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乗鞍岳はファミリー登山に最適!子供と一緒に登頂レポ!トイレなど設備情報も!
日本アルプスの3000峰の1つ、乗鞍岳は、3000峰の中では特に登りやすい山。夏なら山頂付近までバスで行くことができ、そこから山頂までの道も整備されていて、ハイキング気分で登れると言われています。どれほど登りやすい山なのか、子どもを連れて登ってきてみました!
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
3歳児と行く乗鞍岳登山
乗鞍岳は、3000m峰の1つ。
日本百名山にも選ばれているので、とても人気があります。
バスターミナルで行ける登山口の標高が高く、山頂までの道のりが短くなっているのが特徴。
また、ちょうどいい所に山小屋やトイレなどの設備もあることから、北アルプスの中でも最も登りやすい山の一つとして知られています。
この山に、息子と二人で登ってきました。
夏の乗鞍岳は初心者登山向き
夏は初心者でも登りやすい山
夏場なら、乗鞍岳の登山口の畳平までバスで行くことができます。
畳平から山頂までは、1時間半から2時間程。子供の足でも3時間でした。
畳平から1時間半ほどのところにある肩の小屋までは、歩きやすく整備された道をすすむので、難易度としてはかなり優しい部類に入りますね。
肩の小屋から先の道は、少し大きめの石が転がるがれ場を進む事になりますが、そのがれ場の岩もかなり整備されています。
穂高岳などの岩場とは根本的に難易度が違うと言えます。 風景を見ながら楽しく登っているうちにたどり着ける、と言うのが表現ができる山です。
冬は高低差のある上級登山
冬場は、畳平までのバスがなくなります。
そのため、Mt乗鞍スノーリゾートのリフト降り口から登山する人が多いのですが、ここから山頂までの標高差が1,000m。
雪も多いため、中級レベル以上の技術と体力が要求される山となります。
夏の家族連れ乗鞍岳登山レポート
乗鞍岳登山時のメンバー
自分、息子(当時3歳)
乗鞍岳登山の時期
9月後半に登りました。
台風一過よく晴れて、暑くもなくて登りやすかったです
乗鞍岳の登山ルートと時間
平湯温泉(6:30)~畳平着(7:40)~畳平出発(8:30)~剣ヶ峰口(9:50)~山頂(11:45)~肩の小屋(12:30)~県境(12:45)~下山
初日は台風のため停滞……
平湯温泉郷に入った初日、台風が丁度来ていた事もあり、バスがそもそも動いてくれず、延期となりました。
バスが走っていたとしても、子連れには強風の中登れませんしね。
秋にはよくあることなので仕方ないです……一日多めに予定を組んでいてよかったです。
バスの運行情報は停留所に書かれており、濃霧のためバスが動かないなどの情報から、畳平方面の天気、気温、風速なども全て明記してくれていました。
1日目は平湯キャンプ場で宿泊することに。
車の横にテントを張り、宿泊。息子には初めてのテント泊となりました。
また、ひらゆの森にて温泉を1日楽しみ、次の日の天気に期待して眠ることとなりました。
平湯キャンプ場の詳細情報
2日目の朝に登山開始
2日目の朝はバスが動いてくれたので、平湯温泉ではなくほおのき平から出発することとなりました。
ほおのき平なら、マイカーを夜通し無料で停められるうえ、平湯温泉に比べると駐車スペースに余裕があり、また、トイレなどの設備もあるので、おススメです。
マイカー規制区間をバスに乗って1時間ほど走ると、畳平へと到着。
畳平には乗鞍本宮神社、食事処、小さい登山道具を買うことが出来るお店、また休憩どころ、自動販売機などがあります。
朝ごはんを食べていなかったので、ここで少しパンを食べました。
乗鞍岳の畳平~剣ヶ峰までは危険の少ない登山道
畳平から剣ヶ峰口まで、道もかなり整備されているため、のんびりと歩くことができます。
私たちのような家族連れや、ハイカーも非常に多かったです。
ただし、ところどころに段差があったり、階段など子供には危ないような箇所もあったため、足元には十分注意が必要でした。
剣ヶ峰口にはトイレ(100円)、また簡素な山小屋がありました。
山小屋には軽食などを取れるテーブルスペースがありました。
ここでトイレ休憩を取った後、山頂を目指しました。
剣ヶ峰~乗鞍岳山頂まではガレ場や稜線が少し危険
ここからは道が少し険しくなりました。
段差が多かったり、坂道が多かったり。
ガレ場もありました。
ただ、険しいといっても、整備は行き届いているので、そこまで難しい箇所はありません。
自分の左手(下山時は右手)が落ち込む箇所となるので、バランスを崩さないように気をつける必要がありました。
道の端の岩場は崩れやすくなっていました。
自分たちが登っている時も何度か上の人が、小さな岩でしたが落としてくるといったことがありました。
落としたり落とされたりしないように、慎重に登ります。
乗鞍岳登頂!!
山頂の手前には乗鞍岳頂上小屋があり、その小屋から5分ほど行けば山頂でした。
3,000を越える山は息子にとっては初めての経験で、高山病にならないか気になってはいましたが、頑張って息子も歩いてくれました。
山頂には乗鞍本宮神社があり、お守りを拝受できます。
御朱印はこちらではいただけません。
山頂のグーグルストリートビューです。
乗鞍岳をおんぶで下山
足元に注意をしながら
少しここで小雨が降ってきたため、足場に気を付けながら下山することとなりました。
息子は滑ると危ないのでおんぶしました。
肩の小屋では、ソフトクリームを売っていました。
息子に欲しいとねだられましたが、寒くなるとかわいそうなのでスルー。
下山は、しばらくはガレ場です。
剣ヶ峰口まで気をつければ、後は整った道を歩くだけなので、子連れでも困難な場所はありませんでした。
県境広場を経由して下山
少し県境広場に寄り道。
県境、ということがまだわからない息子が珍しがっていました。
帰りは畳平で乗鞍神社の御守りなどを購入。
御朱印も授与してもらえました。初穂料400円。
山頂へ行ってきたことを告げると、「登拝」の下に「頂上本社」と赤で書いていただけます。
疲れを癒やすために平湯温泉ひらゆの森に立ち寄り、帰宅となりました。
乗鞍本宮神社の詳細情報
平湯温泉ひらゆの森の詳細情報
乗鞍岳で用意した登山装備
親の登山ルック
半袖
薄手の長袖
長ズボン
普通の靴下
登山靴
手ぬぐい
首巻きタオル
軍手
3000峰といっても、乗鞍岳はハイキング気分で登れる山。
がっつり登山ルックで行く必要はありませんでした。
ただ、標高3000mになると、気温が町中と比べて15℃以上低くなるため、他に羽織れるジャケットを持って行っていました。
子どもの登山ルック
ポリエステルの半袖シャツ
薄手の長袖シャツ
フリースシャツ
ダウンジャケット
長ズボン
靴下
スニーカー
日よけ付き帽子
厚着をさせた以外は、通常の服装そのままです。
登山ギアや食料
おんぶ用登山ザック
こどもの手袋
雨合羽
絆創膏など
着替え
おしめセット
お茶(魔法瓶)
行動食(ラムネ、飴、チョコレート)
菓子パン
宿泊セット(テントやバーナー、コッヘルなどとお風呂セット)は、車の中に置いたままいきました。
乗鞍岳の登山口【畳平バスターミナル】
畳平バスターミナルへの行き方と高度順化
乗鞍岳は、マイカー規制がされているので、車は麓に停めて、そこから徒歩かバスで入山することになります。
岐阜県側駐車場:平湯温泉かほおのき平
長野県側駐車場:乗鞍高原観光センター
そこからのバス料金は、どちらも1,450円になります。
畳平は、日本一高くにあるバスターミナル。
標高が2,702mもあり、人によってはバスを降りるだけで高山病になる危険があります。
畳平に着いたら、散歩や食事をして、高度に体を慣らしてから出発しましょう。
レストランや宿泊施設あり
畳平には、軽食コーナーや展望レストラン、そして旅館「銀嶺荘」があります。
高原のきれいな空気の中、食事を楽しむのは気持ちよさそうでした。
ここの旅館を利用すれば、未明に登頂することができますね。
バスターミナルの2階に水洗トイレがあります。
使用料は100円。
車いすでも利用できます。
畳平散策を楽しもう
畳平バスターミナルには、乗鞍神社が建っています。
山頂の神社の分社です。
お参りもできますし、お守りも頂けます。私たちもここで頂きました。
また、周辺には花畑が広がっています。
多くの高山植物が植えられていて、7月~8月にかけて花を咲かせます。
花畑の中の道は、勾配がなく、歩きやすくなっていました。
畳平バスターミナルの詳細情報
岐阜県側登山バス乗り場【ほおのき平駐車場】
混み具合
駐車場がかなり広いため、お盆や三連休などでない限りは埋まるという事はありません。
平湯温泉にも駐車場などが存在するのですが、マイカーを持っている人は、駐車場が無料のほおのき平からバスに乗っている人が多かったです。
平湯温泉からバスに乗る人は、平湯キャンプ場を利用している人や、公共交通機関を利用している人が多い印象でした。
キャンプ不可
キャンプ、幕営は不可ですが、車中泊をしている人を何名かみかけました。
(私たちは、平湯温泉でテント泊をしたのちにほおのき平へ移動しました)
レストランとトイレあり
レストランとトイレがバス停に併設される形で存在していました。
綺麗に清掃されていて、使いやすいお店でした。
ほおのき平駐車場の詳細情報
乗鞍岳は子連れでも登山しやすい優しい山だった
乗鞍岳登山レポートでした。
読んでくださってありがとうございます。
前評判通り、天気さえ良ければ子供でも登れる山でした。
息子は山が好きなので、とても楽しんで登っていました。
家族連れ登山を考えているなら、ぜひおすすめします。
筆者のインスタグラムはこちら
モナ王(@mona_ou315)
📷 Nikon D5600/Nikon1 J5風景や旅の写真などを投稿します。
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