韓国ソウル・釜山の地下鉄・バス・タクシーの乗り方を在住者が解説します！

韓国を訪れる、国内外からの多くの観光客がソウルや釜山市内の観光の時に利用するのが、地下鉄やバス、タクシーなどの一般的な公共交通機関です。

せっかく韓国を訪れるのなら、限られた時間内で効率的に観光地を回りたいもの。今回ご紹介する地下鉄やバス、タクシーの乗り方や、交通カードの種類に関する情報は、あなたの観光の役に立つはずなので、出発前の準備の際にぜひチェックしておいてくださいね。

韓国では地下鉄などの公共交通機関を利用する時、交通カードの機能が搭載された自分のクレジットカードやキャッシュカードを利用するのが一般的です。もちろん、そういったカードを持たない未成年者の場合は一般的な交通カードを利用します。

外国人観光客の場合も様々な種類の交通カードが利用できるので、目的や滞在期間に合わせて選ぶようにしましょう。それぞれのカードの特徴や料金などもご紹介するので、どの交通カードを利用するか選ぶ時の参考にしてみてくださいね。

T-moneyカードは地下鉄やバス、タクシーなどの各公共交通機関で使えるSuicaのようなプリペイド式の交通カードです。また、T-moneyカードの加盟店のコンビニ、カフェ、コスメショップなどでの支払いにも利用できます。

しかも、地下鉄を降りて30分以内にバスに乗り換える場合、T-moneyカードを使うと初乗り運賃が4回まで無料になるというお得な特典付き！バスも利用する予定がある方は、T-moneyカードがあった方が断然お得だということは一目瞭然です。

ちなみにこのT-moneyカードはソウル市内の地下鉄の駅や、コンビニで購入が可能ですが、最近では「自分だけの交通カード」自動販売機でのオリジナルT-moneyカード作成も人気です。

まずは自動販売機で「My Photo交通カード」を選択したら、画面に表示されたQRコードを読み取ります。サイトに接続後、自分のスマホのデータフォルダの中からカードにしたい画像を選択し、サイズ等を調整後決済。カード価格は6,000ウォン(約550円)です。

約30秒ほどで出来上がりですが、T-moneyカードとして利用する場合は別途チャージが必要なので忘れないようにしてくださいね。なお、高校生以下の青少年、小学生料金で利用したい場合はT-moneyに加盟しているコンビニ(GS25、CU、セブンイレブン、ミニストップ)にて生年月日の登録を行なってください。

こちらの自動販売機の設置場所は、こちらの一覧から確認できます。

ソウル・釜山、及びその他の主要都市

外国人観光客がコンビニでT-moneyカードを購入しようとすると、お店の人におすすめされるというのがこちらのKOREA TOURカード。

地下鉄などを利用する時の交通カードとしての機能だけでなく、T-moneyカードの加盟店での支払いが可能な上、国立現代美術館、ロッテワールド、百貨店などで様々な特典を受けることができます。

• ソウル地下鉄(1～4号線の主要駅) / 空港鉄道(仁川国際空港第1ターミナル駅・ソウル駅)にあるカード自動販売機
• 全国のコンビニエンスストアなど

4,000ウォン(約366円)　※チャージ別途必要 / 現金でのみ購入可能

全国のコンビニ各店、及び地下鉄構内にある自動チャージ機などで対応可能。払い戻し及び特典情報の詳細は公式サイトをご参照ください。

ソウル・釜山

Metropolitan Passを略してM-PASSと呼ばれるこちらの交通カードは、外国人観光客がソウル及び済州エリアで利用できる外国人専用の公共交通カードです。

1日最大20回まで地下鉄をはじめとする公共交通機関を利用できますが、タクシーは利用不可。M-PASSでタクシーが利用したい場合は、T-moneyチャージが別途必要です。チャージ後は、他のT-moneyカードと同じ機能が搭載されるのでタクシーやT-moneyの加盟店でも使用可能になります。

• 1日券：15,000ウォン
• 2日券：23,000ウォン
• 3日券：30,500ウォン
• 5日券：47,500ウォン
• 7日券：64,500ウォン

※最初にカードを使用した日を基準に、利用可能な最終日の夜12時まで使用可能

• 仁川国際空港：ツーリストインフォメーションセンター/空港鉄道駅舎センター（発給のみ）
• ソウル都心：ソウル駅「Tmoneyタウン」または、明洞観光案内情報センター

※M-PASSの返却時の保証金・その他の詳細は、公式サイトをご参照ください。

ソウルのみ(※T-money機能は利用可能)

韓国ソウルの有名観光地をたくさん回りたい場合におすすめしたいのが、こちらのDiscover Seoul Passカードです。ソウル市内の多くの観光地が入場無料になり、割引加盟店で特別割引が受けられます。カードの有効期間は24・48・72時間の3つから選べるので日程に合わせて選びましょう。

その他に、空港からソウル駅間のどちらか片道一回のみ空港鉄道（A‘REX）の利用、レンタル自転車タルンイの24時間レンタルサービスも受けられます。

更にT-moneyカードをチャージすれば、地下鉄などの公共交通機関が利用できる交通カードとしても機能しますが、こちらのT-money機能はDiscover Seoul Passのモバイルパスにはついていないのでご注意くださいね。

Google Playまたは、Apple App StoreでDiscover Seoul Passのアプリをダウンロード後、ご購入下さい。※T-money機能はついていません

現在、BTS(防弾少年団)の写真がプリントされたDiscover Seoul Pass BTS Editionは、24時間券のみの販売です。※T-money機能はついていません

オンライン予約後、仁川空港または金浦空港で受け取り可能。現地購入は空港鉄道トラベルセンター及び、仁川空港第1ターミナル店などをご利用ください。詳しいご購入方法は公式サイトをご覧ください。

• T-moneyのチャージ：地下鉄の販売機及びコンビニ各店
• T-moneyの払い戻し残高が3万ウォン以下の場合：地下鉄の販売機及びコンビニ各店（※払い戻し手数料500ウォン別途必要）

※この他の詳細は公式サイトをご参照ください。

ソウルのみ(※T-money機能は利用可能)

T-monyカードなどの交通カードを利用しない場合は、こちらの1回だけ利用できる交通カードを購入することになります。購入場所は、地下鉄駅に設置されてある1回用の交通カードおよびT-monyカードがチャージできる販売機です。

この販売機は日本語でも操作できるため、カードの購入はそれほど難しくはありません。基本運賃+目的地までの追加料金+保証金500ウォンを払ったらカードを受け取りましょう。

また目的地に着いたら駅を出る前に、必ず払い戻し機で保証金の返金をしてくださいね。

釜山の地下鉄は1号線から4号線までがあり、1区間の運賃だと大人が1,400ウォン(約130円)、13～18歳が1,150ウォン(約106円)、6～12歳が700ウォン(約65円)です。

また、1日(5,000ウォン / 約461円)・7日(21,000ウォン / 約1,938円)・30日間(60,000ウォン / 約5,537円)の乗り放題切符もあるので、滞在期間の間に何度も釜山で地下鉄を利用する場合はこちらの方がお得ですよ！

T-monyカードのチャージは、どこの地下鉄駅にも設置してあるこちらのチャージ機を使います。ちなみに、1回用の交通カードもこの販売機で購入できます。チャージできる金額は1,000(約92円)ウォンから選べるので、滞在期間や利用する回数などに合わせてチャージしましょう。

払い戻し額が2万～3万ウォン以下の場合は、加盟店のコンビニで500ウォンの払い戻し手数料を払うとできますが、5万ウォン以下の金額になると地下鉄駅舎のサービスセンターでの手続きになります。それ以上の額の払い戻しは手続きが面倒になるので、できればそれ以下で済むようにするようチャージしておくことをおすすめします。

韓国ソウル市内の観光の場合、地下鉄の利用はほぼ必須と言っても良いですが、バスを利用する外国人観光客は最近増えてきたと言ってもそこまで多くありません。どちらも上手く利用できるると、効率的に観光が楽しめるのでぜひこちらのまとめを参考にしてみてくださいね。

韓国ソウルの地下鉄の改札は、目的地の進行方向によって改札の入口が違っている場合があります。もし間違って反対の進行方向の改札から入ってしまったら、もう一度T-monyカードをかざして反対側の改札を通りましょう。5分以内であれば新たにチャージされることはありません。

もし、1回だけの交通カードを利用していた場合はそれができないので、駅員さんに伝えて反対側の改札を通れるようにしてもらってくださいね。韓国語がわからない場合は、以下の記事のアプリをご利用ください！

また、地下鉄の優先席は対象の場合でない限り座らないように気を付けましょう。そうでない場合、空いていても座るのはマナー違反です。

地下鉄の車内では日本語での案内放送もあるので、降車のタイミングも難しくなく安心して利用できますよ。

バスを利用する場合、日本語の案内が全くないので初めて利用する場合は少し大変かもしれません。ただ、一度慣れると市内を効率的に周れるので利用してみるのもおすすめです。

目的地に着くバスの番号を調べるためには、日本語対応のNAVER Map, Navigationのアプリがおすすめなので、事前にダウンロードしておきましょう。(App Store・アンドロイド用)

バスに乗る時は、前から乗ってすぐにT-monyカードを読み取り機にかざしましょう。運賃は1,200ウォン(約110円)です。現金だと1,300ウォン(約119円)になるのでT-monyカードを利用する方がお得です。

降りる前は、ボタンを押して知らせましょう。ただ日本のように運転手さんがお客さんの乗車、降車をゆっくり待ってくれないので、降りる前のバス停が近づいたらドアの前で待っておくことをおすすめします。

韓国釜山の観光においても、やはり主な移動手段は地下鉄になります。もちろんソウル市内の観光のように、バスも上手に利用できれば各段に観光がしやすくなるので、ぜひこちらのまとめを参考にしてくださいね。

韓国釜山の地下鉄の利用の仕方は、ソウルの地下鉄を利用する場合とあまり変わりません。

ただ、釜山の地下鉄の車内アナウンスは基本的に韓国語と英語のみ。ただ、外国人観光客の多い観光地の最寄り駅などでは日本語での案内もあります。車内アナウンスだけでは不安だという場合は、車内にあるモニターや駅名、駅コードなどをチェックしながら目的地を目指してくださいね。

韓国釜山のバス停には時刻表が無く、バスはだいたいの決められた間隔で運行されています。またバス停にはバスの系統番号の表示はありますが、基本的には韓国語での表示になっている上、車内放送も韓国語のみなので、日本人観光客にとって利用するハードルがかなり高いかもしれません。

そんな時に使いたいアプリが、ソウルのバスの乗り方でご紹介したNAVER Map, Navigationです。釜山地域のバスの運行時間や、乗るべきバスの番号を調べられるのでバスに乗車する時はぜひこのアプリを利用してくださいね。

その他の乗り方は、ソウル市内のバスの乗り方とほぼ変わりません。こちらもT-moneyカードを利用すると、大人が1,300ウォン(現金)→1,200ウォン(約120円)、3～18歳が900ウォン(現金)→800ウォン(約74円)、6～12歳が400ウォン(現金)→350ウォン(約32円)で少し安く乗車できます。

また、バスからバスへの乗り換えは無料、地下鉄からバスに乗り換える場合は200ウォンの追加料金がかかるのみなので、やはりこちらも交通カードを利用した方が断然お得になります。

もしバスが利用できれば非常に便利なので、釜山観光の予定に合わせてぜひチャレンジしてみてくださいね。

国外でタクシーに乗る時、ついうっかりドアが開くのを待ってしまうことってありませんか？日本のタクシーのドアの開閉サービスに慣れてしまっていると忘れがちになりますが、韓国のタクシーでは自分でドアの開閉をしなければなりません。

その他は、日本のタクシーのように手を挙げて乗せてもらうことになりますが、乗り込む前に行きたい場所を伝えて目的地まで行けるか確認しましょう。タクシーの事業区域制という法律によって、目的地からお客さんを乗せて戻れない場合があるため、遠い場合は断られることがあります。

乗り込んだら、メーターが稼働しているかどうか確認しておくことも大事です。支払いは現金よりはT-monyカードやクレジットカードの方がお釣りのやりとりがなくて簡単かもしれません。もちろん現金でも大丈夫ですが、小銭のお釣りが足りない場合もあるのでそんな場合はチップとして渡すのも良いでしょう。

今回は、韓国ソウル及び釜山の観光の時に利用する地下鉄、バス、タクシーの利用方法や、各種の交通カードについてご紹介しました。

滞在日数や観光の目的に合わせて、利用しやすい公共交通機関、交通カードを利用して楽しい旅行にしてくださいね！