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最悪死亡。カンボジアで予防接種は必要!必要性や滞在で怖い病気・1番怖い蚊対策を紹介!

2020.07.09

カンボジアの田舎で3年間生活した筆者が、外務省のHPには書かれていない、カンボジアの劣悪な医療事情や予防接種の必要性を実体験からアドバイス。カンボジアに旅行や赴任でいらっしゃる方々に、予防接種の料金やおすすめ度、必須か否か、注意事項など徹底的に解説いたします。

この記事に登場する専門家

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越境ライター

どりあん

ページを増補したにもかかわらず、10年パスポートを7年強で使いきってしまい、旅程を変更して否応なしに帰国した苦い過去をもつ、旅好きおやじです。海外好きが高じて某国に住みついてしまいました。

  1. 日本の電子蚊取り器が効かない!カンボジアの蚊
  2. 知っておくべき!カンボジアの病院事情
  3. カンボジア旅行や赴任の前に!予防接種料金の目安
  4. カンボジアに必須の予防接種は「なし」?
  5. カンボジアの田舎滞在なら狂犬病の予防接種を!
  6. カンボジアは狂犬病の予防接種を!理由①放し飼い
  7. カンボジアは狂犬病の予防接種を!理由②生活習慣
  8. カンボジア人と結婚する際に必須の予防接種は?
  9. カンボジアでA型肝炎の予防接種を推奨する理由
  10. カンボジアでB型肝炎予防接種は無用?貴男次第
  11. カンボジアで腸チフスの予防接種を推奨する理由
  12. 予防接種がないカンボジアの病気①マラリア
  13. 予防接種がないカンボジアの病気②デング熱
  14. 外務省がおすすめしているカンボジアでの蚊対策
  15. カンボジア渡航の前に計画的な予防接種を
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こんにちは。カンボジアの田舎で「村にただ一人の日本人」を3年間経験した「どりあん」です。カンボジアで暮らしていて、いつも不安になるのは衛生状態と医療事情です。日本とは比較にならない劣悪な環境です。

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日本ではデング熱の患者が発生しただけで大騒ぎになりますが、年間を通して蚊がいるカンボジアです。しかもカンボジアの蚊は、日本から持参した電子蚊取り器の上を平然と飛んでいます!

またカンボジアでは腸チフスも狂犬病も、悪い意味で「身近な病気」です。リスクを実感できない日本の皆さまに、少しでもご参考にしていただけるように、私の得た知識と経験をシェアさせていただきます。

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カンボジアには公立の病院と私立の病院、個人レベルの診療所があります。

田舎の小さな町や村にご滞在される場合、医療設備の整った病院は期待できません。それどころか、まともな医師さえいない地域が大半です。村で唯一の「病院」にいるのは、看護師資格か薬剤師資格で医療行為をする人だけ、なんてこともザラです。

プノンペンとシェムリアップには日本人の医師・歯科医師がいる病院も複数あります。それ以外の地域に外国人向けの病院はないとお考えください。

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プノンペンやシェムリアップであれば病院も多数あります。しかしまず、公立病院は日本人旅行者におすすめはできません。カンボジアの貧しい人々で常に混雑しており、数時間待ちが当たり前です。しかも私立病院のような充実した設備も医薬品もありません。

一方の私立病院は、完全にビジネスです。病室の使用料金や手術料金を、現金なり保険なりで支払える能力が確認できなければ、診療してはくれません!

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カンボジアに旅行する計画をお持ちの方々、赴任が決まった方々は、どの予防接種が必要なのかお悩みのことでしょう。ご参考としまして、日本で予防接種を受けるとしたら料金がどの程度になるか、まとめてみました。

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とにかく全部受ける!という方は別として、予防接種に要する料金は決して安くありません。すべてが必須ではないので、取捨選択が必要になるでしょう。

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外務省のホームページによればカンボジアの入国に際して、必須となっている予防接種はありません。ですが外務省が予防接種を「受ける必要なし」としているわけではありませんので、誤解のないようお願い申し上げます。

外務省のホームページでは成人と小児に分けて、各種予防接種のおすすめ度合いを◎○△で示しています。それを一覧表にまとめてみました。

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小児につきましては、日本の定期接種を除いた「任意接種のみ」の表としてあります。

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さて、外務省の予防接種おすすめ度合いを眺めてみて、個人的に疑問符がつくのは狂犬病です。私がカンボジアの田舎で暮らしていた3年間に、近所だけでも2名、犬に咬まれて重症化した人を実際に見ております。

統計でもカンボジアは世界的にみて狂犬病が多発している国のひとつです。毎年800人ほどが狂犬病で死亡しているカンボジアで、日本人旅行者に予防接種をおすすめしなくて大丈夫でしょうか。料金はケチらずに受けたほうが良いです。

私がカンボジアを狂犬病危険国と考える理由を説明させていただきます。

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カンボジアの特に田舎では、各家庭で犬を数頭飼うことが一般的です。それは第一に防犯のためです。カンボジアの地方に行けばわかりますが、2Fであっても窓には鉄格子が必須の国なのです。

悪党たちが来たときのためにも、犬はリードをつけずに飼うことが当然となっています。

また日本のように犬をしつけることも基本的にはしません。私が田舎暮らしをしていた近所にも、犬が怖くて子供が前を通れない家がありました。大人の私でも咬まれそうで怖いくらいでした。

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カンボジア人の全員ではありませんが、犬肉を食べる人も多いです。犬肉は高く売れるため、他人の飼い犬を連れ去って売ってしまう悪党たちも存在します。

私の棲家で飼っていた犬の一頭も実際、夜中に連れ去られてしまいました。翌々日、丸太につながれた縄を首からさげた状態で逃げてきたので、事なきを得ましたが。

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田舎ではニワトリも放し飼いで、これまたよく盗まれます。アヒルを飼う家も多いです。宴会をするときは、飼っているアヒルをさばいてバーベキューで盛り上がります。匂いを嗅ぎつけて、近隣の犬たちが集まってきてしまいます。

そのアヒルですが、小骨が多くて食べづらいです。食べるそばから小骨を足元に投げ捨てるのがカンボジア流。その骨を巡って犬たちが争うので、ときに人が巻き込まれて足を咬まれてしまうのです。

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プノンペンのコンドミニアム暮らしであれば、リスクは低いでしょう。しかしNGOなどで農村部に中・長期でご滞在されるならば、狂犬病の予防接種はおすすめ度高めです。

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カンボジアに入国する旅行者に必須の予防接種はありません。しかしカンボジア人と結婚する際にはHIV検査の他に、A型肝炎とB型肝炎の予防接種が必須とされます。それだけカンボジアでは肝炎が多いわけです。

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A型肝炎という病気は飲食物から感染します。カンボジアの衛生管理状態は、日本の常識的水準からかけ離れています。

マンゴーなどトロピカルフルーツが美味しいカンボジアですから、味わっていただきたいですがリスクはあります。市場では氷の上にのせただけで、魚やエビやイカを炎天下で一日中売っています。またカンボジアの一般家庭・商店は冷蔵庫がありません。氷を入れたグラスに飲み物を注ぎます。この氷から感染するケースもあります。

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B型肝炎は主に性行為で感染します。もしカンボジアで性風俗を楽しみたい場合は検討をおすすめいたします。

また日本脳炎の予防接種を受けてから6日未満、麻疹の予防接種を受けてから27日未満の場合、B型肝炎の予防接種は受けられません。ご注意ください。

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腸チフスを引き起こすチフス菌は、ヒトだけに感染します。患者や健康保菌者(主に胆嚢内保菌者)の便や尿に汚染された水や氷、食べ物から移ります。

腸チフスの予防には、飲食物を作る前の手洗いが肝心です。ところがカンボジアでは、その手洗いの習慣が定着していません。

さらにトイレットペーパーを使う習慣がなく、糞便は手を使って水で洗うことが一般的です。その際に石鹸を使用しないため、腸チフスの患者や保菌者がたくさんいるわけです。

マラリアとはどんな病気?

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マラリアには5種類ありますが、中でも熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ることもあります。

カンボジアの場合、マラリアの感染源となる蚊は年間を通じて生息しています。主に夕暮れから明け方にかけて活動します。とにかく蚊に刺されないことが何よりのマラリア対策です。

マラリアの予防薬について

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日本で承認されているマラリア予防薬としては、メファキン「ヒサミツ」錠 275®やマラロン配合錠®があります。マラロンは副反応が極めて少なく、世界中で広く使用されています。渡航の2日前から服用をスタートして、カンボジア滞在中も毎日1錠内服します。カンボジアから帰国後も1週間は内服を続けます。

マラロンは1錠が1,000円近くなります。毎日服用するので、ご旅行が長くなる場合はコストが大きくなります。また他に予防接種を何も受けない場合は診断・処方料が別途必要になるでしょう。

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デング熱もウイルスを持った蚊に刺されることによって生じる感染症です。そしてデング熱の特徴は、圧倒的に都市部に多い病気だということです。

ウイルスを持つ種類の蚊は、人家の傍らや室内に生息しています。日の出後と日没の前に、最も活発に活動します。つまり通勤・通学時が危険なのです。

年間を通して蚊はいますが、デング熱が流行しやすいのは雨期の間と雨季直後です。カンボジアの雨季は5月から10月が目安です。

外務省のHPはプノンペンご駐在者向け?

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外務省のホームページで蚊の対策についてこのように書いてあります。

長袖長ズボンの着用や虫除けスプレーを使用するなどの注意が必要です。

これだけでは今、この記事をお読みになっていらっしゃる皆さまも物足りないでしょう。カンボジア在住経験者として、もう少し踏み込んだ解説をいたします。

日本で市販の虫除け製品は期待薄

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まず日本国内で広く市販されている虫除け製品には期待しないでください。蚊に対する有効成分DEET(ディート)の濃度が、日本の虫除けローション、クリーム、スプレーには12%以下しか含有されていないからです。

アメリカの製品で、DEETを30%以上含む製品もあります。濃度によって、効果の持続時間も異なります。予防接種の国内実施機関のなかには、ウルトラソン(ULTRATHON)のようなアメリカ製品を取り扱っているところもあります。

個人的にカンボジアでおすすめの蚊対策

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予防接種実施機関のなかには、インセクトシールド(防虫ウェア)を取り扱っている所もあります。通販でも入手可能です。カンボジアの農村部に長期間ご滞在の予定でしたら、検討をおすすめいたします。

就寝中の蚊対策として、最善の選択肢は蚊帳でしょう。毎晩就寝前に虫除け製品を全身に塗布することには、抵抗感を抱く方も少なくないはずです。ただしカンボジアで市販されている蚊帳はクオリティが低く、縫い目がすぐに破れたりします。日本から持参して、帰国するときにはカンボジア人にプレゼントすれば喜ばれるかと。

予防接種は料金もかさみますし、重複して一度に受けられない種類もあります。また複数回の受診が必要になるものもあります。料金を調べ把握をすることもオススメです。ご旅行・ご赴任の前に早めに行動してください。

筆者のカンボジア・ブログ

筆者のカンボジア生活を綴ったブログはこちらです。