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イランの治安を現地から発信!デモは大丈夫?禁止事項や女性は気をつける点をご紹介!

2019.12.28

世界中の旅行者に人気のイランですが、2019年11月に反政府デモが発生し、鎮圧によって死者もでているとのニュースが報道されています。そんなイランの問題が今なぜ起こっているのか、旅行者が取るべき対策等をイスラム教徒の目線から詳しく解説します。

この記事に登場する専門家

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スーダンでイスラムに改宗した男

リヤード齊木

2017年スーダンにでイスラム教に改宗。スーダンの首都ハルツームにてスーダン人の妻と二人暮らし。日本人に馴染みのないスーダンの見えざる魅力を発信しています。

  1. イラン治安情報
  2. イランの治安・危険なエリア
  3. テロやデモで治安の心配は?裏に潜むアメリカの影
  4. イラン旅行で気を付けること
  5. イランで女性が気を付けること
  6. イラン人は親日?
  7. 習慣の違いや治安を理解してイラン旅行へ出かけよう

スーダン人の妻とスーダンライフを満喫、イスラム教徒のリヤード齊木です。


世界一周旅行者に「どの国がよかったか」という質問をすると上位にあがるのがイランです。ペルシャ文化とイスラム文化の融合した街並みは息を飲む美しさです。

かつて「イスファハーンは世界の半分」と謳われたのも疑いようがありません。


おすすめのイラン旅行ですが、日本人と馴染みのないイスラム社会です。また最近になって反政府デモが起き死者もでているとの報道があります。渡航予定の方は情報の収集に努めてください。

外務省安全レベル

外務省の安全レベルによるとイランの危険度は広範囲でレベル1となっています。

アメリカとの関係悪化のニュースが日本で報道されるためイランを危険な国だと思ってしまいがちですが、問題なく旅行できる危険レベルになっています。


しかし、情勢が変わりやすいのが中東エリアです。かつて日本人に人気だった国も渡航禁止がでてしまっています。2019年11月に反政府デモが広範囲で起き、死者がでているとのニュースもあります。情報の規制も行われているようです。もしイランに行くなら治安・安全情報の入手に努め、身の安全を第一に考えた行動をとってください。

周辺国と仲が悪い?

イランは周辺の中東諸国との関係性が良くありません。スンナとシーアの違いが大きな争いの原因となっています。

スンナとシーアの違いを簡単に説明します。ムハンマド(彼の上に祝福と平安がありますように)は預言者であるとともに政治のリーダーでもありました。いわゆるカリスマです。


しかし、彼が亡くなるとその後継者をどうするのか、どうやって選ぶのかで争いになりました。


「後継者は話し合いによって決める」「ムハンマドの子孫こそが後継者」


といって後継者選びで争った結果、前者がスンナ派で後者がシーア派として明確に分かれていきました。


それがなぜ問題になるかというとスンナ派はとにかくムハンマドのやり方を継承しますので戒律を重んじます。

一方シーア派は血統のある後継者に権力がありますので戒律を変えることもできます。例えばシーアの礼拝は一日5回から3回へ変更されています。


スンナ派から見れば、シーアはクルアーンを守っていないことになり、しばしば見解の違いが生じ相容れない存在となってしまっています。


現在、周辺国との大きな衝突はありませんが、火種は残っていますので発火する恐れがあることも頭に入れておかなければいけません。

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前述したようにイランは周辺国との緊張が常にある国です。そのため国境付近は不測の事態が起こりやすい危険なエリアで、どんなことがあっても立ち入らないようにしてください。命は自分でしか守れません。

危険度レベル4のエリア

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外務省安全レベル4の地域

  • パキスタンとの国境
  • ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境


 パキスタンとイランの陸路移動はかつて沢木耕太郎『深夜特急』にも書かれ人気のエリアでした。しかし現在は、情勢が安定していません。酔狂な旅人以外は決して近寄らないでください。

 イラクとの国境付近はイラン治安部隊とクルド人反政府テロ組織との間で武力衝突が頻繁に起こっています。イラクの情勢もよくないので絶対に近づかないようにしましょう。


危険度レベル3のエリア

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外務省安全レベル3の地域

  • レベル4地域以外のイラクとの国境付近
  • アフガニスタン国境地域
  • シスタン・バルチスタン州地域(レベル4地域を除く)


アフガニスタンもイラクも情勢が安定していません。武装組織や難民の流入、テロの発生が報告されています。

シスタン・バルチスタン州は麻薬組織と治安部隊との衝突、スンニ派のテロ行為が報告されています。

危険度レベル2のエリア

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外務省安全レベル2の地域

  • ケルマーン州
  • シスタン・バルチスタン州チャバハール市及び同市の自由貿易地

ケルマーン州では2007~2008年にかけて外国人の誘拐事件が連続発生しました。現在は治安も安定していますが引き続き注意が必要です。

ケルマーン州のバムは古都として観光客が多く訪れるエリアですが、2003年に大規模な地震があり甚大な被害を受けました。

現在は、多くの人の尽力で復興が進んでいます。危険に留意し、ぜひ訪れてほしい場所です。

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2019年11月イラン全土で大規模な反政府デモが起きました。報道によると死者が3桁を超えています。この要因になったのは石油価格の大幅な値上げでした。


イラン経済の悪化はアメリカの経済制裁の影響が大きいです。なぜアメリカとイランとの関係が悪化しているのでしょうか。

それは、1979年のイラン・イスラム革命時に起きた在イラン米大使館人質事件に発端があります。

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引用: https://www.instagram.com/p/B6R8nTJJD9t/

1979年、親米路線をとっていた国王の体制に反発が起きて王制を打倒し、宗教指導者を国のトップとするイラン・イスラム共和国が樹立されました。

その際、革命を熱狂的に支持する学生たちが米大使館を襲撃し、亡命した前国王の身柄引き渡しをなどを求め大使館員を人質に取りました。その日数はなんと444日の間でした。

この事件は映画化もされています。


イスラム教を危険視しているアメリカにとって、親米だったイラン政権がイスラムによる国家体制に変革し、長期にわたって大使館員を人質としたことでイランを許しがたい存在としています。

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引用: https://www.instagram.com/p/B6RXvJDljAY/

2002年にはイランの核問題が発覚し、イランへの経済制裁が発動しています。石油の禁輸が取られ外貨の獲得が厳しくなりました。


オバマ大統領時はイランとの歩み寄りの政策を行いましたが、現在のトランプ大統領はそれを覆し、より締め付けを強化しています。

この締め付けによってイラン経済は大ダメージを受けており、経済的に苦しい庶民たちの不満が高まり今回の反政府デモにつながりました。


イランの国家体制を嫌うアメリカにとってこのデモは想定通り、狙っていたことではないでしょうか。

デモの背景にはアメリカだけではなく、イランと敵対関係にあるスンニ派の国々の思惑もあります。

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引用: https://www.instagram.com/p/B4uZGt6Aaap/

旅行者はテロ対策をしてください。デモの鎮圧では実弾が使用されています。

  • 大使館やニュースメディアで情報の収集を行う
  • デモや集会に近づかない
  • 写真撮影をしない
  • 遭遇してしまったら、すぐにその場を離れる
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モスク見学の注意点

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イスラム教で異教徒のモスク内への立ち入りは原則禁止になっています。

観光用のモスク以外は基本的に入れないと思ってください。


見分け方は簡単で、観光用のモスクは異教徒に入場料を取っています。


礼拝をしている人の前を横切ることは礼拝を無効にしてしまうので、やめてください。


イラン国内持ち込み禁止品があります

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イランは厳格に飲酒を禁止している国です。イラン旅行中はお酒が飲めないと思ってください。もし持ち込もうとして空港でバレますと国外退去処分もありえますので、手荷物にお酒を入れないようにしてください。

密造酒や密輸したお酒が隠れて飲まれていることもありますが、トラブルの原因になるので避けてください。


また、夜の公園は大麻などの違法薬物を売買していることもありますから、怪しい場所にむやみに立ち入らないようにしてください。麻薬所持は厳罰で警察にみつかると大変なことになります。


ポルノ系のものも持ち込み禁止です。パソコンのデータにポルノが入っていて身柄を拘束された事例もあります。CD・DVDを持ち込む場合も内容に気を付けてください。

暑い日でも薄着は避ける

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夏は非常に暑くなるイランですが短パンやタンクトップでの外出はできません。


イスラム教で女性が体を隠さなければいけないことは有名ですが、男性にも人前に晒してはいけない体の部分があります。

それは膝からおへそまでです。そのため膝丈より短い短パンは外出時履かないようにしてください。露出の多いタンクトップも避けましょう。


イランでトイレがほとんど個室なのも他人に見せてはいけないというイスラムのルールを守っているからです。

写真撮影をしてはいけない場所がある

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イランでは重要施設の撮影が禁止されています。空港・駅・鉄道・橋・軍事施設・国境・政府施設等を無断で撮影していると身柄を拘束される危険性があります。

日本人が空港の写真を撮影していて身柄を拘束され、国外退去になった前例があります。

観光名所以外で一眼レフなどの大きなカメラを首から下げるのは非常に目立ってしまい危険なのでやめましょう。

イスラム教で女性は守るべき存在とされ、女性を守るために様々な決まり事が定められています。窮屈に感じるかもしれませんが、郷に入っては郷に従えということで以下のルールを守ってください。

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法律で女性の服装に指定があります

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イランでは法律によって就学期以降の女性は、外国人・異教徒を問わず髪の毛を隠す必要があります。公共の場にでるときは必ず髪の毛を隠すようにしてください。

ユニクロなどで買えるスカーフを巻く日本人旅行者が多いので、事前に準備しましょう。


洋服については体の線が出るような服は避けてください。色の指定はなく日本で売られている洋服で問題ありませんが、長袖とくるぶしまで隠れる服装を着用するようにしてください。写真の服は「アバヤ」と呼ばれるもので、着てみるのも旅の思い出になります。


イラン革命から40年ほど経ち、イラン国内では体の線が出たおしゃれな服装をする女性が増え規律が緩くなっている印象がありますが、旅行者は無駄なトラブルを避けましょう。

ナンパや痴漢に注意!握手も避けよう

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男女が明確に分かれているのがイラン社会です。公衆のまえで男女が触れ合うのは避けてください。握手も避けたほうが無難です。以前より都会では男女が仲良くしている光景がみられますが、田舎にいくとより厳格に男女の交流を避けます。


旅行者は、いらぬ疑いを持たせないことが重要です。


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イランを旅行していると日本語で話しかけられることがあります。

これは、1974年から1992年まで日本とイランはビザ相互免除協定を締結していたためです。最盛期には多くのイラン人が日本で就労し故郷に送金していましたが、協定の終結によって滞在条件が厳しく多くのイラン人がイランへ帰りました。

日本の思い出話を話してくれますので、ぜひ話しかけられたり会話してみてください。面白い話が聞けますよ。



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イスラム社会のルールは日本人には馴染みがありませんが、重要なことさえ守っていれば旅行中に困ることはありません。

イラン人は日本に馴染みがあり親日ですので、現地の人との交流も旅の楽しみになります。

テロ情報の収集に努め、観光客を魅了するイラン旅行を楽しんでください。

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