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広島県呉市の観光日帰りモデルコース!雨の日でもOK!在住者による呉限定のお土産情報も!
世界最大の戦艦として名を広めた「戦艦大和(せんかんやまと)」を造った街、広島県呉市。 海沿いにはたくさんの造船工場があり、大きな船が並ぶ迫力のある風景が広がっています。 日本遺産にも認定された呉市は、雨の日でも楽しめる観光施設も多くあり、趣を残したまま現代にも語り継がれる歴史ある街です。
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hatch219
呉市はどんなところ?オススメ観光地とモデルコースをご紹介!
こんにちは!広島県在住のhatch219です。今回は広島県で3番目に大きな街、呉市(くれし)の観光地とモデルコースをご紹介したいと思います。
呉市は、広島県の南西部に位置する海沿いの街で、海上保安庁や海上自衛隊の基地がある事で有名です。広島市からのアクセスもよく、世界遺産の「宮島」や「原爆ドーム」を見に来たついでに、もう一泊して呉市を観光する方も多くいらっしゃいます。
日本遺産にも認定された歴史ある街、呉市はこんな所です!
呉観光のオススメモデルコース!
呉は歴史の深い街なので、観光の順序としては初めに「大和ミュージアム」「てつのくじら館」などの資料館を見学してから街を回ると、歴史が分かりより楽しむことができます。
下記は広島県民の筆者がオススメする、モデルコースです!
1日で呉を満喫するモデルコース
午前:呉駅到着
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午前:戦艦大和を見よう「大和ミュージアム」
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午前:海上自衛隊を学ぼう「てつのくじら館」
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午後:現役の護衛艦を見学「アレイからすこじま」
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午後:鎮守府の歴史を学ぼう「入船山記念館」
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夕方:食べ歩き「れんがどおり」
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夜:夜の屋台街「蔵本通り」
呉市へのアクセス方法
呉市は広島市の南方にあります。県外から呉市へお越しの場合は、まず広島駅まで新幹線や高速バスで来ていただき、そこからJRの在来線で呉駅まで移動するのが、安く分かりやすいのでオススメです!広島空港は離れた場所にありますので、飛行機でお越しの場合は、空港リムジンバスでまず広島駅か広島バスセンターまで来ていただき、下記方法で呉市にお越しください。四国からお越しの場合は、愛媛県の松山港からフェリーの直行便があります。
広島駅からJR在来線を利用
筆者オススメ!一番安く、分かりやすい行き方です!
海沿いを走るので、車窓から見える瀬戸内海の景色がとてもきれいですよ。夕暮れの時間に乗ると、夕日が沈むのがきれいに見えます。
広島駅←→呉駅
運賃は片道500円、約50分
(快速列車の場合は約35分)
広島バスセンターから高速バスを利用
広島市内観光をした後に呉市へ移動する場合は、原爆ドームの近くにある広島バスセンターから高速バスに乗ると呉の商店街や呉駅まで直行で行くことができます。広島バスセンターは、百貨店「そごう」の3階にあります。
広島バスセンター←→呉駅
運賃は片道720円、約45分
愛媛県松山港からフェリーを利用
呉の観光名所「音戸大橋」の真下を通る航路で、瀬戸内の風景を見ながらの移動は気持ちが良いです。
船は比較的大きいので、揺れは少なく快適ですよ。船内に食堂もあります。
松山港←→呉港
運賃は片道2,670円、約2時間
呉の観光名所①呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム
みなさま「戦艦大和(せんかんやまと)」をご存知でしょうか?
第二次世界大戦の当時に、世界最大の戦艦として名を広めたのが戦艦「大和」です。戦艦大和は、ここ広島県呉市で建造されました。今もなお、一目見たいと呉市に訪れる観光客は多く、実際の戦艦の10分の1サイズの模型が展示されている事で有名なのがこちらの「呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム」です。
10分の1といえど、そのサイズは全長26.3メートルもあり、いかに戦艦大和が大きかったかがうかがえます。
大和ミュージアム内は、呉の歴史から「大和」建造についての展示や映像、お子様と一緒に学べる操船シュミレーターなど、様々な展示があります。大和だけではなく、他の船の展示も多くありますので、とても勉強になりますよ。
大和を初めとする戦艦に関する知識が全くなくても、分かりやすく展示されているので、その凄さが伝わりますよ!
また館内は撮影できる場所もありますので、大きな戦艦模型の前で記念写真をどうぞ。
雨の日でも、楽しめる観光スポットです。
大和ミュージアムの入り口周辺には、「戦艦陸奥(せんかんむつみ)」に関する展示もあります。実物の錨や主砲身、スクリュープロペラなど、その大きさにただただ圧倒されます。こちらは無料でご覧いただけます。
詳細情報
アクセス | 【徒歩】呉駅から徒歩5分、呉港から徒歩3分 |
営業時間 | 9:00〜18:00 休館日 火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館) |
入場料 | 入場料 一般(大学生以上) 500円 高校生 300円 小・中学生 200円 |
呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム
公式ページです。
yamato-museum.com
呉の観光名所②大和波止場
大和ミュージアム外にある「大和波止場」からは、呉らしい風景を望むことができます。建造中の船や、海上保安庁の船、呉市と愛媛県松山市を繋ぐフェリーの港もあるので、たくさんの船が行き来しています。
景色だけでも満足することができますが、遊歩道には戦艦大和に関する展示もあり、ここでも大和について学ぶことができます。
こちらの画像は「誓いの錨(イカリ)」。実際の戦艦大和で使われていた主錨を複製したものです。当時出航する方は皆、愛する者の元へ必ず戻ると誓い出航していたそうです。
詳細情報
呉の観光名所③海上自衛隊呉史料館 てつのくじら館
呉駅から「大和ミュージアム」方面に歩いていくと、ひと際目を引く潜水艦が見えます。こちらが「てつのくじら館」です。
館内は、海上自衛隊の歴史について紹介されています。日本で唯一、実物の潜水艦が展示してあり、その内部も見学することができます。ボランティアガイドの方が常駐しているので、熱心に見ていると広島弁のおじちゃんが気さくに話かけてきてくれますよ♪歴史についてなど、気になる事がありましたら質問を投げかけてみてください。
海上自衛隊の歴史がしっかりと学べるのになんと入場料は無料で見学することができます。
こちらも、雨の日でも楽しめるスポットです。
詳細情報
アクセス | 【徒歩】呉駅から徒歩5分、呉港から徒歩3分 |
営業時間 | 9:00〜17:00 休館日 火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館)) |
入場料 | 無料 |
ホームページ |
呉の観光名所④アレイからすこじま(海上自衛隊)
こちらは実際の「海上自衛隊呉基地」になります。観光施設などはなく、門の外から見学する形になりますが、実際使用している護衛艦や潜水艦を目の当たりにする事ができる貴重な場所です。(日によって潜水艦は不在の場合があります。)海風が心地よく、筆者オススメの観光スポットです。
日曜日に限り、内部の見学ツアーもあります。下記「呉の観光名所⑤呉地方総監部第1庁舎・旧日本海軍地下作戦室一般公開」をご参照ください。
詳細情報
アクセス:
【バス】呉駅からバスで約10分
「阿賀音戸の瀬戸線」もしくは「呉倉橋島線」
下車バス停:昭和埠頭 徒歩2分
アレイからすこじま
公式ページです。
www.city.kure.lg.jp
呉の観光名所⑤呉地方総監部第1庁舎・旧日本海軍地下作戦室一般公開
上記でご紹介した「アレイからすこじま」の内部の見学ツアーです。普段入ることのできない、護衛艦内に入場する貴重な体験ができますよ!
併せて今も現役で使用している、「海上自衛隊呉地方総監部」の庁舎と「旧日本海軍地下作戦室」の見学もすることができます。こちらは護衛艦から少し離れた位置にありますので、公共交通機関などで移動する必要があります。
どちらも日曜日のみの受付で、見学には事前に申請する必要がありますので、ご注意ください。
詳細情報
アクセス | <護衛艦見学> 【バス】呉駅からバスで約10分 「阿賀音戸の瀬戸線」もしくは「呉倉橋島線」 下車バス停:昭和埠頭 徒歩2分 <呉地方総監部第1庁舎> 【バス】呉駅からバスで約10分 「阿賀音戸の瀬戸線」もしくは「呉倉橋島線」 下車バス停:総監部前 |
営業時間 | 公開日 毎週日曜日(天候等により中止になる場合があります) 公開時間 10時00分/13時00分/15時00分 |
呉地方総監部第1庁舎・旧日本海軍地下作戦室一般公開
公式ページです。
www.mod.go.jp
呉の観光名所⑥音戸の瀬戸公園
呉駅からさらに南下した場所にある「音戸大橋」。瀬戸内の田舎の風景の中に、真っ赤な橋がひと際目を引く観光スポットです。
日本一短い航路として有名な「音戸の渡し舟」が通っている場所でもあります。橋の近くで小さい船が通っていますので、お越しの際はぜひご覧ください。
「音戸の瀬戸公園」は平清盛が夕日を招き返して1日で切り開いたという伝説のある名勝地で、春には桜、その後の5月頃にはツツジの花が一面に咲き乱れます。筆者も春には必ず訪れる絶景スポットで、SNS映えも間違いなしです!
雨の日でも、桜やツツジはキレイですよ!ただ、雨の日は足元が滑りやすいので、ご注意ください!
公園内は小さな喫茶店はありますが、景色がとても良いのでシートを持参してピクニックをするのがオススメです。花の咲く時期は場所の取り合いになりますので、早めに行ってくださいね。坂道が多いので動きやすい格好が良いですよ。
詳細情報
アクセス | 【バス】広電バス・昭和町経由・音戸の瀬戸方面「音戸渡船口」バス停下車、徒歩約10分 【お車】車の場合は広島呉道路(クレアライン)呉ICから約25分 |
入場料 | 無料 |
呉の観光名所⑦入船山記念館
国重要文化財指定された「旧呉鎮守府司令長官官舎」が展示されている入船山記念館。鎮守府とは、かつて日本海軍の根拠地として艦隊の後方を統轄した機関で、こちらの建物は当時の姿に復原したものです。
入り口付近には時計台があり、一日4回流れるメロディーは呉の小・中学生が作曲したものです。
洋館と和館を取り入れた歴史ある建物はとても美しく、一見の価値がありますよ!洋館はステンドグラスや金唐紙の壁紙が施されており、まるで映画のセットのような豪華な雰囲気に明治のロマンを感じることができます。
雨の日でも十分に楽しめる観光スポットです。
園内には郷土館や歴史民俗資料館(近世文書館)もあり、呉市の歴史も併せて学ぶことができます。
「呉の観光名所①呉市海事歴史科学館 大和ミュージアム」からは徒歩約15分ほどで行けますので、ぜひ訪れてみてください。
詳細情報
アクセス | 【徒歩】JR呉駅から徒歩約13分 【バス】広電バス宮原線(国立病院・坪の内経由)「入船山公園」バス停下車すぐ |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日 毎週火曜日(祝日・休日の場合は翌日休館) |
入場料 | 一般 250円 高校生 150円 小・中学生 100円 |
入船山記念館
公式ページです。
irifuneyama.com
呉の観光名所⑧れんがどおり
呉のメインストリート!映画「海猿」のロケ地にもなった事で有名な所です。その名の通り、レンガが敷き詰められた通りには、たくさんの商店やお食事処があり、呉市民の憩いの場所となっています。
れんがどおりは、屋根付きのアーケードなので、雨の日でも安心して観光出来るおすすめスポットです。
こちらの商店街には、呉名物の「福住(ふくずみ)」のフライケーキのお店があり、食べ歩きスポットとしてもオススメ!フライケーキは他ではなかなか購入できないので、ぜひここで食べてみてください。ザクザクのケーキ生地の中に甘いあんこが入った、懐かしいお味のお菓子です。
旧帝国海軍の士官たちが、戦艦大和の中で密かに飲んでいたという「海軍さんの珈琲」として有名な幻のコーヒー、「昴珈琲店(SUBARU COFFEE)」。「大地の香りがした」という関係者の話を頼りに創業者が長い年月をかけて完成させたものです。レンガどおりに大きな看板が出ていて分かりやすいので、探しやすいですよ。
お持ち帰りはもちろん、店内でも飲むことができますので、休憩場所としてもオススメです。お持ち帰り用のカップに描かれた青い錨(いかり)マークがオシャレで、映え写真も撮れそうです♪お土産のコーヒーも販売しています!
詳細情報
アクセス:
【徒歩】JR呉駅から徒歩約10分
【バス】JR呉駅から長の木循環線で「本通3丁目」バス停下車徒歩3分
呉の観光名所⑨夜の屋台街(蔵本通り)
夜の屋台街で有名な「蔵本通り」。日本では珍しく、電気と水道が整備されているので、衛生面など安心してお食事をすることができます。日が沈む頃になると、約10軒の屋台が開店し始めます。夜ご飯の時間に行くと混んでいるので、早めに行くと待ち時間なく入店できます。夜遅くまでやっている店舗もありますので、宿泊ホテルに帰る前に立ち寄るのもオススメ!
ラーメン屋さんやおでん屋さん、焼き鳥屋さんなど、飲み会の締めに食べると最高においしい物がたくさんありますよ!屋台のおじさんと話しながら楽しく食事をしているとついつい飲みすぎてしまうので、ご注意ください♪
詳細情報
呉の観光名所⑩灰ヶ峰
広島を代表する夜景スポットである「灰ヶ峰」。
日本三大夜景の函館山より2倍以上高さのある標高737mの山です。呉市民だけでなく遠方の方もこぞって訪れる場所でもあります。
展望台から呉の街並みを見ると、街明かりがひらがなで「く」「れ」と見える事が有名で、広島県民の間では「くれ」と読めた男女は結ばれるという噂まであり、筆者も頑張って文字を探しました!
山頂まで公共交通機関が通っていないので、レンタカーを借りてぜひ訪れてみてください。夏場でも山頂は少しひんやりするので防寒着を忘れずにお持ちくださいね。
詳細情報
呉の観光名所⑪呉ポートピアパーク
入園料も駐車場も無料!家族連れにオススメの遊びスポット「呉ポートピアパーク」。海沿いにあるとても広い公園で、潮風が気持ち良いのでピクニックにオススメ!
「わたし流の公園遊び」をテーマとしており、様々な遊具で思い思いに遊ぶことができる自由空間です。土日祝日には大人も楽しめる「酒まつり」や「泡フェス」など、中国・四国地方最大級の様々なイベントが開催されています。
雨の日でも、屋内が広いので楽しめます!
詳細情報
呉ポートピアパーク
公式ページです。
www.kurepo.com
呉の観光名所⑫海上保安資料館
「呉の観光名所⑪呉ポートピアパーク」の近くに位置する「海上保安資料館」。ここでは海上保管庁について学ぶことができます。映画「海猿」を見た方はこの門、見覚えあるのではないでしょうか?
館内には海上保安庁の歴史や退役した巡視船や航空機などの写真、現役の巡視船の模型、不審船対応で被弾した巡視船「あまみ」の船橋の一部などが展示してあります。少しマニアックな展示が多いですが、海上保安庁に憧れを抱いている方にとってはたまらない資料館となっております。
入館料は無料、平日のみの完全予約制ですので事前に申し込みが必要になります。
詳細情報
海上保安資料館
公式ページです。
www.jcga.ac.jp
呉でしか買えないオススメお土産情報
ズバリ、「戦艦大和」関連と「海自カレー」は呉でしか購入できないと思っていてください!
広島市内では販売しているお店がほとんど無いので、お土産にしたい方は必ず呉市で購入してくださいね。
戦艦大和
戦艦大和に関するお菓子はもちろん、模型なども販売されています。
海自カレー
海上自衛隊といえば、潜水艦内での生活時でも曜日感覚をなくなさいようにするために、毎週金曜の昼食に「カレーライス」を食べている事が有名です。
この海上自衛隊のカレーが美味しいと噂になり、呉では飲食店はもちろん、お土産にもなっています。
栄養がギュッと詰まったドロドロのルウが濃厚でとってもおいしいですよ!
どこで買える?販売場所
種類が豊富にある販売場所は「呉駅」「大和ミュージアム」「てつのくじら館」。
上記モデルコースに記載した観光スポットや、呉市のコンビニで販売されている店舗もありますが、筆者は上記3店舗をオススメします。
呉観光のまとめ
呉の観光情報はいかがでしたでしょうか?
・戦艦大和の歴史を学ぼう
・現役の海上自衛隊呉基地で実物の護衛艦を見学!
・瀬戸内の絶景スポット「音戸」で自然を満喫
・夜は屋台街でお腹を満たして
モデルコースを参考に「呉市」を満喫してください♪
筆者のブログ
30歳、旅に出る
この記事の筆者、hatch219のブログ。20代、仕事に明け暮れていた日々の反動で30歳を目前に退職。リュックひとつ持って日本を飛び出した旅の様子を記録しています。
hatch219.hateblo.jp