香港から深圳へ、デモでも行ける？中国新幹線での行き方！中国のシリコンバレーへGO！

こんにちは！香港大好きライターのzuenmeiです。

香港のデモがひどくなる1ヶ月前、2019年の5月、私は香港から足を伸ばして中国の新幹線にのり深圳まで行ってきました。その目的は中国の新幹線に乗ることと中国のキャッシュレス事情を見に行くためです。

それから約1ヶ月、香港のデモがひどくなるなんてその時は夢にも思っていませんでした。1ヶ月後だったら、おそらく中国入国は大変手間がかかったかと思います。

ここでは、香港から中国の深圳に行く方法をご紹介してみようと思います。

深圳は香港から見ると北に位置しています。香港・西九龍駅からは新幹線でわずか20分！

深圳は横に長い地形で、香港と接している面も多いので、たくさんのイミグレーションポイントが設けられています。

深圳は東西に長く、深圳には西から順に、福永港・深圳空港（フェリー）・蛇口港（フェリー）・深圳湾（車）・福田（電車）・皇崗（車）・羅湖（電車）の6箇所の主なイミグレーション・ポイントがあります。香港から電車で行ったり、香港国際空港からフェリーで行ったり、香港・新界から橋を渡っていったりしても便利なように、小さなものも含めると8箇所もあります。

中国語で「口岸」と書いてあるのはイミグレーションの意味です。

中国のシリコンバレーと呼ばれ、写真で見る深圳はまるで映画の「ブレードランナー」のような、未来都市そのものです。深圳とはいったいどんなところなのでしょうか？

深圳(しんせん)は北京、上海に次ぐ中国第3の都市です。

30年前は人口がたった13万人の街だったのに、30年で東京とほぼ同じ1250万人の都市にまで成長しました。

写真などでよく見る深圳は、高層ビルが立ち並んでいてまるで未来都市のようですが、全部が高層ビルだらけということもありません。

深圳には、東京ドームの約10倍の広さの電気街があり、主にハードを売っています。また、WeChatやWeChatPayで知られる「テンセント」の本社もこの深圳にあります。

私は香港から新幹線で入ったのですが、あまり高層ビルの林立は目にしませんでした。

それは未来都市のように高層ビルが建ち並ぶ「華強北」というエリアの西側だったようです。華強北のエリアを外れると、それほど高層ビルばかりが立ち並んでいるというわけでもなく、地図をみてもわかるように、とにかく道が広く、緑が多い印象でした。

香港から深圳に行くに当たって、注意事項があります。それは一体どんなことでしょうか？

すべての中国側イミグレーションで同じ審査がされるのかどうかは不明ですが、現在では香港デモの写真がスマートフォンに入っていると削除させられるばかりではなく、別室で事情を聞かれるところまで厳しくなっているそうです。

私が入国したのは2019年5月、西九龍駅のイミグレーションでしたが、そのときも両手の人差し指の指紋を取られ、顔写真まで撮影されました。ちょっとピリピリした雰囲気はなんとなく感じました。

あまり混み合ってない時だったので、よかったのですが、混雑時で、あのように一人ひとり2.3分の時間をかけていたら大変な行列になるかと思います。

デモ隊は黒い服を着ています。最近の香港は平日でもデモが起こりかねませんので、地下鉄駅や中国新幹線の始発駅である西九龍駅で黒い服を着ていると、警察の標的になりかねませんので注意しましょう。

この時期に香港入りする人は、少なからずデモに興味があるとみなされます。デモや襲撃事件があった場所には立ち寄らないようにしましょう。ましてや中国の監視カメラが香港についていないとも言い切れませんので、顔認証にひっかからないようにしましょう。

特に香港でデモが頻発している時期には、MTR(地下鉄)の運行状況などがよくわかるように、またデモが行われている場所がわかるように、いつでもネットにつなげられる状態にしておきましょう。

香港は公共Wi-Fiが発達していますが、ところによって弱いところもあるので要注意です。

最近では、週末とは限らず、平日にゲリラ的に夜にデモが行われる時もあるようです。できるだけ夜は出歩かないようにしましょう。

それでは香港から深圳へ行く主な方法を3つ、ご紹介致します。

香港国際空港のスカイピアから深圳最南端の蛇口まで、フェリーが出ています。スカイピアとはマカオへ行くフェリーなども出ている場所です。香港に入国することなく、深圳に行けるので時間の短縮になります。

料金はHK$220(約3,000円)と高めです。時間は8:45～21:45まで、およそ1時間に1本の割合で出港します。所要時間30分なので、中国新幹線とほぼ所要時間は同じです。

西九龍駅から中国の新幹線が通っています。2018/9/23に香港から深圳を通り、広州までの高速鉄道「广深港高速䥫路」（Guangzhou-Shenzhen-Hong Kong Express）が開通し、大きな話題となりました。香港・西九龍から深圳・福田駅まで所要時間は約20分、料金はビジネスクラスで140HKドル(約2,000円)です。ちょっと高いなと思いましたが、せっかくの機会なのでビジネスクラスに乗ってみました。ちなみにオクトパスカードもクレジットカードも使えます。

高速鉄道に乗るときは時間に余裕を持って、できれば飛行機並みに2時間前に、と書いてあるサイトもありますが、チケット売り場が多少混んだものの、1時間前には手続き完了していました。

西九龍駅といえば、2019年の秋頃には大規模なデモが発生したところです。なんとこの西九龍駅に中国側のイミグレーションがあり、左右2本の人差し指をスライドさせて撮った指紋と顔写真を撮られます。2019年5月のまだ香港のデモが報道されていない時でしたが、ちょっとものものしい雰囲気に引いてしまいました。

現在だったら、中国のイミグレーションでスマホの中の写真を見せることもあるそうなので、もし持っている場合は、すぐに見えるところには香港デモの写真は入れておかないようにしましょう。

その乗り心地は全く振動を感じず、すべるように走っていきました。とても乗り心地がいいです。途中、CAらしき美人が飲み物を売りに来ました。

厳密には中国国内の新幹線は完成していたのですが、香港側まで延長したということになります。なお、この新幹線は広州以遠まで延びており、なんと北京まで行っています。その長さ約2,200キロ、所要時間は8時間です。

スカイリモとは、香港国際空港から出ている乗り合いタクシーのことです。フェリー同様、香港にいったん入国することなく移動できますので、とても便利です。運転手さんにパスポートを渡すことでイミグレーション代わりになります。

スカイリモは、150HKドル(約2,200円)で所要時間は45分。7人の乗客が揃い次第出発というユニークなものです。朝は6時半から夜は0時15分まで運行しています。

車種はアルファードか運がよければ、ベンツのワゴンのことがあります。アルファードでは大人数だとちょっと窮屈なことがあります。

それでは深圳には観光名所的な見どころはあるのでしょうか？ご紹介致します。

北京、東京・銀座、深圳と世界で3つしかない無印良品のホテルの1つが深圳にあります。無印良品らしく、古い家屋の廃材などを再利用しており、とてもナチュラルな感じです。

写真のようにライブラリーもあり、ゆったりした気分で過ごすこともできます。無印良品の大型店舗も併設されており、そこでライブラリーの本も購入することができます。

私は深圳北駅から地下鉄に乗り「蓮花北」から歩いたのですが、地図で見るより遠く感じました。駅前にはタクシーもたくさんいますが、あまり英語は通じません。あらかじめ紙に「Upper Hills/無印良品酒店」と書いたものを見せるといいようです。

宿泊料金は中国にしては高く、980RMB(約15,000円)くらいからです(1部屋・朝食込)しかし、26～28㎡と広く、家具やアメニティは無印良品のものを使っており、グレードが高いので、無印良品ファンにはおすすめです。

営業時間:24時間

定休日:無休

URL:深圳無印良品ホテル

口コミでもとても評判のいい、「中国民族文化村」(錦繍中華)。オプショナルツアーで「深圳ナイトパレード」とあるのは、ここで開催されるのです。

20万㎡の広さを誇る、深圳の西部に位置する中国民族文化村。中国の世界遺産が集結している広さ30万㎡の錦綉中華や中国版東武ワールドスクウェア、東京ドーム10個分の広さの世界之窗も近くにあります。

ここ、中国民族文化村では、56もある中国の少数民族の家屋のうち21が忠実に再現されています。写真はチベットのポタラ宮です。

夕方から夜にかけては中国の舞踏やショーが行われ、きらびやかな衣装を着た美人やイケメンが何百人と出てくるそうで、必見。

香港から電車で行く場合、KCR尖沙咀東駅　→KCR約40分→　羅湖LoWu駅（深圳）と乗り、地下鉄を西に約20分走って華僑城駅で下車します。(D出口)

入場料は大人200元（約3400円）と意外に高いですが、その価値はあります。クレジットカード使用不可、現金か現地キャッシュレス支払い(WeChat Payなど)になります。

とにかく広いので1日で回る覚悟で！5月～9月は外は激暑で中は冷房はきついので注意です。

営業時間:10：00-22：30

定休日:無休

URL:深圳中国民族文化村

上記の深圳中国民族村と隣接して位置する「世界の窗」。中国民族村の入場券で、こちらにも入場できます。

いわば、中国版「東武ワールドスクウェア」で世界の主要な建物が一同に介していてとても見どころがあります。

園内はアジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど8つに分かれています。それぞれが巨大な広さなので、じっくり回るとこちらも1日以上かかるかも！

なお園内では富士山や自由の女神のアトラクションもあり、こちらの方も興味深いです。

営業時間:9：00-22：30

定休日:無休

URL:世界の窗

香港(尖沙咀東または紅磡)からKCRに乗り、中国側の終点の羅湖(ろーうー)

駅とイミグレーションを挟んで隣接しているのが「羅湖商業城」です。

6階建てで5フロアに、衣類から電化製品、化粧品、バッグや靴からレストランまで、とにかくありとあらゆるものがまかなえてしまうのです。

中には絵画や少数民族の工芸品などというものもあり、香港ではなかなか見られないお土産もあります。

美容・健康系ではネイルサロンやマッサージもありますので、疲れたらちょっと一休み、もいいかも。

香港のだいたい3分の1くらいの物価のようですが、値段交渉もできるので5分の1くらいから交渉を始めると良いでしょう。

営業時間:店舗によって異なる

定休日:無休

URL:商業城

ここでは香港から深圳への行き方などをご紹介しました。香港によく行くかたでも、中国の深圳にまで足を伸ばす方は少ないかと思います。

でも行けば行くほど面白く感じる深圳にぜひ一度行ってみて下さい。

マカオにも簡単に行けます。こちらの記事をどうぞ。