だけではなく数人に尋ねるようにしましょう。人によって言う事が違いますが、そういう文化だと思って楽しんでみてください。

メキシコ人はなにがあっても謝らない！メキシコ生活で一番苦労した文化でした。レストランで注文したものと違うのがきても、君が言っただろ。遅刻をしても渋滞だったから。車を運転中に玉突き事故に遭った時なんて、「大丈夫か？車にはキズはなさそうだから大丈夫だろ？俺はもう行くぞ。｣と、言い訳もしくは責任転嫁がとっても多く、｢ごめんなさい」という言葉を聞くことはほとんどありませんでした。

これはメキシコ人が性格が悪いというわけではなく、文化です。「ごめんなさい」と非を認めてしまうと仕事を首になったり全責任を負わなけれいけなくなるためです。日本人がメキシコ人と仕事をするのはとても大変そうでした。

メキシコ人はこのように謝らない環境で育ってきているので怒られ慣れていません。たとえどんなにメキシコ人が悪くても怒鳴らないでください。彼らは逆上してさらに事態が悪化したり、裁判沙汰になることがあります。寛大な心で接しましょう。

これはメキシコ人の友人に聞いた話ですが、レストランで店員さんに横暴な態度をとったり怒ったりすると、料理に何をされるか分からないそうです。。。嘘か本当かは定かではありませんが、変なものを食べさせられる前に、お客さまは神様という考えを捨てて愛想良く振る舞いましょう。

日本ではお店で何かを買った時、店員さんは丁寧に袋詰め、梱包してくれますよね？メキシコにはそのような文化はありません。ちゃんとしたところで服を買っても適当に畳んで袋にぐしゃっと入れますし、割れ物だろうが関係なくビニール袋に入れられることなんて日常茶飯事です。何においても日本のような迅速丁寧にということはほとんどありません。

テキーラの国メキシコ！やはりメキシコ人はお酒が大好きです。お酒がとても安いので（ビールは１本約20ペソ（約100円）で買えます）どこの家庭でも常にビール、テキーラ、ワインなどのお酒が置いてあります。休日の日は朝から晩まで飲む人も多いです。

私が住んでいた地域には「juebebesフエべべス」という文化がありました。これは、Jueves(木曜日)とBeber(お酒を飲む)という２単語を繋げた造語で、木曜日はお酒を飲む日という意味です。｢木曜日にたくさんお酒を飲んでも金曜日頑張れば土日で休み｣という概念のもと、時間や日にちを考えず呑みます。

祝日や連休は飲んだくれる期間です。翌日仕事があろうとなかろうとお構いなしに飲みます。そのため連休明けや祝日の翌日は仕事に遅刻する人続出です。

メキシコ人は挨拶をとても大事にします。私はこの文化が大好きです。知らない人でも外国人でも関係なく挨拶を交わす文化は住んでいてとても気持ち良かったです。写真は観光中に、見知らぬメキシコ人女性に写真を求められて撮ったツーショットです（笑）

挨拶の基本は「HOLA！オラ(こんにちは)｣です。その後｢Cómo estás?コモ　エスタス?(調子はどう?)｣と続いたりします。

誰かがくしゃみをした時は｢salud!サルー!｣と周りの人が言い、くしゃみをした人は「Graciasグラシアス(ありがとう)」と返します。

レストランなどで食事を終え席を立つときにまだ食事中の人に対して、「 Provecho!プロベッチョ（食事を楽しんでください)｣という言葉をかけます。言われた側は「Graciasグラシアス(ありがとう)」と返します。

メキシコの食べ物といえばタコス！しかし、主食はタコスではなくその生地のトルティーヤです。トルティーヤはとうもろこしの粉からできているものと小麦粉からできている２種類あります。よく使われるのはとうもろこしのトルティーヤです。

トルティーヤはタコスだけでなくサルサソースをたっぷりかけたエンチラーダや揚げてスナック状にしてサルサソースと混ぜたチラキレスなど様々な味わい方があります。

また、トルティーヤだけでなくフリホレス（豆）も主食です。湯がいて、そのまま食べても良し、ペースト状にしてもよし、スープにしても良しと様々な料理法に合います。ちなみに離乳食としても早い段階で食べさせる事ができます。

麺やスープを啜ることはマナー違反です。日本では普通なことなのでついメキシコでもやってしまいそうになりますが、行儀悪くみられるので気を付けましょう。

お酒大好きなメキシコ人ですが、路上での飲酒は法で禁止されています。飲酒は室内もしくはパーティー会場のみで行いましょう。

メキシコ人の食事時間は遅め。一般的に、朝食8時、昼食15時、夕食22時と、驚くほど遅いです。３食の間がとても開くので、メキシコ人は常にスナック菓子などのおやつを常備しています。スーパーの店員さんがポテチ食べながらレジ打ちしたりする光景は日常茶飯事です。

イメージ通り治安は悪いですが、金品目的の犯罪が多いので命の危険を伴うことは少ないと思います。日本の安全さに感謝しつつメキシコではしっかり防犯対策を行いましょう。防犯すれば被害は最小限に抑える事ができます。

メキシコにはチップ文化があります。レストランでは基本的に食事代の10~20％と言われています。ちゃんとしたレストランでは20％が基本です。以前友人といったレストランで、計算間違えをしていたみたいで店員の方からチップが足りないと請求されました事がありました。。。

スーパーなどで買い物するとレジに袋詰めしてくれる人がいます。その人たちには5〜10ペソ（約25〜50円）ほど渡しましょう。小銭がない時はレジ近くにあるお菓子を買って渡してもいいみたいです。

メキシコは車社会です。治安の関係上外を歩く文化がないので、車がないと移動がとても不便です。最近ではウーバーというタクシーアプリが浸透してきているので、車を持たない日本人駐在者はこちらを利用する方が多かったです。私も車を持っていましたがこれもよく利用していました。

メキシコでは信号待ちの時などに芸を披露する人やお菓子や小物を売る人、フロントガラスを拭いてまわる人など路上でお金を稼ぐ人がたくさんいます。特にフロントガラスを拭く人はこちらがNO!と言っているのにかかわらず無理矢理拭く人が多くて困りました。その際は諦めて5ペソ(約２５円)払ってあげていました。

交通ルールはあってはないようなものです。みんな運転がものすごく荒いのでメキシコで運転する際は充分に気を付けてください。｢普通はこうするだろう｣が通じないのがメキシコ交通事情です。

メキシコのスペイン語は参考書に載っているスペインのスペイン語とは少し異なります。日本語で例えるなら標準語と大阪弁という感じ？

まず発音が全く違います。スペインのスペイン語に比べてメキシコのスペイン語は発音がはっきりしており、単語一つ一つをはっきり喋る印象があります。私はスペイン語の資格試験の際スペインのスペイン語を勉強しましたが速いし発音が違いすぎて全く聞き取れませんでした。

スペイン語を勉強する際、ほとんどの参考書には二人称複数形のvostorosの説明があります。メキシコのスペイン語はこの形は使われません。これはスペイン語学習において覚える単語の活用が減るので助かりました。

スペインではよく使われる単語「coger（コヘール）｣。そこの本取って、鍵ちょうだいなど〜を取る、渡すという意味で日常の単語ですが、メキシコでは｢(セックスを)ヤる｣という意味があるので要注意です！メキシコスペイン語ではなにかを取ってほし時などは｢pasar（パサール)｣を使います。

以上、メキシコの文化や習慣をご紹介しました。日本と全く違いますよね。しかしそれが魅力的で面白いと思います。ぜひ現地に足を運んで実際に異文化に触れてみてください！絶対にメキシコの虜になるはずです。

この記事を読んだあなたにピッタリのメキシコの情報はコチラです！