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ドイツ旅行の費用まとめ!快適で賢く旅するための5つのヒント!
ドイツ旅行の費用っていったいどれくらいかかるんだろう?旅行するにあたって、予算はとても重要なポイント。事前に費用についての情報を集めておくことで、ドイツ旅行が何倍にも楽しく、お得になります。今回は賢く楽しい旅行をかなえるためのコツをお伝えします!
この記事に登場する専門家
ドイツ在住料理ブロガー
Azu
ドイツの物価全般について
ドイツの生活費は安いけどレストラン・交通費は高め
こんにちは!料理ブロガーのAzuです♪ドイツに住んでいます!
日本とドイツは生活水準は似ていると言われています。実際ドイツに住んでいても、日本で受けられる行政・市場サービスのほとんどをドイツで受けることができます。物価についてはどうでしょうか。
日本とドイツの生活消費指数を比較すると、ドイツの方が日本よりも22%低いという結果が報告されています。中でも大きな差があったのは食料品で、ドイツの方が日本よりも約40%低いという結果に!一方で、外食については、ドイツの方が日本よりも25%高く、市内公共交通機関(市電など)については、55%も高いという結果もあります (出典)。これは、旅行中レストランや交通機関を多々利用する旅行者にとっては、見逃せない数字ですね!
旅行のときは為替の影響も注意
さらに、全体の旅行費は、円とユーロの為替レートの影響を多々受けます。過去5年間の為替の平均は1ユーロ約120円~130円。円高の時期を狙って旅行するというわけにはいかないと思いますが、為替を頭に入れておくことで、より正確に予算を立てることができます。
ドイツ旅行の費用①交通費
ドイツ国内と近隣国への旅行
ドイツ国内の都市間や近隣国への移動には3パターンあります。費用が高い順に並べると以下のとおり。
①飛行機
②鉄道
③バス
飛行機は早期予約で費用をセーブ!
まず①飛行機についてですが、一番の利点は移動時間を節約できることです。例えば、ミュンヘンからハンブルクは距離が約800kmありますが、電車(ICE)の場合は乗り換えなしで6時間、飛行機の場合は1時間15分かかります。空港への移動時間を含めても、飛行機の方が圧倒的に早いでしょう。
飛行機のチケットを安く手に入れるポイントは、早期予約に限ります。ドイツ国内でお得なチケットを手に入れるには最低でもフライト日の9~10週間前、欧州域内の移動の場合は8週間前(出典)に予約しましょう。ミュンヘンからハンブルク行きのフライトで、2週間前に予約した場合と3か月前に予約した場合の最安値を比較してみると、その差は歴然です。
- 2週間前予約の最安値:189ユーロ (約22000円)
- 3か月前予約の最安値:69ユーロ (約8000円)
(※行き先や時期によっても異なります)
(出典)
これは、座席数で価格帯が割り当てられており、安い座席がなくなると次の価格帯へ値上げされるためです。
鉄道はお得な割引券で費用をセーブ!
次に②鉄道ですが、鉄道は主にDeutsche Bahn(ドイチェバーン:ドイツ鉄道)を利用することになります。こちらも飛行機の場合と同じで、早期予約が節約のカギです。
さらに、ドイチェバーンの場合はお得な割引券がたくさんあります。ドイツ国内の移動であれば、通常19.90ユーロ(約2300円)以上するチケットの場合割引がききます。欧州域内の移動(例えばミュンヘンからウィーン)の場合は23.9ユーロ(約2800円)以上のチケットで同様の割引があります。詳しくは下記URLからどうぞ!
ドイツ国内から隣国への移動へも便利なバス
最後に③バスは時間がかかってもコストセーブしたい人に最適です。ドイツ国内だけでなく、隣国への移動もかなりお得!例えば、ミュンヘンからチェコのプラハまで、最安値で14.9ユーロ(約1700円)で行くことができます。
バスは鉄道会社のドイチェバーンが運用しているものや、Flix bus (フリックスバス)という大手バス会社が運用しているものが一般的です。
市内の移動:バス、電車、トラムはこうやって乗りこなす!
次に、市内の移動について見ていきましょう。ドイツの都市部では、市街地を中心として、市街地からどれだけ離れているかで料金設定を行う「タリフゾーン」というシステムが一般的です。タリフゾーンの中であれば、バスを使おうが地下鉄を使おうが、料金は一定です。
例えば、ミュンヘンでは1~4ゾーン(一番市街地に近いゾーン)内の移動だと、出発地から目的地まで2.9ユーロ (約340円)かかります。そのゾーンを超えると5.8ユーロ (約700円)、さらにその先になると…というふうに、出発地から目的地の距離が遠くなればなるほど、料金が高くなっていきます。
もし市街地だけ観光したい場合は、市街地(Innenraum インネンラウム)のみ有効なデイチケットを買いましょう。ドイツの三大都市のデイチケット(1人分)の比較がこちら。
ミュンヘン:6.7ユーロ (約800円)
ハンブルク:6.5 ユーロ(約750円)
ベルリン:7ユーロ (約830円)
(※2019年7月現在)
5人以上の団体で旅行するときは、グループ割引を利用できることもあります。詳しくは、それぞれの都市の交通機関のサイトで調べてみてください。
ドイツ旅行の費用②宿泊費
ホテル費用の相場
2018年のドイツの平均ホテル費用は、一泊65ユーロ (約7700円)です(出典)。これは一部屋当たりの値段となりますので、もし2人で1部屋に泊まる場合は一人あたり20ユーロ~30ユーロ (約2300円~3500円)となります。日本と比べると安いと思うかもしれませんが、注意すべきポイントがいくつかあります!
混む時期はいつ?旅行のタイミングに気を付けて!
ドイツに限らず欧州のホテル予約で注意したい点は、時期や都市によってかなり値段にバラつきがあるということです。
まず、時期ですが、これは季節的要因と行事的要因の2つに分けられます。例えば、多くのドイツ人やヨーロッパ人が旅行に出かけるバカンスシーズン(7月下旬~9月上旬)はホテルの価格がグンと上がります。
逆に、1月、2月など寒い時期は値段が下がる傾向があります。さらに、トレードショーやお祭りなどの大きなイベントがある場合も、価格が高騰します。オクトーバーフェスト中のミュンヘンでは、普通のビジネスホテルが300ユーロ (約35000円)以上することも!
もし時期を調節できるのであれば、ホテルの価格は事前にチェックしておきましょう。
都市ごとにもホテル費用に差がある
続いて、都市ごとにも大きな違いがあります。
2016年のドイツ3大都市の一泊の宿泊費の比較がこちら。旧東ドイツだった地域は安めの傾向があります。
- ミュンヘン:127ユーロ (約15000円)
- ハンブルク:106ユーロ (約12600円)
- ベルリン:90ユーロ (約10700円)
(出典)
また、同じ都市の中でも、場所が便利になればなるほど高くなります。もし節約したい人は、少し不便を覚悟して郊外に泊まるのも一つのオプションですね。
どうしてもホテル代を節約したい場合はユースホステルへ
長期の滞在の場合はホテル代が旅費の大部分を占めてしまい、高いホテルに宿泊するのが困難な場合もあるでしょう。
どうしてもホテル代を節約したい場合は、ユースホステルというオプションもあります。
例えば、ミュンヘンのユースホステルで、コンドミアムに宿泊する場合、出発前ギリギリの予約でも20~30ユーロで宿泊できるところがあります。
しかし、見ず知らずの人と相部屋なので、安全上かなり注意が必要です!もし安全重視する場合は、ユースホステルでも一人部屋を予約しましょう。
ちなみに、最近流行りのAirbnbについてですが、民泊はドイツでは違法とされている地域がほとんどです。
ドイツ旅行の費用③食費
ビールは1杯いくら?食費の相場
冒頭でも出てきましたが、ドイツは外食がとても高いです。日本と比べて安いなと感じるのは、生ビールくらいで、値段は0.5リットルで3.5ユーロ (約416円)ほど。
まずメイン料理は一皿12ユーロ(約1400円)以上することがほとんどです。デザートも一皿6~7ユーロ(約700円~800円)と高め。さらに日本のように水が無料ではないので、わざわざ注文する必要があります。水はビールと値段があまり変わりません。
私の経験上、レストランでディナーをするには、最低20ユーロ(約2300円)は必要かと思います。ランチはディナーよりも少し安い価格で提供している店がほとんどですが、ランチの場合でも15ユーロ(約1700円)はかかります。
意外と高い朝食
高いのはレストランだけではありません。ホテルで朝食を取る場合、10ユーロ以上する場合もあります。4つ星以上のホテルなら、12~15ユーロ (約1400~1700円)はかかるでしょう。
朝食の内容も、日本のような豪勢なビュッフェはあまり期待できません。パンやハム、チーズ、コーヒーがちょこっと置いてあって10ユーロ (約1200円)、なんてこともよくあります。
食費節約には、パン屋とスーパーを活用しよう!
毎回15~20ユーロ(約1400~1700円)もの食事をしていては、お財布も苦しくなってきますよね。そしてドイツは一食当たりのボリュームが大きいので、一人で注文して全部食べれない、ということも。
そこでおすすめしたいのは、パン屋とスーパーを活用すること!
ドイツのパン屋はサンドイッチが充実しています。中には、バゲットの半分にハム、チーズ、野菜をどっさり挟んだボリューミーなものも。これ一つでお腹いっぱいになります。値段は地域によっても若干異なりますが、大体3~4ユーロ (約350~500円)ほどでかなりお手ごろ。ドイツ人はお昼はサンドイッチだけという人もたくさんいます。
パン以外のものが食べたければ、スーパーに行きましょう。大きなスーパーにはサラダバーやお惣菜コーナーもあり、購入してすぐに食べることができます。もちろんレストランで食べるよりもはるかに安いです。
ドイツ旅行の費用④おみやげ
お得なお土産の買い方
当然ですが、おみやげの費用は、何をどれくらい買うかによって変わります。しかし、同じ予算でも「どこで」買うかによって、購入できる量が変わってきます。ここではお得なお土産の買い方をご紹介します。
ドイツのブランドはドイツで買うとお得
日本でも大人気のブランドが、実はドイツ発祥だったということがよくあります。例えばサンダルでお馴染みのビルケンシュトック。
ギゼというモデルは、日本で定価10260円(出典)で販売されていますが、ドイツは定価65ユーロ(約7800円)(出典)です。ドイツの場合は免税も可能なので、さらにお得に!
ドイツのブランドは地元ドイツで購入しましょう。
ばら撒き用のおみやげはスーパーで!
ばら撒き用のおみやげは空港でも購入できますが、スーパーやドラッグストアの方が断然お得に購入できます。スーパーのお菓子コーナーはとても充実しており、配るのに便利な個別包装がしてあるものもたくさんあります。
ドラッグストアでは、日本で大人気のクナイプの製品や、オーガニックコスメなども置いてあるところがあります。たくさんあって、選ぶのも楽しいですよ!
ドイツ旅行の費用⑤エンターテイメント
美術館などの入場料の相場
ドイツには有名絵画や展示物がずらっと並ぶ美術家や博物館がいっぱいあります。なんとその数6200館以上!(出典)
美術館、博物館の入場料は施設によって異なりますが、大人一人約7~15(約800円~1700円)ユーロほどです。特別展示だけ追加料金がかかる場合もあります。
詳しくは、各施設のウェブサイトで調べてみてくださいね。
それから、クラシック音楽が好きな人はコンサートやオペラ、バレエもおすすめです。チケットの相場は、演目、出演者、会場などで異なりますが、有名なオーケストラや歌手のコンサートは、日本で観るよりも半分以上安いこともあります。
チケットは会場のウェブサイトや市が運営しているオンラインチケットショップで予約することができます。
学割、シニア割、グループ割を利用して費用をセーブ
日本で同じ展示物を見たりコンサートに行くのに比べると、すでにかなりお得なのですが、さらに費用をセーブする方法があります!
ドイツでは多くの美術館、博物館、コンサートで割引制度があります。17歳以下の子供や大学生は学割、65歳以上の大人はシニア割、団体の場合はグループ割などがあります(※年齢や条件の設定は施設によって異なります)。
中でも学割の割引率はとても大きいです。例えば、ミュンヘンのドイツ博物館の場合、大人の入場料は14ユーロ(約1600円)ですが、学生はなんと4.5ユーロ(約500円)!かなり良心的ですね。
上級者向け:コンサートは当日会場でもチケット入手可
コンサートでどうしてもチケットが手に入らなかった場合は、当日購入できるチャンスもあります。それは"Suche Karte(ズーへカルテ)"と呼ばれる方法で、「チケットを探しています」という意味になります。
やり方は、紙にSuche Karteと書き、会場入り口にそれを持って立つだけ。チケットを購入したけど連れが行けなくなった、という人たちがその紙を見て売りに来てくれます。中にはチケットの額面どおりの金額を要求する人もいれば、少し安い値段で譲ってくれる人もいます。私は、安い立見席でしたが、タダでもらったこともあります。
これはなかなか勇気が要りますが、もしどうしてもそのチケットを手に入れたいときに有効な方法です。
無料イベントも積極的に探そう!
その他にも無料で楽しめる施設やイベントもたくさんあります。それらの情報は都市の公式ホームページに載っているので、ぜひ探してみてくださいね。
それから、予期せぬ「ラッキー」に巡り会えることもあります。街中を歩いていると聞こえてくる、ブラスバンドのオーケストラ、ダンスパフォーマンス、アトリエに飾ってある絵画たち。ドイツの伝統的な街並みで偶然出会った芸術たちは、きっと良い思い出になるでしょう。まさに旅行の醍醐味ですよね!
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まとめ:費用を考えることは旅行を考えること!
いかがでしたか?ドイツ旅行の費用について、そして節約術について少しでもお役に立てたのなら嬉しいです!
旅行の費用を調べると、色んな付属情報をゲットできます。その情報を集めて事前に計画を立てることで、旅行はより充実した、安心感のあるものになるでしょう。備えあれば患いなし!
皆さんのドイツ旅行が楽しく快適でありますように!