ホントはまずい!臭い!も多いのがカンボジア料理

みなさん、こんにちは!カンボジア在住歴5年の「どりあん」です。私は食べログで「辛口のレビュワー」として、イマイチな料理はイマイチとはっきり書くことで、多くのフォロワー様からご支持をいただいてきた自負があります。

旅先で食べたものの印象は、旅行全体の印象をも左右しますよね。カンボジアにお越しになった皆さまには、ポジティブなカンボジアの思い出をお持ち帰りいただきたいです。ですから普通のライターが遠慮して書かないような本音で、カンボジアのまずい料理、臭い食べ物を列挙して参ります。
まずいよ!カンボジア料理の発酵調味料【プラホック】
最初に挙げたいのが、カンボジアが誇る?発酵調味料のプラホック(Prahoc)です。発酵させた魚をハーブと一緒にすり潰してペーストにします。正直に申し上げて、プラホックはまずい!と私は常々感じています。

プラホックを「カンボジアの塩辛」と表現しているサイトも多いです。皆さんご自身は日本に来た外国人に「ぜひ塩辛を食べてください!」とおすすめしていますか?
外国人に塩辛を試食させて、リアクションを楽しむような悪趣味なバラエティ番組が昔はよくありました。逆の立場で、塩辛をおすすめといわれたら、どうお感じになるでしょうか。プラホックも同じですよ。
臭いに敏感な人は、耐えられないかもしれません。

プラホックはさまざまなカンボジア料理に使われます。料理の見た目だけでプラホックが入っているのか、わかりにくいので余計に始末が悪いです。
画像のように、肉と生野菜を食べるときの「つけ汁」にプラホックはよく使われます。カンボジア人がスープと呼ぶ、汁物料理にもよく使われます。
この2つを回避するだけでも、プラホックとの遭遇率はかなり下げられます。
まずい!カンボジアの定番朝食【ノムバンチョック】

カンボジアの有名な麺料理といえばクイッティアオを連想する日本人が多いでしょう。でもクイッティアオはカンボジアの庶民にとっては贅沢な料理。日々の朝食ではノムバンチョックが国民食です。カンボジアの田舎では1杯500リエル(約0.25ドル、27円)です。
ノムバンチョックはクイッティアオと同じく米粉から作ります。そうめんのような細さで、コシはまったくと言ってよいほどありません。

麺そのものの旨味が貧弱なことに加えて、ノムバンチョックを食べる緑色の汁がまずいのです。前述のプラホックを使った、ソムロー・クマエというスープです。私はひとくち食べて、即座に「ごめんなさい、ダメです」といいました。
トッピングがまた、間違っても同朋におすすめできない代物です。主に使われるのは、日本のミョウガのようなもの。さらには生のモヤシです。これがまた・・・日本の野菜とは味が違いますから。
カンボジア麺料理クイッティアオ【珍妙な具材】

ではクイッティアオはどうでしょうか。観光客も大勢訪れるプノンペンのセントラル・マーケットには、クイッティアオ屋がズラリと並んでいます。大抵の店は4ドル(約430円)、プノンペンの他の場所では1.5ドル(約160円)くらいです。(麺の質もスープに使う骨もグレードが違います。)
いずれにしてもノムバンチョックと比べれば遥かに高級料理です。クイッティアオのスープは日本人でも美味しいと感じるはずです。スープで煮込まれたニンジンやダイコンも美味しいです。

問題はまず、レバーが入ること。私はレバーの炒め物は好きですが、汁物ですから生臭いわけです。
次に画像のような赤茶色をしている謎の食材。これはブタの血液を固めた豆腐みたいなものです。食材を余すところなく使う精神は褒められるべきかもしれません。でも美味しいかと訊かれたら、私はまずいと答えます。

そしてトッピングの生モヤシ。これがまた臭いんですね。クイッティアオ屋はトッピング無料が原則なのでもったいない気もしますが、クイッティアオは何も加えずに食べることをおすすめいたします。
それからタイでクイッティアオを食べたご経験をお持ちの皆さん、同じレベルを期待しないでください。麺の美味しさやもちもち感が全然違います。タイに出稼ぎに行っているカンボジア人は、お盆や正月の帰省時にタイのクイッティアオをお土産に買ってくるのですから。
見た目より味で勝負!カンボジア料理の【お粥】

カンボジアの朝食で個人的におすすめなのはお粥(ボボー)です。クイッティアオと具材もほぼ一緒で、クイッティアオよりも安いです。見た目はイマイチなのですが、味はハズレがまずありません。
ただしお店によってはクイッティアオと同様、ブタの血液豆腐が入っています。

カンボジアの人々はお粥といっしょに揚げパンを食べます。お粥の汁気に浸して食べます。お粥屋のテーブルの上には必ず置かれているので、お粥がメニューにあるかどうかの判断材料にもなります。ただし有料です。
ハズレばかり!カンボジアのまずい【牛肉料理】

柔かい牛肉を食べ慣れている日本人にとって、カンボジアの牛肉は硬くてまずいものです。牛肉イコール高級、でもありません。プノンペンで一品7ドル以上するような牛肉料理は、オージービーフかUSビーフを使います。

カンボジアのローカルな焼肉屋では、前述のとおりプラホックを使った「つけだれ」で食べるか、中国の腐乳に唐辛子などを加えたタレが好まれます。腐乳の臭いだけで私は食欲が失せます。唐辛子をふんだんに使った甘酢っぱいタレもありますが、もちろん日本人にはおすすめ出来ません。

有名なカンボジア料理のひとつであるロックラック(Loklak)は、カンボジアの結婚式で定番の料理です。トマトなどの酸味を利かせた炒め料理です。方々で紹介されていますが、まずいというほどひどくないものの、おすすめしたい美味しさではありません。
摩訶不思議なカンボジアの鍋料理【チュナンダイ】

カンボジアの鍋料理チュナンダイも有名ではあります。日本の寄せ鍋のように、牛肉やシーフード、練り物、野菜類などの具材を入れて、好みのタレで味わいます。
カンボジア流の食べ方でユニークなのは、鍋に入れる前の牛肉に生卵を絡めることです。

シーフードはともかく、まず問題なのは練り物です。カンボジアの練り物系はどれもまずいと私は感じています。そしてカンボジアの野菜類は、臭いが問題です。鍋から立ち上ってくる臭いは、食欲を減退させます。春菊が苦手な人などはNGでしょう。

このように具材のひとつひとつは難点があるのですが、さまざまなダシが混然一体となったスープは、けっこう美味しいです。ちなみにチュナンダイのシメはインスタントラーメンです。
ベトナムと大違い!カンボジアのまずい【バインミー】

ベトナムのバゲット・サンドイッチ【バインミー】は日本でも有名です。見た目は同じものがカンボジアでもそこかしこで売られています。ヌンパンといいます。しかし味のレベルは雲泥の差があります。
何といってもバゲット自体のクオリティです。同じフランスの植民地で隣接しているのに、どうしてこうもカンボジアのバゲットはまずいのでしょうか。香ばしさの違いも歴然。味の決め手にもなるレバーペーストは、カンボジアでは使わない店(屋台)も多いです。

それから挟む具材、とくにハムやパテのまずいこと!本場ベトナムで食べたことがなければ「こんなものかな?」で済むのですが、ベトナムに20回以上行っているバインミー大好きな私には耐えられません。
炒め物に使うから余計に臭い?【カンボジアの納豆】

カンボジアには日本の納豆によく似たシエンというものがあります。糸は引きません。ご飯の友ではなく、カンボジアでは調味料として炒め物に使うのですが、これがまずい!でも臭いは日本の納豆ほどきつくありません。
画像の左手前の料理がシエンを使った炒め物です。プラホックがカンボジアの塩辛、シエンは納豆。多くの外国人が好まない理由は想像いただけることでしょう。
カンボジア屋台料理①まずい店ばかりの【串揚げ】

カンボジアの人々は串揚げ類が大好きです。路傍の屋台でいちばん多いのは串揚げではないでしょうか。プノンペンの数少ない観光スポット、ナイトマーケットでも串揚げ屋台がズラリ、です。なおカンボジア人はケチャップ類やスイートチリで串揚げを食べます。

しかしどこの屋台で食べても、日本の串揚げとは比較にならないほどまずいです。ソーセージも、ちくわ風も、団子類も、厚揚げ風も、揃って壊滅状態です。どれかひとつでも「これはおすすめ」と言えるものがあれば良いのですが。
カンボジア屋台料理②味が薄い【チャーハン】

カンボジアのチャーハンには、特色があります。牛肉、鶏肉、シーフードの焼飯はよくありますが、豚肉は使いません。(中華系の食堂にはあります。)
日本ではチャーハンといったら焼豚、ひき肉、ソーセージなどブタが主流でしょう?カンボジア人に尋ねたら「焼飯に豚肉は使わない」という固定観念があるとのこと。

味は悪くはないのですが、総じて薄味です。カンボジアの人々は、卓上にある中国醤油やスイートチリで自分好みの味にして食べるから、薄味に調理するわけです。これが日本人にはハードルが高いのです。
実はクイッティアオも同じなのですが、滋味深い汁物に慣れた日本人にはクイッティアオの薄味はそれほど問題ではないでしょう。でもチャーハンは・・・ですよね。
ローカル・エリアなら1~1.5ドル(約110~160円)です。
カンボジア屋台料理③割とおすすめ【焼きそば】

カンボジアも日本と同様で、焼きそば(ミーチャー)は屋台料理の代表格です。ミーは麺、チャーは炒めるという意味です。ローカル・エリアなら1~1.5ドル(約110~160円)です。
チャーハン同様、カンボジアの人たちは醤油やチリソースを足して食べていますが、なぜかチャーハンと違って焼きそばは、そもそもの味つけが濃いめです。それゆえ日本人が、不慣れな調味料で味を調整する必要がありません。

インスタント麺だけの屋台もありますが、麺の種類が選べる焼きそば屋台も多いです。日本に無いのは画像の白い麺。短いうどんのようですが、当然米から作られています。日本で味わえないユニークな食感、という意味ではおすすめのひとつです。
カンボジア屋台料理④ビールにおすすめの【焼き鳥】

ローカル市場の前などによくあるのが、画像のような焼き鳥の屋台です。鶏を丸ごとクルクルと回しているので見分けるのも簡単です。

ネギマやカワはありませんが、ハツや砂肝、ぼんじり、レバーはよくあります。これがなかなか旨いです!塩味はなく、タレだけですがビールにも良く合うので、ぜひ試していただきたいおすすめの一品です。1串1,000~1,500リエル(約30~45円)です。

焼き鳥の屋台に似た、画像のような牛串を売る屋台もあります。これも1串1,000リエル(約30円)です。でもカンボジアの牛肉ですから、おすすめはいたしません。豚バラ串のほうがまだまともです。
画像のように野菜も大量に添えられてきます。焼き鳥の値段に含まれています。
在住者おすすめ!本当にうまい【カンボジア料理】

これまで数多くの邦人ご出張者をカンボジア料理のレストランにご案内してきました。
画像のアモックも有名なカンボジア料理ですが、どちらかといえば女性向けで、同朋男性のウケはいまひとつの印象です。同じく有名なLoklakは、先に触れたとおりです。

総じてご出張者の皆さんにいちばん好評なのは「イカの青コショウ炒め」です。エビも美味しいです。日本ではなかなか味わう機会の無い、青色の粒コショウが鼻に抜けていく、独特な風味の逸品です。シーフードと良くマッチして、ビールがすすみますよ。
ハズレを回避してカンボジア料理を味わいましょう!

カンボジアでおすすめしない臭い食べ物、まずい料理、そしておすすめの料理を本音で紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事の意図はカンボジア料理を卑下することではありません。冒頭にも書きましたが、カンボジアについて同朋の皆さまに、ポジティブな印象を持っていただきたいです。カンボジアには美味しい料理もあるので、ハズレを回避してアタリを味わってください。
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