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韓国の民族衣装ハンボクで景福宮が無料に!在住者がレンタル情報やチマチョゴリとの違いを紹介!
韓国の伝統的な民族衣装「韓服(ハンボク)」。最近では、ソウルを訪れる外国人観光客の間でも韓国の民族衣装であるハンボクを着て、街を歩いたり景福宮で写真撮影をするのが流行っています。今回はそんなハンボクの歴史的変化などをまとめてご紹介します!
この記事に登場する専門家
韓国在住webライター
レンズ
色がキレイ!韓国の民族衣装の正式名称は「韓服(ハンボク)」!
皆さんこんにちは!ライターのレンズです!
観光で韓国を訪れた時、明洞などの人気観光地で韓国の民族衣装「韓服(ハンボク)」を着て写真撮影をする看板を見かけたりしませんか?プロにヘアメイクをしてもらい、ハンボクを着てコスプレ感覚で写真撮影したら、韓国旅行での楽しい思い出になりそうですよね。
最近では、レンタルしたハンボクを着て、景福宮を中心としたエリアを散策する外国人観光客を街中でよく見かけます。お気に入りのスポットを見つけては、SNS映えしそうな写真を楽しそうに撮っている姿を見ると、韓国在住の身としては少し羨ましくも感じます。
今回は、そんな外国人観光客の間でも大人気の韓国の民族衣装「韓服(ハンボク)」についてご紹介しましょう!
⑴チマチョゴリとは呼ばない?韓国の民族衣装(ハンボク)とは?
日本人の間で浸透している韓国の民族衣装を指す「チマチョゴリ」という名称ですが、韓国ではそう呼ばれていません。韓国の民族衣装は「韓服」という漢字が使われており、「ハンボク(한복)」が正しい名称です。
本来チマチョゴリとは、チマがスカート、チョゴリが上着を指した言葉であり、韓国語の意味としては女性用の上下の衣装を指したものになります。そのため、チマチョゴリでは男性用の韓国の民族衣装を含んだ言葉にはなりません。
男性用の上下の衣装を指した言葉だと、チマではなくズボンを意味するパジを使用するので「パジチョゴリ」となり、子どもの衣装の場合は「セクトンチョゴリ」となります。
これら全ての衣装を含めた韓国の民族衣装の呼称が、記事の冒頭から述べている「韓服(ハンボク)」です。韓国で民族衣装を着る時は「チマチョゴリ」ではなく「ハンボク」と呼んで、韓服体験を楽しんでみましょう。
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①男性用の韓国の民族衣装【パジチョゴリ】まとめ
男性用の韓国の民族衣装「パジチョゴリ」は、大きくわけて上衣のチョゴリ、チョッキに相当するペジャ、その上に羽織る外套のようなトゥルマギ、または防寒用アウターのマゴジャ、そしてパジと呼ばれるズボンで構成されています。
歴史的に見ると上着の種類も多岐に渡っていたそうですが、時代の流れとともに簡素化され、現在のようなスタイルが一般的な男性用のハンボクとして受け継がれています。
また、朝鮮の伝統的な帽子としてカッとよばれる帽子の一種があります。韓国の時代劇ドラマにも登場する、両班(ヤンバン)と呼ばれる貴族階級以上の男性が正装として着用していましたが、時代の流れもあり現代ではカッを着用し正装する場面にはなかなか遭遇しません。
もし韓国の民族衣装の正装を見たい場合は、徳寿宮の大漢門で行われている「王宮守門将交代儀式」を見に行ってみてはいかがでしょう?朝鮮時代の「守門軍(スムングン)」の交代儀式が再現された、観光客にも人気のおすすめイベントですよ!
徳寿宮「王宮守門将交代儀式」
住所:99 Sejong-daero, Jeong-dong, Jung-gu, Seoul
開催場所:徳寿宮の大漢門
開催時間:11:00 / 14:00 / 15:30
②女性用の韓国の民族衣装まとめ
女性用の韓国の民族衣装「チマチョゴリ」は、上衣であるチョゴリと、スカートにあたるチマで構成され、上衣の合わせの部分についている「ゴルム」と呼ばれる紐を結びます。
元々の上衣の丈は現代の男性用のハンボクのように長かったそうですが、時代の流れと供に短くなり、現在のような短い丈になりゴルムがついたデザインへと変化しました。
現代の女性用の韓国の民族衣装ハンボクは、丈が短い上衣に長くてふんわりとしたチマがとても可愛らしく女性の乙女心を掴んで離しません。
ふんわりとしたチマのフォルムを表現するためには、ソッチマと呼ばれるペチコートのような下着を着用します。好みに合わせてソッチマのボリュームは選べるので、ハンボクをレンタルする時は下着にこだわってみるのも良いかもしれませんね。
また、ハンボクを着た時に外せない足元のオシャレは美しい刺繍の靴「コッシン」です。靴はチマに隠れてしまうので、ハンボクを着た女性でもコッシンにまでこだわりを見せる方はなかなか見かけませんが、ハンボクを着る機会があればぜひトライしてみてくださいね!
⑵色で年齢や身分がわかる!韓国の民族衣装の歴史的変化とは?
韓国の民族衣装のハンボクは、中国北方の民族の服装の流れを汲んでいるいると言われており、それに中国文化などが混ざり合い時代と供に成立していった衣服です。
モンゴルの影響が強い時代には、ハンボクのデザインにも大きな変化が起こり、男性のパジや女性のチョゴリの丈が変わったとされています。
朝鮮王朝時代は、身分によってハンボクの色の規制があり、庶民は色のある衣服の着用は許されていませんでした。また、当時は染料が不足していたため色のついた色の布は中国から輸入された高級品のみ。色鮮やかなハンボクが着用できるのは、上流階級の証でもありました。
庶民は男性も女性も漂白されていない生成りのハンボクを着用し、身分制度が崩壊し規制が緩くなるまでその文化は引き継がれていたそうです。
時代によっては、未婚の女性は山吹色のチョゴリに朱色のチマ、既婚で子どものいる女性は青緑色のチョゴリに藍色のチマといったように、ハンボクの色で未婚や既婚の区別をしていました。
1960年頃までハンボクを日常的に着用する人もいたそうですが、時代の流れと供に洋服が全国的に普及し、ハンボクは特別な日の衣装となりました。
現在では改良韓服(ケリャンハンボク)や生活韓服(センファルハンボク)と呼ばれる、普段に着用しやすいデザインのハンボクも登場しています。ちなみにBTSのジョングクがケリャンハンボクを着用した時は、同デザインのケリャンハンボクが品切れになりファンの間では大ニュースとなりました。
最近は普段着にもなる女性向けの可愛いデザインのハンボクもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
⑶現代の韓国で民族衣装を着るのはどんな時?
日本と同様に、韓国でも民族衣装のハンボクを着る機会はそれほど多くありません。結婚式の場合は、新郎新婦の母、それと女性親族がハンボクを着ます。メインの新郎新婦が婚礼用のハンボク(ホルレボク)を着るのは、挙式後に行われる伝統的な結婚の儀式「ペベク」の時です。
その他は、旧正月(ソルナル)の時ですが、一般家庭でハンボクを着ることは殆どないと言って良いでしょう。この辺りの感覚は、日本と似ているように感じます。ただ小学校入学前の女子の場合ドレス感覚で着ることもありますが、成長とともに自然と着なくなります。
また、子どもの1歳の誕生日のお祝いでもハンボクを着ます。女児の場合は、お母さんとお揃いのハンボクを着る場合も。初めてのハンボクは小さくて可愛らしいですが、すぐにサイズアウトしてしまうので最近ではレンタルする人も多いようです。
⑷韓国旅行に行ったら、観光地で民族衣装(ハンボク)を着よう!
ここ近年、進化を遂げた現代的なデザインのハンボクを着て街を散策している外国人観光客をよく見かけます。
景福宮エリアを中心としたソウル市内の至る所には、ハンボクのレンタルショップが続々とオープンし、誰でも気軽にハンボクを楽しむことができます。
景福宮ではハンボクを着用した場合、無料入場が可能。そのため、ここ近年多くの外国人観光客や地元の若い女性、カップルなどが景福宮の近くでハンボクのレンタルを利用し景福宮での写真撮影を楽しんでいる姿が見られます。
以前は若い女性を中心としたブームに感じられていましたが、最近では老若男女問わず思い思いのハンボクに身を包んだ人たちが、楽し気にソウルの街を散策している姿をよく見かけます。ハンボクをレンタルすることで、韓国での旅の思い出がまた一段と素敵なものになっているようです。
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