Categoryイギリス
複雑で有名なロンドンの地下鉄を詳しく解説!料金・乗り方と周辺観光もご紹介!
世界最古の歴史を持つロンドンの地下鉄。ロンドン観光には欠かせないツールですが、日本とは違う乗り方や料金体系に戸惑う人も多いよう。でも、ちょっとした知識があれば簡単に乗りこなせてとても便利なのがロンドンの地下鉄なのです。賢く利用するためのTipsをお届けします!
この記事に登場する専門家
上海在住ワーママライター
もりむらきよか
世界最古の地下鉄!ロンドンの地下鉄を使いこなそう!
皆さんこんにちは!ワーママライターのもりむらきよかです。
今日は私がこの夏3週間滞在したロンドンの地下鉄についてお届けします。
ロンドンの地下鉄が作られたのは1863年。そのころまだ日本はまだ江戸時代だったのですから、その技術力と歴史に驚かされますね!
世界最古を誇るロンドンの地下鉄はロンドン観光には欠かせないツールです。
賢い乗り方で料金も時間もセーブしてロンドンを満喫しましょう!
乗ってびっくり!ロンドンの地下鉄の驚きポイント
市民や旅行者の足として大活躍のロンドン地下鉄ですが、乗り方や料金など日本の地下鉄とは異なる部分もたくさんあります。
乗ってみて驚いた、ロンドン地下鉄の特徴をご紹介します。
Tubeの名の由来が一発でわかる、丸くてかわいい車両
私がロンドンで初めて利用した地下鉄はウォータールー駅のNorthanラインでした。
地下に降り立ってびっくり。
天井がとても低く、しかもトンネルのように丸くなっていたのです。
そしてやってきた電車もまたトンネルの形に合わせて丸いかわいらしい車両でした。
150年以上の長い歴史を持つロンドンの地下鉄ですが、開発当時は掘削技術が発達しておらず、浅い位置に丸い形のトンネルしか惚れなかったことに寄るらしいです。
一目見て、ロンドンで地下鉄が「チューブ(Tube)」と呼ばれる理由が、瞬時に理解できました^^
すぐに満員に?!超コンパクトな車内
地下空間がチューブのように狭いということは、それに合わせて車両も小さくなくてはいけないということ。
初めてロンドンの地下鉄に乗り込んで、まずその狭さに驚きました。
天井が低くしかも円形になっているため、ドア付近に立っていた背の高いおにいさんなど前かがみで窮屈そうにしていました。
また幅も狭く両サイドの椅子に人が腰かけると、間の通路に立つスペースがほとんどありません。
日本人より平均身長は高いであろうイギリスの人たちにこの車両は厳しいなぁと思いました。
しかも、開通当初はまだ夫人はかさ大きく膨らんだかさ高のスカートをはいていた時代。なのであっという間に満員になってしまったそうです^^;
夏は灼熱地獄?!ロンドンの地下鉄はまさかのエアコンなし
そして、狭さよりもっときついこと、それは夏の灼熱地獄!
そう、ロンドンの地下鉄にはエアコン設備がないのです・・!
ロンドンは夏でも涼しく25度を超えることがめったにないといわれますが、
私が訪れた7月中旬は珍しく30度越えの猛暑が続いていました。
地下鉄車内はもちろん、ホームや構内もエアコンなし。
そのため、地下に降りた瞬間にもわっとする熱気と戦わなくてはいけません。
構内には自販機や売店がないため、必ず飲み物を携帯して水分補給をこまめに行う必要があります。
ちなみに、この灼熱地獄、地下鉄だけではありません。
ダブルデッカーと呼ばれるバスや、古い建物に入ってるレストラン、ホテル、はたまた大英博物館にもエアコンがなく、ただでさえ観光で歩き回ってくたくたの体には本当に答えました・・。
夏のロンドンを旅する際には熱中症には十分注意しましょう。
一駅が760円?!料金の高さにびっくり ロンドンの地下鉄
初めてロンドンの地下鉄に乗ったとき、乗車料金の高さにとても驚きました。
たった2駅乗るだけのチケットが4.9£(約760円)もしたのです!
上海の地下鉄の異常なまでの安さ(一番安いチケットで50円程度^^;)に慣れてしまっていた私にとってはまさに驚愕の値段でした・・。
でも、のち乗車料金を大幅に節約できる方法を見つけたのです。
それが、今からご説明するオイスターカード(Oyster card)。
地下鉄だけではなくバスやフェリーにも使える、ロンドン観光には欠かせないオイスターカードについて詳しく見てみましょう。
ロンドンの地下鉄を賢く乗りこなす秘訣!オイスターカード
ロンドン観光になくてはならないアイテム、オイスターカード。
購入の仕方や、オイスターカードを使った地下鉄の乗り方などを詳しくご紹介します。
オイスターカードで料金が半額以下に?!
ロンドンの地下鉄乗車料金はゾーン1~ゾーン6のエリア制になっています。
ゾーン1、1~2,1~3とゾーンをまたぐごとに料金がアップしていきます。
ほとんどの観光スポットはゾーン1,2に集中しており、ゾーン1~2のチケットは4.9£(約760円)です。
一方、ヒースロー空港からロンドン中心部まではゾーン1~6をまたぐことになり、料金は6£(約930円)になります。
しかし、オイスターカードを使うと、ゾーン1~2は2.4£(約370円)、ゾーン1~6は3.1£(480円/非ピーク時)まで抑えることができるのです。
それぞれのゾーンの紙チケット(Single Journey ticket)とオイスター(Oyster)の乗車料金は下記まとめをご参考ください。
ちなみに、ロンドンの地下鉄はじめ公共交通機関は10歳以下の子供は運賃が無料です。
子供料金は11~15歳に適用され、オイスターカードでの料金はゾーンにかかわらず一律、非ピーク時0.75£(116円)/ピーク時0.8£(125円)です。
大人も子供も、オイスターカードを使うとかなりお得、ということがわかりますね!
また、オイスターカードには1日の支払い料金上限があります。
つまりその上限金額以上はいくら乗ってもチャージされないということ。
例えば、ゾーン1~2であれば1日7£以上は請求されません。
1日で何度も地下鉄に乗る観光にはまさにうってつけのカードと言えますね!
日本語案内で簡単!オイスターカードの買い方とチャージの仕方
オイスターカードはロンドン市内の地下鉄、NR(National Rail)の駅で購入できます。
チャージ・購入・払い戻し すべて同じ自動販売機で行うことができます。
しかもありがたいことに、自動販売機には日本語モードも完備されています。
画面の日本語国旗をタッチすると‥
日本語モードになりました!
後は画面の説明の通りオイスターカードの購入を続けていきましょう。
なお、オイスターカードを購入するには5£のデポジットが必要です。
もし10£を運賃としてチャージしたいのであれば、購入時は15£支払う必要がある、ということですね。
ただこのデポジットも、残ったチャージ金額とともに払い戻し可能ですのでご安心ください。
もし片道チケットや1日券を購入するのであれば左側のバーから選択してください。
1日券はオイスターカードちがいデポジットがいらないというメリットがありますが、運賃はオイスターカードに及びません。
オイスターカードは購入から48時間以内は払い戻しできないので(詳しくは後述します)、もしロンドン滞在が短時間であるなら1日券や片道チケットを購入してもよいかもしれませんね。
オイスターカードを使った地下鉄の乗り方と注意点
オイスターカードの使い方はとても簡単!改札の黄色い部分にタッチするだけです。
でも、注意点もいくつかあって・・
1.改札が開いたままになっていても必ずタッチしてから入場しよう
⇒タッチせずに入ると、出るときに罰金を取られてしまうことも・・
2.オイスターカードが使える区間をきちんと確認しよう
⇒オイスターカードは基本ロンドン市内と一部郊外でしか使えません。
入るときはカードが使えても、降りる駅が区間外だと罰金を取られてしまうことも。
NRなどを使って少し遠くまで行くときには必ず区間を確認しましょう。
3.払い戻しは購入から48時間以降、チャージ金額は10£以下
⇒2日以内の短期滞在の場合は1デイカードなどの購入を検討しましょう。
また、10£以上残っていると窓口に行かないと払い戻しできないので注意しましょう。
地下鉄以外でも!めちゃめちゃ使えるオイスターカード
オイスターカードは地下鉄以外でもロンドンのほとんどの公共交通機関で使用できます。
NRと呼ばれるNational railも一部区間で使えるようになりました。
ただ、前述のとおり使える区間は限られているので、目的地がオイスターカードが使える区間かどうか確認しましょう。
ロンドンの象徴、ダブルデッカーと呼ばれる2階建てバスでも使用できます。
というか、ダブルデッカーは現金が使用できません。
やはりロンドン観光にはオクトパスカードが必須ですね!
また、テムズ川を走る水上バス(River bus)でも使用できます。
市民の足として、また観光船としても人気の水上バス。
子午線で有名なグリニッジにも、車なら1時間以上かかるところ水上バスなら20分余りで行けます。
ロンドン塔やタワーブリッジなど観光名所もばっちり見ることができますよ!
帰国前に忘れずに!オイスターカードの払い戻し方法
前述のとおり、オイスターカードは購入から48時間以内、チャージ残金が10£以内であればデポジットも含めて自販機で払い戻しが可能です。
「払い戻し」を選択すると自販機から現金で返金されます。
カードは手元に残りますが無効になっています。
もし残金が10£を超えてしまった場合はビジターセンターで払い戻し手続きをする必要があります。
私は前回ロンドンに行ったときうっかりチャージ額が10ドルを超えたまま最終日を迎えてしまい、ヒースロー空港のビジターセンターで払い戻しの手続きをしました。
ビジターセンターは割と混んでいて、20分くらい待ってやっと手続きができました。
手続きをする必要がある場合はフライトの時間に余裕をもってビジターセンターに行ったほうがよいでしょう。
なお、現金ではなくクレジットカードに振り込まれる形で返金されました。
地下鉄で行く!必見のロンドン観光スポット
ロンドン市内の必見観光スポットはほとんどすべて地下鉄で行くことができます。
頑張れば1日でほとんどの観光名所を回ることも可能ですよ!
地下鉄を利用して効率よくロンドンを満喫しましょう!
バッキンガム宮殿 地下鉄ヴィクトリア線「ヴィクトリア駅」
衛兵の交代式で有名なバッキンガム宮殿。時間帯によっては中を見学することも可能です。
宮殿の前の広場は市民の憩いの場となっています。
The State Rooms, Buckingham Palace
The official website to buy tickets for Buckingham Palace visits. Find out more about how to visit the official residence of Her Majesty The Queen.
www.rct.uk
グリーンパーク ヴィクトリア線、ピカデリー線、ジュビリー線「グリーン・パーク駅」
グリーンパークは、実はバッキンガム宮殿のすぐ隣。
でもものすごく広い公園なので、最寄り駅がバッキンガム宮殿と違うのです。
大都会の中心にこんなに広くて気持ちの良い公園があるなんて羨ましいですよね。
公園のはピクニックをするロンドンっ子で溢れかえっていました。
ロンドン塔・タワーブリッジ ディストリクト線、サークル線「タワーヒル駅」
ロンドンに来たら必見のロンドン塔とタワーブリッジはどちらも「タワーヒル駅」が最寄り。
駅を出るとすぐロンドン塔が目に入ります。ロンドン塔を通り過ぎてそのまま道なりに行けばすぐにタワーブリッジが見えてきます。
タワーブリッジは日に何度か、真ん中からパッカーンと割れて船を通すそうです。
その割れ目に立つとなかなかのスリルが味わえますよ(笑)
Tower of London
From the Crown Jewels to guided tours and the infamous Tower ravens, experience history where it happened at the Tower of London. Plan your next visit today.
www.hrp.org.uk
ウェストミンスター寺院ディストリクト線、サークル線、ジュビリー線「ウェストミンスター駅」
世界遺産ウエストミンスター寺院へは、ディストリクト線・サークル線・ジュビリー線の3ラインが通るウエストミンスター駅で降りましょう。
荘厳な美しい建物にはなんと3000人以上の偉大な先人たちが眠っており、まさに巨大なお墓^^;
小説ダビンチコードで有名になったニュートンのお墓もありますよ!
Home | Westminster Abbey
A royal church in the centre of London offering daily services for all and a World Heritage Site with over a thousand years of history.
www.westminster-abbey.org
大英博物館 セントラル線、ノーザン線「トッテナム コート ロード駅」
大英博物館へは「トッテナムコートロード駅」を利用しましょう。
駅から徒歩10分ほどで全世界の英知を集めた最高峰の博物館に到着です。
なかは本当に広くて、全部きちんと見ようと思ったら1週間はかかるといわれているほど・・。
エリアごとに必ず見たいものの狙いを定めて効率的に回りましょう。
なお、大英博物館も一部の部屋をのぞいてエアコンがありません・・。
夏のに訪れるなら、朝一の涼しい時間帯がおすすめです。
British Museum
大英博物館
www.britishmuseum.org
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皆さんも地下鉄を賢く使って、効率よくロンドン観光を楽しんでください!
この記事を書いたのは・・
海外在住歴がもうすぐ人生の半分を超えるワーママライターです。
小学生の息子との親子留学や、海外サマースクールの体験談、海外教育情報などを発信するブログを運営しています。
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