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洞窟住居・街イタリア・マテーラの観光スポット10選!南イタリア・世界遺産巡りのモデルコース付き!

2019.08.26

イタリア、バジリカータ州のマテーラには、石灰岩の岩肌に作られた洞窟住居群があり『マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園』として世界遺産に登録されています。 その「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が幾重にも重なった景観が不思議な南イタリアの街・マテーラの魅力に迫ります。

この記事に登場する専門家

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ドイツ在住ライター

TAKIママ

各国のスキー場を渡り歩くスノージャンキーな青春を経て、ドイツに嫁入りしました。ドイツ在住10年。二児の母です。
子連れでも、一人でも世界中を旅したい!居住地であるドイツの情報を中心に発信しています。

  1. 南イタリア・世界遺産の街マテーラってどんな所?
  2. 『イタリアの恥』と呼ばれたマテーラの歴史
  3. ①マテーラの大聖堂『ドゥオモ』
  4. サッソ・バリサーノ(Sasso Barisano)地区【イタリア・マテーラ】
  5. ②サンタゴスティーノ教会
  6. ③サン・ピエトロ・バリサーノ教会
  7. ④マドンナ・デッレ・ヴィルトゥ教会
  8. サッソ・カヴェオーソ(Sasso Caveoso)地区【イタリア・マテーラ】
  9. ⑤サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会
  10. ⑥サンタ・マリア・デ・イドリス教会
  11. ⑦サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会
  12. ⑧【グロッタの家】ヴィコ・ソリターリオの洞窟住居
  13. ⑨サッシの眺望通り(Strada Panoramica dei Sassi)
  14. ⑩『陸の孤島』マテーラへのアクセス
  15. 『南イタリアの世界遺産』マテーラ・アルベロべッロと組み合わせて観光する場合とモデルコース
  16. 【マテーラ・アルベロべッロ】南イタリアの世界遺産を個人で巡るモデルコース
  17. 南イタリアの街マテーラでは、セピア色の洞窟住居が訪れる人を魅了する絶景が待っていた!
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イタリア半島の土踏まずの部分に位置するバジリカータ州マテーラには、凝灰岩の岩盤を利用した「サッシ」と呼ばれる洞窟住居が重なり合うように密集しています。

洞窟住居はイタリア語で「サッシ」(Sassi)と言います。イタリア語で岩のことを「サッソ」(Sasso)というので、その複数形がサッシとなります。



この不思議な景観のマテーラ洞窟住居群は丘陵地に全方位に展開して建てられており、現在は130以上の石窟聖堂や3,000戸ほどの洞窟住居がこの地域に集まっています。

「サッシ」全体を見渡してみると、その異様な景観に圧倒されます。しかし、入り組んだ小道を散策すると、異世界に迷い込んでいくような冒険心が刺激されワクワクしてくるのです。

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マテーラのあるグラヴィーナ渓谷は石灰岩の侵食により形成された渓谷で、洞窟住居が何層にも重なって岩肌に作られました。

これらの洞窟に人が住み始めたのは新石器時代に遡ると言われ、8~13世紀には迫害から逃れてきた修道士たちが住み着き、岩を掘って階段や道が作られ、洞窟内部はフレスコ画で彩られました。その後、農民たちが住み着くようになります。


街はだんだん拡大し、16世紀にはバジリカータ州都となり繁栄期を迎えます。

その繁栄の陰で、急激に人口が増え貧富の差が広がり、裕福な住民は高台の新市街へと住居を移し、「サッシ」には貧しい人々が残されました。

やがて近代化の波から取り残された「サッシ」の住環境はますます劣悪なものとなってゆき、貧困の象徴として『イタリアの恥』とまで呼ばれるようになってしまいます。


そこで政府は1950年代から60年代にかけて、サッシ地区の住民を郊外の近代的な街へ強制的に移住させ、「サッシ」は人の住まない廃墟の街となりました。

転機が訪れたのは1993年、ユネスコの世界文化遺産に『マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園』として指定され、そのユニークな景観が評判を呼び観光客が訪れるようになりました。

現在は洞窟住居がレストランや、カフェ、ホテル、ギャラリーなどにリノベーションされ、少しずつ住民も戻りつつあり、復興の道を歩んでいます。

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サッシ地区を散策するなら、まずは大聖堂を目指しましょう。

大聖堂の建つチヴィッタの丘は「サッシ」発祥の地でもあります。


大聖堂は、プーリャ風のロマネスク様式で建造されており、教会の正面はサッソ・バリサーノ地区に面しています。

大聖堂前の広場からは、サッソ・バリサーノ地区を望む大パノラマが広がる絶景です。反対にサッシ地区のどこからでも大聖堂の鐘楼を見ることが出来ます。

住所:Piazza Duomo, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~20:00

火曜日閉館

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サンタゴスティーノ教会(Convent of Saint Agostino)と元修道院は、サッソ・バリサーノ地区の渓谷沿いに建っています。


地下には、アウグスティヌス修道士達が最初に居住した洞窟空間があり、現在唯一残っているのが、聖グリエルモに捧げられた地下聖堂です。地下聖堂の壁には17世紀のフレスコ画が残っており、聖母子像、三位一体などが描かれています。

住所:Via D'Addozio, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~20:00

サン・ピエトロ・バリサーノ教会(Chiesa di San Pietro Barisano)は、サッシ建築の構造がよく分かる建築です。岩盤を直接掘って作られた洞窟部分と、正面の石のブロックを積んで建造した部分がはっきり見分けられ、大変興味深い建築です。

住所:Via S. Pietro Barisano, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~19:00

入館料:3€ (約390円)

マドンナ・デッレ・ヴィルトゥ(Madonna delle Virtù:美徳のマドンナの意)は、教会と修道院の複合施設で、11世紀に設立されたそうです。


石灰石の岩盤を掘削して作られたバジリカ式の教会で、一部が破壊されるなどして保存状態が良くなかったものを改築と修復が加えられ、現在は彫刻の展覧会場として、毎年夏の間オープンしています。

住所:Via Madonna delle Virtù, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~20:00

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サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会(Chiesa di San Pietro Caveoso)はグラヴィーナ渓谷の崖すれすれに建っています。

13世紀末~14世紀初めに設立されましたが、拡張と改修をくり返し建築当初の原型は残っていません。


教会の右側にはアーチがあり、広場の整備時に、教会とモンテッローネの岩山の間にマルヴェ地区~カサルヌオーヴォ地区へと続く通りを作るために開かれたものです。

この建物はサッシ地区に位置しますが、岩盤を掘削して作られた洞窟教会ではなく、完全に建造されたもので、現在もミサが行われ人が集う教会です。

住所:Piazza S. Pietro Caveoso, 1, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~20:00

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サンタ・マリア・デ・イドリス教会(Chiesa Rupestre di Santa Maria di Idris)の半分は岩を掘削し、残りの半分は16世紀以前に天井ヴォールトが崩れ落ちた後、石のブロックを積んで建造されました。

まるで巨大な石灰岩に飲み込まれるような姿形で建てられており、ひときわ目立つ教会です。教会前の広場からはサッソ・カヴェオーソ地区全体を見渡すことが出来ます。

住所:Via Madonna dell'Idris, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~19:00

入館料:3€ (約390円)

サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ(Chiesa di Santa Lucia alle Malve)の洞窟教会と修道院は8世紀頃の建造で、マテーラで始めて出来たベネディクト派女子修道院です。

時を経て修道会より放置された後、サッシ地区の住民によって住宅として再利用されたために、建設当時の原形は留めていません。

右側の側廊のみが、現在でも教会機能を保ち、年に1度、12月13日に聖ルチアの祝祭のためミサが行われます。残る2つの空間は、1960年まで住宅として使われていました。

洞窟教会が住宅へと移り変わる様子が良く分かる教会です。

住所:Rione Malve, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:10:00~19:00

入館料:3€ (約390円)

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農民が住んでいた洞窟住居を当時の姿のまま残しています。

人間の生活空間と同じ部屋でロバや鶏などの家畜が飼われていたり、キャビネットを赤ちゃん用のベッドとして併用したり、逼迫した暮らしぶりがよく分かる展示内容です。

日本語の説明書があり、入り口でお願いすれば日本語での音声ガイドを流してもらえます。

住所:Vico Solitario, 75100 Matera MT, Italien

開館時間:9:30~日没まで

入館料:3€ (約390円)

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サッソ・バリサーノ地区のサンタゴスティーノ教会と、サッソ・カヴェオーソ地区のサン・ピエトロ・カヴェオーソ教会のあいだを結ぶマドンナ・デッレ・ヴィルトゥ通り(Via Madonna delle Virtù)は、サッシの眺望通りと呼ばれています。


グラヴィーナ渓谷の崖縁に沿っての通りは、対岸に原始的な形のままの洞窟住居をいくつも確認することが出来る絶景の道です。振り向けば「サッシ」全体の姿を見上げるように眺めることが出来ます。

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かつてマテーラは『陸の孤島』と言われるほど交通が不便でした。

現在は隣のプーリア州の都市バーリから向かうのが一番便利で分かりやすいと思います。

飛行機の場合、日本からバーリへの直行便はありません。ヨーロッパのハブ空港で乗り換えてバーリへ向かう事になります。


バーリ空港からマテーラまで、直行バスが出ています。

所要時間約1時間半、片道3.40€ (約440円)

マテーラ中央駅に到着して、サッシ地区までは徒歩で約5分です。

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バーリ市街からマテーラに向かう場合は、私鉄電車FerrovieAppuloLucane(FAL)が所要時間約2時間で運行していますが、運行が平日に限られるのでご注意ください。


電車はAltamuraで乗り換えが必要な便と、MateraSud駅終点の直行便があります。マテーラではStazione Centrale Matera(マテーラ中央駅)がサッシ地区に一番近い駅ですので、車内アナウンスはありませんがそちらで下車してください。

バーリ駅の乗り場は駅前広場の西側にある私鉄線の駅からの発着です。バーリ空港へ接続する電車もこちらの駅から発着します。

バーリ-マテーラ間の料金は片道5€ (約650円)


下の公式サイトで、時間検索できますが英語ページでは出来なかったのでイタリア語ページでリンクを掲載します。

その他、ナポリ、ターラントなど他の都市から高速バスが走っていますが本数は多くありません。

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南イタリアを訪れるならもう一つの世界遺産の街『アルベロべッロ』も合わせて観光したいと考えている方は多いのではないでしょうか。


アルベロべッロは隣のプーリア州にありますが、マテーラとは直線距離で70キロほどです。

残念なことに現在マテーラとアルベロべッロを直接結ぶ公共交通機関はありません。


多くの旅行者は一旦バーリまで戻り、各街へと向かう行程を取らないといけないのですが、そうすると移動に4、5時間かかり、一日で観光しようとするならかなりの駆け足になってしまいます。

せっかくなのでゆっくり観光したいと思い、筆者が行った時はレンタカーを利用しました。

しかし、4人以上で利用しないとかなり割高になる事、運転マナーの荒い南イタリアで、損壊した時のペナルティに怯えながら慣れない道を運転しないといけない事など、レンタカーはあまりお勧めしません。


もし、マテーラかアルベロべッロに宿泊する予定なら宿にシャトルサービスがある所を検討してもいいかもしれません。

少し費用がかさんでもマテーラ-アルベロべッロ間を直線で移動できれば時間の大幅な節約になりますし、大きな荷物を持っている旅行者にも便利です。


その他、各観光地をミニバスで回る現地ツアーに申し込むのももう一つの方法です。

下に現地ツアーの情報があるサイトを掲載しますので、参考になさってください。

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次に筆者がマテーラを訪れたらこう旅行するだろうな。と考えたモデルコースを紹介します。

拠点となるバーリ、その近郊の街、世界遺産アルベロべッロ、どこも魅力的な所ばかりですのでぜひ立ち寄ってみてください。


バーリ中央駅から鉄道とバスでアルベロべッロへ→アルベロべッロ泊→翌日、宿のシャトルサービスを利用してマテーラへ→マテーラ泊→マテーラからバスを利用してバーリ空港へ→バーリ空港到着。


バーリ近郊の街としてはポリニャーノ・アマーレやモノポーリなど魅力的な海洋都市が鉄道でアクセスしやすい所にあります。バーリに前泊してそれらの都市を訪れるのも良いでしょう。


マテーラは日が暮れた後にはポツリポツリとオレンジ色の灯りに照らされた「サッシ」が幻想的な姿に変身します。

マテーラで宿泊すれば「サッシ」をモダンに改装したホテルやB&Bがたくさんあるので、洞窟住居に泊まるという特別な体験も出来ます。

治安も比較的良いとされているので、昼とはまた違った雰囲気満点の夜のマテーラを散策してみるのはどうでしょうか?

南イタリアの夏の暑さはかなり厳しくなります。

マテーラは丘の斜面に沿って登ったり下りたりと上下に歩く事になりますので、十分に休憩と水分を取りながら散策するようにしてください。

歩きやすい靴は必須ですよ。

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マテーラのサッシ地区の範囲はかなり広く、見どころも多いので数時間ではとても十分に観光できません。

出来ればじっくり時間を取って、迷路のような路地を散策して日の傾きと共に移り変わる「サッシ」の景観を楽しんで欲しいものです。


マテーラには美味しい食事が揃っていますし、ワインも最高の物が安くいただけます。

穏やかなマテーラの人々との触れ合いもきっと忘れられない思い出になるはず!

まだ日本ではあまり知られていない、世界遺産の街マテーラ。

異世界へと誘う魅惑の旅へ、南イタリアを訪れてみませんか?

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