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タヒチの物価は高いって本当?具体的にかかった費用を旅行者が解説!
透き通った海と温暖な気候で、多くの観光客やハネムーナーに愛されるタヒチ。しかし物価が高いと言われており、1回の食事に1万円近くかかってしまうことも! この記事ではタヒチの物価について解説し、食事やタクシー、アクティビティにかかる費用の目安を紹介します!
この記事に登場する専門家
旅ライター
松本マユ
執筆者情報
松本マユ/旅ライター 北海道出身。大学時代にドイツ語に惚れ込み、ドイツ南西部のトリーアに留学する。食品系メーカーで広告制作・役員秘書の経験を経て、現在はフリーライターとして活動中。ドイツ滞在と世界15ヶ国以上を旅した経験を活かし、海外旅行・海外留学・ペットなどの記事を中心に、さまざまなメディアに寄稿している。 北国生まれのため、暖かい南の島が大好き。タヒチは永住したいくらい最高でした!
タヒチの物価は総じて高め!
私がタヒチを訪れたのは新婚旅行がきっかけ。美しいビーチと水上コテージを楽しみにして出発しましたが、いざタヒチに着くとその物価の高さに驚きました。 タヒチは一般的に物価が高いと言われていますが、確かにその通りの印象でした。タヒチの物価は東京よりもさらに高いと言われ、個人的な感覚では物価が高いことで知られる北欧諸国と同等か、それ以上の高さだったように思います。 また、タヒチの中でも物価の差があり、低い順からタヒチ島、モーレア島、ボラボラ島となっているようです。
次からは、タヒチでかかる費用の目安を見ていきましょう!
タヒチの物価検証①レストランでの食事代
ホテルのレストランでの食事代は?
食事は昼食で3,000円~5,000円程度、夕食で5,000円~10,000円程度はかかると思っていいでしょう。また空港の売店では、500mlの水が300CFP(約306円)程度で売られていました。 ただしタヒチではチップの習慣がないので、食事やサービスのたびに追加で支払う必要はありません。
こちらのポワソンクリュは3,500CFP(約3,570円)くらいでした。ポワソンクリュとは、新鮮な魚をココナッツミルクと野菜で和えた、タヒチの伝統料理のこと。確かに高いですが、ココナッツミルクがほんのり甘くクリーミーで、ライムのさわやかさがとてもおいしい1品でした。タヒチ名物ということもあり、ぜひ食べてみることをおすすめします!
こちらは「マグロのスパゲッティとグアカモーレ」というメニューで、2,500CFP(約2,550円)でした。長く切ったマグロをスパゲッティのように見立て、グアカモーレと呼ばれるアボカドディップを和えたものです。 そこそこの値段がしますが、実はこのメニューはまだ前菜。量も少なめでした。
ホテルのレストランでの飲み物代は?
食事には飲み物が欠かせません。 レストランで水を頼むと、1Lのボトルで550CFP(約560円)もしました。カクテルは1杯1,700CFP(約1,730円)から2,000CFP(約2,040円)程度でしたよ。
ホテルのレストランでの1回の食事代は?
このように、ホテルのレストランでは食事1品あたり2,000円~4,000円程度、飲み物1杯あたり500円~2,000円程度は見ておくとよさそうです。アルコールなどを頼むと、1回の食事に1人あたり10,000円近くかかることも多くあります。 もちろんランチとディナーのメニューは異なりますし、メニューによっては1品あたりの金額も大きく違ってくるでしょう。
※1CFP=約1.02円
タヒチの物価検証②ルロットでの食事代
現地の人も訪れる!タヒチのルロットとは
ルロット(Roulotte)とは、タヒチのあちこちで見られる移動式屋台のこと。 18時ごろになると、広場にはさまざまなルロットが並び始めます。中華料理やステーキ、ハンバーガー、デザートの屋台のほか、ポワソンクリュなどのタヒチ料理を出す屋台もありました。 ルロットは観光客にも人気で、ルロット訪問のプランが含まれたツアーも多数あります。レストランで食事をするよりも安いうえ、1品が非常にボリューミーで食べごたえもばっちりです。 そのためルロットには地元のタヒチアンもよく訪れるそう。私が行ったときは、観光客よりも現地の人の方が若干多いくらいの印象でした。
ルロットでの食事代は?
ルロットでの食事はレストランより安いとはいえ、1皿あたり1,000CFP(約1,020円)程度はします。一般的にイメージする屋台料理よりは高いですが、ほかの飲食店で食事をするよりも出費を抑えることができるでしょう。 ルロットの食事は量が本当に多いので、1人1皿でも十分すぎるくらいです。油断して頼みすぎると食べきれない可能性もあるので注意しましょう。もし食べられなかった場合は、テイクアウトをお願いすると持ち帰り容器に入れてくれますよ。
ちなみに、ルロットが多く集まる公園がこちら。 ヴァイマショッピングセンターやマルシェからも近く、徒歩で行ける距離にあります。
名称:Place Vai'ete
住所:369 Boulevard de la Reine Pōmare IV, Papeete
タヒチの物価検証③タクシー代
タクシーを頼むといくらぐらい?
タヒチのタクシーは、なんと政府の規定によって料金が定められているそう。 料金は初乗り1,000CFP(約1,020円)。6時~20時のデイタイムであれば1kmごとに130CFP(約133円)が、20時~6時のナイトタイムであれば1kmごとに230CFP(約235円)が上乗せになります。 またスーツケースなどの大きな荷物は、1個につき100CFP(約102円)の追加料金がかかります。
ファアア空港からパペーテの主要ホテルまでは、1,200CFP(約1,230円)~2,500CFP(約2,550円)程度が目安。 デイタイムでも10分で1,700CFP(約1,730円)程度はかかるという計算になります。日本よりもかなり高く感じますね。
タクシーはホテルに手配してもらおう!
タヒチは日本と違い、街中で走っているタクシーを拾う文化はありません。タクシーに乗りたい場合はホテルやレストランに頼んで手配してもらいましょう。ただし空港や船の港、ショッピングセンターなどの前にはタクシーが停まっているので、そこから乗ることが可能です。 ホテルから出かけたい場所があるときは、「○○に行きたい」とフロントに伝えてみましょう。往復のタクシー代でいくらになるかを調べ、手配してくれますよ。 私はモーレア島のホテルでタクシーを呼んでもらい、10kmほど先のショッピングセンターに行きましたが、往復で5,000円程度かかりました。
ちなみにタクシー以外では、ル・トラックというバスに乗ることができます。詳しくは後ほど解説していきます!
タヒチの物価検証④アクティビティ代
モツピクニック
タヒチに来たら外せないのが海や山でのアクティビティ。 中でも人気が高いのがモツピクニックです。モツピクニックとは、ボートに乗ってモツ(小島)に遊びに行くアクティビティのこと。モツの近くの浅瀬の海で泳いでいると、色鮮やかな魚やエイを見ることができますよ。 モツピクニックの参加費用は10,000 CFP(約10,200円)~17,000 CFP(約17,340円)程度が相場で、所要時間は4~7時間程度です。
サファリツアー
4WDのジープで山を登るサファリツアーは、モーレア島など自然豊かな島で人気のアクティビティです。 タヒチの花や植物に触れたり、山から海を見下ろす絶景スポットを訪れたりなど、自然が好きな人にはもってこいでしょう。 こちらのツアーは7,000 CFP(約7,140円)~12,000CFP(約12,240円)程度で、所要時間は4時間程度が目安です。
体験ダイビング
タヒチの美しい海は、世界中のダイバーたちの憧れ。ライセンスがなくても、インストラクターと一緒にダイビングを体験することが可能です。 体験ダイビングにかかる費用は14,000CFP(約14,280円)~20,000CFP(約20,400円)程度。日本人のインストラクターが付くツアーや、ハネムーナー向けの写真撮影がセットになったツアーでは、40,000CFP(約40,800円)程度かかることもあります。所要時間は2時間程度です。
物価が高いタヒチで出費を抑えるコツは?
タクシーよりもバスを使う
前述のようにタクシーはやや高いので、ル・トラックというバスを使うのがおすすめ。料金は120CFP(約123円)からと、最低でも1,000円以上かかるタクシーに比べ非常にお得です。 タクシーで行く場合、パペーテの主要ホテルから中心部のショッピングエリアまでは1,700CFP(約1,730円)程度かかりますが、ル・トラックで行く場合は130CFP(約133円)程度で済むでしょう。大幅に節約することが可能になりますね。 ル・トラックに乗るには、停留所で手を挙げてバスを止めましょう。乗ったらドライバーに行き先を確認し、降りるときにはブザーを押します。
また、ホテルからは無料のシャトルバスが出ていることもあります。本数が限られるので事前に時間を調べておき、うまく活用するといいでしょう。
お土産はスーパーで買う
どうしても出費がかさみがちなお土産は、観光客向けのお土産ショップよりもスーパーなどで買うと安く済みます。 スーパーにはチョコレートやヒナノビール、モノイオイルなど、お土産として定番のグッズもきちんとそろっていますよ。
スーパーでの値段の目安
・水(1.5L)……100CFP(約102円)程度
・お土産用のチョコレート……900~1,000CFP(約1,000円)程度
・ヒナノビール……250CFP(約255円)程度
・モノイオイル……450CFP(約459円)程度
ルロットやマルシェで食事する
出費を抑えるためには、ルロットでの食事を取り入れるのがおすすめ。レストランで食べるより安いのもありますが、量が多いので品数を頼みすぎずに済むでしょう。
また、首都パペーテではマルシェ(市場)で食事をするのも1つの手です。地元のタヒチアンでにぎわうマルシェでは、焼きたてのパンやフレッシュな果物などが売られています。ほかにもサラダやパンケーキ、揚げ物などがありました。 地元の人向けのお店では比較的安く買い物ができるので、賢く活用することで出費を抑えられますね。
名称:Marché de Papeete
住所:23 Rue du Père Collette, Papeete
営業時間:5時~18時(月曜日)、4時~18時(火~土曜日)、3時~9時(日曜日)
タヒチ旅行には総額いくらかかる?
参考までに、私がタヒチで使った費用は以下の通りです。ホテルと航空券がセットになったツアーを申し込み、4泊6日の旅程を組んだ場合です。 ちなみに滞在中、ルロットでの食事は1回、タクシーの使用は1回でした。
ツアー代金:約300,000円
食事代:約40,000円(朝食代はツアー代金に含む)
交通費:約5,000円 アクティビティ代:約12,000円
お土産代:約15,000円
総額:約372,000円
食事は1食あたり1皿程度でしたが、レストランでの食事後にバーに移動するなどして、アルコールを2杯程度は飲みました。ほかにも暑いのでどうしてもアイスが食べたくなったりと、予想外の出費がかさんでしまいました。 食事やアクティビティの内容を充実させたい方は、少なくとも総額400,000円程度は見ておいた方がいいでしょう。 ただしルロットでの食事回数を増やしたり、タクシーではなくバスを使ったりすることで、費用はもう少し抑えることができるはずです!
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