京都のおみやげとして人気の八ツ橋
こんにちは!京都在住ライターおはるです!
今回は、京都で人気の定番みやげである「八つ橋」についてご紹介して参りたいと思います!
「固い八つ橋」と「柔らかい八つ橋」

「八つ橋」といっても、「固い八つ橋」と「柔らかい八つ橋」が有るのは有名な話ですが、もともと八つ橋は、固い八つ橋からはじまった歴史が有ります。今は柔らかい八つ橋の方がよく目にしますが、柔らかい八つ橋は「生八つ橋」という名前で親しまれてきました。そのお味も今ではチョコやイチゴから、夏ミカンや栗などいろいろな味が、八つ橋各社から出ていますよね?
京都で人気の定番お土産なので、私もときどきお土産に持って行く為に新商品の試食をしますが、チョコ味やイチゴ味、夏ミカンやソーダ―味は、悪い意味ではなく、すでに昔からお馴染みの八つ橋ではない別の八つ橋?と感じるほどに今ではレパートリー豊富!

いろいろな味が出るまでは、八つ橋と言えば、「ニッキ味」が定番でした。しかし、ニッキ味は好き嫌いがあるので、おみやげとして持って行った割に喜んでもらえない場合もあるかもしれません。そんな場合、万人受けすると思わる「抹茶」や「チョコ味」をはじめ、その他のいろいろな味の登場が、八つ橋が京都のお土産として、さらに広く受け入れられる結果となったのかも?
こうして「八つ橋」は、時代と共に消費者の嗜好に合わせ、その味を増やしてこられた日々の企業努力の賜物に他ならないのです。
京都の八つ橋店は14社もあった!
そんなお土産の定番で人気の八つ橋ですが、京都のみやげもの店には「八つ橋」だけでも何種類もの商品が並んでます。
そもそもどんな会社が有るのでしょう?今回は「京都八ツ橋商工業協同組合」という組合があるという事でしたので、調べてたところ、八つ橋を製造している会社は、なんと14社もありました!社名と会社を代表する商品をまとめたものがこちらです。↓
1.(有)御殿八ツ橋本舗 →代表商品 八ッ橋ショコラ ・ おぼこ
2.(株)聖護院八ツ橋総本店 →代表商品 八ッ橋・聖
3.(株)都 →代表商品 つぶあん入り生八ッ橋
4.本家八ツ橋西尾(株)→代表商品 あんなま詰合せ ・ 一口おまん
5.(株)八ツ橋屋西尾為忠商店 →代表商品 八ッ橋 ・ 生八ッ橋 ・ 八ッ橋殿 ・ まるっぽ栗
6.(株)東山八ツ橋本舗 →代表商品 つぶあん入り生八ッ橋東山
7.(株)本家八ツ橋 →代表商品 あん八ッ橋
8.(株)井筒八ッ橋本舗 →代表商品 井筒八ッ橋
9.(株)京栄堂 →代表商品 つつみ八ッ橋
10.御車八ツ橋本舗 →代表商品 御車八ッ橋 ・ つぶあん入り生八ッ橋 御車
11.(株)白心堂 →代表商品 プチクレープ生八ッ橋
12.(株) 美十(おたべ)→代表商品 八つ橋ショコラ・京ばあむ
13.(有)平安八ツ橋本舗
14.聖光堂八ツ橋総本舗
なお、13,14店についての主力商品の記載ありませんでした。
京都の八つ橋業界を代表する人気の4社
まず最初に比較的よくおみやげ売り場で目にする、売り上げも高い人気の八つ橋会社を4社の代表商品について見ていきましょう!
1.20種類もの味の生八つ橋が選べる【本家八ツ橋西尾】

ます、最初にご紹介する「本家八ツ橋西尾」さんは、本店の他、熊野店・清水店・清水坂店・産寧坂店・銀閣寺店・祇園店・祇園北店・八条口店・新京極店・嵐山店・神宮店にも直売店を持つ八つ橋の老舗。

上記は、左京区にある「本家八ツ橋西尾」本店の写真(写真↑)

「本家八ツ橋西尾」さんは、元祖定番のニッキの固八つ橋や、人気の生八つ橋に「あん・抹茶」に加えて、

みたらし味の「一口おまん」も、最近の西尾八つ橋を代表する商品。みたらし味の方は、お口の中で噛むと、中からとろりとした甘辛のみたらし団子のソースが出でてくる、私好みの商品。
みたらし団子とちがい、タレが団子の中に入れてあるので、食べるときに団子のソースで汚れるのを気にしなくてもいいのも助かります。みたらし団子のパッケージは(写真↓左)

さらに、西尾八つ橋さんと言えば、生八つ橋の味のレパートリーが、他社と比べ半端なく多いのが特徴と言えるでしょう!生八つ橋のお味のレパートリーは20種類以上!チョコバナナ、イチゴ、焼き芋、抹茶、黒ゴマと味の種類が豊富なので、ついついあの味も、この味も捨てがたい!と結局一度に何個も買ってしまいます。(↓写真)

本家八ツ橋西尾 店舗情報
2.夕子でおなじみ京都の八つ橋【井筒八つ橋】

次にご紹介するのは、祇園本店(北座ビル1F)・嵯峨野店・京極一番街・三条店・清水店(青龍苑)・嵐山駅店・追分店(京都東インター店)・新光悦・新光悦に直営店を持つ「井筒八つ橋本舗」さん。

井筒八つ橋さんといえば、着物姿でシュッとしたお顔立ちの「夕子」でお馴染みです。ちなみに「夕子」というのは、京都の代表的観光地である金閣寺を舞台にした小説の中に出てくるヒロインの名前からとられたそう。

そんな井筒八つ橋さんも、固八つ橋や季節ごとの生八つ橋の主力商品に加え、「生八ッ橋入りの井筒の三笠」や「京わらび餅・京都ぶらぶら」などの商品展開をされています。

「生八ッ橋入りの井筒の三笠」は、多様な焼き印があり、いろいろな焼き印のおみやげをたのしめるようになっています。ふっくらとした生地で包まれた、生八つ橋入りの三笠は、ニッキの味と甘いカステラがマッチしてとても美味しいですよ。

井筒八つ橋・祇園本店(北座ビル)店舗詳細
3.可愛らしい「おたべ人形」でも知られる【おたべ】

続いては、南区西九条に本社を持つ「おたべ」。おたべの直営店も多く、京ばあむ清水店・清水渓山堂店・清水中条店・嵐山AKOGAREYA・嵐山良弥・嵐山嵐香堂・嵐山大市・太秦映画村・京の四季・京和堂・京都尾州屋老舗・遠藤魁春堂・京都駅ビルザ・キューブ・八条口店・京都駅ポルタ・順正・京ばあむ 祇園北店・京都タワーサンド店と、19店舗もの直営店を持つ八つ橋店。

おたべ人形も可愛い「おたべ」ちゃんですが、おたべの商品ラインナップも、定番の固い八つ橋に粒あん入り生八つ橋に加えて、チョコあんおたべや季節限定の栗のおたべに、八ッ橋クランチなど、「おたべ」商品の種類は豊富。

「八つ橋クランチ」は、固い八ツ橋を砕いて、チョコレートで固め、クランチに仕上げた商品。チョコレートは、おたべちゃんのかわいい顔のモチーフ型で、そのお味は「かりかりの八ッ橋」と「チョコレート」の相性が抜群の新しい人気商品です。

ちなみに、可愛らしいおたべ人形ですが、今までマイナーチェンジしてきており、現在パッケージなどで使用されているイラストは、四代目のおたべちゃんだそうです。
その他、おたべ本館では、予約制の「おたべ手づくり体験道場」や工場見学なども併設されています。店内には沢山の試食が置いてあるので、種類が多くて悩みながらお気に入りの商品を見つけることが出来ますよ。

おたべ手づくり体験道場- オンライン予約 - トップページ
おたべ本館 店舗詳細
4.『聖』で有名な京都の八つ橋【聖護院八つ橋】
続いてご紹介するのは、本店の他、熊野店、稲荷店、岩月堂清水店に直営店を持たれる「聖護院八つ橋」。その他、京都市内の各百貨店やお土産屋に多数の「聖護院八つ橋」の販売コーナーを見かける八つ橋の老舗店です。

「聖護院八つ橋」さんも、固八つ橋や、粒あんニッキの入った生八つ橋の「聖」が主力商品。生八つ橋のお味は、季節限定の桜あんや栗あんの他、四季折々の商品を販売されています。

聖護院八つ橋・総本店 店舗詳細
オリジナルの個性で頑張る京都・八つ橋6社
続いては、大手4社ほどの販売シェアは無いながらも、オリジナルの個性で頑張る八つ橋店を見ていきましょう!
5.つつみ八ッ橋でおなじみの【京栄堂】

京都・山科に本社のある【京栄堂】さんは、つつみ生八つ橋「去来花(きょらいか)」が主力商品の八つ橋店。「つぶあん入り生八つ橋」を、三笠の生地で包まれたニッキの香り豊かなので、私もおみやげとして度々買わせてもらっています。

「つつみ生八つ橋・去来花」は、椥辻本店・小野店・竹鼻店・仁王門の店舗で買える他、オンラインショップでも買うことが出来ます。(↑写真は竹鼻店)
・5個入 / 770円~

京栄堂 店舗詳細
6.八つ橋とチョコレートのコラボが美味【御殿八ツ橋本舗】

続いてご紹介する、左京区に本社工場のある【御殿八ッ橋本舗】さんは、八ツ橋の命である「生地づくり」に特にこだわりをもたれる八つ橋店。主原料の米粉にまで八ツ橋の生地に最適と思われる作柄や性質を追求。さらに、季節により蒸し時間を変えるなど、八ツ橋本来のおいしさを追求されています!
そんな、御殿八ッ橋本舗さんの商品は、京都駅の近鉄名店街・みやこみち「友楽堂」や、お食事・お土産処「三十六峰清水店」などで購入出来ます。また、オンラインショップにも力を入れられているので、通販サイトでも購入可能です。
・八つ橋ショコラ12個入り570円

御殿八ツ橋本舗 店舗詳細
7.すべて手作りの店【八ツ橋屋西尾為忠商店】
続いては、清水寺に向かう参道にある【八ツ橋屋西尾為忠商店】本店。こちらで評判の人気商品は、中に丸ごと栗が一個入っている「まるっぽ栗」。
注文を受けてから、生八つ橋にあんこを一つずつ包んでくれるというこだわりの商品。上質で甘さ控えめな「粒餡」とまるごとの栗と、出来立ての生八つ橋のモチモチ感を味わえる一品で、改めて八つ橋を見直したくなる、是非食べてほしいし八つ橋です。
・まるっぽ栗6個入り830円
八ツ橋屋西尾為忠商店の店舗詳細
8.通販は行わない新鮮な八つ橋の【本家八ツ橋】

続いてご紹介するのは、本店が京都二条城の近くにある【本家八ッ橋】さん。本店の他、嵐山店・金閣寺前店・銀閣寺店・銀閣寺上店・銀閣寺表店・新京極店・清水南店・清水道店・八坂店・伏見稲荷店・稲荷東店と12店舗で営業されています。(下記写真は新京極店)

本家八つ橋店さんでは、大量生産・大量消費ではなく、厳選された素材と昔ながらの製法にこだわっておられる八つ橋店。京都にある各店舗で、ひとつひとつ丁寧に作ったものを販売されています。そのため、オンラインショップ販売はされていません。

生八つ橋の味の種類もいろいろ選べます。もう一つの特徴は、本家八ツ橋さんのパッケージは、シンプルながら上品な感じがすること。このパッケージなら、かしこまったお土産が必要な時にも良さそうです。

下記は、秋限定のスイートポテト味。早速購入して頂くことに。

やわらかい生八つ橋に、甘さ控えめの国産のスイートポテトの餡が入ったお上品なお味。本家八つ橋さんの生八つ橋は、ニッキの味が控えめで、ニッキが苦手な方でも大丈夫そうでした。
・スイートポテト八つ橋710円

本家八ツ橋・京都本店 店舗詳細
9.プチクレープ生八ッ橋が人気【白心堂】

続いてご紹介するのは「プチクレープ八つ橋」が売れている【白心堂】さん。プチクレープ生八ッ橋は八ツ橋なのですが、生クリームにチョコレートやイチゴゼリーや抹茶ゼリーを入れた、クレープ風味の生八ッ橋です。やや甘めなので甘いものが好きな方には特に喜ばれます。
「プチクレープ八つ橋」は、京都の各土産店の他、白心堂さんのオンラインショップでも買うことが出来ますよ。

白心堂 本社工場
10.キャラクターデザインが可愛い【東山八ツ橋本舗】

最後にご紹介するのは、左京区に本社のある「東山八ツ橋本舗」さん。東山八つ橋本舗さんは、コラボしたキャラクターデザインの八つ橋や赤ワイン餡入り八つ橋の他、黒胡麻餡八つ橋、桜あん入り八つ橋など様々な種類の八つ橋を製造販売される八つ橋店。オンラインショップにも力を入れられている八つ橋店で、販売店は嵐山に有ります。
・粒あん入りニッキ生八つ橋10コ500円~

東山八ツ橋本舗 店舗詳細
京都大手4社に見る八つ橋の歴史
つぎに京都大手4社の八つ橋会社の歴史について調べてみました。八つ橋の歴史については、それぞれの会社で互いに主張しあっているようで、どれが正しいという事は分かりません。ややこしいことは分かりませんので、おおよそ200~300年くらい前からある伝統のお菓子という事だけ覚えておこうと思います。
下記は、公式ホームページに掲載されていたそれぞれの会社の歴史です。
八つ橋 創業1689年 本家西尾八ッ橋へようこそおこしやす
文化二年(1805年)、初代津田佐兵衞が業を起こし、そこから井筒八ッ橋本舗の歴史がはじまりました。
公式ホームページによると、井筒八つ橋さんは創業1805年との事です。
八ッ橋が誕生したのは、元禄二年(1689年)です。
聖護院八つ橋さん公式ホームページによると、その歴史は1689年との事です。
いまではおなじみの「つぶあん入り生八つ橋おたべ」は、昭和41年(1966年)、大津市のヘルスセンターびわ湖温泉「紅葉パラダイス」にて発売されました。三角形につぶあんを包んで発売したのも、ここが始まりでした。
おたべさんの公式ホームページには、創業は書かれてませんでしたが、粒あん入り生八つ橋の生みの親だそうです。
京都の八つ橋は素晴らしい京みやげ
以上、京都の八つ橋についてお届けして参りましたが、いかがでしたか?
生八つ橋が発売されてから、生の方が柔らかいので食べやすいのもあり、固い八つ橋の方がどちらかというとマイナーですが、私は固い八つ橋も好きです。
私はもともとニッキ味が好きですし、固い八つ橋はコーヒーのお茶請けとしても合うんです。コーヒーのスティック代わりに固い八つ橋で、コーヒーを混ぜて飲めば「シナモンコーヒー」に早変わりです。
そんな定番の京都のおみやげの「八つ橋」ですが、これからも多くの八つ橋企業がしのぎを削って発売される「八つ橋の新商品」から目が離せませんね!
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公式ホームページによると西尾八つ橋さんは創業1689年との事です。