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世界一安全?アイスランドの治安・ベストシーズンを解説!物価は高い?!
アイスランドはなぜいい国といわれるのか。気候面では、年間の気候、最高・最低気温を2018年以前の平均データから紹介。アイスランドの治安面では、外務省発表と、治安ランキングを紹介。物価面では、レストランの場合、食料を購入した場合の物価などを紹介します。
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
アイスランドは北極圏にほど近い気候のいい国
ヨーロッパと北米大陸の間に位置する小さな島国、アイスランド。一周1,000キロメートル、北海道より少し大きいくらいの島です。この小さな島国には、溶岩の大地や氷河、オーロラといったほかの国々では見られない自然が広がっています。
住んでいる人口は約35万人。島の中のところどころにある町に集まって暮らしています。
アイスランドは年間を通して過ごしやすい気候
アイスランドには四季がありますが、冬が一番長く、半年近くも冬。
年間の平均気温を見ても、それほど気温が高くなりません。
年間で分けると、春は4月~5月、夏は6月~8月、秋は9月~10月、冬は11月~3月です。
アイスランドの年間平均気候は意外と温かい
アイスランドの一年間の平均気温グラフがこちら(2018年以前のデータ)
冬の最低気温が-2℃なので、思ったよりも寒くない、と感じられるのではないでしょうか。
暖流があるおかげで、アイスランド周辺の海は年間を通して暖かいのです。同じ緯度にあたるカナダや、グリーンランド、そして日本の北海道に比べて平均気温が穏やか。
ただ、暖流が北極から流れて来る寒流とぶつかることが多いため、年間を通して天気が頻繁に変化します。
アイスランドの気候別過ごし方
アイスランドの気候的ベストシーズン
アイスランドのベストシーズンを考えると、2つの考え方があります。
溶岩地帯などの観光スポットを観たいなら、春から夏の気候がおすすめ。道路状況もよく、車や自転車であちこち観に行けます。
アイスランドの人気スポット・南海岸にある米軍飛行機の残骸があるのは、大きな砂漠地帯。このような、雪の降る冬には訪れることができない場所もあります。
これぞアイスランドと言える自然を楽しみたいなら、断然冬がおすすめ。オーロラや氷河を満喫できる気候です。北極圏ではないため、極夜にはなりませんが、朝が10時ごろ、3時には夕暮れという、不思議な時間帯を過ごすこともできます。
春は脱ぎ着しやすい防寒着が必要な気候
アイスランドの春はまだまだ気温も低く、日本では冬の感覚です。春休みにアイスランド旅行を計画する人もいるかもしれませんが、3月末は雪も降り、まだまだ寒く感じます。
4月中旬からは雪の解け始め。氷に気を付けずに気楽に訪れる場所が増えていきます。
気温も暖かくなってきますが、朝や夕方は一気に冷えてきますので、脱ぎ着がしやすい上着を携帯してください。
秋の気候は冷え込む時間帯が増えていく
9月から夜が長くなり、さっそくオーロラのシーズンに突入。オーロラを観たいなら、秋といえども、気温は一けた台に突入します。日本の冬の服装を用意しておきましょう。
9月下旬、日本でいうシルバーウィークのあたりなら、あまり寒くない中でオーロラも期待できます。
冬は気候が良くても防寒着をしっかりと
アイスランドの冬は、とても寒かった、あんがい寒くなかったなど、人それぞれに感じ方が違います。同じ高緯度の国々に比べればはるかに暖かくなりますが、東京よりは寒い。しかし、積雪もそれほど多くはなく、北陸や北海道に比べると過ごしやすいと思われる人もいるでしょう。
ただし、吹雪となることもあるので、防寒対策はしっかりしなくてはなりません。
撥水加工がされたジャケットやコートを羽織りましょう。ダウンだと、風を通してしまいますので、さらにその外に1枚着られるものがあると安心です。スキーウエアでもおかしくありません。
足元は、撥水性のあるハイキングシューズやスノーブーツがおすすめ。町の外に出ると、舗装されていない大地を歩き回らなくてはなりません。
アイスランドの冬は見所が多い
世界中から人気の高い、アイスランドの青い氷の洞窟。ここに行けるのは冬の間だけです。
夜の時間がとても長く、重い雲に閉ざされない日も多いので、オーロラを見られる確率も高くなります。
アイスランドで年末にキャンプ
アイスランドを訪れたのは、年始年末。オーロラを見るために訪れたのですが、感想は「京都に比べて寒くない」でした。
旅行費用を抑えつつ、プライベート空間を確保するため、ゲストハウスのテントサイトを利用したのですが、その時のゲストハウススタッフさんには「まじで? めっちゃ寒いで(リアリ? ソークール!)」と言われました。
冬の日本アルプスでキャンプするためのテントを持って行ったので、全然問題ありませんでした。
アイルランドに住んで感じる物価情報!!物価はそんなに高くない!?
ワーキングホリデーで実際にアイルランドに住んでみて、驚くほど日本と違う物価やサービスの値段を感じました。果たしてアイルランドの物価は高いのか安いのか?留学、観光する方必見のアイルランド物価情報を日本と比較してお届けします!
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アイスランドとアイルランドの物価の違いもみてください!笑
アイスランドの物価は高め
アイスランドは、物価が高い国と言われています。北の離島なので、栽培や畜産が難しく、輸入にも手間がかかるためです。
実際にどれほどかかるのでしょう。
シーン別に、おおよそかかる値段を紹介します。
(2018年までのデータなので、これは参考データとして、実際旅行する前に改めて調べることをお勧めします)
その前に、アイスランドのレートを知っておきましょう。
1アイスランドクローナ=約0.9円(2019年秋)
2018年は1.1前後でしたので、少し安くなってきました。
ざっくり、1=1より少し少なめと考えて計算できるので簡単です。
①レストラン関係の物価
旅行中にお世話になるであろう、レストランなどの値段です。
要人も食べに来たと言われる、有名なホットドック 450クローナ(400円)
平均的なのレストランは一皿2500クローナ~(2000円)
ヌードルステーション(ラーメン) 1640クローナ(1500円)
なかなか驚きの値段でした。
私はカフェでモーニングしただけですが、値段を二度見しましたよ。
②お酒の物価と買い方
アイスランドでは、通常のお酒やアルコール度数が2.5%より高いビールは、コンビニやスーパーに置いていません。
政府が独占販売していて、ヴィンブージン(Vinbudin)といわれるお店でしか買えないのです。
(レストランやバーでも売っていますが、持ち帰りは不可。)
ヴィンブージンは店舗が少なく、夜19時に閉まりますので、アルコールは計画的に用意しておきましょう。
写真はちょっと買いすぎですけどね!(3日分です)
安いものでも300クローナ(270円)~です。
③飲み屋の平均相場
レストランやバーでお酒を飲むとなると、更に高くなります。
ハッピーアワー(安売り時間)のビール 800クローナ(720円)
高めのビール 2000クローナ(1800円)
グラスワイン 平均1000クローナ(900円)
カクテル 1500クローナ~2000クローナ(1350円~1800円)
チップは不要です。
④交通関係の物価
アイスランドは鉄道がありません。
空港から街までも、観光地までも、基本はバスかタクシー。
国際免許を取得してレンタカーを借りるという方法もあります。
空港から市街までのバス。
Reykjavik Excursions:片道2950ISK / 往復5500ISK(2700円/5000円)
Grayline:片道2300ISK / 往復3900ISK(2070円/3500円)
(2018年の大人料金)
タクシーなら13000クローナ(11500円)~
タクシーの場合は同行者が多いとき以外は現実的ではありません。
観光地へいく場合
公共バス 一回460クローナ(現金のみ)(400円)
レンタカー 1日6000クローナ~(5400円)
ガソリン 1L 200クローナ程度(180円)
⑤雑貨類の物価
食料品は、アイスランドの気候では育たないだろうから、レストランが高いのもわかります。
しかし、食べ物以外も高め。なぜなら、税金と、輸入に頼っている部分が多いからです。
下着 1000クローナ(900円)~で、シャツや上着になるともう一桁増えます。
ポストカード 200クローナ(180円)
シャンプー 400クローナ(360円)
⑥観光スポットの入場料
アイスランドと言えば、ブルーラグーン。
地熱発電所の排水を利用した露天温泉で、大きな天然のプールのような観光スポットです。
完全予約制(ネットから)で、人が多い時間帯(オンタイム)は高く、すいている時間帯(オフタイム)は安くなるシステム。
安い時間でも7000クローナ(6300円)~
クリスマスや年末などはさらに高くなります。
ハットルグリムス教会 15歳以上600クローナ(540円)
セトルメント・エキシビション(Settlement Exhibition)博物館 1600クローナ(1440円)(17歳から有料)
いくつもの博物館や公共バスが無料になる、レイキャビク・シティカードを買えば、あちこちを観光に回るのに便利。
レイキャビクの公共プールが無料になるほか、レストランの割引サービスも付随。
24時間3500クローナ(1150円)、48時間4700クローナ(4230円)
節約方法:スーパーを活用しよう
節約するならスーパーでお買い物しましょう。
食料品や生活用品、化粧品は、薬局よりもスーパーマーケットの方が安くなります。
お買い得チラシなどは置かれていないので、自分でじっくりと見て回り、これぞという商品をゲット。
レイキャビクではボゥヌスというスーパーが便利です。
自炊すれば物価高も怖くない
スーパーでのお買い物価格を詳しくみましょう。
パン一斤(11枚くらい) 240クローナ(210円)
牛乳1L 155クローナ(140円)
スキール(Skyr) 189クローナ(170円)
りんご1個(量り売り) 62クローナ(55円)
袋入りラーメン 89クローナ(80円)
パンは高め(一斤なので、日本で通常売っているサイズの倍)ですが、他のものは日本とあまりかわりませんね。
アパートメントタイプのホテルやホステル、ゲストハウスに宿泊し、スーパーで食材を買いだし、キッチンで自炊すれば、旅行費用を節約できます。
外務省発表の治安危険レベル
外務省によれば、「現在,危険情報や感染症危険情報は出ておりません」とのこと。
治安的な問題は心配しなくても済むようです。
ただし、情勢は一気に変わることもありますので、外務省の治安情報はこまめに確認しましょう。
外務省ホームページ(日本語):トップページ
外務省の治安情報はこちらでチェック
www.mofa.go.jp
アイスランドは女性一人でも旅しやすい治安
治安ランキングでも常に上位にランクインするアイスランドでは、治安の心配はほぼ無用。
首都のレイキャヴィークも落ち着いた雰囲気。女性一人でも安心して過ごすことができます。
ただし、外務省が安全だと言っているからと気を緩めすぎて貴重品から目を離したり、荷物をそのあたりに放置するのはやはり危険。
日本と同じレベルでの緊張感は持っていきましょう。
治安がいいので夜にレイキャビクをお散歩
私たちは、夜にレイキャビクでお散歩しています。
とはいえ、真夜中とは言えない8時ごろ。飲み屋さん街ではなく、教会を見た後は住宅地をぶらぶらと散策しました。
その時間にはもう出歩いている人は少なく、出会ったのはネコさんくらい。
治安で気を付けるべきエリアについて
落ち着いた国とはいえ、お酒を提供するお店もいくつか存在しています。
ロイガヴェーグル(Laugavegur)というメインストリートにはパブやバーも集まっています。
そういったエリアでは、夜になるとお酒を飲んでいい気分になった男性も見かけますので、あまり気を抜かないようにしましょう。
外国人が集まるお店では、旅行客のふりをして人の財布を狙う人もいます。
とはいえ、外務省発表の通り、危険な目に合う確率はとても低いものです。
ケース別治安説明
安全と言われるアイスランドですが、本当に気を抜いて旅行できるのでしょうか。
ケース別に、安全に気を付けるべきポイントを紹介します。
治安が良くてもすりや盗難に気を付けよう
アイスランドの人は危険ではないのですが、アイスランド人以外の外国人が増えています。
治安が良く安全だ、と油断しきっている観光客を狙い、すりや盗人も海外から訪れています。
とくに、知らない者同士で眠るドミトリー、酒場、ホテルのロビーなどは注意が必要です。
お酒の場(クラブ・バーなど)は治安に気をつけるべし
アイスランドの夜を楽しむために、お酒の場へ行くこともあるでしょう。
ことに週末になると、あちこちのお店で若い人たちがパーティーをしています。
隣り合った人と一緒に話すうちに、仲良くなることもあるかもしれません。
たとえ仲良くなっても、相手が本当にいい人かどうかはわかりません。
貴重品をその場においてちょっとトイレへ、などということは厳禁です。
アイスランドのお酒は度数高め
アイスランドのお酒はアルコール度数が高め。なぜなら、寒い気候のため、アルコールで体を暖める習慣があるからです。
飲み屋では、アイスランドの人たちがそれをぐいぐい飲みます。
つい、それにあわせて飲んでしまうと、すぐふらふらになるので注意が必要です。
アイスランドの夜道は治安より気を付けることがある
アイスランド全般で、日中も夜間も安心して歩きまわることができます。
ただし、秋から冬にかけて、気を付けるべきポイントもあります。それは、路面の凍結。
アイスランドでは、日照時間が短く、一度凍った路面はなかなか解けないのです。
事件よりも事故が多いといわれていますので、大通りの端を歩くとき、レンタルする車を運転するときは十分注意してください。
アイスランドは日本人が安心して旅行できる国
アイスランドに行くにあたって、気になる気候、物価、治安について紹介しました。
年間を通し、平均的に穏やかなアイスランド。物価は高いのですが、レストランではなくスーパーで購入すれば安く上げられます。外務省の治安発表では、2018年は大きな問題もなく、治安ランキングでもトップ。
日本人が訪れるなら、とてもいい国だと自信を持ってお勧めできます。
筆者のインスタグラムはこちら!
旅先や登山で撮影した写真
旅や登山が好き。日本人があまり行かないところを訪れるのも大好きです。
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モナ王 (@mona_ou315
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