北京ってどんな所? 基本情報チェック!
こんにちは!元北京在住ブロガー、ライスバードです。
今回は観光地はもちろん、グルメやマッサージ、京劇などの文化体験のご紹介もします。
短い日程で効率よく北京を楽しんで頂きたい・・・。
実際の筆者の体験がベースですのでぜひ参考になさって下さい!
北京の位置

北京はいわずとしれた中華人民共和国の首都。政治の中心地でもあり、また文化・歴史の街でもあります。
北京市は中国の華北というエリアに属します。南東部は天津と接しそれ以外は河北省に囲まれています。
緯度的には日本の岩手県とほぼ同緯度に当たります。
北京の気候&旅のベストシーズン

北京は春と秋がとても短く、夏と冬が長いです。
夏は暑く、冬は寒波が襲い池でスケートができるほど。
このような厳しい気候となる為、旅のベストシーズンは5月、10月が最も良いとされています。
<ポイント>
東京と比べると、北京は乾燥しています。
そのため、夏は暑いですが、東京ほどじめっとした感じはないです。
一方、冬の寒さはかなり厳しいので、厚着は必須です。
北京の治安

意外に思われるかもしれませんが、北京の治安はとても良いです。
これは国の政治的な体制などからテロ防止の為ですが、観光地や地下鉄にはガードマンが常駐し、荷物チェックもあります。
また身分証の提示を求められる事も度々あるのでパスポートは携帯しましょう。
夜間の女性の外出も心配はいりませんが、一人は避け大通りを歩くこと。
そして、人ゴミの中ではスリに気を付けましょう。
以下3点
・パスポート携帯
・夜間の裏通りの一人歩きは控える
・人ごみのスリに注意
北京の物価

(1元約17円)
地下鉄3元~7元 コーヒー 8元 コンビニのジュース 7.8元
お粥 6元 定食一人分30元
空港~市内への移動手段

シャトルバスやタクシーなどがありますが金額、時間面などから空港快速がオススメです。
市内地下鉄に連結し、たいへん便利です。まず写真のこのカード「一卡通」(イーカートン)を買いましょう。
地下鉄全線、バスにも使えます。デポジットは20元。
例えば100元払うと実質交通費として使用できるのが80元です。
その都度、駅でチャージでき、帰国の際に払い戻したら20元キャッシュバックされます。

タクシーやレンタサイクルは中国の携帯を持ち、なおかつ専用アプリがないと利用できない仕組みです。
そういった理由からも今回は主に地下鉄を利用しました。
北京を楽しむには何泊必要?

はじめて北京を訪れる、という方も中にはいらっしゃるかと思うので、その方向けに、
定番のコースも一応載せておきます。
万里の長城、天安門、故宮、・・北京には観光地が数えきれないほど沢山有りますが、
主要な所は3泊4日で充分観光可能です。
【例 3泊4日 定番モデルコース】
初日 (AM) 天安門→故宮→北海公園 (PM)王府井 (夜)西単
2日目 (AM)万里の長城 (PM)明の十三陵 (夜)前門
3日目 (AM) 頤和園or北京動物園or天壇 (PM)雍和宮 (夜)雑技鑑賞
最終日 帰国
今回は上記のような団体ツアーであまり行かないような、
穴場スポットを巡る3泊4日コースでのご紹介です。
上記の観光スポットで、まだ行ったことがない場所があれば、組み合わせてもよいと思います。
下記に、有名な観光スポットはまとめていますので、参考にしてみてください。
天安門なども詳しく説明しています。
1日目夜(夕刻便着):三里屯の【太古里】

空港快速の乗り換え駅からいちばん近い繁華街、三里屯(サンリートン)
東京の六本木をイメージしてもらえればと思います。
大使館街でもある三里屯はバーのある街として有名でしたが、
最近は太古里(タイグーリィ)というショッピングセンターが出来ました。
アディダス、H&M、ユニクロなどもあります。
北京に着いたけど思ったよりリ寒かった!下着や靴下が足りない!なんて時はこちらで調達しましょう。

太古里にはレストランやカフェ、東隣にはバー通りもあります。
夕食は日本では珍しい雲南料理のお店へ。
雲南料理とは、中国南西部の雲南地方の伝統料理です。
有名なものだと、過橋米線(ぐおちゃおみーしえん) があります。
雲南地方の昆明名物で、米で作られた麺料理です。
熱々のスープの中に、麺と色々な具材を入れて食べる料理です。
北京と言えば、北京ダックなどを思い浮かべると思いますが、一風変わった雲南料理を食べるのも良いのではないでしょうか?(雲南地方は行きたくても結構遠いですし・・)
雲南料理店【中8楼风尚云南菜】詳細情報
住所:三里屯太古里南区4階
営業時間:11:30-22:00
雲南料理店
1日目深夜:三里屯のクラブで遊ぶ!
Trip-Partner編集部ピックアップの三里屯での夜遊び!
三里屯は、日本の六本木。
ということは、大小さまざまなクラブがあります。
三里屯にある、北京工人体育場(工体と略されます)と言われる、コンサートなどが行われる体育館のような建物があるのですが、その横に、「MIX」や「VICS」といった有名なクラブがあります。
三里屯のクラブは総じて、
・平均年齢は高め
・外国人客が多い
・予算もそれなりに必要
といった特徴があります。せっかくの3泊4日の北京旅行、初日からしっかり遊びましょう。
因みに、
・もっと若いノリで遊びたい
・現地の人と交流したい
という人は五道口(うーだおこう)のクラブに行くと良いかと思います。
こちらは、北京大や清華大、北京語言大学などが位置する学生街エリアで、
「S」「プロパガンダ」などのクラブがオススメです。
こちらの特徴は
・年齢層が若い
・現地の学生や留学生(特に韓国人)が多い
※「S」は韓国人がかなり多いです。
・比較的安め(200元程度あれば十分遊べます。)
三里屯からは地下鉄でも30分程で行けますし、タクシーで行ってもそれほどかからないので、お好みに合わせて選んでください。
2日目 AM10:00~PM15:00:写真館【粉墨濃粧】で京劇役者に変身!

二日目は事前予約した写真館にて京劇役者に変身です。
京劇は中国の伝統劇、いわば日本の歌舞伎のような存在です。
京劇も歌舞伎のような独特のお化粧、衣装で舞台にたちますが、本物と同じクオリティでその京劇役者に変身できる所がこの写真館「粉墨濃粧(フェンモー・ノンジュアン)」です。
1着~複数選択可能。筆者は2着で1268元でした。

お店のアルバムを見て、着たい衣装を選びメイク開始。
メイクはおおむね1時間ほどかかります。
メイク、かつら装着の後、最後に衣装を着つけ、いざ撮影へ!
元京劇役者の先生からポージングの指導を受け、プロのカメラマンが撮影。
データはすべてその場でもらえます。
私のように2着選んだ場合、メイク、撮影、洗顔、アルバムにする写真の選定で約5時間かかりました。(その間食事は取れません)
写真館【粉墨濃粧】詳細情報
グーグルマップにお店が正確に表示されない為ご注意
住所:北京市朝阳区北土城东路樱花东桥大都公园内,摄影街
粉墨浓妆隶属于北京粉墨浓妆文化发展有限公司
行き方:中日友好医院から川を挟んで向かい 橋の欄干を降り川の遊歩道沿い
時間:9:00-17:00
電話はあまりつながらない WE CHAT推奨
2日目 PM17:00~19:00:劇場近くのレストラン【峨媚酒家総店】で夕食

夜の芝居鑑賞に間に合うように食事をとります。
地元の人でにぎわう劇場近くのこのお店は「峨媚酒家総店」(車公荘店)です。
なかでも「宮爆鶏丁」(コンパオチーティン)が人気メニューのひとつ。
写真館の人にタクシーを呼んでもらって行くのを推奨します。路上のタクシーはつかまりませんのでご注意!
四川料理店【北京峨嵋酒家】詳細情報
住所:北京市西城区北礼士路58号
行き方:地下鉄車公莊駅から5分
営業時間:11:00-21:00
四川料理店
2日目 PM19:30~21:30:【梅蘭芳大劇院】にて京劇鑑賞

さあ、いよいよ京劇の聖地・北京で京劇を鑑賞しましょう!
京劇はペキン・オペラとも称され、中国が誇る伝統芸能です。
唱(チャン・うた)念(ニィエン・せりふ)做(ツォ・しぐさ)打(ダァ・たちまわり)の四つの分野から成り立ちます。
歌いながらのアクションが見もの。

北京にはこの梅蘭芳大劇院の他にも京劇専門の劇場がありますが、なぜこちらがオススメかといいますと、駅からスグという立地の良さに加え、中国トップレベルの京劇団である「国家京劇院」の俳優が出演しているからです。
また劇場のHPも充実していて、事前予約も可能です(但し中国の口座が必要)
劇場【梅蘭芳大劇院】詳細情報
住所:北京市西西城区平安里西大街32号
行き方:地下鉄「車公荘」駅を上がってスグ
営業時間:10:00-19:30
京劇以外のお芝居も上演
3日目 午前~午後 :古き良き北京【南鑼鼓巷】【鼓楼・鐘楼】【什刹海】【景山公園】をすべて散策
AM10:00~12:00 地下鉄駅スグ向かい【 南鑼鼓巷】からスタート

南鑼鼓巷(ナンルオグーシャン)は元時代の建築が残る街です。
南北に走るメイン通りにいくつもの胡同(フートン・横丁)が交差します。
地下鉄「南鑼鼓巷」駅を出ると大きな門があります。そこからゆっくり北上しましょう。

伝統的な住居をおしゃれな店舗に改装したこの通りは人気の観光スポットです。
中国菓子のチェーン店、雑貨店等見ていて飽きません。スタバなどのカフェや、フードコートも有ります。
お土産をここで買うのもオススメです。
北京で買いたいお土産と言えば、稲香村ですね。
現地の北京っ子も、手土産と言えば稲香村を持っていきます。
北京伝統のお菓子があるので、ぜひ買ってみて下さい。
中国ならではの、食べ歩きもできる場所ですし、タピオカミルクティーもたくさんあります。
現地の学生がデートで訪れたりするところですので、雰囲気もよいです。
南鑼鼓巷にあるスタバは、中国の雰囲気とマッチしたお洒落な場所になっているので
ぜひ見てみてください。
PM12:00~13:00 昔日の時計台【鼓楼・鐘楼】へ

南鑼鼓巷の通りをいちばん北口まで出ると東西に道が走り、これが「鼓楼東大街」です。
左に曲がり(西に向かう)鼓楼へと進みましょう。この通りも面白いです。

左が鼓楼(グウロウ)、右が鐘楼(ジョンロウ)です。
文字通り、鼓楼には太鼓。鐘楼には鐘が格納されています。
時間を知らせる為に造られました。入場料を払えばそれぞれの楼閣にも登れるようになっており、上からの眺めは格別です。
PM13:00 ~14:00 【什刹海】の湖畔でのんびり

鼓楼からまっすぐ南下しましょう。道を進むと「什刹海」(シーチャ-ハイ)という湖があります。
什刹海は北京市民の憩いの場。隣接する前海、后海、また西海からなる人口湖で、もとは運河として造られました。

この辺りは紫禁城の近くで、かつてこの周辺は皇族のお屋敷が連なりました。
現在は景観を大事にしつつ、夜は湖周辺のバーが賑わい、中国人にも外国人にも人気のスポットです。
PM14:00~15:00 故宮を一望【景山公園】へ登ろう

什刹海から「地安門内大街」を南下すると景山公園の裏側に突き当たります。
道をそのまま左(東)側に回ると景山公園の東門に到着します。
景山は故宮のお堀の残土を盛った小さな山。入り口から20分程度で頂上まで登れます。

頂上からは故宮の全景が一望できます。ここが散歩の終着点。
景山周辺は呼び込みの輪タクなど多いですが無視しましょう。
戻りは地図を見ながら「南鑼鼓巷駅」「北海北駅」、または「什刹海駅」まで行きます。
3日目夜:夜遊びは北京の穴場スポット【双井】へ

最後の夜は双井(シュアンジン)へ行ってみましょう。
ここはもとは住宅街でしたが最近になって開発が進みました。
外国人観光客はまだ少ないです。
ショッピングセンターではいろんなショップが入っています。
こちらでお土産を調達するのもグッド。マックやスタバで休憩もできます。
富力中心を出て奥の繁華街もさらにオススメ。

晩御飯でオススメは「小吊梨湯」。人気店で予約はできないので早めに行きましょう。
伝統的な北京料理店で、もちろん北京ダックもあります。

双井には数件のマッサージ店があります。1日中歩き疲れたので、足裏マッサージ
はいかがでしょう(30分約80元)
北京料理店【小吊梨湯】詳細情報
住所:北京市旭区東三環中路楽成購物中心 3階3-07号
行き方:地下鉄 双井駅のB出口上がりスグ左の「楽成購物中心」3階
営業時間:11:00-19:00
ホット梨汁がオススメ
最終日午前中:時間をもてあましたらビジネス街【国貿商城】へ行ってみよう

最終日は飛行機の時間等により出歩くのが制限されます。
午前中余裕のある場合、地下鉄国貿駅直結の国貿商城に行ってみましょう。

レストラン、カフェ、買い忘れたお土産などチェック。
小腹が空いたら香港料理店「金湖港式餐厅」へ。朝早くから開いておりリーズナブル。
香港料理店【金湖港式餐厅】詳細情報
住所:北京市朝陽区建国门外大街1号国贸商城北区地下一层NB1041号
営業時間:07:30-22:00
一人メシに最適
【最後に】お土産を忘れずに

日本で待ってる人たちへお土産の用意をしましょう。
定番のお土産としてはパンダのぬいぐるみ、ジャスミン茶や中国菓子あたりです。
稲香村のお菓子はいろんな種類を詰め込みで買え、日本人の口にも合います。
(南鑼鼓巷にも店舗有り)
いかがでしたでしょうか?ご自身のペースで北京を楽しんで下さいね。
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