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アルゼンチンの食べ物は日本人好み!郷土料理・スイーツ・飲み物や食文化をご紹介!
アルゼンチンといえば、日本にとって地球の裏側にあたる国。気候はまったく違うし、食べ物においては味付けも異なります。 けれど、アルゼンチンの料理は美味しいものがたくさん! 庶民の味からスイーツ、飲み物まで、アルゼンチンで食べられるおすすめ料理を紹介します!
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
アルゼンチンを食い尽くせ!
こんにちは!うなお丸です。
私は世界各地に行って、街の人たちと同じ食べ物をたくさん食べてきました。
美味しいものがたくさんあったのですが、とくに食べ物でハマったのがアルゼンチン料理。
アルゼンチン料理には美味しくておすすめしたいメニューがたくさんあるのです!
大好きなアルゼンチン料理を紹介します!
広大な大地で牛と育まれた味!
アルゼンチンのカウボーイ・ガウチョ
アルゼンチンには、パワフルなガウチョたくさんいます。
日本ではファッション用語として知られるガウチョですが、もともとは南米のカウボーイ達をさす言葉。
アンデス山脈の麓、パンパと呼ばれる広大な大草原で牛を育てる、先住民とスペイン人との混血の人たちです。
彼らのおかげで、アルゼンチンでは、美味しい牛肉をがっつりと食べられるのです。
ベースはスペイン料理
アルゼンチン料理の基礎は、スペイン料理。
スペイン人がこの地を支配した際に伝わったスペイン料理が今でも食べられていて、名前もスペイン語です。
アルゼンチンだけで食べられているという料理より、南米や中米などの元スペイン領土の国々でも似た食べ物が食べられているケースが多め。
アルゼンチン定番料理
アルゼンチンの人々が普段食べている料理を紹介します。
アルゼンチン人のソウルフードやファーストフード、バーベキュー料理までたくさん。
ガッツリ肉好き男性向けの食べ物ばかりでなく、女性が好きなチーズたっぷり料理もありますよ!
①手軽な包みパン【エンパナーダ】
エンパナーダは、パン生地で具を包んで作るアルゼンチンで人気のストリートフード。大ぶりな餃子の形をした、お手軽パイという印象です。
エンパナーダは「パンで包む」という意味で、調理方法は焼いたり揚げたり。
具材はいろいろあって、鶏肉とたまねぎを、チーズやトマトソースで味付けしたものや、牛肉の切り落とし、もしくはハムとスイートコーンを混ぜたもの。トマトとチーズだけのカプレーゼ味も美味しいですよ。
ブエノスアイレスのホテル近くで売ってたやつは、肉汁がジューシで食べ応えがありました。一つ、日本円で25円くらいでした。
②骨付き肉【アサード】
骨付きのお肉をお肉を豪快に焼き上げた料理です。
しっかりとした牛肉の味をを楽しめます。ナイフでお肉を切るとジューシーな肉汁が流れますし、骨の近くのお肉もおいしくて、ナイフで切れるぎりぎりまで切り取って食べていました。
店によって多少焼き方、付け合わせのサラダの違いなどはありますが、アルゼンチンを代表する料理といえるでしょう。
ブエノスアイレスでも、メンドサでも、晩御飯のときは毎日のようにたべていました。お気に入りはメンドサのメルカド内フードコートのお店。アサード、サラダ、パンで600円くらいでした。
サラダはついているとはいえ、そんなにたっぷりではないので、是非マテ茶と一緒に食べられることをおすすめします。
③チーズたっぷり【ピザ】
アルゼンチンのピザは、パン生地をベースにした丸い形。
好きだったのは、マルガリータ。厚さ1インチはありそうなふっくら生地の表面にトマトソースを塗り、その上からアルゼンチン産モツァレラチーズがたっぷり。日本で食べるマルガリータとはぜんぜん違う印象です。
トッピングには、グリーン・オリーブが乗っていることが多め。
アルゼンチンのピザはかなり絶品。乳製品も美味しいアルゼンチンならではの料理でしょう。
パン生地は薄くはなく、ふっくらと分厚い。
サイズも日本のサイズではなく、1枚がかなり大きめのサイズになっているので、注文時には注意してくださいね。
1枚で500円くらいです。
ブエノスアイレスから高速バスで移動するとき、すぐそばにあった大きなピザ屋さんで食べたピザが最高の味。南米を一周してブエノスアイレスに戻った際、もう一度食べに行きました。
旅の間に知り合った日本人も一緒に連れて行ったんですが、彼らにも大好評でした。
④グリル焼き肉盛合せ【パリジャーダ】
上記で紹介したアサードは、「焼く」という意味のスペイン語。
パリージャ(金網)の上で焼いた肉を、アサードというお店もあれば、パリジャーダというお店もあります。
たいていのお店では、パリジャーダいうメニューの場合は、骨付き肉、ホルモン、血入りソーセージなど複数のお肉がセットになって750円くらいです。
熱々のお肉が何種類も提供されるところは圧巻。
一人で食べきるのはなかなかつらいので、思い切りお腹がすいているとき以外は、持ち帰る覚悟で注文しましょう。
⑤ストリートフード【チョリパン】
アルゼンチンの軽食、チョリパン。チョリソといわれるソーセージをパンで挟んだ、アルゼンチン版のホットドッグで、歩きながらでも食べられるストリートフードです。
ソーセージと生野菜を挟んだ上から、チミチュリ(オレガノ、パセリ、ニンニク、唐辛子、赤ワイン酢を混ぜて作った辛口ソース)やサルサ・クリオージャ(トマト、タマネギ、パプリカで作った辛口のソース)などをたっぷりとかけて。
アルゼンチンの大通りに面したファーストフードショップで頼んだら、ソースをたくさん出してもらって嬉しかった思い出の写真。これで150円くらいです。アルゼンチンならではの味を探してみるのも面白いですよ。
⑥イタリアンカツレツ【ミラネーサ】
ミラネーサは、イタリアの影響を受けた料理。中南米のあちこちで食べられている、肉に衣をつけて揚げた「ミラノ風カツレツ」です。
日本のとんかつに似ていますが、お肉がもっと薄くてぱりぱりしています。
シルバーサイド(牛肉のももの外側の部分)か鶏の胸肉が材料になっていることが多くて、鶏肉の場合は「ミラネーサ・デ・ポジョ」という名前でした。
肉をハンマーでたたいて薄くした後、パン粉をつけて揚げたものに、フライドポテトや目玉焼き、レタスとトマトサラダがセットになって400円くらい。
サラダと一緒に食パンに挟んで食べてもおいしいですよ。とんかつより薄い分、食べやすくなってました。
⑦タコスのサンド【トスターダ】
タコスの生地、トルティーヤを焼くか揚げるかで「トースト」し、カリカリにした上に好みの具をのせて食べる料理。
オープンサンドのような感じで食べてました。
たっぷりレタスとチーズ、薄切りのお肉などが乗せられていて、アルゼンチン料理の中では珍しく「ヘルシー」といってもいいようなイメージ。300円くらいです。
⑧トロトロチーズ【プロボレタ】
柔らかい「プロヴォローネ」というチーズをグリルで焼いた料理で、200円くらいです。
冷たい状態で食べるとシンプルで淡白なのですが、熱を加えるととろりとして、まるでチーズフォンデュ。
バーベキューやパリジャーダの前菜として、網焼きグリルに一緒に載せられて焼かれることが多く、アルミの皿に乗せてグリルしたら、外はカリカリ、中はとろとろ。
私の大好物!
ワインがよくすすみました。
アルゼンチンの極甘スイーツ
アルゼンチンの人々は、スイーツも大好き。
マテ茶とともにお茶をいただくティタイムをとても大切にしています。
スーパーやお菓子屋さんに並ぶのは、日本のように甘さ控えめで売り出しているものとは異なる、とても甘いスイーツです!
①生キャラメルクリーム【ドルチェ・デ・レチェ】
見た目はミルクチョコレートクリームのような、褐色のクリーム。ミルクと砂糖をキャラメルかするまでにつめて作った、やわらかい生キャラメルのようなスイーツで、1瓶100円くらいからあります。
味わうならアイスクリームがおすすめ。日本で言うバニラやチョコレートのアイスクリームのように、アルゼンチンのアイスクリームの中で特にポピュラーな味になってます。ほかに、パンに塗るクリームとして販売されていたり、お菓子のフレーバーとしても人気。
クリームだけを口に入れてもとっても甘くておいしくて、好きな人はドルチェ・デ・レチェだけなめて満足してしまうほど。カロリーは一口だけでも相当高いので食べ過ぎ注意です。
日本で食べたくなった時は、練乳をお鍋でことこと煮込んで作ってます。
②アルゼンチンの代表スイーツ【アルファホル】
上述のドルチェ・デ・レチェをクッキーにはさんで食べるスイーツ、アルファホル。アルゼンチンでは欠かせないスイーツです。
スーパーに行くと、チョコレートのように個包装されたアルファホルが何種類も並んでいて目移りしてしまいます。個包装だとだいたい50円くらいから。
アルゼンチンの高速バスでは、夜に食事セットが提供されることが多いのですが、私たちが乗っていたバスで出てきた晩御飯セットのデザートもアルファホルでした。
めちゃくちゃ甘くて、これひとつでコーヒー二杯くらい飲んでしまってました。美味しいけど喉乾くんですよ。
アルゼンチンの飲み物
アルゼンチンでは、もちろんコーラやフルーツジュースものんでいましたが、それよりもたくさん飲んでいたのがワインとマテ茶。
アルゼンチンの誇る2大ドリンクです。
①世界第5位を誇る【ワイン】
世界第5位の生産量
アルゼンチンの広い土地で育てられるぶどうから作られる、アルゼンチン産のワイン。
アルゼンチンが世界に誇る輸出製品で、生産量は第5位。ヨーロッパの国々と比べても負けません。
もっとも愛されているのが、メンドサ産のワイン。
メンドサはアンデス山脈がある地域で、その土と気候がぶどう生産にぴったり。
私がアルゼンチンへ行ったのはアコンカグア登山のためでしたが、メンドサはアコンカグアの拠点。
登山を終えて、メンドサで上げた祝杯の味は忘れられるものではありません。
ボトルがスーパーなら200円くらいから、お店で800円くらいからでした。
②南米独特のお茶【マテ茶】
アルゼンチンに限らず、南米の人はあまり野菜を採りません。お肉メニューにつつましいサラダがついてくる程度。
「牛肉withベジタブル」というメニューを注文したときは、「アルゼンチンなのに珍しく野菜とセットの料理か~ しっかり野菜食べられるかな」と期待していたのですが、出てきたのはお肉とジャガイモだったということもあります。確かにお野菜ですけど期待と違いすぎて笑ってしまいました。
そんな南米の人たちの大切なビタミン源が、マテ茶。
食物繊維も豊富ですし、油料理にもよく合います。保温の効く容器で飲むのでなかなかさめにくく、冬場でもしっかりと体を温めてくれます。
味はかなり苦く、独特の味わいがあります。蜂蜜を入れて飲んだりしていました。
好きな人は好き、嫌いになる人は嫌いになる人とはっきりと別れるお茶と言えるでしょう。
私はかなり気に入ったので、日本でかなかなか買えないからと、500g入を2袋買って帰国しました。
1袋160円くらいでした。
マテ壺とボンビージャで楽しもう
マテ茶のストローは普通のストローと異なり、茶葉をストロー先端で濾す事ができるように、穴がたくさん空いた茶漉し構造になっています。
マテ壷にお茶葉とお湯をいれ、ボンビージャを刺してマテ茶を飲みます。何度か指し湯をして飲むのが一般的。
マテ壷やボンビージャは高いものではありませんし、割れないので、お土産にも最適でした。
ただし先端の穴に入り込んだマテ茶の葉っぱをとるのがちょっと面倒で、うちはかびさせてしまったので数年で捨ててしまいました。せっかくお土産にしても、メンテナンスをしないと台無しですね。
アルゼンチンの食生活
朝ごはんはパンと珈琲
アルゼンチンの定番朝メニューは、コーヒーとパン。
食パンやクロワッサンに、ドルチェ・デ・レチェをてんこ盛りに塗るのが大好き。
ホテルのメニューにもドルチェ・デ・レチェが並びます。
ゆっくりご飯を食べる時間のない旅行者には、町中で食べられるエンパナーダやチョリパンもおすすめです。
お昼を食べた後はのんびりシェスタ
アルゼンチンのお昼休みは、12時から15時頃。
こんなに長いのは、ご飯のあとにシェスタをとる習慣があるから。
その時間帯は、お店もお昼休みに入るところが多いですし、街も閑散としています。
アルゼンチンの晩御飯は夜22時
シェスタの影響で、アルゼンチンの人々の晩御飯はとても遅め。
夜の22時でも、レストランでは家族連れがご飯を食べていたりして驚きます。
日本人の感覚で、19時くらいにディナーに行くと開いてるお店がなかなか見つからなかったりするので気をつけてくださいね!
早く食べたい時は昼間のうちに買い込んでおくのがおすすめです。
アルゼンチン料理はこってり好きにはたまらない!
全体的に、脂っこい料理が多いというイメージでしたが、付け合わせのオリーブサラダなどでさっぱりとする事ができました。マテ茶でも口がさっぱりしたので、そんなに胸焼けすることはありません。
創意工夫を凝らしている料理が多いという印象を受けました。
南米の中ではかなり料理も美味しく、その中でも牛肉が大変に美味しい、またその味も日本人好みの味であると思います。