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スイスの物価解説!日本より安いものも数多くある?スーパーや交通機関・レストランを調査!
スイスは物価が高いことで有名ですよね。果たして全ての物が高いのでしょうか?在住者が実際にスーパー等を訪れ、スイスのスーパーで売られている様々な物価目安を紹介します!その他にもレストランや交通機関、宿泊費用の物価についても詳しく解説しているので、是非最後まで読んでくださいね。
この記事に登場する専門家
スイス在住ライター
エンテ
スイスの物価
こんにちは〜!スイス在住歴1年と少しのエンテです。
スイスに住むまでは「スイスは物価が高いし、どうやって生きていけば良いんだろう…。」と不安しかありませんでした。しかしいざ住んでみると、日本と物価が変わらない物や、むしろ安い物など!今回は現地のリアルな物価事情を値段の目安と共にお届けします。
(2019年12月現在/1CHF=111円)
スイスの物価【スーパー編】
では早速、スーパーの品々について見ていきましょう。
本当に高い物ばかりなのでしょうか?
お菓子の物価
スーパーで売られているお菓子ですが、正直そこまで高すぎる印象はありませんでした。
スイスメイドで、急な来客の時にもおもてなし出来るようなお菓子ならば、値段は少し上がります。
例えばこのKambleyカンブリーというお菓子会社。スイスのお土産15選という記事でも紹介しましたが、スイス人からも愛されているお菓メーカーなのです。
空港とスーパーでは値段が変わりますが、スーパーでは1箱3.95CHF(約440円)が目安です。
反対に、大手スーパーが自社ブランドとして販売している商品はとても安い印象です。
MigrosミグロではMigro Budgetミグロバジェット、CoopコープではPrix Garantieプリガランティという自社ブランドを保有しています。
自社ブランドのお菓子はそこまで高くありません。
写真のチョコレートは、コーンフレーク入りで0.80CHF(約90円)でした。
日用品の物価
日用品と言っても様々な物がありますが、今回はいくつかピックアップしてみました。
まずはティッシュ箱。実はティッシュ箱を家で愛用している家庭は少ないようで、スイスに住み始めた当時はティッシュ箱を探すだけでも一苦労でした。
そうしてやっと見つけたのがこちら。
Migro Bugetミグロバジェットの商品なので、1箱の値段の目安は何と1CHF(約110円)です。
次は食器洗剤について。こちらもそれ程高いというイメージはありません。
日本でもよく見かけるカエルマークのFrosh「フロッシュ」。こちらはDENNERデンナーで何と2.80CHF(約310円)。ドイツのメーカーだからでしょうか。日本よりもお得に買える印象です。
お酒の物価
お酒は日本とそこまで変わらない印象です。
また、大手スーパーMigrosでは創業者の理念から、お酒類を一切販売していません。なのでお酒を買うときは系列店のDENNERデンナーかCoopコープなど、他のスーパーに行くと良いでしょう。
まとめ買いをする場合は、DENNERデンナーが断然お得です。
セールをしていることも多く、箱買いする人も少なくありません。
この写真の青いビールは、スイス人から愛されている「Quöllfrischクエルフリッシュ」と言うスイスビールです。金曜日や週末になるとこの缶を持ちながら外で飲む人をよく見かけます。
このビール1缶の目安は1.75CHF(約190円)です。
スイスの物価【レストラン・カフェ編】
街中にはたくさんのレストランやカフェが並んでいます。大体の値段の目安を知っておかないと、入りにくいですよね。ここではオーソドックスなレストランから、ファストフードレストランの物価目安について解説していきます。
街中のレストランの物価
早速街中のオーソドックスなレストランについて調べてみました。
こちらのイタリアンレストランは、ベルンの観光街の中に入っている大きなレストランです。ランチタイムにこのレストランを利用しました。
ボロネーゼを頼み17.90CHF(約1970円)、更にドリンクは単品で頼まないといけない場合が多く、アイスティ3dlを頼み、1つ4.90CHF(約540円)でした。
合計すると約2500円が目安なので、気軽なランチにしては少々高い印象です。
Da Vinci |
Ihr Restaurant mit traditioneller italienischer Küche im Herzen von Bern
www.ristorantedavinci.ch
ファストフードレストランの物価
ここでは日本と比較しやすい様、マクドナルドについて紹介します。
スイスに初めて来た時、1人な上に英語もドイツ語もあまり喋ることが出来なかったのでレストランに入る勇気がなかった私。
そんな時はやっぱりマクドナルドが一番!と思い、気軽に入ってメニューを見るとビックリ。
セットメニューを頼もうとすると、必ず10CHF以上(約1100円〜)はするのです。
「さすがスイス。マクドナルドに来るだけでも覚悟をしないといけないな…。」と思ったのは、今では良い思い出です(笑)
カフェの物価
スイスもカフェ文化は根強いです。ここでは観光の中心地にあるコーヒーショップを紹介します。
ここのカフェでは、カプチーノ1杯で5.50CHF(約610円)が目安です。1杯では少々高い様な気もしますが、日本と比べてそこまで変わらないかな、と思うのが正直な感想です。
スイスの物価【交通機関編】
スイスの公共交通機関は主に電車・バス・トラムです。
交通機関編では更にタクシーのことについても解説していきます。
バス・トラムの物価
バスやトラムは、州によって色々な値段設定がありますが、今回はベルン市内について紹介します。
ベルン州の交通機関はゾーンで区切られており、ベルンの中心地は2ゾーン以内で周れる様になっています。
・Kurzstrecke Abo(30分有効) 2.60CHF
・1-2 Zonen Abo(60分有効) 4.60CHF
・Libero Tageskarte(1日乗り放題) 13.00CHF
この様に3種類のチケットで街をぐるっと周ることが出来ます。
「Kurzstrecke Abo」と「1-2 Zonen Abo」は買ったその時間から30分、又は60分間有効なので、どこかお出かけして帰る頃にはもう一度チケットを買い直さなければならない、ということも。
また、色んな所を周りたい!と思って毎回チケット代金を払っていると、あっという間に13CHF超えてしまうこともあります。
交通費は大体の目安を計算しておいた方が無難です。そうでないと、後々大きな出費となりかねません。
鉄道の物価
もちろん移動距離によって値段は変わってきます。今回はチューリッヒ空港からベルン駅までの長距離移動について紹介します。
この長距離移動ですが、結構な出費となります。
正規の値段で買うと、56CHF(約6200円)です。このお値段、往復ではなく片道だけなのです。想像していたよりも高いですよね。
スイス全土をお得に周るにはちょっとしたコツがあるので、それについては後ほど紹介しますね。
タクシーの物価
スイスに住んでから1年以上経ちますが、タクシーを利用したのは後にも先にも1度のみです。
引っ越したばかりでIKEAで大量の家具や必需品を買い、疲れ果てた上にどうしても電車では帰れない…。ということで、駅に止まっていたタクシーを利用しました。
電車での移動距離は30分もかからなかったので、そこまで高くは無いだろうと思い込んで利用したのが間違いでした。
いざお会計になってビックリ。約8500円でした。
日本ほどタクシーは走っていませんし、電車やバスも遅い時間まで動いているので、タクシーの需要はそこまで無いのだろうな、と実感しました。
スイストラベルパスとは?
先程の【交通機関編】では、全て正規の値段を紹介しました。
しかし、このスイストラベルパスを買うことで、毎回片道料金やバス・トラムのチケットを払う必要が無くなるのです。
スイスの鉄道やバス・トラムが乗り放題に
このスイストラベルパスの最大の特徴は、船も含めたスイス全土の交通機関が乗り放題になること(特別な登山鉄道は除く)です。
旅行期間によって日数を選ぶことが出来ます。
・3日間 232CHF(約25,500円)
・4日間 281CHF(約31,000円)
・8日間 418CHF(約46,000円)
・15日間 513CHF(約56,500円)
また、これ以外にも日程を分けて指定出来るフレックスカードや運賃が全て半額になるハーフフェアカードなど、様々な種類があります。以下英語での解説となりますが、是非参考にして下さいね。
Swiss Travel Pass – the All-in-one-Ticket for Switzerland | SBB
With the Swiss Travel Pass you can travel flexibly and inexpensively in Switzerland by train, bus and boat as a tourist or business passenger.
www.sbb.ch
スイスの博物館や美術館など、無料で入場ができる所も
「それでも高い…。」という人へ、もう一つオススメのポイントがあります。
何とスイス国内の500以上の美術館に無料で入ることが出来ます。美術好きの人には是非オススメです。
先程「登山鉄道は除く」と紹介しましたが、スイストラベルカードを持っていれば割引を受けることも可能です。
全て正規の値段で払うか、スイストラベルカードで1回で交通費を精算してしまうか、行きたい所などをピックアップして是非比べて見て下さい。
スイスの物価【宿泊費編】
次にホテルや民泊の滞在について紹介します。こちらもベルンで部屋を予約したときの体験談を紹介しますね。
ホテルの宿泊費
スイスには日本の様にビジネスホテルやカプセルホテルは多くありません。
1人部屋で探していたからか、中々安いホテルは見つかりませんでした。やっと見つけたこのホテル、街へのアクセスもそれほど悪く無かったということもあってか、1泊のお値段13,000円程でした。この時は日本からホテルを予約したので、スイスフランの表示はありませんでした。
民泊の宿泊費
ずっとホテル滞在していては、予算が超えてしまう…。と思った時に利用したのがエアビーアンドビー(Airbnb)というサイト。こちらは現地の人が家や部屋を貸し出すといったシステムを取っているので、ホテルよりもだいぶコストを抑えることが出来ます。
ここの民泊は個室でしたが、キッチンや台所は他の人と共有でした。しかし1泊約5000円で泊まれたので、ホテルよりは安くステイすることが出来ました。
翻訳機能もついており、日本語で予約も出来るので安心です。
Airbnbでいろんなわが家に旅しよう
あなたにぴったりの宿泊先がきっと見つかる。今度の旅行は、Airbnbで「わが家」に泊まろう。
www.airbnb.jp
スイスの物価【日本と比べてどうなの?】
ここまでスーパーや交通機関、宿泊費用などの物価目安をお伝えしてきました。
このトピックでは、私がスイスに住んでみてとても驚いた日本よりも高い物・日本よりも安い物を紹介します!
日本と比べて、スイスではとても高いもの
スーパーに行って圧倒的に高いな、と感じた物はスーパーで売られているお肉類です。
日本であれば近頃豚バラ肉1パック300円程で買えますが、スイスでは賞味期限ギリギリになっているセール品でしかその様な値段で買うことは出来ません。
この間購入した鶏のひき肉は、400gで8CHF(約880円)でした。また、牛肉も高く、500gで10CHF〜(約1100円〜)というのも珍しくありません。
これには最初驚き、「カレーを作るだけでも1000円以上支払わなければならないのか…。」と落胆した思い出があります。
日本と比べて、スイスではとても安いもの
反対に日本に比べて安い物ももちろんあります。
例えば電化製品です。スーパー編でも紹介した様に、MigrosミグロやCoopコープは自社電化ブランドも保有しているのです。
例えばCoopコープの場合、Satrapサトラップと言った名前で電化製品を販売しています。
このメーカー、掃除機からミキサー等たくさんの電子機器を販売しているのです。
私はコーヒーが好きでよく家で飲むのですが、友人の薦めで全自動ミルクフォーマーを買うことにしました。
日本での相場は、全自動となると1万円前後が目安の様で、買うのは後回しにしていました。
そして友人が薦めてくれたCoopコープのSatrapサトラップ商品を見てビックリ!100CHF程を覚悟していたのですが、何と49CHF(約5400円)で購入することが出来たのです。
その他にも、電子レンジが79.95CHF(約8800円)で売られていました。電化製品は驚く程
高くは無いので、比較的購入しやすかったです。
素敵なスイス滞在を!
いかがでしたか?
物価が高いというイメージから、スイス旅行を避ける人も少なくありませんが、いざ生活してみると工夫次第で大幅に節約出来ることが分かりました。
色々なサービスを使って、是非お得に旅をして下さいね!
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