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世界一まずい!旅人泣かせなエチオピアのインジェラを体験!マシに食べる方法も…!
皆さんはエチオピアの国民食、インジェラをご存知でしょうか!?旅人の間では「世界一まずい」とか「見た目が雑巾みたいだ」など最悪なレッテルを貼られた料理です。ちょっと気になりませんか!?実際にエチオピアで沢山のインジェラを食べてきたので詳しいお味や作り方を紹介します。
この記事に登場する専門家
旅する料理人Ryoma
高橋良磨
エチオピアの国民食「インジェラ」とは?
こんにちは!旅する料理人のRyomaです!
エチオピアと言えばコーヒーの発祥の地や人類発祥の地だったりと興味深い事が沢山ありますね。
そして最近はネットで見かける事も多くなったインジェラもエチオピアの代表料理で、インジェラとはテフという穀物から作られるエチオピア人の主食です。
日本人で言うお米に当たるのがインジェラなのでエチオピア人は三食毎日インジェラを食べています。
さて、タイトルにも書いてあるが何が旅人泣かせなのか?
その正体は酸味です。インジェラはテフという穀物を水で溶かし、薄いクレープ状に焼いた生地を発酵させてるので酸味が付くのです。この酸味は作り手によって強くも弱くもなるのが面白いのですがこの酸味が世界一まずいと言われる様になってしまったのです。
しかし、実際はどうなのでしょうか?僕がエチオピアで知ったインジェラの歴史や味を具体的に説明していきたいと思います。
インジェラの原材料テフ
インジェラの原材料のテフという穀物です。テフはイネ科に分類され僕ら日本人の主食の米や欧米人が主食とするパンと同じでカテゴリーになります。
エチオピア人のテフの消費量は年間150万トン以上と言われてるのが驚きです。
エチオピアの市場に行くとテフを売ってる人をたくさん見かけます。
エチオピアとインジェラの歴史
インジェラの歴史は古く、紀元前100年頃には既に存在していたとされています。
エチオピア人はインジェラが大好きで朝昼夜毎食必ず食べています。インジェラはナイフとフォークは使わずに手で食べます。僕がローカルなお店に行きよく目にした光景が観光客にエチオピア人がインジェラを手にとって口に運び食べさせてあげているところです。
エチオピア人にとってインジェラは国の誇りでもあり、インジェラを食べていると「美味しいか?」とみんな聞いてくれます。「美味しい」と答えるととても満足そうな顔をするのでみんなインジェラが大好きな事が伝わってきました。
お腹一杯でもどんどん口に入れて来ます(笑)
遠慮すると失礼なので必死に食らいついてます。
エチオピアに来ると分かりますが、エチオピアは食の選択肢がほとんどありません。
外国に行った事のあるエチオピア人以外は他国の料理を食べようとはしないのです。
というのも、エチオピアはずっと貧しい国だったので外国の料理に触れる事がほとんどなかったそうです。海がないことやオープンでない国民性と合わさって食文化に対して閉鎖的になりやすいのかもしれません。
インジェラの豊富なバリエーション。そのお味は??
気になるのはそのお味ですよね。しかしインジェラはどんなおかずと食べるかで当然味は変わってきます。我々日本人がお米を色々なおかずと食べるのと同じ様にインジェラのバリエーションも様々なのです。なのでまずはインジェラだけで頂きました。
率直な感想はやはり「・・酸っぱい。」でした。この酸味が強ければ強いほど地元民にとっては美味しいインジェラなのだとか。そして不気味な気泡。これは生地を発酵させる際に出来た穴なのですが、この気泡も多い方が美味しいインジェラとされてるそうです。
インジェラ×シロ
インジェラと一緒に食べるおかずは様々ですが代表的なのは「シロ」と呼ばれるひよこ豆をペースト状にし、唐辛子や香辛料を混ぜた料理です。この辛さがインジェラの酸味と合い驚くほど美味しくなりました。この香辛料はバレバルと呼ばれ、玉ねぎで出来たエチオピアの代表的なスパイスです。少し辛さの効いたソースは酸味が抑えられ、インジェラ初心者にオススメでした。
インジェラ×生肉
エチオピアでは生肉を食べる習慣があります。日本ではまず考えられませんが新鮮な牛肉を削いでインジェラに包んで食べます。シンプルですが肉本来の味を堪能できて日本では出来ない体験ができたので貴重でした。エチオピアに来たら是非、チャレンジして欲しいですね!しかし、インジェラの強い酸味をもろに感じるので酸味が苦手な人はキツイかもしれないですね。生肉なのでお腹を壊す危険性もある為、チャレンジする場合はなるべく衛生面が心配ないお店を選ぶ事をお勧めします。
インジェラ×牛肉の煮込み
こちらもエチオピアでは定番な食べ方です。そして間違いなく一番美味しい組み合わせでした。インジェラに牛肉の煮込みソースが絡むので酸味を感じにくく、インジェラが苦手な人でも美味しく食べられる組み合わせだと思いました。インジェラの種類に困った時はまずこの組み合わせを注文してみましょう!
インジェラ×パスタ
異国の料理が少ないエチオピアでは唯一パスタが食べられます。インジェラと炭水化物を組み合わせた中々衝撃的な料理でした。しかしローカルなお店では現地の人に一番注文されている様な印象を受けました。勿論、パスタであっても現地の人は手を使って食べます。合うか合わないかは・・人それぞれかなと(笑)
エチオピアでお肉をがっつきたいならシャクラティブス!
シャクラティブスはエチオピア版の焼肉です。シャクラとは器の事でサイコロ状に切ったヤギ肉を炭火で焼いた料理です。勿論この料理もインジェラに包んで食べますが、横に添えてある辛さの効いたソースをつけるとより美味しかったです。
エチオピアでは特別な日に食べる事が多いそうです。エチオピアのきんきんに冷えたビールと熱々なヤギ肉の相性は最高です。
最近は健康志向として欧米でもインジェラが注目されてる!?
インジェラが世界一まずいなんて言われているのは一昔前の事かもしれません。なぜなら最近ではアメリカを始めとする国で健康志向として注目され始めています。
インジェラが健康志向?と思う方もいるかもしれませんがインジェラの素材であるテフという穀物は小麦と違ってグルテンを含まないのです。海外セレブやプロスポーツ選手の中でもグルテンフリーを取り入れてる有名人は多いです。その影響からインジェラはまさに今、じわじわと人気が上がってきているのです。
インジェラだけじゃない!エチオピアンコーヒーも堪能しよう。
たくさんの種類のインジェラを紹介しましたが、何もエチオピアの名産はインジェラだけではありません。諸説ありますが、エチオピアはコーヒー発祥の地とも呼ばれています。
エチオピアの街ではレストランに1人、コーヒーを淹れる専門の人がいる事が多いです。
時間をかけて豆をローストしたコーヒーはフルーティーで甘みのあるコーヒーが特徴でミントの葉を入れて飲むのがエチオピア流です。
滞在中は食後に必ず飲んでしまう程ハマってしまいました。
エチオピア地ビール「ハベシャ」が美味しいっ!!
実はこの記事を書いている現在はちょうどアフリカ大陸縦断が終わった所です。アフリカ大陸を回ってきた中でその国の地ビールも必ず飲んでいました。その中でも一番美味しかったビールがエチオピアの「ハベシャ」です。飲みやすいですが、しっかりキレのある味。アフリカの異国情緒あふれるハベシャのラベルはお洒落でアフリカ大陸にいる事を思い出させてくれます。
まとめ・インジェラの酸味は・・・慣れ!!
僕自身、インジェラを一口目に食べた時はその強烈な酸味に参りました。
しかし、インジェラ以外食の選択肢が少ないエチオピア(特に地方)では食べざる終えませんでした。現地の人に食べ方や作り方を教えてもらううちにインジェラに興味が出てきて酸味が気にならなくなってきました。決してまずい訳ではなく、酸味が気になるだけ。となれば慣れるしかないですよね。不思議と舌も慣れてくるものです。
なのでエチオピアに訪れた際は根気よくインジェラを食べ続けてみてください。
グルテンフリーで健康志向な食材。もしかしたら日本でもタピオカの様に大ブレークするかもしれませんね!
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著者のエチオピア旅はブログからチェックしてみてください!
ryoma49.com
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エチオピア旅行が今、アツい。刺激が欲しければエチオピアに行きましょう。きっと日頃の鬱憤を晴らしてくれます。テレビでしか見ない少数民族に、目を見張るようなマグマ。エチオピアは遠くて頻繁に行けないのでしっかり事前準備を!アディスの治安もレポートしていますのでお見逃しなく。
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