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エストニアの物価は安いって本当?エストニアで治安の悪いエリアも解説します!
エストニアという国は、バルト三国の一つ。首都タリンの旧市街地などに人気があります。日本より少し寒いエリアですが、物価が安く、治安がいいという、観光するのに最適な条件をそろえている国です。エストニアの気候・物価・治安について具体的にまとめています。
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
エストニアは古き良き街並みとITの国
こんにちは、うなお丸です!
エストニアという国はご存知ですか?
バルト三国の一つ、という方がわかりやすいかもしれません。
お相撲が好きな人なら、もと相撲取りの把瑠都凱斗がここの出身といえばわかるかもしれませんね。
今回は、エストニアについてまとめます。
エストニアはフレンドリーな国
エストニアには、私が新婚旅行で訪れた国の一つ。
中世の街並みを保護するタリン旧市街地が美しく、新婚旅行で訪れたいスポットの筆頭だったのです。
また、スカイプで代表されるように、IT産業にも力を注いでいるので、ネット環境も整っていました。
現代と歴史の融合に力が入っていたな、というイメージです。
タリンの街で何人かの現地の人とお話したのですが、皆さん日本が大好き。
特にアニメの話題で盛り上がりました。
町並みも整っていて、治安は落ち着いておりインフラ整備もよく、日本人には観光しやすい国になります。
物価は安いですね。これ重要です!
エストニアの気候
こちらのデータは、エストニアの首都タリンの気温と降水量の平均データ。
小さな国なので、他の都市でも基本的にこの数値が当てはまります。
エリアとしては北欧にあたるエストニアは、東京あたりに比べるとかなり気温が低いことがわかりますね。
エストニアは四季がはっきりしています。
夏から秋にかけては雨が多くなります。
四季別おすすめの服装
夏……昼間は半袖でも動けます。が、朝夕になると冷えますので、長袖ですぐ羽織れるものを持ち歩くようにしましょう。
冬……かなり冷え込みます。11月から4月まで、最低気温が氷点下を下回ります。しっかりと着込んで行きましょう。コートや登山ジャケットがあると便利。私たちは登山ジャケットを着ていきました。
春秋……分厚いコートまでは不要ですが、防風できるジャケットなどがあるといいでしょう。
エストニアのベストシーズン
観光に行くなら夏(6月〜8月)がベスト。
東京でエアコンをきかせた室内くらいの気温で、心地よく過ごせます。
緯度が高いので、夏至の頃には20時頃でも明るく、長い時間楽しむことができます。
逆に冬は早く夕方が来ます。
私が行ったのは二月でした。氷点下の気温が続いて寒かったのですが、晴れた日が続くと、かなりすっきりとした気分で街中を散策することができました。
朝方や夕方などはかなり冷え込んで寒くなりました。
エストニアの物価は日本より安い
エストニアは、ヨーロッパの中では比較的安め。
観光のしやすさと物価を掛け合わせてランキングを付ける、全世界版地球の歩き方「ロンリープラネット」の「2018年コスパのいい旅行先ベスト10」では、第1位に輝いています。
私はフィンランドからエストニアへ移動したのですが、北欧の物価は高かったので、エストニアに入ってからすごくほっとしました。
バルト三国は全体的に物価が安いので、気楽に旅ができると思います。
タリンの旧市街地は観光地なので、あちこちにお土産屋さんがあります。写真のお土産は6.9ユーロ。
お土産の値段はピンキリ。おすすめは、バルト海付近で多く採れる琥珀の細工。寒い土地なので、ウール製品も人気があります。
レストランでのご飯の相場
タリンのレストランでの食事。
ランチ 4.5ユーロ〜
ディナー 6ユーロ〜
きれいな雰囲気のお店で食事ができます。
写真は、エストニアでよく食べられているカツレツ。美味しかったです。
食材のお買い物相場
牛乳2リットル 1ユーロ
ビール500ml 1.4ユーロ
玉ねぎ1キロ 0.7ユーロ
牛肉450グラム 4ユーロ
野菜や牛乳は、日本に比べると大分安め。ビールは激安と言ってもいいのではないでしょうか。牛肉は同じくらいでした。買い過ぎは禁物です。
移動費の相場
タリンには、バス、路面電車、トロリーバスといった、観光客が使いやすい乗り物がそろっています。
料金は共通で支払うことができます。
支払い方法は
・タリンカード(一日乗り放題券)
・スマートカード(チャージ型磁気乗車券)
・紙の乗車券
の三つ。
・タリンカード……24時間26ユーロ・48時間39ユーロ
タリンの公共交通機関が乗り放題になるほか、観光スポットの無料化もしくは割引などもうけられます。
日付依存ではないので、昼12時から翌日昼12時までという使い方ができます。
・スマートカード……乗車1回1.1ユーロ・1日乗り放題3ユーロ
キオスクや郵便局で購入可能。手数料が別に2ユーロ必要になります。
・紙の乗車券……乗車一回1ユーロ
乗るたびに運転手から購入できます。
現金購入で、ぴったりの料金を準備できない場合は購入できません。
タクシーの初乗り料金はEUR2.5です。
エストニアの治安
日本ではあまり知名度が高くないエストニアですが、フィンランドからフェリーで1時間程で行けると言う事もあり、最近では人気の国となっています。
また、エストニア旧市街は世界遺産にも選ばれたエリアとして有名で、観光客の方が急激に増えています。
観光客が多いエリアでは、犯罪が起こりやすい傾向にあると言えるでしょう。
2017年の犯罪データを見ると、エストニア国内で26,929件。そのうち、首都タリンは40%の10,437件となっています。
その大半を、窃盗や器物破損などの軽犯罪がしめていす。殺人事件などの凶悪犯罪は、無くはないですが、45件程度。0.2%程度になります。窃盗は、主にスリや車上荒らしなど。
日本では年間109万件ほどの犯罪事件が起きていると言われますので、それに比べると、犯罪件数がかなり少なくなります。
エストニアが小さくて人口が少ないこともありますが、日本よりも安全と言っても差し支えないでしょう。
テロや暴動など大きな犯罪は起こっておらず、2019年現在はその危険も問題視されていません。
実際に旅行した時の感想ですが、自分たちが歩いている中では特に危ないと感じたことはありませんでした。
ただ、バーなどでは酔っ払った人たちもいたので、必ずしもすべてが安全というわけではないかと思います。
交通機関に乗った際にもそこまで危ない印象は持たなかったです。
エストニアの治安に関する外務省の発表
2019年度、外務省渡航情報のサイトで、タリンマラソンや、歌と踊りの祭典といったイベントにともなって、注意喚起などが出されていました。
内容は、不特定多数の人々が集まるので注意すること、テロリストはそういった場を狙ってくること、もしテロにあった場合は標的にならないように現地警察官の行動に従うことなどです。
ですが、エストニアでテロが起こる確率としてはかなり低いかと思われます。
どちらかと言えば、軽犯罪などの犯罪の方が多いのです。
治安で気を付けるエリア紹介
タリン旧市街
最初の軽犯罪のデータからもわかるように、エストニアでの犯罪の半数近くはタリン市内で発生しています。
シェンゲン協定内は往来が自由なので、海外旅行やビジネスなどで首都タリンに多国籍の人が集まり、それを狙ってのグループでのスリの犯行などが多いようです。
日本人などは現金を持って歩く習慣があるので団体旅行などは狙われやすいかと思います。
一番の観光地タリンの旧市街は道幅が狭くなるところもあり広場には沢山の人がいたりもするのでそういう所は一番危険かもしれません。
人通りの少ない道端では気を付ける
エストニアはIT先進国。
防犯カメラが、あちこちに設置されています。ただし、裏通りにはあまりありません。
不安があるなら、人通りが少ない場所とか、大通りから離れている場所に1人で行かないようにしましょう。
混雑する駅ではスリに注意
エストニアは日本のように痴漢などの犯罪はなく、やはりスリなどが多いようです。
短距離で乗降が激しいので、すれ違いざまにスリにあうことを気をつけなければなりません。
また、公共交通機関はもうすぐエストニア国内は無料化するかもしれません。
そうなると使用頻度が上がり、混雑する恐れがあります。
ですので、財布や貴重品はスリなどに簡単に取られないようにバックを抱えるとか自分なりに気をつけましょう。
スリの対策としては、自分の死角になるような位置に物をおかない事でしょう。そういった意味でもしっかりと犯罪を防ぐのが大切です。
タクシーはとても安全
エストニアのタクシーは、タクシーの団体に加入していないと営業ができません。個人タクシーとして色んな車が走っていても、共通のタクシー団体の目印がついており、メーターが必ず取り付けられていて料金が明確化されています。
流しのタクシーや白タクがないので、ぼったくりや犯罪に巻き込まれる危険性はありません。
また、オンライン配車システムで管理。乗る前に所要時間や金額がわかるようにもなっているので安心して利用できます。
観光中に気を付けるべきこと
お酒の出るお店では油断しないように
エストニアは全体的に治安がいいのですが、それでも過度に酔っぱらっている人の近くには近づかない方がよいでしょう。
親日国ではありますが、飲み屋さんを訪れる観光客は色んな国から来ています。どのような人がお酒を飲む場にいるのかもわからないので気を緩めないようにしましょう。
スキミング
世界的な犯罪であるスキミング。
安全なエストニアでも、その危険性はあります。
ただし、エストニア国内の人は、デビットカード使用頻度が高く、クレジットカードを使用するのは観光客などの外国人がほとんど。ですので店でクレジットカード情報を盗まれるという犯罪は他の国よりは少なくなっています。支払いも、カードを店員に渡すのではなく、自分で端末にカードを挿して番号を入力するので安全性が高いと言えます。
カード情報を盗まれる心配があるのは、防犯カメラなどがあまりない人通りの少ないATMです。ATMを使用する場合は、防犯カメラが設置されていたり、スーパーなど使用者が多い場所にあるものを使うようにしましょう。
スキミングに合うと非常に不便
スキミングは私も別の国(ノルウェー)で被害にあったことがあります。
スキミングの際、もっとも困る事は、カードが使えなくなること、そして実際の被害に遭う事です。
勝手に買い物をされるのを防ぐためにも、少額でも不審な出金があればカード会社に連絡する、クレジットのみでなく、プリペイドカードを使い被害を防ぐ、カードを幾種類か持参するなどの方法で防ぐことも可能であると言えるでしょう。
エストニアは観光しやすい落ち着いた国
エストニアを訪れるにあたって気になる、気候・物価・治安についてまとめました。
エストニアは、治安が落ち着いていて、かつ物価が安いという、世界的に見てもまれな国。ロンリープラネットの評価が高いのも納得いきます。
ヨーロッパの中でも過ごしやすい場所なので、もっと観光地としての人気が上がればいいのにと思いながら滞在していました。
今はまだあまり情報がない国ですが、この記事がエストニア観光の手助けになれば幸いです。
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