Category香港
香港通が厳選!香港B級グルメ特集!香港だけのおもしろ&ゲテモノB級グルメは?
香港に行ったら、飲茶食べて、北京ダック食べて、アフタヌーンティーして、という方も多いでしょう。でもそれだと香港の本当の面白さはわからないと思います。ここでは朝食から夜食までやっていてデザートもOKの茶餐庁と現地のファミレスを中心に香港のおもしろB級グルメをご紹介致します。
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
香港おもしろB級グルメ・どんなところでB級グルメが食べられるのか?
こんにちは!香港愛半端ないライターzuenmeiです。香港にハマりだしてはや20年余り、最初の頃はA級グルメも食べていたんですが、次第に香港のB級グルメの奥深さに引き込まれ、近頃ではB級グルメしか食べていません。
香港のB級グルメって、いったいどんなところで食べられるの?と聞かれることがありますが、それこそ色々!ホテル内ではさすがにあまり食べられないですが、街中にあるコンビニや香港独特のファミレスと喫茶店が合わさったようなレストラン、茶餐庁(チャーチャンテン)などで食べられることが多いですね。
今日はそんな奥深い?香港の「B級グルメ」についてご紹介してみたいと思います。
香港おもしろB級グルメのお値段はだいたいどのくらい?
香港のおもしろB級グルメはとってもチープです。でもチープだからといって味もチープではありません。面白い上に味も良いのでやみつきになってしまいます。コンビニや茶餐庁で、だいたい17~20HKD(300~500円)くらいで食べられるところが多いです。店によってはもっと安いところもあります。
香港おもしろB級グルメ・お食事編
それではまず、お食事がわりにもなる、香港のおもしろB級グルメをご紹介します。いったいどんなB級グルメがあるのでしょうか?
第10位・香港おもしろB級グルメ・庶民の味 メロンならぬ、パイナップルパンとスイカジュース (星巴克・スターバックス)
香港でイチオシなのが、セントラルに唯一残るガス燈の近くにある通称「レトロスタバ」の「パイナップルパン」と「スイカジュース」です。
このレトロスタバは香港に2店あり、1店は旺角に、もう一店がこのセントラルのダデルストリート店です。
入り口は普通のスタバのようですが、奥に入ると古き良き香港の喫茶店「冰室」を模したインテリアになっています。
香港の茶餐庁にはメロンパンならぬ「パイナップルパン」はたいていありますが、ここのはこのレトロスタバのオリジナルで、パン生地が黒糖パンになっています。外側がクッキー生地のようにサクサクで、中はしっとり。パンに切り込みを入れたところにガッツリと「バターの切り身」が入っています。その厚さは5.6ミリはあるでしょうか?
見るからにカロリーが高そうで、健康を気遣う香港なのにそれに逆行しているようなメニューに思わず笑いを誘われます。お値段はスタバなので1つ23HKD(316円程度)とちょっぴりお高め。
また、日本では珍しいですが、スイカジュースは香港のスタバならどこでも1年中置いてあります。スイカジュースはさわやかな甘さで美味しい!筆者はスイカジュースがあるときはたいていチョイスしています。香港ではマンゴジュースやスイカジュースなどのフルーツジュースが安く飲めるのが(20HKD・350円程度)嬉しいです。
【星巴克・スターバックスダデルストリート店】の詳細情報
アクセス | 中環駅D1 出口、 山側に歩いて約7分 |
営業時間 | 曜日によって異なるが平日は07:00 - 22:00 |
ホームページ |
9位・香港おもしろB級グルメ・もはやA級?香港名物、しょうゆ焼きそばセット(大快活)
香港で道を歩けばワンブロックに1店はあるのではないかと思われるほどある「大快活」。「快活」の広東語読みで「Fairwood」と英語名もついています。
店舗によって営業時間は違いますが、繁華街の尖沙咀・アシュレーロード店は24時間営業。朝食から夜食まで、いつも地元民で溢れています。茶餐庁よりも比較的客層が若いように感じます。
10年ほど前に改装をしてきれいになってからは旅行者でもいちだんと入りやすくなりました。
地元民もおひとりさまが多いので、旅行者でもじろじろ見られたりしないのが嬉しいです。
香港での朝食というと「お粥」を想像する人が多いかも知れません。でも実際はお粥が食べられる店を探すほうが難しいくらいです。
香港の朝食といえば、香港中に何十店舗とある「大快活」(ダイファーウ・Fairwood)の「朝食セット」がおすすめです。こうした朝食セットは4.5種類あり、ハムと玉子とトースト、マカロニスープとトースト、そしてこの香港焼きそばに飲み物がついたものが35HKD(約481円)で売られています。数年前なら30ドルもあれば食べられたとおもうのですが、じわじわ値上がりしてきたようです。
この香港焼きそばは細めの麺を、日本の醤油より甘い「中国醤油」で炒めたもの。その香ばしさにはたまりません。上にハムが乗っているところが香港らしくて気に入っています。
ドリンクにはいつも「香港ミルクティー」をチョイスします。これは数種類の紅茶にプーアル茶をブレンドしてエバミルクを入れたもので、ハマると中毒性があります。この大快活で香港ミルクティーを飲むと「香港に帰ってきた」と実感します。
また、香港やきそばの他のおすすめは「マカロニスープ」です。これも香港独特の食べ物で、中華風の鳥だしのスープの中に、マカロニや赤いハムの千切りが入っています。見かけのチープの極みですが、鳥だしがいい味を出していて、胡椒もピリッと効いており、ついつい最後までスープを飲んでしまいます。お値段は単品では20HKD(約275円)程度。
【大快活尖沙咀アシュレイロード店】の詳細情報
アクセス | MTR尖沙咀より徒歩1分 |
営業時間 | 24時間営業の店が多い |
ホームページ |
第8位・香港おもしろB級グルメ・プチプチエビの卵がはいった変な麺 (劉森記麺家)
広州から香港にやってきた先代が創業し、現在は三代目が店を守る「劉森記麺家」。蝦の玉子をふりかけた絶品麺で有名です。
トッピングに乾燥させたエビの玉子をふりかけた「蝦子撈麺」は33HKD(約500円)と安価ながら、ミシュランの審査委員もうなったという逸話が残っているほどおいしいローメン(汁なしそば)。竹を使って打つという独自製法の麺には、なんと「アヒルの玉子」が練り込まれていて歯ごたえをさらに強化しています。さすがはミシュランの審査員もうなっただけのこだわりようです。
この「蝦子撈麺」だけでなく、この店では全体的に価格は低め。でも美味しいので深水埗という、観光客があまり行かないエリアには珍しく行列ができているときもあります。また、小さな店なので、相席(ダップトイ)は当たり前。
プチプチ、もっちりの食感がたまらない「蝦子撈麺」を食べたくなったらぜひこの店にぜひ足をはこびましょう。
【劉森記麺家】の詳細情報
アクセス | 最寄り駅はMTR荃湾線・深水埗駅から徒歩10分 |
営業時間 | 12:00-25:00 無休 |
ホームページ |
香港おもしろB級グルメ・デザート編
デザートもビジュアルが楽しいものから健康に良さそうなものまでいろいろある香港。いったいどんなB級グルメデザートがあるのでしょうか?
第7位・香港おもしろB級グルメ・美肌や口内炎に速攻効果!あの叶姉妹も食べに来る!亀ゼリー(海天堂)
香港で食べられるデザートというと、知る人ぞ知るのが「亀ゼリー」。専門店もいくつかありますが、老舗の「海天堂」は特におすすめの亀ゼリー専門店です。
亀ゼリーとは、亀の甲羅の裏のコラーゲンを漢方と一緒に煮出して作ったゼリーで、お肌によくプルプル肌になれるので、あの美にカリスマ「叶姉妹」もわざわざ香港まで食べに来るそうです。
お店で出される亀ゼリーは、そのままだと苦くとても食べられません。一度そのまま食べたことがありますが、まるで「湿布薬」を食べているような感じでした。さらに信じられないのが亀ゼリーにはホットとアイスがあることです。
亀ゼリー屋のテーブルには「グラニュー糖」がおいてあります。グラニュー糖をかけると、若干苦味が和らぐように感じます。しかし、ホットだとなかなか苦味も軽減されません。
1人分はかなり大きな容器に入っていて、食べきれない場合もあります。
亀ゼリーにもランクがあり、最高級のものは60HKD(約825円)とかなり高額ですが、効き目もすごいようです。筆者の場合は、口内炎に速攻で効きました。
デザートと考えるとお値段は高いですが、地元の人にとって亀ゼリーはそれほど頻繁に食べるものでもないため、不調のときは「薬代わり」に考えられているのでしょうね。
テイクアウトでサクッと食べたいときはこのハンディタイプがおすすめ。なんとはちみつ入りで、かなり食べやすくなっています。薬っぽさもかなり軽減された、進化系亀ゼリーです。日本でも正露丸などはかなり飲みにくいですが、これも「糖衣錠」のような感じでしょうか。
なお、亀ゼリーはそんなに頻繁に食べるものではなく、なんとなくお肌がつかれているな、とか元気を出したい時に食べるそう。なんとなく日本の「うなぎ」みたいな感覚なんですね。
【海天堂尖沙咀店】の詳細情報
アクセス | MTR尖沙咀から徒歩2分程度 |
営業時間 | 12:00pm - 11:00pm |
ホームページ |
第6位・香港おもしろB級グルメ・シマシマなごまデザートは美味!(マキシムズパレス)
香港のビジネスの中心地、セントラルから歩いてすぐのところにある「大會堂」(City Hall)。この音楽堂の2F(日本でいうところの3階)にあるのが、「マキシムズ・パレス」です。
おばさんがワゴンを引いて歩くタイプの古き良き時代からの香港の伝統的なスタイルの飲茶です。
飲茶客は週末となるとごった返しますが、普段でも12:30頃からサラリーマンで溢れます。先に番号札を引いておいて、それが電光掲示板に表示されれば入場できるシステムです。
デザートはマンゴープリンや杏仁豆腐、ごま団子など飲茶の定番もありますが、ひときわ目を引いたのがこのデザートです。「芝麻椰子」と名前がついていたので、ごまとココナッツミルクを固めたデザートです。
プルプルで甘さもちょうどよく、ごまの風味がお口の中に広がります。ひとくち食べてその味のとりこになってしまいました。飲茶もおいしくてたくさん食べたあとだったのですが、美味しさは実感できました。
この店は、混雑状況に応じて広さを変えることがあるようで、状況によってはすごく待たされる時もあったり、すぐに入れる時もあったりします。いずれにしても週末や普段の日の午後1時前後は避けたほうがよさそうです。
【マキシムズパレス】の詳細情報
アクセス | MTRセントラルから海側に下がり、ペダーロードを渡って徒歩3分程度 |
営業時間 | 飲茶は9:00-15:00 |
ホームページ |
香港飲茶ランキング!定番・穴場・高級おすすめ飲茶店を12個紹介!ミシュラン星付き店も!
香港と言えば飲茶が有名ですが、リピーターならガイドブックに載っているような飲茶店はもう卒業したいところ。そうは言ってもやはり定番の飲茶も香港に「帰ってきた」感じがして魅力です。ここでは、定番の飲茶に加え、ちょっと変わった香港の飲茶のおすすめをご紹介いたします。
trip-partner.jp
香港おもしろB級グルメ・飲み物編
香港おもしろB級グルメ、最後は「飲み物編」です。想像を絶するあの飲み物!香港ならではです。
第5位・香港おもしろB級グルメ・これが旨い!マンゴーパパイヤドリンク(7/11・セブンイレブン)
日本同様、香港でもコンビニの数は多いですが、中でも「セブンイレブン」が多いようです。香港ではセブンイレブンは「7/11(チャッサプヤッ)」と数字そのままで表現されます。
香港でもコンビニの果たす役割は大きく、食べ物、飲み物の販売からオクトパスカード(香港のSuicaのような交通系カード)のチャージ、SIMカードの販売、それに最近大きめのコンビニにはベーカリーが併設されていたり、淹れたて珈琲が飲めたり、搾りたてフレッシュジュースがあったりと高級志向が進んでいるようです。
そんな高級志向の中でも昔からあるこの「マンゴーパパイヤジュース」がおすすめです。マンゴーとパパイヤの果汁をミルクでのばしたような味ですが、これが美味しい!暑い街中で飲むとスーッと身体がリフレッシュします。
前の日に買っておいてホテルの冷蔵庫に入れておき、朝起き抜けに飲むのもおすすめです。
【セブンイレブン】の詳細情報
アクセス | MTR尖沙咀からネイザンロードを渡り徒歩1分 |
営業時間 | 24時間営業 |
ホームページ |
第4位・香港おもしろB級グルメ・お湯に玉子の黄身が沈んでいるだけの飲み物!滾水鮮蛋(澳州牛奶公司)
香港でもっとも変わった?飲み物といえばこれ!「滾水鮮蛋」です。「蛋」は玉子のことで、なんとお湯の中に玉子の黄身が浮かんでる飲み物なのです。お湯の中に生卵が浮かんでるビジュアルのショーゲキは半端ではありません。お値段は16HKD(約220円)します。
【澳州牛奶公司】の詳細情報
アクセス | MTR佐敦(ジョーダン駅)C2出口より徒歩2分程度 |
営業時間 | 7:30-23:00 無休 |
ホームページ | なし |
この「滾水鮮蛋」が飲めるのは、香港の伝統的な正統派茶餐庁ここにあり!かなりの高評価で「行列のできる茶餐庁」である澳州牛奶公司(オーストラリア・デイリー)。茶餐庁なので、飲み物だけでなくお食事、デザートもOKです。なかでもスクランブルエッグと牛乳プリンは絶品なのだとか!
茶餐庁&B級グルメマニアにはとくにおすすめのお店です。
【澳州牛奶公司】の詳細情報
アクセス | MTR佐敦(ジョーダン駅)C2出口より徒歩2分程度 |
営業時間 | 7:30-23:00 無休 |
ホームページ | なし |
第3位・香港おもしろB級グルメ・珈琲と紅茶を混ぜた飲み物 鴛鴦(インヨン)茶
本当に香港の茶餐庁は、変わった飲み物の宝庫です。こちら「鴛鴦(インヨン)茶」は、珈琲と紅茶が混ざった飲み物です!何を思って珈琲と紅茶を混ぜたか、それは食に貪欲な香港人にしかわからないでしょう。
鴛鴦(インヨン)茶は、紅茶の美味しさと、珈琲の苦味のいいとこどりをしたような飲み物で、帰国してから香港を思い出して自作したら「激マズ」でした。
きっと他国の人間には真似できない、珈琲と紅茶の「黄金比率」や原料へのこだわりがあるに違いありません。いや、香港恐るべしです。お値段は18HD(約230円)程度。
第2位・香港おもしろB級グルメ・えっ?嘘でしょ?!な檸檬珈琲(レンモンガーフェイ)
もうひとつ、香港ならではの飲み物かと思ったら、意外にもロシアやイタリアにもある「檸檬珈琲」。その名の通り、温かい珈琲に檸檬の輪切りを浮かべて飲む飲み物ですが、こうすることで、頭がしゃきっとなるんだそうな。
よく日本でもコーラに檸檬を入れたりしますので、その感覚なのでしょうか?実際飲んでみると意外にも「イケる味」でした。珈琲の苦味に檸檬の酸味がなんとなく合う気がします。
ただ、先程の「滾水鮮蛋」や「鴛鴦(インヨン)茶」もそうでしたが、香港の発展とともにこれらの変わった飲み物を飲む人も減っているようです。やはり香港でも欧米化の波も大きいのでしょうね。
現在、情勢が不安の香港ですが、茶餐庁だけは変わらずずっと残ってほしいと思っている筆者なのでした
【澳州牛奶公司】の詳細情報
アクセス | MTR佐敦(ジョーダン駅)C2出口より徒歩2分程度 |
営業時間 | 7:30-23:00 無休 |
ホームページ | なし |
第1位・香港おもしろB級グルメ・風邪に速攻!菊花茶!(皇冠冰室)
香港に数点ある「皇冠冰室」の旺角(モンコク)店の軒先でエッグタルトと聞く花茶をテイクアウトして、お寺の境内で食べました。石のテーブルが中国将棋盤になっています。
この「菊花茶」は香港ではポピュラーなお茶ですが、飲茶屋さんなどよりコンビニや茶餐庁の軒先で売られていることが多いです。
香港のキツめの冷房で「ちょっと風邪っぽいな」という時も、筆者の場合、このお茶を飲めば速攻で治ります。味はなんというか、烏龍茶でも花茶でもない感じ。印象は薄いですが、身体に良いという感じです。お値段は安くて5HKD(約70円)程度。
お茶している間に地面にボトッと何かが落ちました。おそるおそる近づいてみるとなんと「綿」のようなものが落ちていました。なんと香港では木に「綿」がなっているんです!これには驚きましたが、ところ変われば植物も変わるんですね!
【皇冠冰室】の詳細情報
アクセス | MTR旺角より徒歩2分 |
営業時間 | 6:00-25:00 |
ホームページ |
あなた好みの香港おもしろB級グルメを見つけよう!
ここでは香港の面白いB級グルメについてご紹介しました。食べ物、デザート、飲み物と、香港にはそれぞれに変わった食べ物があるのですね。でも意外に「檸檬珈琲」のように香港独自かと思われるものでも他の国にもあったりするものもあって、つくづく香港はインターナショナルなところなんだなと思わずに要られません。
いつもはA級グルメばかりの人も、この機会に香港のB級グルメの世界に足を踏み入れてみませんか?
香港といったら欠かせないエッグタルト、この記事も見てみてください!
香港のエッグタルト人気店・穴場店8選!値段・賞味期限・香港式とマカオ式の違いを解説!
バターたっぷりの生地にクリーミーなエッグタルト!ここ香港では、主に地元のパン屋さんで売っている代表的なお菓子です。エッグタルトは香港のおやつ・人気トップ第5位の常連客でもあります。一口にエッグタルトと言ってもたくさんありすぎて、どこのものがいいのやら。普段おやつとしてよくエッグタルトを食べている香港在住者がお答えします。
trip-partner.jp