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アイルランドの食べ物13選を在住者が厳選!安く満喫できるお食事スポットも!
せっかくの海外旅行、有名な食べ物を現地で食べてみたくありませんか?アイルランドでは乳製品からお肉、魚介類まで地元産の食べ物を使った郷土料理を食べることが出来ます。旅行中に食べたい料理、そしてどこに行けば食べられるかをアイルランド在住大学生の私が紹介します!
この記事に登場する専門家
アイルランド在住ライター
mayu
アイルランドといえば?絶景から美味しい伝統料理まで!
アイルランドという国についてどんなことを思い浮かべますか?
緑がいっぱいの大自然、パブで飲むギネスビール、フレンドリーで親切なアイルランド人…日本の北海道程の小さな島であるアイルランドには沢山の魅力がぎゅっと詰まっています!
そして、忘れてはならないのが美味しいアイルランド料理です。農業が盛んなアイルランドでは地元産の食材を使った郷土料理がたくさんあります。
アイルランドの郷土料理ってどんな味?どんな料理が有名?
アイルランド料理は日本の料理と比べるとシンプルで素朴な味付けが多いです。塩コショウやバターを使った素材の味を活かした味付けの料理がよく食べられています。
アイルランドの主食はじゃがいもです。最近ではパスタやパン、お米も広く食べられていますが今でもじゃがいもは大切な食べ物として毎日のように食卓に登場します。
また、家庭ではオーブンがよく使われていて、日本では魚焼きグリルがあるようにアイルランドのキッチンにはオーブンが付いています。アイルランドでは色々な種類のお肉が食べられていて、日本と同じく牛肉、豚肉、鶏肉に加えて、羊肉やターキーも流通しています。お魚はアイルランドの海で獲れたサーモンやタラなどが人気です。
それでは、有名なアイルランド料理を見てみましょう!
①アイルランド郷土料理の代表格【アイリッシュシチュー】
アイルランドの伝統料理でまず挙げられるのは、アイリッシュシチューです。羊肉を使ってじゃがいも、人参、玉ねぎなどの野菜と一緒にタイムを加えて煮込みます。アイリッシュシチューは具材がゴロゴロと入っていて、日本のシチューよりもサラサラとしたポトフの様なテクスチャーをしていて食べやすいです。
冷え込んだ日に食べて暖まりたい、ホッとするような郷土料理として愛されています。
②ソルトとビネガーの組み合わせにハマる料理!【フィッシュ&チップス】
イギリス料理として広く知られているフィッシュ&チップスですが、お隣アイルランドでも愛されている定番の食べ物です。チップスは日本でいうフライドポテトで、ソルトとビネガーをかけて食べるのがアイルランド流です。このスッキリする味の組み合わせは定番で、クリスプス(ポテトチップス)もソルト&ビネガー味が売られています。
お店によってはかなりボリュームがあるので、私は友人と一緒に分けて食べることが多いです。
アイルランドの首都ダブリンから電車で50分程のHowth(ホウス)という港町はフィッシュ&チップスが名物です。ダブリンから日帰りで訪れることができるので人気の観光地で、写真のように海を見ながら外でフィッシュ&チップスを食べるのもオススメです。
③アイルランドの濃厚バターと一緒に食べたい!【ソーダブレッド】
ソーダブレッドはアイルランドでよく食べられているパンです。普通のパンは酵母菌を使って発酵させるのに対して、このソーダブレットの作り方はとてもシンプルです。小麦粉と卵と塩、そしてベーキングパウダーを使って焼き上げます。
私が以前ホームステイしていたファミリーは手作りのソーダブレッドを食べていました。
シチューやスープとも相性が抜群ですし、それに加えてぜひ試していただきたいのはアイルランド産のミルクを使ったバターを塗って食べるシンプルな方法です。日本ではバターが高価なため代わりにマーガリンを使うことが多いですが、酪農が盛んなアイルランドではバターもそれほど高くなく、家庭でも日常的に食べられています。
DAIRYGOLDというバターは家庭の冷蔵庫でよく見かける定番ブランドです。
④アイルランドでのんびりとした1日の始まりに【アイリッシュブレックファースト】
アイリッシュブレックファーストはアイルランドの家庭では主に週末の朝に家族でテーブルを囲って食べられています。大きめのお皿にソーダブレッド、ビーンズ、ベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、トマト、目玉焼き、ブラックプディングとホワイトプディングなどを盛り付けるのが定番です。
ブラックプディングは豚肉と玉ねぎ、オートミール、ハーブを豚の血で固めたソーセージで、ホワイトプディングは血が入っていないバージョンです。食べる前はちょっと抵抗があるかもしれませんが、意外と食べやすいので是非アイルランドに来たら試してみてください!
⑤日本人の口にも良く合う郷土料理【シェパーズパイ】
シェパーズパイは個人的にも特にお気に入りのアイルランド料理です。
羊のひき肉を使ったミートソースの上にマッシュポテトの層を乗せてオーブンで焼き上げます。
ラザニアやミートソーススパゲティに少し似ていますが少しさっぱりしているので、日本人も好きな味だと思います。マッシュポテトを重ねる所がじゃがいもを主食とするアイルランドらしい一品です。
⑥アイルランドのギネスビールを使って柔らかく煮込んだ料理【ギネスシチュー】
ギネスシチューはその名の通り、アイルランドの名物ギネスビールを使用してじっくり煮込んだシチューです。羊肉を使うアイリッシュシチューに対してギネスシーチューは牛肉を使います。ギネスビールを加えることによって深いコクが生まれる上にお肉も柔らかくなる相乗効果があります。
アイルランドに来た際には是非、現地の名物ギネスビールを使った本場の味を体験したい郷土料理です。
⑦アイルランド産の牡蠣にレモンをかけて食べたい【オイスター】
アイルランドで獲れた新鮮な牡蠣も忘れてはいけません。アイルランド西部の街ゴールウェイでは毎年9月末にゴールウェイ・インターナショナル・オイスター・アンド・シーフード・フェスティバルが開催されるので、その時期に合わせて旅行なんて事もおススメです。牡蠣の殻剥き大会に美味しい海鮮に音楽にと盛りだくさんのフェスティバルです。
是非ビールののお供につるっと生牡蠣を食べてみてください。
⑧甘みのある優しい味が美味しい郷土料理!【サーモン】
サーモンもまた、牡蠣と同じくアイルランドで獲れる海の幸です。アイルランドの家庭では、素材の味を生かしたアイルランドの郷土料理らしい優しい味付けで焼いたサーモンも食べられています。
アイルランドでよく食べられる魚はサーモンやタラのように身が大きくてふっくらした種類が多いです。ビールとよく合うスモークサーモンも人気ですし、フィッシュ&チップスも専門店などではサーモンが選べる事もあります。
⑨アイルランド定番ディナー料理のひとつ【ラム肉のグリル】
アイルランドの郷土料理で度々登場するのが羊肉です。日本ではあまり食べられていない羊肉ですが、アイルランドではとても身近な食べ物としてスーパーにも並んでします。アイルランド旅行の際に試してみてはいかがでしょうか?
中でもラム肉のグリルはぜひレストランやパブで味わいたい料理です。骨つきのラムにグレイビーソースがよく合うちょっとお洒落な見た目の郷土料理です。
⑩じゃがいもを使ったアイルランド伝統のパンケーキ【ボクスティ】
アイルランドの主食であるじゃがいもは、日本でお餅や煎餅などのお米を使った食べ物が食べられているように、色々な食べ物に使われています。そのうちの一つがボクスティです。ボクスティはじゃがいもで作るパンケーキです。
スイーツとして食べるパンケーキよりも、所謂おかず系パンケーキのような感じで、朝食にベーコンやソーセージなどと一緒に食べられています。
⑪アイルランド南部ウォーターフォード伝統の食べ物【ブラ】
ブラは、アイルランドの南に位置する街、ウォーターフォードで親しまれているパンです。朝食にベーコンやソーセージを挟んで食べる事もあれば、自宅でバーガーを食べる時などにもバンズに代わってこのブラがよく食べられています。
歴史的には同じく南部に位置するウェックスフォードという街で生まれ、現在はウォーターフォードとその隣のキルケニーという町で製造されていて、南部の街、特にウォーターフォードに根付いた食べ物です。
⑫付け合わせの野菜とワンプレートで食べる家庭料理【ハム】
アイルランドの家庭では大きいお皿にメインと付け合わせの野菜が盛り付けられたワンプレートスタイルが食べられています。そして、アイルランドではサンドイッチに挟むハムよりも分厚くて食べ応えがあるタイプのハムがビーフやフィッシュに並ぶメインとして登場します。
家庭では大きな塊で買ってきたハム用の肉を鍋で茹でて手作りする、シンプルですが手間のかかる郷土料理です。ハムと一緒にはじゃがいも、キャベツ、人参、ブロッコリーなどの温野菜が食べられます。
ハムも私の特にお気に入りのアイルランド料理で、ホストファミリーによくリクエストしていました。
アイルランドのスーパーではこんな風に大きなハム用のお肉が売っています。
⑬ほんのり甘酸っぱさが魅力!【ルバーブクランブル】
そして、食事後のデザートもしくはおやつにぜひ食べみて欲しいのがルバーブクランブルです。ルバーブは茎が赤いフキのような見た目をした野菜で、その赤い茎の部分を食べます。アイルランドでは家の庭で育てている事もあって、収穫したら手作りのジャムやクランブルのケーキなどを作ります。
ちょっと甘酸っぱい味が特徴的で、オーブンで温かいルバーブクランブルにカスタードをかけて食べるのがオススメです。
伝統料理はどこで食べる?アイルランド滞在中に立ち寄りたいレストラン
では、アイルランドに旅行に訪れた際にはどこに行けば美味しいアイルランドの郷土料理が食べられるでしょうか?
私のオススメのレストランは、O’Neill’s Pub & Kitchenというお店です。
このお店はダブリンのシティセンター、ダブリンの歌で有名なモリー・マローン像の目の前にあるので観光中のお食事にぴったりです。
また、店内ではアイリッシュミュージックを楽しむ事もできるのでホームページでスケジュールを調べてから行くと良いと思います。
伝統料理とビールと音楽という最高の組み合わせでアイリッシュカルチャーを満喫できるお店です!
住所:2 Suffolk Street, Dublin 2, D02 KX03
営業時間:月〜木曜日 8:00~23:30、金〜土曜日 8:00~0:30、日曜日 8:00~23:00
ホームページはこちら
安くて簡単に郷土料理を食べるなら?アイルランドのスーパーマーケットを活用するべし!
もう一つ、アイルランド旅行の知恵として知っておいていただきたいのがスーパーマーケットの活用です!
移動日などでお店に行くほど時間も体力も無いから軽食でも買って食べようと思う日はありませんか?そんな日は近くのスーパーでアイルランドの伝統料理を手軽に入手してはいかかでしょうか。
B&Bなどの滞在先によっては自由に使える共有キッチンが付いている事もあります。
せっかくの旅行中、サンドイッチで済ませる代わりにオーブンや電子レンジで温めるだけで簡単にアイルランドの郷土料理を楽しんでみてください。
例えばダブリンの中心地にも店舗があるアイルランドのスーパーマーケット、ダンズストアではアイルランドの郷土料理が手軽に楽しめる商品が沢山あります。
店内にはポーク、チキン、サーモンなどのメインディッシュからサイドのポテトまで揃っています。
このようにハム、マッシュポテト、人参、キャベツとホワイトソースが入ったセットも4ユーロです。
電子レンジで温めてお皿に盛るだけでこんなに立派な美味しいディナーになります!
温めるだけの商品が充実しているので家庭でもよくこう行った商品を利用しますし、私も現在大学の寮で自炊をしていて、アイルランド料理が食べたくなった時はスーパーで買ってきます。
やっぱりアイルランド料理は欠かせない!
いかがでしたか?アイルランドの郷土料理は古くから伝わって今もなお家庭で親しまれていて、アイルランド文化の大事な要素の一つになっているのです。週末は家族や親戚が集まってご飯を食べたり、パブでは社交の場として色々な人とおしゃべりをしたりと、アイルランドでは賑やかで楽しい食事の時間が好まれています。
旅行に訪れた際には是非朝食からディナーまでどっぷりとアイリッシュカルチャーに浸ってみてください!