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【北マケドニア】首都・スコピエの観光スポット9選!実際に旅行経験談をご紹介!
あまり馴染みのないマケドニアの首都・スコピエですが、実は観光スポットがぎゅっと詰まった魅力が多い街なんです!実際にスコピエを訪れてつい長期滞在をしそうになった筆者がおすすめ観光スポット、また治安や物価などの基本情報をお伝えします!
この記事に登場する専門家
スウェーデン在住ライター
Maddy
マケドニアって?
こんにちは!ヨーロッパを含む30カ国以上をバックパックとともに旅をした経験のあるMaddyです。まずは簡単に北マケドニア共和国についてご紹介します。
東ヨーロッパのバルカン半島に位置し、人口は200万人ほどで面積は25000㎢。以前はユーゴスラビア連邦の一つで1991年に独立を宣言して独立国となりました。第三産業が産業の大きな比率を占めており、また観光にも力を入れています。国名の呼称問題についてギリシャとの間で長年もめていましたが、ついに国名を【北マケドニア共和国】とすることが決まりました。
北マケドニアは東ローマ帝国やオスマン帝国の支配下になった時期もあり、その影響で様々な文化を街中で見ることができます。
北マケドニアで使えるお金と物価情報
北マケドニアの通貨は【デナル(DEN)】です。現在は1DEN=約2円となっています。物価についてですが、一般向けレストランで食事をしたら約690円で、スーパーで1.5Lの水は約50円で買えます。スコピエ中心部の3つ星シングルルームは3000円台で宿泊できます。北マケドニアの平均手取り月収が50000円に達しない程度ですので物価は安めです。観光客価格でも他のヨーロッパに比べるとかなり安いと実際に滞在した時に感じました。
スコピエについて
首都・スコピエは北マケドニアの北部に位置します。2016年時点で55万人ほどがスコピエに住んでおり、政治・経済・文化・学術の中心となっています。スコピエには紀元前4000年から人の居住が始まっているとても歴史のある街です。長い歴史の中で様々な文化が流入したので多種多様な建物や雰囲気を味わえるのが特徴です。
年間の温度は東京に近く、湿気がなく過ごしやすい天気が多いです。7〜8月は30度を超える真夏日になることもあるので熱中症対策をしましょう。公用語はマケドニア語ですがわりかし英語も通じました!
簡単に主要観光スポットをまとめてみました!観光スポットはほぼ同じエリアに集中しており、①〜⑦までは徒歩圏内です。見所が集中しているので、もし全ての観光地を廻ると考えてスコピエ観光に必要な日数は二泊三日と考えられます。では、観光スポットの詳しい情報を見ていきましょう。
①オリエンタルな雰囲気漂うエリア【スコピエのオールドバザール】
北マケドニアは20世紀初頭までの約500年間、オスマン・トルコ帝国に支配されていましたのでその影響でこのエリアにはイスラム教の雰囲気が漂います。こじんまりとしたサイズのこのエリアには、モスクがあったり、お土産品、レストラン、八百屋など様々なお店が軒を連ねています。北マケドニア料理やトルコ料理がお得に食べれる場所も多く、このエリアではランチがオススメです!
オールドバザール(Old Bazaar)の詳細情報
住所: Skopje, Republic of North Macedonia
営業時間: 店によりちがいがあるがバザール内のお店は9〜15時営業が多い
行き方: マケドニア広場から北に徒歩10分
②スコピエの街を一望できる【カレ要塞】
11世紀頃に建造され、丘を囲むように城壁が建てられています。現在は城塞の一部が残っています。このカレ要塞には天気が良い日には城塞がある丘の上までぜひ登って見てください。城塞からはスコピエの街と丘のすぐ下を流れるヴァルダル川を一望できます!
カレ要塞(Fortress Kale)の詳細情報
住所: Skopje Citadel, Skopje 1000 Republic of North Macedonia
ウェブサイト: https://en.wikipedia.org/wiki/Skopje_Fortress
営業時間: 毎日 8〜19時
行き方: マケドニア広場から北に徒歩10分で、オールドバザールの隣
③スコピエの二つの顔を結ぶ架け橋【石橋】
スコピエ中心地とオールドバザールを結ぶこの石橋はオスマン・トルコ帝国支配下の1400年代に建造されました。1689年に起きた大地震で大きな損傷を受けましたが同年に修復工事が行われ崩壊を免れました。また1944年にはナチスドイツ軍により爆破されそうになりましたが著名人を含む多くの人々の反対を受け爆破作戦を中止させました。
マケドニア広場のあるエリアは新市街地と呼ばれ近代的で、この橋を渡るとトルコの色が残る旧市街エリアに行けます。たった数分で二つの雰囲気を楽しめるのはスコピエの魅力であると言えます。
石橋(The Stone Bridge)の詳細情報
住所: Stone Bridge, Skopje 1000 , Republic of North Macedonia
ウェブサイト: https://www.globotreks.com/weekly-snapshot/skopjes-stone-bridge/
営業時間: なし
行き方: マケドニア広場から北に徒歩2分
④巨大なモニュメントだらけ【マケドニア広場】
新市街地の中心とで市民の憩いの場となっています。広場には真ん中にあるアレキサンダー大王の銅像を始め、周辺にも大小様々な銅像が建てられていて少し異様な雰囲気が漂います。このアレキサンダー大王の銅像は台座を含み、なんと約25mの大きさ!写真左側にいる人のサイズを見ていただければいかにこの銅像が大きいかわかるかと思います。ここまで大きな銅像があるのは珍しいのでみなさんもぜひその目で確かめて見てください。
マケドニア広場(Macedonia Square)の詳細情報
住所: Str, 1732 No.4, Skopie 1000, Republic of North Macedonia
ウェブサイト: https://www.myguidemacedonia.com/things-to-do/macedonia-square
営業時間: なし
行き方: スコピエ中央駅から徒歩20分、または市バス(5,7,21,22,)で15〜18分
⑤愛と献身の生涯を学ぶ【マザーテレサ記念館】
インドで慈善活動し、世界中で愛され有名なマザーテレサはスコピエの出身です。街にはマザーテレサ関連の施設が何箇所かありますが、こちらはマザーテレサの功績を称え建てられた記念館で、彼女の少女時代からの生い立ちと、シスターになった後の精力的な活動内容が展示されています。建物の中には教会やショップが併設されています。
マザーテレサ記念館(Memorial House of Mother Teresa in Macedonia)の詳細情報
住所: Macedonia Str. No. 9, 1000 Skopje
ウェブサイト: https://memorialhouseofmotherteresa.com/en/
営業時間: 平日 9:00 – 20:00 土日 9:00 – 14:00
料金: 無料
行き方: マケドニア広場から南に徒歩4分
⑥スコピエの歴史や文化について学ぶ【スコピエ博物館】
こちらはスコピエ博物館。スコピエで発掘された彫刻やコインなどが展示され、紀元前3000年から現在に至るまでのスコピエの考古学、民族学、歴史、美術史を学ぶことができます。また、この建物は1963年に起きた大地震で半壊した旧鉄道駅を利用してあり、入り口にある大きな時計は地震が起きた5:17で止まっています。その地震についても下の写真のように展示がされているので、ぜひ足を運んでスコピエを学んでみてください。
スコピエ博物館(Museum of the City of Skopje)の詳細情報
住所: Mito Hadzivasilev Jasmin bb, 1000 Skopje
ウェブサイト: http://www.exploringmacedonia.com/museum-of-the-city-of-skopje.nspx
営業時間: 火〜日曜 9〜15時
料金: 無料
行き方: マケドニア広場から南に徒歩10分
⑦ローカルな場所で買い物を楽しむ【ラムストア・モール】
著者はいつも加害を旅するときに現地のショッピングモールやスーパーマーケットに行き、その国の暮らしや文化を垣間見るのが大好きです。スコピエ博物館の隣にあるこのラムストア・モールは近代的なショッピングモールでスーパーや一人旅にありがたいフードコートも併設されています。安全な買い物が楽しめるのでお土産探しにもおすすめです。
ラムストア・モール(Ramstore Mall)の詳細情報
住所: Ул. Св. Кирил и Методиј, број 13
ウェブサイト: http://ramstoremall.com.mk/
営業時間: 10〜22時
料金: 無料
行き方: マケドニア広場から南に徒歩10分
⑧市民の憩いの場【ボドノ山とミレニアム・クロス】
スコピエ市民の憩いの場所・ボドノ山には市内から山の中腹までバスで行くことができ、天気の良い日には登山・ハイキングを楽しむ人たちで賑わいます。そんなボドノ山の山頂にはキリスト教ができて2000年を祝うために建造されたこのモニュメントの高さはなんと十字架として世界最大級の66m!夜にはライトアップされた十字架を町からも確認することができます。
ボドノ山およびミレニアム・クロス(Vodno&Millenium cross)の詳細情報
住所: Vodno Mountain, Skopje, Republic of Macedonia
ウェブサイト: http://www.exploringmacedonia.com/millennium-cross.nspx
営業時間: 24時間
料金: 無料
行き方: メインバスステーションから【Millenium cross】行きの路線バスに乗り、【Middle Vodno】で下車。スコピエからは8:20 / 09:20/ 10:20 / 11:20/ 12:20 / 13:20 / 14:20 / 15:20 にバスが出発しており、ボドノ山からスコピエの出発時間は9:40/ 10:40/ 11:40/ 12:40/ 13:40/ 14:40/ 15:40/ 17:00 です。片道約100円。タクシーの場合は約600円でボドノ山の中腹へ行けます。
⑨少し足を伸ばして大自然と触れ合う【マトカ渓谷】
最後は少し遠出をして北マケドニアの美しい自然を堪能してみましょう。スコピエからバスで40分、そこから1時間かけて歩いて行けるのがこのマトカ渓谷です。冬にもこの絶景は楽しめますがマトカ渓谷に行くのは夏の時期がおすすめです。夏にはマトカ湖でカヤックやボート、トレッキングなどを楽しめます。マトカ渓谷には北マケドニア料理を楽しめるレストランがあるので休憩する場所にも困りません。
マトカ渓谷(Canyon Matka)の詳細情報
住所: Canyon Matka, Skopje 1000, Republic of North Macedonia
ウェブサイト: http://www.canyonmatka.mk/
営業時間: 24時間
料金: 無料
行き方: スコピエのメインバスステーションから60番のバスに乗り45〜60分かけてマトカ渓谷の入り口へ。スコピエからは7:00 / 8:45 / 10:30 / 12:10 / 13:50 / 17:10 / 18:45 / 20:15 / 22:30 に出発し、マトカ渓谷からは11:20 / 13:00 / 14:55 / 16:25 / 17:45 / 19:20 / 21:00 に出発します。バスの出発時間が早まることもあるので15分前にバス停で待つことをおすすめします。片道約70円。
スコピエへの行き方
日本からの直行便がないので周辺国を乗り継いで行く必要があります。中でも成田発、トルコ航空を利用しイスタンブール乗り換えが一番効率が良く合計移動時間は乗換えを含み14〜17時間です!
ギリシャ、コソボからのスコピエ発着の直通長距離列車は残念ながら廃止されているようです。ベオグラード(セルビア)からは出ていますが9月15日までの運行です。10時間以上かかり24ユーロかかります。
ちなみに上記の写真は筆者がスコピエからソフィアへバスで移動した時のバスです。このようにミニバスで移動しますが道中の道路は整備されているので車酔いなどの心配はありません。道中はこのように可愛らしい小さな街を通って行くので車窓からの景色も楽しめます。
直通列車がないのでスコピエへはバスでの移動がおすすめです。
プリシュティーナ(コソヴォ)~スコピエ:2時間かかり約600円から
ベオグラード(セルビア)~スコピエ:6時間かかり約2600円から
ソフィア(ブルガリア)〜スコピエ:5時間かかり約1900円から
スコピエの治安
スコピエの治安はとても安定しています。が、この二つの写真のように少し寂しい雰囲気のある場所も多々残されています。なのでこのような殺風景な場所にはむやみに近づかないようにしましょう。新市街エリアは街が整備され近代的な雰囲気の建物が多いです。
マケドニアの国境付近は難民の流入の影響でやや注意が必要ですが、スコピエの治安は落ち着いた状況で、街中に人が行き交い、観光客にも親切で、子供が遊び回れる環境です。街の中心部(マケドニア広場付近)の夜の町歩きも細心の注意を払えば不安を感じることはありませんでした。浮浪者の数も少ない印象でしたが、それでもスリやひったくりなどの一般犯罪は起きていますので必ず荷物を肌身離さず持ち注意を払って観光を楽しんでください!
【こぼれ話】日本とスコピエの関係
上の写真はスコピエ中央駅です。バスターミナルや、ちょっとした売店などが一階フロアに併設されています。なんと、これを設計したのは日本人建築家「丹下健三」氏。1963年、スコピエで起きた大きな震災後、都市計画の策定を担ったのが丹下氏で、彼の設計した建築物として唯一現存するのがこの駅です。
これについてマケドニア人は教科書で学んでいた時期があるそうで、筆者が宿泊したオーナー(40代くらいでしょうか)がこの丹下健三氏の話を教えてくれました。彼女はそれを通して遠い日本の国を知り、親しみを持つようになったそうです。日本とマケドニアにこのような繋がりがあるとは私は思いもしませんでした。
ちょっと変わっているが魅力的な街・スコピエ
最後まで読んでいただきありがとうございます。あまり馴染みのないスコピエですが、観光スポットがすべて徒歩圏内で、少し足を伸ばせば大自然も楽しめ、とにかく物価が安い!治安も良い!ローマ帝国、オスマン・トルコ帝国、そして旧ユーゴスラビア、様々な文化とそして今現在の新しい時代の混ざり合うスコピエをぜひ体験してみてください。
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