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マカオの世界遺産の全て!経験者が観光スポット30選と魅力・楽しみ方も併せて紹介!
マカオ(澳門)ってカジノとかする場所でしょ?と思っていませんか? いえいえ、ヨーロッパと中国が交じり合った不思議な魅力と歴史があふれる町なんです。 世界遺産の魅力を歴史、時間、ルート、地図、気をつけたほうが良いこと、全部紹介しちゃいます!
この記事に登場する専門家
カザフスタン在住ノマドブロガー
トーマス 藍
マカオってどこ
こんにちは!カザフスタン在住ブロガーの藍です。
カザフスタンに住む前は香港に住んでおり、澳門へはよく週末などにプチ旅行へ行っていました。
同じ中国特別自治区でも香港はイギリス領、澳門はポルトガル領だったので全然雰囲気が違うんです。
日本からの行き方は成田、関西空港、福岡からマカオ空港への直行便が出ています。
飛行機で香港。香港からフェリーで約1時間ほどで澳門という行き方も。
香港まで旅行に行ったら是非マカオにも寄りましょう!
マカオの歴史
始めにポルトガル人がマカオにやってきたのは1513年のこと。
1557年に中国で初めてのヨーロッパ人居留国になりました。
その後1999年に中国に返還されるまで約400年間ポルトガルの植民地でした。
その為ヨーロッパの町並みに中国語の看板など、2つの文化が混ざり合ったマカオという国が出来たのです。
マカオに世界遺産がたくさんある理由
澳門にある世界遺産は22箇所、広場8箇所、全部で30箇所もあるんです!
なぜ澳門はこんなに小さいエリアに沢山の世界遺産が登録されてるのでしょうか?
理由のひとつにマカオは戦時中、中立港だったということが上げられます。
戦争で爆撃されなかったため、古い町並みがのこっているんですね。
世界遺産全部見たい!
せっかく澳門まできたのだから世界遺産全部みたい!と思いますよね。
狭いエリアに密集しているのでタクシーなどを使えば一日で全部回ることだって可能です。
グルメなども堪能しつつ2日位かけてまわれたら最高ですね。
エリア別にわけて紹介していきます。
日本語名とポルトガル語名を表記しました。
マカオの世界遺産①民政総署ビル【Edificio do Leal Senedo】
最初の建物は1584年に完成したとされており、その後、何度か改築されたが、マカオの市政はずっとここで管理されてます。
ポルトガル植民地時代はマカオ市庁舎として使用されていて、返還後はマカオ市議会場として使用されているようです。
見学自由。沢山の観光客でにぎわっています。
クリスマス時期はデコレーションやライトアップもされ、普段とは違う雰囲気を楽しめます。
ポルトガル様式のアズレージョと呼ばれる青いタイルが素敵でした。
時間:9:00 – 21:00(月曜祝日休み)
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マカオの世界遺産②ロバートホートン図書館【Biblioteca Sir Robert HoTung】
1894年以前に建築されたもので、もともとはポルトガル人のドナ・キャロリーナ・クンハの住居でした。
香港の実業家、ロバート・ホー・トン氏が1918年に購入して夏の避暑地として使用していたので彼の名前がつきました。ロバート・ホー・トンの死後は遺言により建物はマカオ政府に寄付され、1958年に図書館となりました。
2005年に図書館の新棟ができ、マカオ最大の図書館として、マカオ市民に利用されています。
こんなかわいい図書館が無料で利用できるなんて!
門もかわいいです。
時間 月〜土曜 10:00 – 19:00、日曜 11:00 – 19:00
マカオの世界遺産③聖オーガスティン教会【Igreja de SantoAgostinho】
1586年にスペインから来たオーがスティン派の修道士によって建設されたのが名前の由来。
別の教会に移されたはずのキリスト像が、いつの間にか自力でこの教会に戻ってきたという、不思議な伝説を持っています。
この伝説を元に、この教会では毎年「パッソスの聖体行列」が行われます。
マカオらしいクリーム色がかわいい教会です。
時間 見学不可
聖オーガスティン広場【St. Augustine Square】
聖オーガスティン教会の前にある小さな広場。
四つの世界遺産に囲まれている石畳がかわいい広場です。
マカオの世界遺産④ドンペドロ5世劇場【TeatroD.pedro5】
1860年にマカオに暮らすポルトガル系住民が主導して建設されたので、当時のポルトガル国王の名前がつけられています。
当初は男性専用の社交場でしたが、その後は劇場として使用され、「マカオ劇場」と呼ばれたこともあり、現在もコンサートが開かれています。
以前は公開されていませんでしたが今は見学が出来ます。
わたしは中には入らなかったのですが外側だけでも良いフォトスポットで写真を取っている人が沢山いました。
時間 10:00 -18:00(火曜・祝日休み)
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マカオの世界遺産⑤聖ヨセフ修道院及び聖堂【Igreja e Seminário de S. José】
1746年から1758年にかけてイエズス会によって建築された教会。
教会内には日本でも有名なフランシスコ・ザビエルの上腕部の骨があります。
本来日本に寄贈されるはずだったはずの彼の右腕ですが当時の日本はキリスト教弾圧が激しかったためマカオに残すことになったそうです。
時間 9:00 – 18:00(聖堂のみ)
マカオの世界遺産⑥聖ローレンス教会【Igreja de S. Lourenço】
1558年から1560年にかけて建設された、マカオにある教会の中でも特に古い教会。
多くの人が船乗りの無事な帰りを祈っていたそうです。この場所から良い風が吹くようにとの願いを込めて建てられた教会には、風を司る聖ローレンス像が祀られています。
ステンドグラスが美しい歴史を感じる教会です。
時間 7:00 – 21:00
マカオの世界遺産⑦盧家大屋【Casa de Lou Kau】
中国広東省出身の商人だった、盧華紹の1889年に建てられた中国風邸宅です。
レンガ作りの落ち着いた吹き抜けはマカオの喧騒から逃れてほっとする雰囲気。
お金持ちらしい細かい装飾が素敵です。
時間:10:00 - 18:00(月曜祝日休み)
マカオの世界遺産⑧リラウ広場【Largo do Lilau】
住宅街に囲まれた小さな広場。
大きなガジュマルが癒される。
リラウとはポルトガル語で泉という意味。
もともと湧き水があったことからポルトガル人たちの居住区になったそうですが現在はその湧き水の出る井戸はふさがれているそうです。
小さいけれど憩いの場という感じでよい雰囲気。
マカオの世界遺産⑨鄭家屋敷【Casa do Mandarim】
孫文や毛沢東に影響を与えたとされている思想家、鄭觀應の故居で1811年に建てられました。西洋の建築手法を取り入れた、初期のマカオの中国建築といわれています。2002年からの修復で、長い間、公開されていませんでしたが、2010年2月に修復を終え、一般公開されるようになりました。
時間10:00-18:00(水曜日と木曜日は休み)
マカオの世界遺産⑩港務局ビル【Quartel dos Mouros】
イスラム模様が綺麗なこの建物はマカオの警察を強化するためにインドから派遣されていたムーア人の人たちの兵舎として使用されていました。
現在ではマカオの港務局事務所と海上警察の本部として利用されています。
突然現れるイスラム建築。他の建物とは違う魅力がありました。
時間 9:00-18:00
定休日 土・日曜、祝日
マカオの世界遺産⑪媽閣廟【Templo de A-Má】
マカオでは珍しい中国寺院。
この寺院があるバラ岬は最初にポルトガル人が訪れた場所といわれています。
読み方はマッコーミュウ。
昔ここはどこかと聞いたポルトガル人に現地の人が「マッコーミュウ」と答えたことからマカオという地名がついたという話も。
地元の人も沢山訪れているようでした!
珍しい形の線香もありました。この形なら長持ちしますね。
海の女神、阿媽を祀っています。
時間:7:00-18:00
バラ広場【BarraSquare】
媽閣廟の前にある割と広い広場。
波状の石畳が綺麗な憩いの場です。
地元のおばちゃんたちが体操をしていて中国らしさを感じました。
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マカオの世界遺産⑫セナド広場【Largo do Senado】
これはクリスマス時期のセナド広場です。
沢山の世界遺産に面している観光の拠点ともなる広場です。
真ん中の噴水はポルトガルの大航海時代を表しています。
写真では分かりにくいですが石畳のヨーロッパを感じる広場です。
マカオの世界遺産⑬三街会館(関帝廟)【Sam Kai Vui Kun (Templo de Kuan Tai)】
1792年に建てられた、三国志にも出てくる関帝を祀ってあるお寺です。
関帝は加護と安定を与える商売の神様としてマカオでは家庭や職場、カジノにも祀られるなど、多くの人に愛されています。
小さいので気をつけないと見過ごしてしまいそうになりました!
時間 8:00 – 18:00
マカオの世界遺産⑭仁慈堂【Santa Casa da Misericórdia】
もともとは1569年にカルネイロ司教によって設立された仁慈堂の施設です。
仁慈堂とはポルトガルのレオノール女王が1498年に本国で創設した慈善福祉団体
現在では公証役場として活用されていますが、中には博物館もありカトリック関連の展示を見ることが出来ます。
大きくて見ごたえがあります!
時間:10:00 – 13:00、14:30 – 15:30(月曜祝日休み)
博物館は有料。一般はMOP$5。学生、65歳以上は無料
マカオの世界遺産⑮カテドラル【Igreja da Sé】
1576年に建てられた歴史ある建物で、元は木造でした。しかし台風などで起こった劣化に伴い1849年と1937年に改修が行われ現在の姿になりました。中には美しいステンドグラスがあります。
昔は周りに高層ビルがなかったため、それから海を眺めることができたので、船乗りの妻たちはこの教会で夫が帰ってくるのを見ていました。
シンプルですが厳粛さが感じられます。
時間:9:30 – 18:00
カテドラル広場【Largo da Sé】
カテドラルの前に広がる広場。
噴水があり、静かな広場。
マカオの世界遺産⑯聖ドミニコ教会【Igreja de S. Domingos】
1587年にメキシコのドミニコ会の修道士によって創建された色が綺麗な教会。
夜にはライトアップもされます。
毎年聖ドミンゴ教会から聖母像をベンニャ教会まで運ぶ「ファティマの巡礼」が行われることでも知られています。
観光客も沢山いました。
中もクリーム色です。
聖ドミニコでしょうか?キャンドルがささげられています。
時間:10:00 – 18:00
聖ドミニコ広場【Largo do São Domingos】
聖ドミニコ教会の前にある広場。
石畳が綺麗。
マカオの世界遺産⑰聖ポール天主堂跡【Ruínas de S. Paulo】
マカオで一番有名な世界遺産といえばここ!
聖ポール教会はイエズス会によって1602年に創建されました。
残念ながら火事で正面部分と階段以外は焼け落ちてしまいましたが、正面の彫刻は圧巻です。
ちょうどこの時期日本ではキリスト教が禁止されていたため沢山の日本人キリスト教徒がマカオに渡り、この教会の建設に関わったと言われています。
正面がこんなに立派なら元はどんな教会だったのだろう。
漢字が見られるのもマカオらしいです。
竜のような悪魔の顔は徳川家康に似せて作られたといううわさも。
裏手地下にある天主教芸術博物館には宗教美術品が展示されています。
日本語での説明があり、歴史の勉強になりました。
イエズス会記念広場【LargodaCompanhiadeJesus】
聖ポール天主堂跡の前にある広場がイエズス会記念広場です。
お土産物屋さんが多く、観光客でにぎわっています。
この像は返還時にポルトガルと中国の友好の証として立てられたそうです。
ポルトガル人男性が中国人女性に蓮の花(マカオ)を渡しています。
マカオの世界遺産⑱ナーチャ廟【Templo de Na Tcha】
1888年創建の小さなお寺。ここではナーチャという暴れん坊の男の子を祀っています。
武芸が得意で、9世紀に流行した疫病が、哪吒(ナーチャ)のお告げにより鎮まったとして、市民から祀られるようになったそうです。
小さな男の子なので小さなお寺です。
時間:8:00 – 17:00
マカオの世界遺産⑲旧城壁【Troço das Antigas Muralhas de Defesa】
ナーチャ廟の隣に囲むようにあるのが旧城壁です。
ポルトガル人が外敵の侵入を防ぐ為に作られました。
シュナンボーと呼ばれる土と砂、わら、牡蠣の貝を使ったものでできています。
マカオの世界遺産⑳モンテの砦【Fortaleza do Monte】
モンテの砦は海抜52mの丘の上にあり、聖ポール大天主堂跡の横にあるエスカレーターから行くことができます。1617年から1626年にかけてイエズス会修道士によって建造されました。
大砲の数は22台!
食料庫等、2年間もの攻撃に耐えられるように作られていたそう。
現在は大砲の指す先はグランドマカオ。
時代の流れを感じます。
高台なので景色も抜群です。
時間:7:00 – 19:00(砦と庭園)、10:00 – 18:00(マカオ博物館:月曜祝日は休館)
㉑聖アントニオ教会【Igreja de Santo António】
1638年に建設された教会で結婚を司る聖アントニオが祀られています。
結婚式がよく執り行われるためいつも花が飾ってあります。
シンプルな建物で言われないと教会とは気づきにくいです。
時間:9:00 – 17:30
マカオの世界遺産㉒ルイス・カモンエス広場【Jardim de Camões】
聖アントニオ教会の前にある広場がカモンエス広場です。
ルイス カモンエスはマカオに滞在したことのあるポルトガルの詩人です。
マカオの世界遺産㉓カーサ庭園【Casa Garden】
1770年代に建てられた、ルイス・カモンエス公園とプロテスタント墓地の間にある庭園と洋館。もとは地元の富豪であったマヌエル・ペレイラの別荘でした。
2階はギャラリーとして観光客の為に解放されています。
ピンクとグリーンがマカオにしては珍しい色合いです!
時間 9:30 – 18:00(ギャラリーは土日祝日休み)
マカオの世界遺産㉔プロテスタント墓地【Cemitério Protestante】
マカオでは少数派だったプロテスタントの人たちの為にイギリスの東インド会社によって1821年に作られました。
聖書を中国語に翻訳したイギリス人の宣教師ロバートモリソンのお墓と礼拝堂があります。
綺麗で静かな場所でした。
時間:8:30 – 17:30
マカオの世界遺産㉕ギア要塞【Fortaleza da Guia】
他の世界遺産より少し離れたこの要塞は1638年にポルトガル人によって建設されました。
ある日台風にあったポルトガルの船が、この灯台の光に導かれ無事に生還したことから、
これは聖母マリアのご加護だということで教会が建てられたそうです。
マカオ半島で一番高い場所に作られているのでここからの眺めは素晴らしいです。
夜景がお勧め。
教会と灯台が隣り合っています。
鐘もありました。
これは台風のシグナルの模型です。
昔、マカオの中で最も高い位置にあったギア要塞では、誰もが一目できるこの場所に台風シグナルをかかげ、台風の情報を知らせていたのだそう。
時間:9:00 – 17:30(教会は撮影禁止、灯台内は非公開)
効率的なルート!
①紹介した順に1番から30番まで周るルート。
②媽閣廟から始め、上に上がって行き最後にギア要塞までタクシーもしくはバス。
歩くと聖ポール教会からギア要塞まで30分。
③②とは逆にギア要塞から始めるコース。
気をつけること
その①服装
澳門の世界遺産はほとんどが教会や寺です。
私は夏と冬に行ったのですが夏に行ったときに暑かったのでワンピースで教会に入ろうとしたら止められてしまいました。
ノースリーブだったのが良くなかったようです。
澳門は暑いので上着を忘れがちなのですが、教会に入る際にはカーディガンなど、何か羽織るものがあると良いと思います。
そして、たくさん歩くので歩きやすい靴で行きましょう!
その②時間
限られた時間の中で一番効率のよいルートで周るのは大事なのですが、所要時間のことは考えるのに、閉館時間は見落としがちです。
博物館や見学がしたいのなら事前に確認がお勧めです。
広場はいつでも開いていますが朝と夜では雰囲気も違います。
その辺も考えながらルートを組むのが良いと思います。
楽しいマカオの旅を!
いかがでしたか?
世界遺産が狭い範囲で密集している場所は他にはなかなかありません!
皆さんのマカオ旅行の助けになれば嬉しいです!
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