Categoryイタリア
在住者はイタリア・ローマの年末年始どう過ごす?蕎麦やバーゲン情報!
現地在住者がローマの年末年始の過ごし方、魅力と注意点について書きます。カトリックの総本山ヴァチカンのあるローマですから、クリスマス気分で盛り上がれます。年末年始のローマでは何をして過ごせばよいのでしょうか?年越し蕎麦も食べれる方法やバーゲン情報もまとめました。筆者が実際に過ごし撮影した写真も一緒にご覧ください。
この記事に登場する専門家
イタリア在住ライター
Edicolante
ローマの年末年始の様子は?
こんにちは、Edicolanteです。筆者が初めてイタリアに来たのは年末年始でした。ローマ在住も早15年になります。みなさんも日本から遠いローマまで来れるのも、冬休みのこの時期が多いと思われます。これからローマでは何をして過ごせば良いか、ご紹介していきます。
上の写真は、この時期中開催される、ローマのナヴォーナ広場のクリスマスマーケットの様子です。お土産探しにもおすすめスポットです。夜のライトアップはメリーゴランドが綺麗で気分が盛り上がります。
本場のクリスマス・イルミネーション
一般的にイタリアでは、クリスマスのイルミネーション、ルミナリエは、カトリックの宗教行事「無原罪の御宿り」の12月8日に点灯が始まり、クリスマスが過ぎてもまだ楽しめます。1月6日のエピファニア(主顕節)の頃まで見られます。語源のイタリア語では「ルミナリア Luminaria」と言います。
日没のマジック・アワーがインスタ映えにおすすめ。空がオレンジやブルーに変わる一瞬一瞬が見逃せません。観光名所の遺跡の通常のライトアップが始まり、さらにクリスマスのイルミネーションが点灯され、冬のローマがさらに幻想的でロマンチックになります。
上の写真は2018-2019年にかけてのコンドッティ通りです。高級ブランドのブティックが並ぶ通りなので、ゴージャスですね!でもよく見ると、知っているキャラクターデザインでした。ユニークです!
他にローマでは、ショッピング街のコルソ通りはほぼ毎年デザインが変えられ、ヴェネチア広場はローマ市が担当、スペイン階段は高級ブランド店がスポンサー、コロッセオのツリーは大きく毎年同じ様だけれど綺麗で、サン・ピエトロ大聖堂のツリーと巨大プレセピオなどが見どころです。
小さな商店街もお店同士が協力し、それぞれの通りのルミナリエを点灯させます。各家庭のベランダにも飾られます。イタリアではクリスマスのイベントがどれだけ重要なのかが分かりますね。
ローマでは年末年始の料理は何を注文すればよい?
この時期のローマの季節の食材は、アーティチョーク(カルチョーフォ)フェンネル(フィノッキオ)チコリ、ブロッコリーなどです。フルーツはオレンジやリンゴといったところでしょうか。
これらを使った料理は、体が温まるブロッコリーのスープ、カルチョーフィも含まれたローマ風のフライ、ローマ風のカルチョーフィ・アッラ・ジュディーアなどです。アッバッキオ(羊)のフライもおすすめです。ローマ風のパンジャッロはデザートに。
上の写真は義母の手料理、チェーチ(ひよこ豆)の入ったスープパスタです。
12月31日のサン・シルベストロの日と、元旦(カポダンノ)は、レンティッキエ(レンズ豆)を食べて、来年は良いことがありますようにという願掛けをするのが伝統です。
ローマの古い伝統では、昔の人がお財布として使っていた皮の巾着にレンティッキエを入れてプレゼントしていたそうです。昔使われていたお金に似ていたため、お金持ちになれますように!という願掛けでもあります。
上の写真は、コテキーノ(豚の肉・皮・油で作ったソーセージ)やザンポーネ(豚足に挽き肉と脂身を詰めた食品)あるいはサルシッチャ(イタリアン・ソーセージ)とトマトソースといっしょに煮込む豆料理です。
元旦にレストランに行けば、レンティッキエはメニューにあると思われます。イタリアの他の地方から観光に来られてるお客さんも、これが食べれないとガッカリしてしまうと思いますから。
レンティッキエは地中海性気候のとても標高の高い場所で栽培されます。10月末から11月始めの頃が収穫時期です。調理が簡単なので少し重いですがお土産にも良いですね。カレーにも合いますよ。
上の写真は12月25日の肉料理。イタリア各地方で伝統が違うと思いますが、筆者の住むローマでは、24日のイブは魚料理、25日のクリスマス本番は肉料理を食べます。ローマは海も近いですから、魚介類も新鮮で美味しいのです。
24日から26日、31日と元旦、6日など祝日はレストランは必ず開店しているか調べて予約しましょう。特別料理・セットメニューなどのみを提供するところもありますので、どの様なものがどのくらいの予算でいただけるかも尋ねた方がいいですね。
年末年始のローマ旅行のお土産は?
クリスマス・マーケットで売られているドライフルーツなどのお菓子や、暑すぎて夏に持って帰れないチョコレート、クリスマスシーズンだけに出回るパネットーネやパンドーロなどいかがでしょうか?
ローマで年越し蕎麦
イタリア料理に疲れてしまって、31日の年越しはやっぱり日本の伝統料理、年越し蕎麦が食べたいという方は日本料理店へ。
おすすめ日本食レストラン 六甲
六甲レストランはポポロ広場から徒歩5分と近いので、広場でのカウントダウンも良いですし、ピンチョの丘に登って、ローマ中あちこちで打ち上げられる花火を鑑賞するのもおすすめです。
六甲 Rokko
住所 Passeggiata di Ripetta, 15(ポポロ広場から徒歩5分)
電話 06 322 3414
日曜定休
ローマ年始年末観光①ローマでの大迫力の新年のカウントダウン!
そして、いよいよ今年も終わり。というカウントダウン。イタリアでも盛り上がります。夕食を家族や友人たちとホームパーティーで過ごし、屋内でのカウントダウンをする人たちもいれば、カウントダウンの前に外へくり出し、ローマの主要観光名所で見知らぬ人同士でお祝いしたりも。
みんなハッピーなので「おめでとう。アウグーリ」と声をかければ、元気よく「アウグーリ!」と返してくれます。人との繋がりを大事にするローマの人たちですから、クリスマス前から年始まで、お世話になった人たちに挨拶は欠かせないです。
注意しなければならないのが、31日は販売規制もされている爆竹や花火が、あちこちで使われ鳴り続けます。特にカウントダウンになると窓から爆竹を投げ捨てる人も多く危険です。外国人は目立つため狙われるので、怖い思いをしたことも。一緒にお祝いをしてくれてるのは嬉しいのですが、筆者は個人的には屋内が好きです。
夜景が見れるホテルやレストランの予約をし、高い場所からローマのあちこちで打ち上げられる花火が見れれば、最高に良い新年が迎えられそうですね。
ローマ年始年末観光②ローマを独り占め
筆者の年末年始の街歩き、おすすめはクリスマスの賑わいの次の日の26日(イタリアは祝日、聖ステーファノの日)の早朝、元旦の早朝です。パーティーで疲れて遅くならないと出かけない人が多いため、とても静かなローマに出会えます。ローマを独り占めしているかのような嬉しい体験は、一年でこの時期だけだと思います。
ただし!あまり早すぎると本当に誰もいないか、酔っぱらいがまだウロウロしてる可能性もあり、誰も助けに呼べないので危険です。貴重品は持ち歩かないように、路地裏歩きは一人ではしないほうがいいです。
ローマ年始年末③カトリックの総本山ヴァチカンでの初詣
もし元旦にローマにいるなら、是非ローマ法王にお目にかかりたいところです。ヴァチカン市国でのミサは世界中の信者から注目されます。ミサの時間はテレビのライブ放送もありますので、ホテルで観ながら過ごすのも良いですね。
筆者が訪れた時、窓からご挨拶をされるローマ法王を見て、友人は感激し涙を流していました。私も彼らと過ごせたことに感謝をしました。
この時期の教会には、それぞれクリスマスツリーとプレセーペ(プレセピオ)が飾られます。プレセーペはキリスト誕生を再現したミニチュア模型。25日に見れば、前日まで無かったイエスキリストの人形が置かれています。この時期にイタリアに来られる人は、是非教会巡りをして可愛いプレセペ鑑賞されるのをおすすめします。
ローマ年始年末観光④1月6日には魔女が来る!
毎年1月6日はエピファニア、イタリアの魔女(ベファーナ)の日です。過ぎ去った一年、良い子に過ごした子供には美味しいお菓子が贈られ、悪い子だった子には木炭がプレゼントされるという言い伝えがあります。
お菓子屋さんには可愛らしい?怖い?魔女の縫いぐるみがついたお菓子の詰め合わせ靴下などが並びます。なんと!本当に炭の様なお菓子まで売られているのです。
ローマ年始年末観光⑤冬のバーゲン、サルディ SALDI
バーゲン・セールはイタリアでは1年に2回、夏は7月初旬、冬は1月第1週か2週目頃始まります。期間は毎年変わり、都市によっても違います。
20%から50パーセントで始まり、クリアランスセールは70%ほどにも!さらに、ローマ郊外にあるアウトレット・モールに行けば、普段から安いにも関わらず、さらに割引が!イタリア語でセールはサルディ(Saldi)と言います。
バーゲンが始まってない時期でも、お店の人にこっそり聞けば、割り引いてくれるところや、既に割り引かれている金額が表示されているお店も。毎年問題になるのですが、悪徳なお店は、全く割り引かれていないのに安くなっているように見せかける詐欺のようなところもありますので、注意してください。
お買い物が効率良くできるように、お土産リストやイタリアサイズを確認しましょう。お店に入る時は挨拶と、何を求めているか、触ってもよいかを店員さんに聞かれたほうが対応が良くなり気持ちよくお買い物が楽しめます。
まとめ。注意点
ローマも連休になるので、バカンスに行く人や里帰りで空港もテルミニ駅も混雑します。夏ほどではありませんが、観光名所も人だかり。12月の週末はプレゼント探しで中心街も歩きにくいほどです。前売りチケットを手配するなど早めに行動を。休日・祝日が多い時期なので開店、開館日に注意が必要です。
ローマのこの時期の気候は、湿気が多いので、重ね着できる防寒具が必要です。インフルエンザが流行る時期でもあります。風邪薬など常備薬は忘れずに日本から持って行きましょう。薬局や病院も混む時期です。予期せぬ雨が降ることもありますので折り畳み傘も忘れずに。
いかがでしたでしょうか?ローマでの年末年始の様子、イメージしていただけましたでしょうか?みなさまのご旅行が楽しく素晴らしいものになりますように★
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