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インドの気候は常夏じゃない?在住者が首都デリーの四季と最適な服装をご紹介!
インドと言えば、年がら年中立ち込める蜃気楼・・・なんて、実は首都デリーには当てはまらないのです! デリー在住を経験したわたしがインドにも存在する四季と、訪れる際の服装について徹底解説いたします!あなたの旅が快適で素敵なものになりますように!
この記事に登場する専門家
インド在住ナマステ女子
のじょみ
インドの気候【基礎知識】
Namaste!インド在住ライター、のじょみです。
(本名のぞみですが、インド人はざ行が上手く発音できず、のじょみと呼ばれます)
「インド 酷暑で猿が相次いで亡くなっている」
そんなニュースを耳にした方もいらっしゃると思います。
イメージは蜃気楼の中揺れるタージマハルとターバンおじさんなますて~。。。
しかし大国インド。実はインドの気候と一言で言ってもかなりのバラエティがあるのです。
東西南北に広がる大国インドには大きく分けて「乾季」「雨季」があります。
そして訪れる都市によって、乾季、雨季の出現時期と気温、湿度、降水量も変化します。
日本も北海道と沖縄では寒さや暖かさで異なるように
インドも北部のヒマラヤ地域と、南部の海辺地域では驚くほど、身体が付いていけないほど、気候が違うのです。
「乾季」は主に11月~2月頃
「雨季」は主に6月~9月頃 (地域によっては洪水が起こるほど降ります)
今回は、わたしが年間通して生活したデリーの気候について、そして季節ごとに最適な服装についてご紹介したいと思います。
せっかくインドに行くのだし、首都デリーは通っておくかな?
そんな皆様の旅が快適なものになりますように!
デリーの気候【基礎知識】
上図の気温と降水量のグラフに見られるように、デリーの気候は乾季と雨季が綺麗に分かれています。
デリーの実際は、こんな分類になるでしょう。
「乾季」は主に11月~2月頃 ⇒意外と寒い。寒くて朝は起きられない。
「猛暑」が主に3月~5月頃 ⇒外で動けばそれはもう滝の汗。激熱チャイ飲みたくない。
「雨季」は主に6月~9月頃 ⇒雨が降れば涼しい。雨の恵みを感じる。
四季に例えるなら・・・
「春」2月~3月のはかない一瞬
「夏」3月~10月
「秋」10月~11月のはかない一瞬
「冬」11月~2月
そして湿気は日本(東京)に比べると大分低いと感じます。
猛暑中も体感50℃なんてときもあったけれども、じめじめべたべたしない。(女性には嬉しい)
それでは、デリーにも存在するそれぞれの季節と訪れる際の服装を見ていきましょう!
デリーの気候と服装【春】
気候編
春:2月~3月のはかない一瞬
桜が咲いて、空気が綺麗で空が透き通っている。
そんな日本のような春をここデリーで体感するのも夢じゃないのです!(ほんの一瞬だけ・・・)
この春らしい時期に来られたら、とてもラッキーでしょう。
暖かくて、自然も息を吹き返して緑に輝いて、車のクラクションで鳥のさえずりが掻き消されても少し穏やかな気持ち。
オートリキシャの風に吹かれながら、喧噪の首都インドはデリーを駆け抜けましょう。
服装編
この時期に訪れる服装は、特に防寒対策も、酷暑対策も必要ありません。
しかし年間インドで徹底して守りたいのは
男性はなるべくショートパンツを避けること
女性は肌(特に足)をなるべく出さないこと
最近のインド人若者にこのようなスタイルが浸透してきてはいるものの、日本人(特に女性)が露出をするとかなり注目を浴びます。(経験者は語る)
自分の身を自分で守るためにも、過度な露出や派手な服装は公の場では控えましょう。
写真はインドの女性が日常着ている伝統的な服装で、「クルティ」と呼ばれるスリット入りのロングチュニックです。下にレギンスやワイドパンツを合わせます。
カラフルなインド服の中から春らしいコットン素材の明るい色を選んで、軽やかに着こなしてみるのもインド旅が楽しくなるでしょう。
インスタ映えも間違いなし!
デリーの気候と服装【夏】
気候編
夏:3月~10月
3月中旬頃になるとなんだかもわもわしてきます。奴が来ました。ついに夏です。
そして6月に、MAXの暑さを迎えます。猛暑です。体感50℃も普通に起こります。
タクシーを外で待っているだけでサウナのような感覚に襲われてくらくらします。
サウナだけど湿気は少ない、なんだこれ、レンチンされているような感覚・・・?
6月後半からはついに雨季!
第二の都市ムンバイのように洪水が起こるほどは降りませんが、たまに豪雨。たまに曇り。たまに晴れ。
雨が降ると一気に涼しくなります。雨の恵みというものを(水溜まりは菌だらけでも)感じます。
そんな雨季も9月頃には止んで、またレンチンな日が蘇ったりしますが
秋へと移行してゆくのです。
服装編
この時期に訪れる服装は、酷暑対策が必要となります。
通気性の良いTシャツやチノパン、ロングスカートで涼しく乗り切りましょう。日差しが強いので、帽子やサングラスがあっても良いかもしれません。
バックパッカーになりきって、アリババパンツやだぼだぼパンツもかなり快適です。
しかし道端には思わぬ瓦礫やら石やら虫やらがいるので、足元はしっかり足を守れる靴やサンダルでいることをお勧めします。
出発前に知っておきたい!インドの治安・注意点を在住者がご説明!
インド旅行を計画中ですか?ちょっと気になるのは「治安」のことですね。ガイドブックを見るとあまり良い事が書かれていないですよね。ここでは在住者ならではの視点で、治安関係で注意することをお伝えします。気を引き締めて、最大限の注意をして楽しいインド旅行にしてくださいね。
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デリーの気候と服装【秋】
気候編
秋:10月~11月のはかない一瞬
汗と涙の夏も終わって、じめじめした雨季も過ぎ去って、さあ来ますよ。わずかな平和な秋。
しかし、実はこの時期からデリー地域は大気汚染が本格化していきます。
なんと中国の20倍。なんと1日外で呼吸すればたばこ44本分に相当する(らしい)。
気温的には風がほんのり冷たく柔らかく、気持ちがいい季節です。しかしそんな風は汚染まみれ。。。
服装編
この時期に訪れる服装は、寒さ対策も少し、しかしなによりも大気汚染対策が必要となります。
軽めのジャケットやストールで肌寒さは乗り切りましょう。
そして、写真のわたしはやりすぎだとは思いますが(笑)なるべく直で空気は吸わない!
日本の丈夫で高機能なマスクは必須かもしれません。
デリーの気候と服装【冬】
気候編
冬:11月~2月
空気が悪い中、気温まで下がっていきます。一応あるのです、インドにも冬というものが!!
朝は10℃をきって、毛布にくるまったまま起きられません。
大好きなルーフトップでお酒を飲めないのもつらい季節です。
空気はどんどん曇ってきます。
大気汚染のせいで、光を放つ太陽がくっきり丸く見えたりします。
早く春が来ないかな~と、だけどもスパイシーなカレーやチキンスープ、そして道端のチャイで身体が温まって一層美味しく思えたりする
耐え忍びながら春を待つ静かな季節です。
服装編
この時期に訪れる服装は、寒さ対策と、大気汚染対策が必要となります。
ジャケットやストールを必ず持参しましょう。オートリキシャに乗って移動する場合は、風が恐ろしいほど冷たく強いので、たくさん羽織りましょう。
そして、大気汚染対策にマスクも忘れずに!
デリーを訪れるべき時期とは
快適に過ごせる時期は2~3月の春と初夏のミックスの時でしょう。
社会人は年度末で難しいかもしれませんが、学生さんは春休み、卒業前の旅行にぴったりです。
わたしも卒業旅行で初めてインドに降り立ちました。
快適な気候の中で過ごせたからこそ、良い思い出になったのかもしれません。なんてね。
デリーの色んな顔を見てみてください!
デリーの気候解説と四季情報、いかがでしたでしょうか。
「立ち込める蜃気楼とナマステおじさん」というインドのイメージも、デリーを訪れる時期によって見えてくるもの、感じるものが変わります。
ですが、デリーを過ごせない季節というものは存在しません。
猛暑はしんどいとはいえ、水分補給をしっかりしつつ熱風にも負けず、ぎらぎらのインドはデリーを全力で楽しみ尽くしてください!
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