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10分間の優雅な航海を体験!香港スターフェリーの料金・乗り方と夜景の美しさをご紹介!
香港の九龍と香港島を結ぶ、大切な市民の足でもあるスターフェリー。1888年運行開始と100年以上の歴史があるのです。平日なら大人38円で素敵な航海を楽しめる乗り物なのです。特に夜景は素晴らしいです。香港に行かれたらぜひ乗ってみてください。
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
香港に来たら一度は乗りたいスターフェリー
こんにちは!香港好きライターのzuenmeiです。香港に来たら一度は乗りたい「スターフェリー」。あのアジア好きのバイブル「深夜特急」でも「10分間の豪華な航海」と形容されているんですよ。ここではスターフェリーについて徹底解剖いたします!
香港スターフェリーとは?
香港スターフェリーとは香港の中国大陸と地続きの九龍側と香港島の間のヴィクトリア湾を航行するフェリーで、100年以上の歴史があります。
イギリス統治時代よりも前から航行されているレトロなフェリーで観光客にもとても人気があります。特にこのスターフェリーから見る夜景は必見です。
とくに九龍側から香港島へ渡る時には、香港島の高層ビルの風景がすばらしいです。夜などは高層ビルのまるで宝石箱のような明かりがだんだん近づいてきて、感激します。波の音をBGMにしてただただ眺めているのがおすすめです。
香港スターフェリーの歴史
それでは香港スターフェリーにはどのような歴史があるのでしょうか?
100年以上の歴史
香港スターフェリーが運行を始めたのはなんと1888年。なんと香港がイギリスに統治されていた時代よりも前から運行をしているのです。当時は「カオルーン・フェリー・カンパニー」という名前でしたが、アヘン戦争後の1898年にはイギリスのスターフェリーが運行をすることになりました。
運営会社は変われども、スターフェリーは市民の足として愛されていました。いくら便利で早い海底トンネルができても、レトロで時の流れを忘れさせてくれるスターフェリーに乗るのが楽しみという人は市民でも観光客でも多いです。
現在は観光客が多い
香港がイギリスの植民地となった頃には、今のように海底トンネルはないですから、スターフェリーが九龍側と香港島を結ぶ唯一の手段だったのです。そのため、地元の人も通勤などに使っていました。
しかし香港に観光客が増えてフェリーが混むようになってからは地元の人はあまり乗らなくなり、スターフェリーに乗るのは主に観光客となりました。
現在ではスターフェリーの待合室に座っていると、いろいろな国の言葉が聞こえてきてものすごくインターナショナルな感覚になります。
香港スターフェリーの乗り方
それではスターフェリーの乗り方についてご紹介します!スターフェリーにはトークンを買って乗る方法と、香港のSuicaカードとも言える「オクトパスカード(八達通)」を使う方法があります。
トークンを買って乗る方法
まずスターフェリーにトークンを買って乗る方法ですが、スターフェリーの乗り場にはこれまたレトロな「トークン自動販売機」が設置されています。
トークンの買い方は、まず種類を選び(大人、子供など)それからコインを入れます。大人平日はたったの2.7HKドル(約38円)。おつりとコインが出てきますのでそれを受け取ります。トークンを書い間違えたら「Return」というボタンを押すと返金されます。
乗る時はレトロな改札にトークンを入れるとバーがグルっと回転して中に入れるしくみになっています。このような回転式の改札はいまはもうなくなりつつあるのですがそのレトロ感がたまらなくいいですね!
オクトパスカードで乗る方法
スターフェリーはオクトパスカードでも乗ることができます。オクトパスカードは香港の交通系カードで、コンビニなどの支払いの他、電車やバスにも乗れます。空港と市内を結んでいるエアポートエクスプレスにまで使えて、香港ではこれさえあればほとんどキャッシュレスで支払いできるという感じです。
乗り方はやはり改札にオクトパスカードをかざすと回転式のバーが回り、入れるようになっています。
香港スターフェリーのルート
それでは香港スターフェリーのルート(航路)についてご紹介しましょう。香港スターフェリーには2つのルートがあります。
尖沙咀~中環航路
まずはスターフェリーの王道とも言える尖沙咀~中環(セントラル)のルートです。
尖沙咀側はかつては電飾がギラギラで、香港の象徴的な存在だったネイザンロードから徒歩で3分ほどのところにあるのでさほど遠くはありませんが、中環側は高層ビル群から若干遠いところに到着します。
そのため、道より一段高くなった屋根付きの遊歩道を約10分ほど歩いて中心部まで行くことになります。途中、移動遊園地や高層ビル群の風景が見えてとても楽しいところを通りますのでそれほど長いと思わないかもしれません。
ただ、埠頭近くにはいつもタクシーが常駐していますので、タクシーに乗ることもできます。
尖沙咀~湾仔航路
もうひとつの航路は尖沙咀~湾仔航路です。尖沙咀の乗り場は入り口が中環行きと湾仔行きに分かれていますので、間違えないようにしましょう。湾仔は古くから高級ホテルが数件林立しているエリアで、香港のリピーターのような旅慣れた人が多く好むエリアです。また飲茶やアフタヌーンティーなどの名店などがあり、グルメなエリアでもあります。
香港スターフェリーの料金
それでは、香港スターフェリーの料金はいくらなのでしょうか?
香港スターフェリーの料金は平日と休日、大人(13才以上)と子供、それに上層階か下層階かで違っています。
尖沙咀~中環(セントラル)航路は2階建てになっているため、上層階のほうが下層階よりも値段が高くなっています。
なお、尖沙咀~湾仔ルートは2階建てではないため、上層階の料金が適用されています。
大人料金
平日 2.7香港ドル(約38円)
土日と祝日 3.7香港ドル(約52円)
上層階 2.2香港ドル(約31円)
下層階 3.1香港ドル(約43円)
子供(3歳〜12歳)と障害を持つ方
平日 1.6香港ドル(約22円)
土日と祝日 2.2香港ドル(約31円)
上層階 1.5香港ドル(約21円)
下層階 2.1香港ドル(約29円)
実はスターフェリーとは別会社でもう1航路ある
香港にはスターフェリーとは別会社で、もう1ルートあります。それは紅磡と北角を結んでいる「新渡輪」というフェリーです。
紅磡~北角航路
実は香港にはスターフェリーとは別会社の「新渡輪」という会社のフェリーがあり、九龍側の中国大陸への列車も通る紅磡と香港島側の下町、北角を結んでいます。
観光客でごった返すスターフェリーの尖沙咀~中環航路とは違い、こちらは比較的空いているのでおすすめ。実はこの航路は地元の人も通勤や通学に使う路線なのです。また、観光客でも紅磡や北角に宿泊予定の方にはとくにおすすめのフェリー路線です。
ただ、料金はスターフェリーより高めで、
- ·大人:7.5香港ドル(約105円)
- ·子供(3歳〜12歳)・シニア(65歳以上)障害を持つ人:3.8香港ドル(約53円)
となっています。いつもはオクトパスカードで乗るため、料金はあまり認識していませんでしたが、実にスターフェリーの2倍以上の料金だったのですね。
香港スターフェリーの運行時間帯
それでは香港スターフェリーの運行時間帯はどのようになっているのでしょうか?
香港スターフェリー・尖沙咀~中環航路は平日は朝6:30~夜11:30の時間帯の航行で、6~10分間隔(時間帯によって違う)となっています。
休日は運行時間帯は同じですが、8~12分間隔となります。
また、尖沙咀~湾仔行きは、平日は朝7:20分始発で夜10:20分までの航行で、8~20分間隔となります。
休日は更に間隔が開いて12~20分間隔です。
しかし待合室でいろいろな国の人をマン・ウォッチングしながら待っているのも楽しいのでそれほど待ち時間は苦にならないと思います。
そしていざ乗船となったら、迷わず「2階」がおすすめです。2階のほうが香港島の景色がよく見えますし、写真を撮るのにも便利です!
香港スターフェリー乗り場(尖沙咀)周辺のおすすめスポット
それでは香港スターフェリー乗り場近くのおすすめスポットをご紹介しましょう!
ペニンシュラアーケード
かつてはブランド物のメッカで日本人で溢れていたペニンシュラアーケードですが、現在ではまったくブランド物を買う人の列はありません。おすすめは「モンテカシミヤ」という店でカシミヤ100%のストールが1000HKドル(約13000円)ほどで買えます。もっとも種類はいろいろありますので、もっと安いものもあるようです。
また、ショッピングに疲れたらロビーでアフタヌーンティーもいいでしょう。こちらは2時頃からで予約は不可ですので、列に並んで待ちましょう。アフタヌーンティーは358HKドル(約5000円)しますが、重厚でエレガントな空間で生演奏付き、食べきれないほどのボリュームのアフタヌーンティーなので、高くはないかと思います。
アベニュー・オブ・スターズ
スターフェリー乗り場からは歩いて5分ほど。尖沙咀の突端を西から東に移動する感じです。香港島が見える海沿いの遊歩道で、ブルース・リーの銅像もあり、よく同じポーズで写真を撮っている人も見かけます。また香港のスターの手形が床に埋め込まれている一角があり、ジャッキー・チェンは意外に手が小さいこともわかります。
夜にはアベニュー・オブ・スターズというイベントが毎晩8時から開催されており、香港島の沿岸のビルからサーチライトが照らされ、10分間の光のショーが見られます。
ヘリテージ1881
もとは香港水上警察で、レトロな建物を一部残したままリニューアルし、2009年に商業施設として生まれ変わりました。建物だけでも圧巻ですが、中国雑貨の「上海灘」や香港ファッション「ビビアン・タム」、5つ星ホテルの「ヒューレット・ハウス」中国式アフタヌーンティーも楽しい「ザ・パーラー」など、見どころもいっぱいです「
オーシャンセンター
スター乗り場のバスターミナルを挟んだ向こうにあるオーシャンセンター。香港の中でも1.2を争う大きなショッピングモールです。入り口付近は埠頭になっており、大きな外国船が停泊していることもあります。またクリスマス時期は大きなクリスマスツリーも見もの。
オーシャンセンター内部は複雑な作りになっており、お目当ての店を見つけるのは少し難しいかも知れません。おすすめはイギリスの料理の貴公子ジェイミー・オリバーの「ジェイミーズ・イタリアン」。日本未上陸なので自慢できますよ!
香港でレトロなスターフェリーを楽しもう!
「10分間の豪華な航海」と沢木耕太郎さんの「深夜特急」で形容されたスターフェリー。特に夜景はきれいでうっとりの10分間が体験できます。香港はタクシーが安いので、どこでもタクシーで移動できますが、少し乗り場が遠くて不便なスターフェリーにゆったり乗ってみるのもいいものです。しばし日常を忘れてゆったり気分に浸ってみてください!
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