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お肉大国アメリカ!豪快で美味しすぎる本場のバーベキューをのぞいてみよう!
アメリカといえば、言わずと知れたお肉大国。もちろん皆さんバーベキューが大好きです。しかし、実はアメリカのバーベキューは日本のバーベキューとは全く非なるものなのです。今日は、日本との違いや驚きの常識までバーベキューにまつわるあれこれをご紹介しちゃいます!
この記事に登場する専門家
元アメリカ駐在妻ライター
mg
アメリカのバーベキューってどんな風?日本との違いは?
こんにちは!主人と二人の子供たちとアメリカで5年間駐在生活をしていましたママライターのmgです。今年も夏!バーベキューの季節がやってきましたね。THE肉食のアメリカ人ももちろんバーベキューが大好きです。しかし、アメリカに住んでみて感じたことは、日本とアメリカのバーベキューではずいぶん違いがあるという事。今日はアメリカ在住時の経験も交えてアメリカのバーベキュー事情をご紹介します!!
アメリカのバーベキューはとにかく豪快!
見てください!この大きなお肉の塊を!アメリカではごく一般的なスーパーでもこんな大きなお肉が安価で手に入ります。こちらのそのままお肉を焼くのですから、豪快ですよね。鶏肉も丸ごと売られていたりします。日本は薄くスライスされたお肉や一口サイズの串が一般的ですから、ずいぶん違います。
アメリカではお肉を焼くのは男性の役目です。低温でふたを閉めてじっくり焼き、ジューシーに柔らかく仕上げます。このバーベキュー製法は16世紀にテキサス州発祥だと言われているようです。
こんな感じで、柔らかくホロホロに仕上がります。これがまた絶品なのです。私の住んでいた中西部では、お店などで『バーベキューポーク』なるものを注文すると、この製法で柔らかく調理された甘い味付けのお肉が出てきました。そのままでも美味しいですし、ハンバーガーやホットドッグのバンズにはさんでいただきます。
アメリカのバーベキューはどこでする?
一家に一台ガスグリル!驚きの常識
アメリカのお宅には、一戸建てでしたらほとんどの家にバーベキューグリルがあります。この本格的なグリルが一家に一台…日本ではなかなか考えられないですね。お庭やベランダ、ウッドデッキに置いてあり、特に週末にはあちこちから美味しそうな香りがしてきます。家庭で食べるお肉料理は、このグリルや大きな作り付けのガスオーブンで焼いていただくというわけです。
アパートのコミュニティプールサイドにもグリルが
一戸建てでない場合もご安心を!たいていはアパートのプールサイドなどに住人用のグリルがあります。ホテルなどにもついている場合があります。自由に使用でき、トングなどの道具もホテルやアパートから借りられることが多いので食材だけ用意すればいつでもバーベキューができちゃいます。
暑い夏にはやっぱりバーベキューですね!プールに入りながら楽しみます。
気になるグリルのお値段、維持費は?
グリルはガスのタイプと炭火のタイプ、半々のタイプもあるようですが、私の知っている限りではガスのタイプを使用している方が多かったです。大きいですが、実はそこまで高くはないのです。量販店やスーパーでも売っているところもあります。
https://www.walmart.com/search/?query=bbq%20grills%20clearance&cat_id=5428&typeahead=bbq
アメリカの人気量販店walmartのバーベキューグリルのページです。サイズにもよりますが、安いものは40ドルくらいから購入できそうです。高くても200ドル前後なので、思ったより高くはないですよね。雪の降るような地方では、冬の間はカバーをかけておくので併せて購入しておくといいかもしれません。
ガスのタイプでは、ガスボンベでガスを購入しますのでその料金が維持費としてかかってきます。スーパー等で20ドル前後で購入できますが1度購入すれば結構もちます。炭火のタイプでは、炭や着火剤などがその都度必要です。
アメリカのバーベキューはいつするの?
家族の集まりや、普段の食事でも
アメリカでは、いい季節には平日でも夕方早めの時間から美味しそうなバーベキューの香りがすることもしばしば。また、大勢で集まった時にお家のご主人が焼いて振舞ってくれたり…なかなか高頻度でバーベキューをするのですね。
イベントの前後で!
また、これはアメリカ人の友人から教えてもらったのですが、アメリカでは野球など観戦する前に駐車場などでポータブルグリルなどを用いてバーベキューをするのだそうです。
こちらでメジャーリーグ観戦!の前に友人がバーベキューをしてくれました。
こんな感じでみんな自分の車近くでバーベキューをします。後ろの方には団体さんが見えますね。たくさんの家族がおのおのバーベキューを楽しんでいました!
こちらは焼くだけのタイプのバーガーのパテ。いろいろな味があり、冷凍のタイプもあり常備しておくと便利な1品!お値段もお安いのです。
チェダーチーズを乗せて。トロトロで美味しそう!これをバンズにはさんでいただきます。
アメリカのバーベキューはどんな食材を焼くの?
肉の種類は様々
バーベキューをする際のお肉の種類は様々で、ビーフはもちろん、ポークやチキン、ラムやターキーなどを焼く場合もあります。ポークリブやシーフードなんかも定番です。やっぱりアメリカでは特にビーフが安くて美味しいので、いろいろな部位のビーフを食べてみるのがおすすめ!筆者はニューヨークストリップやTボーンステーキが大好きです。
こちらはロブスター!アメリカって感じがしませんか。だいたいこのサイズ1尾で10ドル前後で購入できます。日本ではあまり見かけないので相場がよくわかりませんが、結構肉厚で可食部が多く、とてもジューシーで美味しいので個人的にはお安いと思います!他にも、シーフード類はオイルとアヒージョにしたり、ソーセージも焼いたりします。トウモロコシを香ばしく焼きあげてスパイスを振ったものもよくイベントなどでも見かけます。
あと、アメリカのバーベキューの定番デザートと言えばこのスモア。甘さひかえめのグラハムクラッカーにマシュマロとビターなチョコレートをはさんでいただきます。火であぶると、マシュマロとチョコレートがとろけて、アツアツのうちに食べると口の中で合わさってめちゃくちゃ美味しいです!何個でも食べれちゃいそう…
アメリカのバーベキューの味付けは?
地域によっても変わる味付け
味付けも様々あるようですが、地域性が色濃く反映されているようです。お酢を使った酸っぱい『ノースカロライナソース』はノースカロライナ州、トマトとお酢を混ぜた『ケンタッキーソース』はケンタッキー州、中西部近辺では甘い豚肉がバーベキューと呼ばれますし、テネシー州ではマスタード系のお味もあるようです。焼いた後につけるソースの他にも、焼く前にスパイスをすりこんで時間を置いてから焼く製法もあります。アメリカのレシピを見ると、スパイスの種類も多種多様でたくさんのレシピが存在します。何種類かは筆者も試したことがありますが、正直すごく美味しいレシピは少ないように思います。スパイスの味が独特なものが多いので…
また、こちらはスーパー等で買えるとてもポピュラーなバーベキューソース・ステーキソースやスパイス類です。一番右に写っている『A1ソース』はアメリカ人の間でも、アメリカ在住日本人にも人気があり、パーティーなどにはよく登場します。オリジナルのお味は日本でいうウスターソースに少し酸味を足した感じに似ているような…絶妙なお味です。
まとめ:アメリカ流バーベキューは日本とは全然違う!
いかがでしたでしょうか?同じバーベキューでも、国が違えばこんなにも違いがあることが驚きですよね!アメリカの国民性が凝縮されたような豪快なバーベキュースタイル!カッコいいですよね。日本でも大きな塊肉でアメリカ風の本格的なバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょうか?