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北マケドニアの治安情報を徹底解説!北マケドニアの安全・危険な地域を解説!

皆さん”マケドニア”という国をご存知ですか?最近国名が「北マケドニア」になったことで耳にしたことがあるか方も多いのではないでしょうか?しかし、遠く離れた国故に日本では少し謎に包まれたイメージがあると思います。そこで、今回は「治安」を中心に「気候」「物価」も併せてマケドニアをご紹介!

この記事に登場する専門家

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極貧バックパッカー

フタマタ

世界20カ国を旅した学生極貧バックパッカーが実体験とともに旅情報をお届けします!現在ミャンマーでインターン中。

マケドニアとは

スコピエのアレキサンダー大王の銅像

こんにちは!極貧バックパッカーのフタマタです!

今回は日本であまり馴染みのないバルカン半島の国「マケドニア」治安を中心に「気候」「物価」についてご紹介します!

ですが、その前にマケドニアがどんな国なのかおさらいしておきましょう!

バルカン半島の内陸国

googlemaps

マケドニアはバルカン半島に位置する国で、国土は北海道の3分の1ほどの大きさです。四方はブルガリア・コソボ・ギリシャ・アルバニア・セルビアに囲まれる内陸国です。海には面していないんですね。「マケドニア共和国」として独立したのは1991年と、比較的若い国でもあります。

2019年2月からは「北マケドニア」

実は2019年の2月からは「マケドニア」ではなく、「北マケドニア」に国名が変わっているんです。国の名前が変わるなんて、すごいですよね。正式名称は「北マケドニア共和国」です。周辺国との「マケドニア」という名前で批判があったようで、2018年に議会で承認され、2019年2月からこの名前が使われるようになりました。

※この記事では「マケドニア=北マケドニア」とさせていただきます。

マケドニアと言えばアレキサンダー大王

マケドニアという言葉を聞いた時に真っ先に思い浮かべる言葉は何ですか?僕は「アレキサンダー大王」です。(アレクサンドロス三世)東方遠征の英雄やヘレニズム文化の生みの親として知られていますよね。

そのアレキサンダー大王のマケドニア王国の北部にはこの「北マケドニア共和国」があったようです。なので、北マケドニアだけがマケドニア王国だったわけではないんですね。ですが、北マケドニア国民からは絶大な人気は絶大で国の誇りとなっています。

それでは、おさらいも終わったので、気候からマケドニアについて見ていきましょう!

マケドニアの気候は温暖で過ごしやすい!

オフリト

マケドニアという国は一年を通して温暖です。四季があったり、夏には30度冬には氷点下5度程まで下がるなど、日本と非常によく似ています。冬は日本と同様コートが必要になり、夏は半袖で心地よく過ごせるといった感じです。春には花々が咲き乱れます。ベストシーズンは5月~10月ごろになります。比較的暖かく、非常に過ごしやすい季節になります。

マケドニアの物価は日本の半分程度

マケドニアの伝統お菓子

マケドニアの物価の体感はおよそ日本の半分程度といったところです。アルバニアなどから入ってくると、高く感じるかもしれませんが日本と比較するとかなり安いです。

日本での外食は最安は牛丼の500円程度ですよね。マケドニアではその半額250円程度で外食が可能になります。宿泊費も同様。東京のゲストハウスのドミトリーなら最安で1500円程度ですが、マケドニアのスコピエなら700円前後で一泊できるわけです。

ちなみにマケドニアはまだケバブ圏内なので、ファストフードはケバブですよ(笑)

※ケバブ圏とはトルコを中心にケバブが多く食べられている地域。トルコ・ギリシャ・ブルガリアなど。

【北マケドニア】首都・スコピエの観光スポット9選!実際に旅行経験談をご紹介!のサムネイル

【北マケドニア】首都・スコピエの観光スポット9選!実際に旅行経験談をご紹介!

あまり馴染みのないマケドニアの首都・スコピエですが、実は観光スポットがぎゅっと詰まった魅力が多い街なんです!実際にスコピエを訪れてつい長期滞在をしそうになった筆者がおすすめ観光スポット、また治安や物価などの基本情報をお伝えします!

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マケドニアの治安は?ほとんどの地域でレベル0

外務省安全ホームページ

外務省が出している海外安全ホームページによると、北西部以外ではレベル0。また、北部のスコピエに関しても0です。タイなどと同様で地域的にレベルが1になっているところもありますが、概ね治安は安定しているということでしょう。一般の観光客も安心して通りを歩くことが出来きます。

北西部はテロの危険性?

北西部が何故レベル1なのかというと、「テロ」の危険性があるためです。マケドニアの国民のおよそ30%がアルバニア系で、その多くの人が北部に住んでいます。全体の30%もいるのですが、公用語にはマケドニア語のみが指定されておりそのことがマケドニアのアルバニア系住民の反発を招いたわけです。(現在ではアルバニア語も準公用語として指定されています)それによってマケドニア紛争が起きたわけです。

一時は停戦合意し落ち着いていたようですが、近年になって、過激派武装勢力との衝突・テロなどがあったようです。

2015年以来はテロもないようなので、そこまで敏感にならなくても良いと思いますが、念のためショッピングモールやコンサートなどの人が多く集まるところへ頻繁に出入りするのは避けましょう。

※2019年2月在アルバニア米国大使館から「マケドニアで過激派組織によるテロが行われる危険性が高い」という警告文が発表されたようです。注意しましょう。

街の雰囲気はいたって平和

ここまで怖いことを言ってしまいましたが、首都スコピエの街の雰囲気はいたって平和で落ち着いています。夕方でも女性や子供が一人で歩いている様子を多く見かけたので、それだけ落ち着いているということでしょう。

クラブやバーなどナイトライフが充実しているため、遅い時間でもスコピエ中心部では人通りが多く安心して観光することが出来ました。

中心から外れると街灯が少なくなる

スコピエの中心部は夜でも人通りが多く、栄えているのですが外に出ると急に街灯が少なくなります。僕の泊ったゲストハウスはバスターミナルから中心部のちょうど真ん中にあったのですが、街灯は50メートルに一本という感じでした。夜8時にもなると本当に暗くて怖いです。特に女性は注意した方がいいでしょう。夜は複数人で行く・帰りはタクシーを使うなどの対策が必要かもしれません。

マケドニアの治安で注意したいこと

スコピエの市場

マケドニアは非常に安全な国であると思いますが、いくつか注意してほしいことがあります。それでは見ていきましょう!

スリ・置き引きに注意

首都スコピエの中心部では観光客や現地の市民が行き交い、雰囲気はすごく明るいようですが、貧しい人も多いのが現実です。街を歩いていると気が付くと思いますが、物乞いなどもおおく、子供がお金をねだってくることも多いです。それだけならば、被害はありません。しかし、街中でのスリなどもあるのです。

そのため、財布にクレジット・現金などを全て入れておくのは避けましょう。現金・クレジットなどはできるだけ分散させておいた方がいいですね。また、自分の荷物は自分で管理し、目を決して離さないことが大切です。

物乞いにも注意

エリアにもよりますが、物乞いが非常におおいエリアも存在します。物乞いへ対応は様々でしょうが、無視するのがいいと思います。一度あげると、周りの人も集まってくることがあり収拾がつかなくなります。あまりいい思い出とはならないので、悲しいですが、無視するのが一番いいと思います。

テロにも注意

先ほども言ったように、今のマケドニアではテロの危険性があります。注意していたらきりがありませんが、できるだけ人が多く集まるようなショッピングモールやコンサートなどを避けた方がいいでしょう。

流しのタクシーに注意

マケドニアはタクシーにも注意が必要です。特に、流しのタクシーは高額な料金を請求してくるようなことがあります。タクシーを利用する際は、ホテルで呼んでもらうなどの注意が必要です。

マケドニアの治安で注意したいエリア

オフリトの街

ここまで、犯罪や注意事項を説明してきましたが、特にどんなエリアで注意が必要なのか見ていきましょう。

スリ・置き引きはスコピエ中心部で注意

スコピエの中心部は人通りが多く、観光客もたくさんいます。そうなると、観光客を狙ったスリや置き引きも多くなってしまいます。アレキサンダー大王の像からスタラ・チャルシャというマケドニアのマーケットのようなエリアにかけて注意してください。

スコピエ北部のシュトオリザリ

スコピエの北部にシュトオリザリという町があるのですが、このエリアは「ロマ人」の多いエリアとなっています。ロマ人というのは所謂「ジプシー」と言われている人々の事です。(ジプシーは差別用語なので、なるべく使わない方がいいでしょう)

このロマ人の住むエリアは貧しい人が多くなります。ブルガリア・ソフィアでもそうですが、スリや麻薬売買までもが行われていることが多く、このスコピエでも規制はされていますがそういった薬物が使われていることも事実です。差別ではありませんが、このエリアに行く際は注意してください。

マケドニアの北部はテロに要注意

冒頭でお伝えしたテロについてですが、その性質上北部・西部の国境付近で注意が必要になります。実際に、2015年のテロも北部のクマノボという街で起きました。観光で訪れる際は注意しましょう。

最低限の注意は必要です

オフリト

安全とは言えど、日本でも犯罪が起こるようにどんな国でも犯罪に巻き込まれる・被害者になる可能性はあります。気を付けてください。最低限のことをしっかり守り、観光を楽しんでください!

では、良い旅を!