メキシコは治安が悪い？元メキシコ駐在ママが教える実際の治安事情と防犯対策！

こんにちは！メキシコ在住のkotarooです！

正直に言いましょう。メキシコの治安は悪いです。世界的にも安全で平和なことで有名な日本に比べたら治安はとても悪いと言えます。しかし、よくニュースで聞くような殺人や発砲事件は日常生活ではあまり縁がありません。このような大規模な事件は基本的に麻薬組織やマフィア同士の抗争だからです。

短期でも長期でもメキシコ滞在期間に関わらず気をつけていただきたいことは、車上荒らし、強盗、窃盗この3つです！私の周りでもこれらの被害に遭った話しをよく耳にしていました。

しかし！安心してください。私は在住中は防犯を徹底し、トラブルに巻き込まれたことはありません！これからメキシコの治安について赤裸々にご紹介しますが、防犯をきちんとしておけば大丈夫です。ぜひ最後までお読みください。

そもそもなぜメキシコは治安が悪いのか。それは貧富の差が大きいためです。筆者もメキシコに住み、貧富の差を目の当たりにしました。豪邸に住み高級車を乗り回し、住み込みのお手伝いを雇っているセレブなメキシカン。しかしもう一方では小さな子供が路上でチョコなどの物売りや芸を見せて少ない小遣いを稼いだり、お手伝いとしてお金持ちの家で働くメキシカンたちも多くいます。

このような貧困層の人々はまともな教育が受けられず、なかなか安定した仕事を見つけることができません。これが負の連鎖を引き起こし貧困層の家系はずっと貧困に苦しむ人が多いのです。そしてその結果、お金を必要とする人々による窃盗や強盗、誘拐に、マフィアなどの犯罪が後を絶たないのです。

メキシコの治安は、特に悪化する時期と比較的落ち着いている時期があります。特に犯罪が多い時期は長期休暇前や学校の学期始まり前です。要するに出費が増える時期です。普段から犯罪は存在するのですが、この時期は特に被害に遭う可能性が高くなるのでご注意ください。

メキシコの大型連休は毎年3〜4月に1週間ほどあるセマナサンタ(イースター)前やクリスマスシーズンです・これらのイベントの前は特に治安が悪化します。メキシコはこのような連休を家族と過ごすことが多く、親戚も含めて家族全員で外食やホームパーティを開くことが一般的です。

その準備のために現金を持ち歩く人が増え、犯罪グループはそこを狙って窃盗や強盗を働きます。貧富に関わらず連休は楽しみたいのです。また、連休中は家を空ける人が増えるため、そこを狙った空き巣も増えます。

メキシコは8月中旬から新学期が始まります。2学期制で8月ー12月までが前期、冬休みを2週間ほど挟んで1月ー7月が後期となります。

学期が始まる時に制服や教材費、学校によっては登録料を払わなければいけない事もあり、出費が増える時期です。その資金を集めるために強盗や窃盗が増えます。

メキシコはどこもかしこも治安が悪いというわけではありません。マフィアの動きが活発化している場所等、特に治安が悪い地域などがあります。そのような場所はメキシコ人すらも近づかないようにしています。まずは渡航前に外務省が出している海外安全情報をご確認ください。

私の経験上でも観光地や都心部は比較的治安が良いです。人がたくさんいるところは比較的に安心できると思います。

メキシコシティのベニートファレス空港の外は治安が悪いので気をつけてください！空港内は比較的安全なのですが、一歩空港を出ると窃盗や強盗があります。

空港を出てホテルまで歩いている際に荷物を全部奪われた。。という話を何度か聞いた事があります。空港からホテルや観光地等場所を移動する際は空港内から出るバスもしくはタクシーを使いましょう。

メキシコは治安が悪いと言われますが、実際にどのような犯罪があるのかをご説明します。今回は生活や旅行中に特に被害に遭いやすい犯罪を大きく分けて3種類ご紹介します。マフィア関連の犯罪は組織に関わらない限り被害には遭いにくいので割愛させていただきます。

①強盗

②窃盗

③車上狙い

メキシコに滞在する上でこの3つの犯罪には注意しましょう。犯罪グループはお金目的でこのような犯罪をします。

はじめに、メキシコに滞在するにあたって常に気をつけるべきことをご説明します。大袈裟なくらい防犯対策をしましょう。

世界的に見ても日本人＝お金持ちで犯罪に対して免疫がない。というイメージを持たれやすいため、強盗や盗みの対象になりやすいです。メキシコ滞在中はなるべくシンプルな格好で楽しんでください。時計や財布など、ブランド物は滞在中は使用を控えましょう。

必要以上の夜間の行動は避けましょう。当たり前な事ですが、昼よりも夜の方が治安がぐんと悪くなります。

現地に慣れていようがいまいが1人で行動しているときに狙われやすくなることはしょうがないことです。しかし現地に慣れていればもし何かのトラブルに遭遇しても回避できるようになってきます。そのため、現地に慣れるまでは絶対に一人行動は避けましょう。

駐在や旅行前に必ず上記でご紹介した外務省ホームページにて渡航先やその近隣地区等の治安を調べましょう。また、比較的安全な場所でも危険区域があるかもしれないため、そこもインターネット等で調べておく必要があります。

通勤路、お気に入りのカフェ、毎週何曜日の何時に買い物に行く、、など、毎日の行動をパターン化してしまうと犯人グループに行動範囲を知られ狙われやすくなります。決まったルーティーンで生活することは大切なことだと思います。しかし、メキシコでは自分の身を守るためにもイレギュラーに行動しましょう。

強盗被害はもっとも日本人が被害に遭いやすい犯罪です。主な被害状況としては、外を歩いていた時、店から出て車に乗り込もうとした時です。どちらも犯人らはナイフや銃などの武器を持って、お金や携帯等の金品を出せと要求してきます。このような被害に遭わないために注意して欲しいことは２つ！

ひとつは、常に周りをキョロキョロして危機感持ってます感をアピールしましょう！初めての場所、スペイン語が話せなくても堂々としていてください！これだけでも犯人らの狙いから外れることができます。ながらスマホは絶対にやめてください。

2つ目は、身だしなみに気をつけてください！口が開いたバックを持たない、カメラやセルフ棒を持ち歩かない（カバンの中に入れておく）、ポケットに携帯や財布を入れない、このような普段の生活で何気なくやっていまう行動もメキシコでは狙われやすい対象になります。

ちなみに筆者は、普段の生活では財布と携帯を二つずつ持っていました。もし、強盗にあった時にフェイクの財布と連絡用の携帯を準備して被害に備えていました。

もし、このような状況になった場合は抵抗せず素直に渡しましょう。要求通り動けば必要以上の被害は避けられます。

メキシコでは、置き引きなどの窃盗被害も多くあります。また、ホテルの部屋やバレットパーキングで車を預けた際に従業員が金品を盗んだりすることもあります。

ここで大切なことは、見知らぬメキシコ人に話しかけられてもなるべく個人情報を伝えないようにしましょう。稀にハウスキーパーやホテルや家の守衛に旅行の話をした後に空巣や強盗が入ったという話を聞きます。

では、このような被害に遭わないためにも普段から物の管理を徹底しましょう。具体的には、先ほど述べたように口が開いたバックを持たない、自分の荷物から目を離さない、レストラン等でバックを置くときは背もたれにかけたりせず視界に入る場所にバックを置く、このようなことを心がけてください。スターバックスで窃盗被害に遭う事例が多くありますので行かれる際は注意してください。

旅行中の滞在ホテル内での窃盗やバレットパーキングでの車内の金品窃盗もあります。滞在ホテルではハウスキーパーが入ったりと第３者の侵入を防ぐ事が出来ません。貴重品は金庫に入れ、スーツケースは開けっぱなしにせず鍵をきちんと閉めておきましょう。また、バレットパーキングなど第３者に車を預ける場合は貴重品を車内に残さないように気をつけてください。

駐在される方は、空巣やハウスキーパーによる窃盗にも気をつけてください。外出するときは必ず戸締りをしてください。もしハウスキーパーを雇う場合は、雇う前に必ずその人が信頼できる人かを口コミ等を参考に見極めてください。

駐在員同士で紹介したり会社で雇ったりするのが一般的です。ハウスキーパーが来る日は金品類は引き出しなどにきちんとしまいトラブルを避けましょう。

３番目に多いのは車上狙いの犯罪です。駐車中の車上荒らし、車両強盗などの犯罪があります。旅行中にレンタカーをされる場合、駐在で車を持つ場合は以下の３つことに気をつけてください。

１つ目は車から離れる場合は荷物を残さないようにしましょう。駐車場での車上荒らしが一番多い邦人被害です。たった数分車を離れる際でも荷物を全部持って行ってください。携帯の充電器等も狙われる要因になるので、車から離れるときはダッシュボードに入れるなどして外から確認出来ないようにしましょう。

２つ目は、人目が多い場所に駐車することを心がけましょう。地下の駐車場やひと通りが少ない場所での駐車は被害に遭う確率が高くなります。

３つ目は、運転中は荷物を座席の下等見えにく場所に置きましょう。外から見える位置に荷物を置くと犯人に狙われ、信号待ちなどの停車中に窓ガラスを割られて盗まれたりします。乗車中でも荷物の場所に気をつけてください。

もしメキシコ滞在中にトラブルに巻き込まれた場合は犯人グループに抵抗せず指示に従いましょう。金品を奪われるのは耐え難いですが、命を守る事が先決です。ではもしもの時に使えるスペイン語をご紹介します。

犯人の要求は基本的に金、携帯、時計などの金品です。

金：dinero（ディネロ）

携帯：teléfono(テレフォノ）

時計：reloj(レロホ）

〜をよこせ！！：Dáme 〜！！！！（ダメ　〜！）

このようなことを言われたら抵抗せずに渡しましょう。犯人は武器を持ってこれらのモノを要求してきます。

無難に過ごすためには必要以上に話さない事です。犯人グループは要求のものを強奪できればすぐに去って行きます。しかし、念の為必要なスペイン語を覚えておきましょう。

・助けてください；ayúdame（アジュダメ）

・スペイン語は話せません：no hablo español（ノー　アブロ　エスパニョール）

・私は観光客です：soy trista（ソイ　ツーリスタ）

・お金/携帯を持っていません：no tengo dinero / telefono（ノー　テンゴ　ディネロ/テレフォノ）

散々恐怖心を煽る事を書いてきましたが、安心してください。最低限の防犯をしっかりしておけば大丈夫です！繰り返し言いますが、筆者は約３年半住んでいましたが被害ゼロです！

メキシコは確かに日本に比べると治安が悪いです。しかし、文化や街並みはとても素晴らしく魅力的な国です。ぜひ渡航してみてください！皆さんの渡航が被害なく充実したものになる事を祈っております

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