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新潟県の御朱印はデザインが斬新!神社・お寺とその魅力をご紹介!
北には日本海、南には越後山脈という自然豊かな新潟県。果たしてどのような素敵な神社仏閣があるのでしょうか?今回ご紹介する寺社には美しいデザインを持つ御朱印が盛りだくさん。自然と密接な関係がある神社仏閣自体も格式高く、霊験あらたかなものばかりですよ。
この記事に登場する専門家
愛媛県在住ライター
むらあひる
自然の恵みに密接な関係がある新潟県の神社仏閣
こんにちは。日本で一番おいしいお米は、南魚沼で食べるコシヒカリ(現地で食べることが大切)だと信じてやまないむらあひるです。白米だけで何杯も食べられそうでした…
さて、そんな米どころの新潟県、美味しい食べ物だけでなく神社仏閣も素晴らしいところが多いんですよ。
御朱印と合わせてご紹介いたしましょう。それではこれからお伝えする情報が、今後のあなたの旅の助けになりますように。
新潟県の神社
今回ご紹介する神社は以下のような感じとなります。
①彌彦神社
②白山神社
③湊稲荷神社
④宝徳山稲荷大社
⑤諏訪神社
新潟県御朱印~神社①日本を代表する古社、彌彦神社
新潟県で最も歴史的に見て重要な神社はおそらく彌彦神社(やひこ、正式には「いやひこ」)ではないでしょうか?創建はなんと2,400年前にさかのぼります。越後(現在の新潟県)の国の一宮とされています。
通常、神社の本殿にはご神体が安置されていますが、この彌彦神社のご神体は背後にそびえる弥彦山。山を祀るのはかなり古いタイプの神社の形です。有名な神社でいえば、日本最古とも言われる奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)などがそれに当たります。
「もの」としてのご神体がないため、彌彦神社のようなプロトタイプのお社には「本殿」はありません。
では、下にあるものは何かというと、拝むところ、拝殿です。こちらを本殿と思っている方が多いですが、通常はこの拝殿の後ろに別の建物があり、それが本殿。
お参りの仕方も他と違った特徴があります。通常、神社にお参りをする際には二礼二拍手一礼しますが、彌彦神社では拍手の数が四回になります。
こういったお参りの仕方は大分県の宇佐神宮、島根県の出雲大社といった限られた由緒正しいお社でしか行われていません。
こういったことからも、かなり古式の由緒あるお社ということがお分かりいただけると思います。
境内には拝殿だけでなく、数多くの摂社(主祭神と関係のある神様が祀られているお社)と末社(主祭神とは関係のない神様)が見られ、かなり規模の大きい神社ということもわかると思います。
お時間があれば、境内の外にある湯神社にも足を運んでください。実は彌彦神社の門前町は「弥彦温泉」という温泉が湧く場所。その発祥の地が湯神社です。
彌彦神社から駅方面に向かい、途中にある公園から山を登っていきます。
すると随分と年期が入ったトンネルが見えてくるので、進んでいくと…
開けた場所に出てきます。
さらに森の奥を進んでいくと、湯神社が見えてきます。
拝殿自体は取るに足らないものですが、途中参道が心地よく、気持ちよく散策ができる場所。御朱印もいただけるので、興味のある方は是非とも。
御朱印には「越後一宮」と記されています。
日本全国の一宮巡り御朱印集めっていうのも面白いですよ。
(場所によってはものすごい場所にあるので大変ですが…)
詳細情報
住所:〒959-0393 新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦2887-2
新潟県御朱印~神社②新潟市民に愛されている白山神社
新潟県の総鎮守(地域全体を守る神社のこと)と言われる、新潟県を代表する白山神社のこともご紹介いたしましょう。
白山はご存知、北陸地方(石川県、岐阜県にまたがる)にそびえる霊山のこと。その白山の化身とされるのがククリヒメ(菊理媛)という神様で、石川県にある白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ、白山信仰の総本社)から勧請され、新潟市にある白山神社にも祀られています。
新潟市内では非常に人気のある神社で、初詣や毎年7月に行われる白山まつりでは多くの人が参拝に訪れます。
御朱印には「新潟総鎮守」という言葉が誇らしげに記載されています。
大きく書かれた白山神社の上に申し訳なさそうに新潟。やはりオリジナルに対する敬意の表れでしょうか?
詳細情報
住所:〒951-8132 新潟県新潟市中央区一番堀通町1‐1
新潟県御朱印~神社③回るこま犬!?湊稲荷神社
その新潟市にあるもう一社ご紹介しましょう。
湊稲荷神社という、規模的には非常に小さなお社です。
ここには日本で唯一回る狛犬があります。回るというのはどういうことかよく分かりませんよね?いわれを説明いたしましょう。
江戸時代、新潟は北前船の寄港地として発展しました。花街の女性たちは船乗りたちが離れないようにと、狛犬を回して荒天を願った…それがいつしか願掛けの狛犬として知られるようになり、多くの参拝客を全国から集めるに至りました。
面白い経緯をもつ神社ですね。確かに本当に小さなお社なのに、私がここを訪れたときには、何人もの参拝客の姿を見たのには信仰の力というものを感じます。
御朱印には「願掛けこま犬」と。
右下にある文章は、言うのを忘れておりましたが、近年始まった「日本遺産」という文化庁が選定する世界遺産の日本バージョン。
湊稲荷神社は「北前船寄港地」の構成要素にも登録されています。
詳細情報
住所:〒951-8018 新潟県新潟市中央区稲荷町3482
新潟県御朱印~神社④とてつもなく巨大な宝徳山稲荷大社
新潟県長岡市には大きな稲荷神社があります。
大きな、というのは物理的な意味で。最寄りの越後岩塚駅から遠くにある屋根が見えます…
近づくとその大きさに圧倒されます。
なぜここまで大きいのか不思議でなりません。
しかもコンクリート造りであるため、「神社」というには違和感を感じます。
内部の撮影が禁止であるために、ビジュアルでお伝えすることができませんが、ここはろうそくをお供えしてお参りをするのが通例のようで。
本殿に五色のろうそくを備えていきます。
また11月に行われる「よまつり」は文字通り夜に行われ、何万本ものろうそくが灯される幻想的なお祭りです。
御朱印には財宝神という明記が見て取れますね。稲荷神社というのはもともと食物や農業の神様、確かに広げると福の神にもなります。珍しい御朱印ですね。
詳細情報
住所:〒949-5414 新潟県長岡市飯塚870
新潟県御朱印~神社⑤新発田市の力のもと、諏訪神社
新潟県北部にある神社もご紹介いたしましょう。
新発田市にある諏訪神社というお社です。
創建は648年という歴史があり、長野県から移住してきた人々が諏訪大社から勧請されたのが起源とされています。
そんな経緯から当の諏訪大社ともつながりが強く、境内には御柱(おんばしら。7年に一度行われる御柱祭りのために伐採される巨大なご神木)の御下がりが飾られています。現在立っているのものは諏訪大社下社春宮(4つある諏訪大社の一社)のもの。お祭りごとに新しくなるそうです。
駅から近く、市内の中心部にあるにもかかわらず、非常に居心地のいい神社さんでした。
御朱印には「新発田総鎮守」と記載されています。
紋は長野の諏訪大社と同じく「梶の葉」ですね。
詳細情報
住所:〒957-0055 新潟県新発田市諏訪町1丁目8‐9
新潟県御朱印~お寺①新潟県の代表的な禅寺、雲洞庵
お寺さんのことについてもお話しておきましょう。
新潟県南部、米どころとして非常に名高い南魚沼市にあるお寺さん。名前を雲洞庵(うんとうあん)といいます。
上杉謙信の養子である上杉景勝とその家臣、直江兼次(2009年のNHK大河ドラマ「天地人」の主人公)が幼少期に学んだ場所として知られています。
越後では格式高いお寺の一つとされ、赤門と呼ばれる山門から本堂に向かって伸びる参道の下に法華経の一文字一文字が埋め込まれており、「雲洞庵の土踏んだか、関興寺(後述)の味噌なめたか」という言い回しは両方のお寺にお参りしましたか?またご利益は得られましたかという問いかけのフレーズです。
森の中にある美しいお寺さんです。訪れたのは4月のはじめでしたが、まだ雪が残っていたのも絵になる光景でした。
内部は質素ながらも上品な造り。古都にある名高い寺院に勝るとも劣らない素敵なお寺さん。新潟県にいらっしゃった際には是非とも訪れていただきたい場所です。
御朱印には南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)と記載されています。意味は「釈迦に帰依します(信仰します)」。
雲洞庵は曹洞宗(禅宗)のお寺。ご本尊ではなく、こういう記載になることが多いようです。
また、「雲洞庵の土踏んだか」という文章も入っていますね。
詳細情報
住所:〒949-6542 新潟県南魚沼市雲洞660
新潟県御朱印~お寺②雲洞庵と並ぶ古刹(こさつ)、関興寺
先述の雲洞庵と並び称される古刹、関興寺。
「味噌なめたか」というのはこんな説話から生まれたもの。戦国時代、戦火に巻き込まれた際に経典を味噌桶の中に入れて、土の中に埋めたことで焼失を免れました。その味噌桶で作られた味噌には経典のご利益があると言われるようになったとか。
訪れたときは雲洞庵と同じ日であったので、雪に覆われていました。新潟県の雪の多さに驚かされました。
規模は雲洞庵に比べるとかなり小さいですが、静かな落ち着きのあるいいお寺さんでした。
御朱印には雲洞庵と同じように「南無釈迦牟尼仏」。
こちらには「関興寺の味噌なめたか」という文章入り。
詳細情報
住所:〒949-6373 新潟県南魚沼市上野267
新潟県の自然が生んだ由緒正しい神社仏閣です
さて、いかがでしょうか?新潟県には自然との調和がある色とりどりの神社仏閣があることがお分かりいただけたと思います。
決して冬だから、雪に閉ざされているかと言って行けないというのではなく、その時にしか見られない風景、神社やお寺では得に美しいと思いますよ。
次回のご旅行の一部に加えてみてはいかがでしょう?