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スペイン

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スペインの民族衣装はエリアで違う!在住者が闘牛士に衣装や素敵なショップ・レンタル情報も紹介!

2020.02.18

スペインの民族衣装といえばバタ・デ・コーラなどフラメンコの衣装を思い浮かべる方も多いですが、スペインはエリアによっても様々な民族衣装があります。今回はスペイン各地の民族衣装、民族衣装の歴史、闘牛士の衣装や元闘牛士のデザイナーが作ってる服などを紹介します。

この記事に登場する専門家

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スペイン在住ライター

吉原久美子

スペイン在住20年。3人の娘と息子は現在、スペインで大学生、大学院生を各地でしているため、常にスペイン中を動き回っている状態です。子供達と一緒に美味しいものを食べることが生きがい!スペインの情報を中心に紹介します。

  1. スペイン民族衣装のおおざっぱな歴史
  2. スペインの民族衣装〜アンダルシア編〜
  3. スペイン民族衣装〜バレンシア編〜
  4. スペイン民族衣装〜アラゴン(サラゴサ周辺)編〜
  5. スペイン民族衣装〜その他の地域編〜
  6. スペインの闘牛士の衣装
  7. スペイン民族衣装を見にお祭りに行こう!
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引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4f/Geschichte_des_Kost%C3%BCms_%281905%29_%2814597684309%29.jpg/800px-Geschichte_des_Kost%C3%BCms_%281905%29_%2814597684309%29.jpg

こんにちは!スペイン在住の吉原久美子です。お祭りなどの時期に訪れると各地域の独自の民族衣装を見られます。スペインの衣装というとフラメンコのバタ・デ・コーラが日本では有名ですが、エリアごとにいろいろな民族衣装があります。


画像はベラスケス(1599年〜1660年)の絵を元に作ったスペインのバロック時代、つまり黄金時代の衣装です。男性のジャケットは意外と丈が長かったのですね。スペイン帝国はイタリアも含み、女王がオランダ人と結婚したりしてあらゆるモードが入ってきます。


バロック時代の衣装が少しずつ変化して各エリアの民族衣装ができあがっていきました。旅行をしていると偶然お祭りをしている村を訪れることがあります。そんなときは、その土地の音楽や踊り、そして民族衣装を楽しみましょう。

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アンダルシアにはフェリアというお祭りがあります。フェリアはもともと市場を表す言葉でした。それぞれのエリアで収穫が終わった頃に、行商人が市を立て豊作を祝うのです。


そのため、市、町、村で別々の日にお祝いします。セビリアでは4月(フェリア・デ・アブリール)、コルドバでは5月に行われますが、だいたい7月から10月の最初の週くらいに集中します。


どんなに小さな町でもフェリアが開催され、住民はスペイン民族衣装を着て楽しみます。

バタ・デ・コーラはフラメンコの衣装

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引用: https://www.instagram.com/p/BwFZRJlgCbZ/

フラメンコといえばバタ・デ・コーラですが、一般の人はお祭りであってもあまり着用することはありません。裾が長く床を引きずるため、すぐに汚れてしまいます。フラメンコを踊る場合も裾をうまくさばくことがかなり難しいため、レベルが高い人だけが着用するようです。


スペインにはコプラ(La copla)というアンダルシアで生まれた歌があります。日本の演歌のような感じです。このコプラの女性歌手が主にパタ・デ・コーラを着ています。日本で振袖を着て歌る女性演歌歌手のようなものですね。


その他、写真のような結婚式の衣装でバタ・デ・コーラを着る場合もあります。ゴージャスで素敵ですね。

お祭りに着るヒターナ、セビジャーナ

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フラメンコの衣装と呼んでいる方もいらっしゃいますが、アンダルシアの民族衣装はフラメンコを踊るためのものではありません。写真は着ている人が若いので、かなり裾がゆったりしているタイプですが、ヒップラインに沿ってきっちり作られているものが主流です。そのため踊りには向いていません。このような衣装をヒターナ(ジプシー)、またはセビジャーナ(セビージャの人)と呼びます。

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アンダルシアで一番重要なお祭りはフェリアです。フェリアでは赤ちゃんまでヒターナを着て参加しています。主な都市のフェリアの時期を紹介します。


  • セビリア:4月
  • コルドバ:5月
  • グラナダ:6月
  • ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(カディス県):5月
  • ハエン:10月


ハエンのフェリアがアンダルシアのハエンの最後になります。同じ県内でもフェリアの時期が異なり、フェリアは美術館などが閉館している場合が多いです。閉まっているお店も多いので、春から夏にかけての旅行はフェリアの時期を確認しましょう。

靴とアクセサリーも素敵!

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ヒターナを購入したら次は靴とその他のアクセサリーが必要ですね。スペインに生まれ育った人なら無意識に何が必要か、どのようなコンビネーションが良いのか自然に分かりますが、外国人である私たちには少し難しいです。変な感じじゃないか心配になりますね。例えば、浴衣を着ている西洋人のような「あれれ?」って感じになっていないかなと。


まず、靴ですが、靴は写真のようなセビジャーナスを踊るときに履くような靴が一般的でしたが、最近はもっと自由になりました。着物にハイヒールを履いている人もいるくらいですから、セビジャーナにサンダルでもちっともおかしくありません。履きやすい靴を履きましょう。

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髪飾りとピアス。

スペインはイヤリングはほとんどありません。フラメンコ関係のお店にたまにイヤリングが売っていますが、デザインのバリエーションが少ないことがデメリットです。


髪飾りはペイネ(くし)と造花。衣装を購入するお店にもありますが、造花は中国人が経営している100円ショップのようなお店がどの街にもありやすいです。


大きなお花を頭の上に置くのが普通らしいのですが、日本人には少し抵抗があるかも。写真のように束ねた髪に合わせて、後頭部や耳の下あたりに飾るのが安定しています。

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そして扇は欠かせません。扇は民族衣装のお店だけではなく、小物を扱っているお店、中国人のお店、ダンス用品のお店などで購入できます。写真はセビリア・スペイン広場で売っていた扇です。扇はアバニコと言います。

お店でヒターナを選んでいる様子をビデオで見てください。アクセサリーや靴まで選んでいる様子がわかります。


民族衣装は以下のリンクのお店で購入可能です。マラガ、グラナダ、セビリアのお店を紹介していますので一番行きやすいお店に行ってみましょう。


99ユーロ(約12,000円)から購入可能です。もっとも売れる価格は270ユーロ(32,000円)前後だそうです。


フェリアなどのお祭り前後にアンダルシア各地にあるデパート「コルテイングレス」でも購入できます。お祭りの後に行くとバーゲンになっている場合もあるので、それも見逃せませんね!

エル・ロシオ

営業時間: 10:00〜13:30 、17:00〜20:30 (シエスタ時間は閉まるので注意!)

マラガ店C/San Juan, Nº 1

グラナダ店C/ Capuchinas, Nº 8

オンラインで購入の場合:consultas@elrocio.es

グラナダ店の地図はこちら

アイレス・デ・フェリア

営業時間:10:00〜14:00

セビリア店:C/  María Auxiliadora, 15 

レンタルできる⁈民族衣装を借りて街に出よう

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引用: https://flamencoymas.com/pages/flamenco-personal-shopper-alquiler-y-venta-de-trajes-de-flamenca

民族衣装はかさばるため、スペイン人でもレンタルで済ませている人が意外に多いです。クリーニング代も高額なのでレンタルの方がお得です。


また旅行者の場合、かさばる民族衣装だけでスーツケースがいっぱいになり、お土産が入らなくなる場合も。


レンタルをしているお店は多いですが、英語が通じてホテルまで運んできてもらえる「framenco y más」がおすすめです。ドレスによってレンタル料は異なりますが、だいたい1日35ユーロから100ユーロ(約4000円~12000円)です。

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引用: https://flamencoymas.com/collections/flamenco-skirts-flamenco-dance-faldas/products/copy-of-basic-flamenco-dance-skirt-falda-baile-flamenco-basica-1

参考までにサイズ表を掲載します。標準サイズの身長は165cmですから、少し長すぎる場合もあるでしょう。そういう場合は簡単に縫いこんでもらえますからご安心ください。



+34 954 90 87 07 tienda@flamencoymas.com

スペイン滞在前にメールで確認しておくとスムーズです。セビリア、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、マラガなどのホテルまで持ってきてくれ、返却もホテルでできるので煩わしさがありません。

スペイン男性は何を着る?

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フェリアでは、男性はトラヘ・カンペロ(traje campero)と呼ばれるスーツを着ます。馬の世話をする人の服をベースにしたデザインで、カントリースーツという意味です。もちろん、男性の場合は普通の服で参加する人もたくさんいます。

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引用: https://www.instagram.com/p/ByRtBrFIgYV/

馬に乗りやすいようにジャケット丈が短いことが特徴です。


こちらのページにいろいろなスタイルが出ているのでご覧ください。

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引用: https://www.instagram.com/p/B42hAFmqCHi/

バレンシアにはファジェス(スペイン語ではファジャス)と呼ばれる伝統的なお祭りがあります。日本ではバレンシアの火祭りとしても有名です。毎年3月15日から19日まで開催されます。


この日にはお祭りの女王とも言えるファジェラ・マジョール(La fallera mayor)が選ばれ、ファジェラ・マジョールはもちろん、参加する女性たちが写真のようなゴージャスなドレスを着用します。 ファジェラ・マジョールに選ばれると自分でドレスを購入しなくてはいけません。何百万円もの出費になるそうです!

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引用: https://www.instagram.com/p/B5gG7qAqi_n/

ヘアスタイルも独特です。このヘアスタイルはマドリードの国立考古学博物館(Museo Arqueológico Nacional)に展示しているエルチェの貴婦人(DAMA DE ELCHE )の像にそっくりといわれています。


エルチェの貴婦人は紀元前200年頃のものですから、長い歴史の間ずっと貴婦人はこのようなヘアスタイルをしていたのでしょうか?エルチェはバレンシアにある町の名前です。

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民族衣装のデザインはその土地の踊りとも密接に関係しています。サラゴサを中心にしたアラゴン地方の踊りはホタです。ホタはフラメンコやセビジャーナスより牧歌的な踊りです。


雰囲気がほんわかしているのですが、バレエの先生に言わせると実はかなり筋肉が必要な踊りだそうです。ビデオで少しホタを見てみましょう。

Jotaと書いてホタと読みます。カスタネットを両手に持ち、軽々と飛び上がリます。アラゴン地方だけではなく、レオン、サラマンカ、カンタブリアなど各地でそれぞれのホタがあります。民族衣装は、農家のお嬢さんの衣服をベースにしていますね。

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スペインは各エリアごとに文化が異なります。アラゴンやバレンシアは長い歴史の中で王国だった時代があります。文化の違いだけではなく、お祭りのコンテンツで中世の衣装を着る場合もあれば、19世紀の庶民の服を着る場合もあります。


ここではスペインのその他のエリアで着用する民族衣装をできるだけ紹介したいと思いますが、全部を紹介することは残念ながらできません。スペインの一部のエリアの民族衣装を紹介します。

マドリードのその周辺

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引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Joaqu%C3%ADn_Sorolla_y_Bastida_-_Typical_Lagarterans_or_Lagarteran_BrideShare_-_LocateAdd_to_favourites_-_Google_Art_Project.jpg/616px-Joaqu%C3%ADn_Sorolla_y_Bastida_-_Typical_Lagarterans_or_Lagarteran_BrideShare_-_LocateAdd_to_favourites_-_Google_Art_Project.jpg

画像は19世紀後半から20世紀初期にスペインで活躍した画家ホアキン・ソローリャが、トレドの民族衣装を題材にして描いた作品です。ほんの少し前まで白い布を頭にのせるのが普通だったことがわかります。

© Comunidad de Madrid
引用: http://www.madrid.org/archivos_atom/uploads/r/archivo-regional-de-la-comunidad-de-madrid-3/1/2/121416/AUSE0001_000001_141.jpg

特にスペインの首都マドリードではチュラポ(chulapo:男性)、チュラパ(chulapa:女性)と衣装を5月15日サン・イシドロの日に着用します。女性は頭に白い布を被り、男性は首に白い布を巻きます。


19世紀以降、産業革命で工場で働く都会の人たちの服装です。そのため、バレンシアのお祭りに着る民族衣装に比べるととても質素です。

スペイン北部の民族衣装

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引用: https://www.instagram.com/p/B1ks2CIAt0a/

ガリシア地方のお祭りで着る服の特徴はふんわりと広がった大きなスカートとマンテルです。ムイニェイラと呼ばれるダンスを踊ります。動きはホタとよく似ていますが、バグパイプで演奏して、カスタネットは使いません。

まるで中世の雰囲気ですね。

エストレマドゥーラの民族衣装

エストレマドゥーラは、ポルトガルとの国境にあり行きにくい場所ですからなかなか足を運ぶ日本人観光客は少ないようです。しかし、カセレスやメリダなど世界遺産に登録されている街があり、見どころいっぱいのおすすめエリアです。


エストレマドゥーラでもアラゴン地方と同様ホタを踊ります。動画では15世紀のスペイン民族衣装を着用して踊っています。


ただ、エストレマドゥーラにもフェリアがありますが、フェリアのときはアンダルシア同様セビジャーナを着用します。

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スペインといえば、フラメンコと並んで闘牛が有名です。最近は動物愛護の立場から闘牛を嫌う人が増えていますが、それでも闘牛士の衣装はスペインを代表する文化の一つです。

闘牛士の衣装は刺繍が命

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引用: https://www.instagram.com/p/B6iqF4UJ1dE/

闘牛士の衣装は金糸による刺繍が特徴ですが、このスタイルが確立したのは18世紀の中頃です。例えばコルドバの「グランバル」のようなバルやレストランにはガラスケースに入れられた闘牛士の衣装が飾られています。

闘牛士の衣装が購入できるところは?

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引用: https://www.instagram.com/p/BiOtqITlfHf/

闘牛士の衣装なんて部外者が買えるはずがないと思う方も多いでしょう。しかし、こちらで購入が可能です。美しい刺繍は注目を浴びること間違いなし!男性用だけではなく、女性用もあり、特におしゃれな女性に人気です。


手で刺繍をした工芸品ですから安いとはいえません。ジャケットは385ユーロ(約47,000円)以上です。この美しさからするとお値段以上の価値があります。

Toro Shoppinng Plaza de toros de Las Ventas


Calle Alcalá, 237


営業時間:月〜土曜 10:00–18:00、日祝日 10:00–15:00


地下鉄ベンタ駅

闘牛士の布を使った小物類

闘牛士が牛の前でひらひらさせる布には赤いムレタとピンクのカパがあります。この布を使ってバッグや時計バンドなどが作られています。

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スペイン各地の民族衣装を紹介しました。バタ・デ・コーラやセビジャーナなどアンダルシアの民族衣装だけではなく、各地域にかわいらしい独自の衣装があります。旅行に行くときは近くでお祭りがないかどうかチェックして行くと、もっと楽しめます。観光地ではなくても、お祭りのときは地元の人たちが民族衣装を着て楽しんでいるのでおすすめです。

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