ジェンダーハラスメントについて実例を紹介！それってセクハラになるかも!?

みなさんこんにちは！

ジェンダー差別は少ないけど人種差別は感じる国に住んでいます、カトレア姐さんです。

それって人としてどうよ？

と冒頭から疑問符が湧きますが、それはさておいて、今回はジェンダーハラスメントに付いて解説していきます。

最後にはLGBTについての関連記事もありますので、ぜひお楽しみに！

ジェンダーハラスメントについて、聞いたことはありますか？

ジェンダーハラスメント（Gender Harassment)とは、平たく言えば性差別のこと。

生まれ持った性差によって、固定観念を押し付けたり、差別や区別をしたりする言動のことを言います。

日本のような男尊女卑社会には、性差別意識は永いこと根付いており、女性の権利が叫ばれて等しいにも関わらず、特に年配層にはジェンダーハラスメントは無意識に刷り込まれているとも言えます。

カルチャーと言ってしまえば免罪符になってしまいますが、いわゆる「男は男らしく」「女は女らしく」あれ、と言うのもジェンダーハラスメントの一種と捉える事もできるでしょう。

また、家庭や職場でのジェンダーハラスメントは、特に顕著です。

欧米的な精神の根付いた、と私達が信じている日本人がジェンダーハラスメント社会ならば、ではイスラム教徒のアラブ系の人たちはどうなのよ？と思うでしょう。

一般的に男尊女卑と言われているイスラム教ですが、実はその文化の発生の起源が全く異なるのです。

そもそも、イスラム教には同性愛者というものは存在しない、という定義があります。（実際にはいるでしょう）

また、女性は卑下されているのではなく、「守るべき宝」と考えられています。

大切な女性だから、なるべく人目に触れさせないように家に閉じ込めておく。

大切な女性だから、ケガをさせないように自転車や車の運転はしてはいけない。

女性から見ても賛否両論でしょうが、基本的にはそういう前提があります。

本当は、女性が何よりも大切なものだと認識されて、守られているのです。

一般に知られる一夫多妻制も女性軽視ではなく、歴史的に紛争の多い地域なので、戦争で夫を亡くした未亡人を救済するためのシステムとして採用されたのが始まり。

しかし、万事がこのような考え方のため、欧米的な考え方が導入されていくにつれて、だんだんと時代に合わなくなってきたのです。

イスラム過激派（イスラム教徒ではない）の主張のとおり「女は教養を身につけるな」という考え方は、つい少し前の日本も同様でした。

私の高校生時代ですら、同級生の女の子の中には父親に「女が学校へ行く必要などあるか」と言われて大学進学を諦めた子がいるくらいです。

正直、今の時代で!？と目が点になったのを覚えています。

我が家は、どちらかと言うときちんと教養を身に着けて独り立ちしなさい、と言う考え方でしたから。

「女は下がって歩け」「女に教養は無用」「女が家事育児をするべき」などの考え方は、女であることを押し付ける、ジェンダーハラスメントになってしまいます。

ただし、本人が受け入れられない場合に限る、というのはハラスメントの持つ曖昧さでもあります。

他人から見てハラスメントでも、当の本人は全く感じていないという場合もあります。

勝手ですが、イケメン爽やか女子社員に人気のある上司へのお酌は進んでするけれど、ハゲデブ臭い上司へのお酌はセクハラでジェンダーハラスメント、と思う訳なのです。

ジェンダーハラスメントは男性から女性に対しての行為だけではなく、女性から男性、同性、性的な嗜好の異なる人との間柄でも起こり得るものでもあります。

よく耳にする、LGBTについておさらいしてみましょう。

LGBTとはレズビアン（L）、ゲイ（G）、バイセクシャル（B）トランスジェンダー（T）の頭文字から来ています。

レズビアンは女性愛者、ゲイは男性愛者、バイセクシャルは両性愛者でトランスジェンダーは生物学的性別と認識的性別の異なる人の事で、性同一障害の人等も含まれます。

いずれにしても、男性が男性らしく、女性が女性らしくと言われる社会の中では、生きづらさを感じる機会が多いと言えるでしょう。

しかし、実際にLGBTの人々は当たり前に私達の周りで生活しています。

特に私は海外に暮らしているため、学校の先生やアパートの住人の中にもゲイは多いですし、特に学童などで子供の世話をしている先生方の中にはおネエ系の男性はたくさんいます。

要は仕事先いおいては適材適所なので、時々子供達の噂に上ったりはするようですが、周りは誰も気にしていません。

先日も男の子2人のお母さんである知り合いが離婚しましたが、子供達は父親に引き取られたと言うので事情を聞けば、母親の新しい恋人が女性であるということでした。

仕事場横にあるカフェ店員の女性は、長年付き合っていた女性と結婚し、最近人工授精で子供を出産して、女性二人で子供を育てています。

社会にどれだけ居場所があるかによってLGBTの人々の認識、また、周囲との関係も異なってくると言えるでしょう。

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ジェンダーハラスメントの実例は、とても広義に渡っています。

また、加害者が加害者と認識をしていない事例も多いため、とても線引きが曖昧です。

なぜなら、同じことを言われたりされたりしても、人によって捉え方が異なってくるためです。

ここでは、私達の身の回りである職場や家庭で起きがちな、ジェンダーハラスメントの実態についてお伝えします。

読んでドキッとする人も、きっといるのではないでしょうか。

上司から部下などの断りにくい人間関係において、会社で嫌がることを強要するハラスメントを、パワーハラスメントと呼ぶことがあります。

女性だからという理由で、掃除やお茶くみ、コピーなどの雑用を押し付けることはパワーハラスメントの一種でもありますが、ジェンダーハラスメントになります。

OLという職業でも業務でもない、「立場」に命名がなされてから随分年月が経ちますが、オフィスレディと言う名もジェンダーハラスメントです。

男性でも女性でも、会社に所属している限り会社員と呼ばれるべきです。

スチュワーデス、エアホステス、スチュワードなどの名称がキャビンアテンダントと呼ばれるようになり、看護婦が看護士と呼ばれるようになった現在でもOLの名は残っています。

また、OLという名称には、バブル時代に短大を卒業した婦女子が、結婚までの腰掛けとして数年間会社へ滞在するというような、花嫁修業の一環的なニュアンスと性差別感が漂いますね。

男だからという理由で、男性社員に荷物持ちなどの力仕事をさせるのは、ジェンダーハラスメントになります。

もちろん、一般的には女性より男性の方が筋肉が発達しているため、重いものを持つには向いているのは確かです。

けれども、例えば力のない人でも小分けしたり、回数を増やしたりすれば同等の荷運びができるのが事実です。

会社においては作業の効率などもあるので、男性社員が荷運びを自ら進んで喜んでするのならば、何も問題はありません。

けれども、断れないような状況で男性だけがさせられる事がジェンダーハラスメントと言えます。

仕事場で、良かれと思って自分の意見を押し付けがましく話してしまう事はないでしょうか。

誰にだって、うっかり失言してしまいそうな話題です。

けれども、友人関係でもない職場の人間関係に、結婚や妊娠、出産に関する個人的でかつセンシティブな話題を持ち込むのはジェンダーハラスメントになる事が多くあります。

女性の上司からでも「女に生まれたなら子供は生むべき」というような個人的なアドバイスは、するべきではないでしょうし、男性が女性に言えばセクハラとも捉えられる事は分かるでしょう。

特に、性差に関する固定観念や差別意識から「オフィスではハイヒールを履くべき」「仕事先ではメイクくらいするべき」などの発言はジェンダーハラスメントになります。

これらのスカートやハイヒール、メイクアップに関して男性社員へ強要することはまずありませんから、ジェンダーハラスメントになり、完全にアウトです。

「女なんだから、もう少し丁寧にやってくれよ」「男なんだからしっかりして」など、男女の役割を固定観念に基づいて発言することは、ジェンダーハラスメントになります。

例えば、これが「もう仕事始めて2年目になるんだからもう少ししっかりして頂戴」だったらジェンダーハラスメントかどうかの判定としてはセーフ。

相手にパワハラととられたらアウト、と言ったところでしょうか。

世間には、ちゃんと自覚が合って自分のことを「おばさん」「おじさん」と発言する人は一定数存在します。

例えば、近所の子供に向かって「おばさんちには可愛い犬が居るのよ」と自分で使う事は意外にあるでしょうし、「おじさんも子供の頃よく野球をやったなあ」などと話しかけることもあるでしょう。

しかし、女性に対して「おばさん」や「ババア」、男性に「オッサン」などの発言をすると、場合によってジェンダーハラスメントと捉えられることになります。

また、「坊っちゃん」など男性固有に使う固有名詞で人を呼んだり、男性が女性を「お嬢ちゃん」「お嬢さん」と呼んだりするのも、みのもんたさんくらいジョークとして認知されていなければ、アウトの場合も。

ジェンダーハラスメントと言われる事もあるので気をつけたほうが良いでしょう。

LGBTに対する差別的な言動は、明らかなジェンダーハラスメントです。

誰が誰を好きになっても、どんな性的嗜好が合っても、基本的に本人同士が幸せて誰にも迷惑をかけていなければ他人がどうこう思う必要もないこと。

正直、男女間の恋愛と何も変わりがありません。

ところが、LGBTであることを理由に離職を迫られたり、就職が困難だったりすることが現実にあります。

会社では部署を移動させられてしまったり、仕事を減らされたということも聞きます。

また、ホモやオカマ、オナベというような差別用語が使われることもあります。

現在ではオカマはオネエの方たちも嫌がる差別用語ですので認識しましょう。

ジェンダーハラスメント以前に、人としての尊厳を無視した言動です。

家庭でのジェンダーハラスメントは、多岐にわたっています。

女性の多くが仕事を持っている現代においても、家庭の中だけは時代がずれていると言っても良いでしょう。

日本的な「女は夫をたてて支えろ」という時代錯誤な考え方も、根付いてしまっているため一朝一夕には変化しません。

また、中には男性に尽くすことが好きな女性ももちろん存在しますので、善悪の対象として考えるのはナンセンスでもあります。

しかし、相手が嫌がっているにも関わらず男女の役割を強制することはジェンダーハラスメントと言えます。

モラルハラスメントと線引きが曖昧になりがちですが、いつでもお互いきちんとコミュニケーションを取った上で解決策を導き出すことが、結婚や家庭内にあっては最も基本的な事です。

家庭内においては、男女ともに仕事を持っているにも関わらず、女だから家事育児を負担するというジェンダーハラスメントが最も横行している現場だと言えます。

家庭での家事育児に置いて、夫側はいつまで経ってもメインではなく「俺は手伝っている」というサブ的認識を持ち続けているというのも、大問題でしょう。

誰にでもついうっかりと失言してしまうことがあります。

つまり、だれもが、無意識の内にジェンダーハラスメントの加害者になり得るのです。

ここでは、ジェンダーハラスメントの加害者にならないために、日頃から気をつけるべき事を解説します。

例えば、自分が結婚をして子供を生んで良い人生を送っていると思っている人は、他人に対してもそうするべきと考えてしまうことがあります。

職場では女性らしくあるべきとスカートやハイヒールを履いて、男性社員に人気のある人が、パンツスーツでフラットシューズの機能的で仕事に向いた服装を心がけている女性に対して、つい一言言ってしまうこともあるでしょう。

頼りない新人社員の教育係になった女上司が、男なんだからもうちょっとしゃきっとしなさいよ、とはっぱを掛けるのも目にします。

余計なお世話です。

それらは全て、自分が良かれと思ってしている事であり、他人へ強制するべきことではありません。

男だってしゃきっとしてるのもいれば、なよっとしているのもいるし、女だって力の強い人がいれば子供嫌いの人だっているのです。

あまりにも当然のことですが、個人的な考えに基づいた発言は、できるだけ避けるべきです。

日本人には「和」という素晴らしい文化があるので少し困難な部分はあると思いますが、もう少し個人主義になってみると余計な衝突を避けられる面もあるでしょう。

人は人、と言う考え方です。

それは、個人を尊重するということでもあります。

他人の生活や考え、思考や好みにむやみに足を踏み入れてはいけません。

個人には守るべき心のパーソナルスペースも存在しますので、土足厳禁です。

性的指向ももちろんそのひとつ。

どの性別の人を好きになるのも、自分がどの性別で生きようと決めるのも、個人のことです。

男女で恋愛をするいわばノン気と呼ばれるような人でも、好きなセックスのやり方（性的嗜好）があるのと同様で、他人に立ち入ってもらいたくないフィールドですね。

男性脳と女性脳という、男女の違いを脳科学的に解説した本が大ブームを起こした事があります。

人の思考は生まれ持っての性ではなく脳の作りによって決定されるいう内容です。

つまり、男性脳の女性もいれば女性脳の男性もいるため、生まれながらの生物学的な性によって人を男女のふたつに区別することは困難と言えます。

それよりも人を人として、個人の才能や能力、資質や性格などで判断してみるのはどうでしょうか。

普段からそのように人と接する事によって、うっかりジェンダーハラスメントの加害者として人を傷つけてしまう機会はずっと減ることでしょう。

現在私は、一般的にジェンダーハラスメントとはかなり遠い国に暮らしていて、ジェンダーハラスメントよりは人種差別のほうが圧倒的に多いと感じる毎日です。

ところが、やはり日本人を含むアジア人と恋愛をする外国人の中には、ジェンダーハラスメント加害者は非常に多いと言えます。

つまり、欧米人女性と比べてアジア人女性がより女性的だから、と言う理由でアジア人を選ぶ男性が多くいるのが事実。

これは、ジェンダーハラスメントだけではなく、人種差別的でもあります。

たとえば、欧米人男性は「わかりやすいセクシーさ」を好むので、アジア人女性に超ミニスカートやハイヒールを履かせて連れ回したり、長い黒髪をエキゾチックセクシーと喜んだりします。

そのくせ、お前と同じ外見で性格だったとしても、日本人だから一緒になったんだ、もしお前がタイ人だったら誰がお前と一緒になるものか、と言われたことがありました。

酷い時には、「女であり」「日本人であるのだから」「男の要求を受け入れろ」と強引なセックスやレイプ紛いのことを強要させられることも。

結局、この相手とは最終的には警察沙汰になって別れる事ができましたが・・・。

この時の男も、もしそれが自分の国の女性相手だったら、絶対にしなかったと思うんですよね。

以前、北欧人の彼氏がいました。

ヨーロッパでも南の方の女性や、旧ソ連だった国では女性らしい格好を好む女性も多くいますが、ドイツや北欧の方へ行くほど、女性自身に若さやセクシーさなどの外見的な女性らしさのアピールが少なくなる傾向があります。

また、アメリカではセクシーのカテゴリーはもちろんありますが、もっと人の個性を尊重するように見え、個性的である事こそが素晴らしいと考えているようです。

北欧人の彼は、かわいい下着やおしゃれな服装を褒めてくれることはあっても、女性のキャリア志向は尊重し、家庭での役割分担を強制することはしませんでした。

また、ドイツ人の元カレもいましたが、その人は逆に、アジア人女性により女性らしさを求めている人でした。

自分の国の女性を相手に、短いスカートやセクシーな洋服、ピンヒールを履かせる事は無理いうことでしたね。

また、南欧にいた時の隣人は、スウェーデン出身の女性でしたが、私の引っ越しを手伝ってくれた時に、私の数々のランジェリーコレクションを見て絶句。

「こういう男の欲望を煽るような下着って、私が一番キライなやつ！」

と吐き捨てられたことがあります。

引っ越しは手伝ってくれましたけどね。

自分と違う考え方や、価値観を受け入れるのは時に困難を伴います。

それが、自分と近しい人だと分かり合えないと思ってしまうこともあるでしょう。

けれども、人の価値観を尊重せず、自分の価値観を押し付ける事こそがジェンダーハラスメントに繋がっているという事を認識しなければなりません。

スタイルの良い女性が、肌を露出するような格好をしていても、本人がしたくて自分のためにしているのならば何の問題も起こらないのです。

しかし、それを見て批判する人は必ずいます。

性別にとらわれず、能力のある人はいますし、魅力的な人は魅力的です。

誰が誰を好きになるのも、本人の問題ですし性の捉え方も人それぞれです。

ジェンダーハラスメントに限らず、ハラスメントはとても広義に渡った考え方が必要で、同じ事をしても受け取る相手によって捉え方が異なります。

今回は、ジェンダーハラスメントに付いてご紹介していきましたが、少しはジェンダーハラスメントについて伝わったでしょうか。

ジェンダーハラスメントは異性間だけでなく、同性間でも起こりうる問題です。

個々を尊重し、嫌なことはきちんと伝えられるよう双方が努力することによって、スムーズな関係が築けていけるのではないでしょうか。

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