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スペイン

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特別な決まりってあるの?スペインの文化とヨーロッパ旅行で失敗しないマナーを在住者の目線でお伝えします!

2019.07.17

日本での外国人観光客のマナー、あれ?って感じたことないですか?今や「旅の恥はかき捨て」は古い!スペイン文化に基づく正しいマナーを知って得しましょう!マナーを知ることは文化を知ること、その国への尊敬も生まれます。場面別に見られる必要なマナーについてお伝えします。

この記事に登場する専門家

E1voraudcyseaedqpigu

スペイン在住ライター

Maria07

放浪音楽家の末、結婚を機にスペイン移住。現在スペイン人パートナーと田舎暮らしをしています。最近苦手な語学の必要性をさらに感じてスペイン語猛勉強中?!

  1. 様々な歴史織りなすスペイン文化 〜 マナーもそれぞれ
  2. 文化とマナー・挨拶編 〜 ¡ Hola!は魔法の言葉。笑顔を添えるといいことがあるかも
  3. 文化とマナー ・接客編 〜 店員の仏頂面は緊張の証
  4. 文化とマナー ・ 時間の共有編 〜 せっかちは「三文の損」
  5. 文化とマナー ・言葉編 〜 基本「英語は通じません」
  6. 文化とマナー ・お支払い編 〜 現金とクレカの使い方
  7. 文化とマナー・雑音編 〜 日本と真逆?知っておくと安心な音出しマナー
  8. 文化とマナー・会話編 〜 意外とタブー盛りだくさん!控えて得するお喋り法
  9. 文化とマナー・自己主張編 〜 遠慮は無用?礼儀の中にもNOははっきり!
  10. 文化とマナーのまとめ ・スペイン人になりきって楽しく対応
スペインの生ハム

皆さんのスペイン旅行の一番の目的はなんですか?グルメ?ショッピング?史跡や名所巡りでしょうか?きっと、それぞれの興味に沿ってプランをお考えだと思います。スペインの人々は地中海や欧州の文化と、中東やアフリカ諸国から得た文化や風習とうまく融合した生活を営んでいます。居住していればなおさらですが、数日の滞在でもそれらの独特な雰囲気を味わうことができます。

スペイン

料理やイベントなど日々を楽しむこと全てに「スペインオリジナル」が見られます。それはいろんな人種が共存していることも理由の1つです。そのため、宗教や常識も異なる隣人と仲良く暮らす知恵として決められた行儀作法やマナーも存在します。では、スペインの文化にまつわるマナーの数々を見て行きましょう!

スペインのカフェ

日本でカフェに入る時ってスーッと無言で入りますよね。だって日本ではそれって普通ですもんね。でもスペインでは店内のスタッフに「¡Hola!(オラ!=こんにちは!)」と必ず挨拶をします。これは地元の常連さんのバーやお店での習慣の1つです。町内では人々はとても密接で、日々助け合いつつ暮らしている、という意識の名残なのです。また、スペインの人々はとても人懐っこいため、たとえ「いちげんさん」のお客さんが一言「¡Hola!」と笑顔でお店に入れば、もう地域の仲間入りです。お店でも挨拶をしてから店内を回ると気さくにショッピングを楽しませてくれますよ。

スペインの食事

実は私たち夫婦は引っ越しが多く2年毎に違う地域で暮らしています。挨拶がもたらす魔法は、様々な場面で実力を発揮してくれます。未だに私のスペイン語は拙いのですが、地元の八百屋さんや魚屋さん、行きつけのパン屋さんやカフェでは和やかに交流を続けています。それは欠かさず毎回笑顔で「¡Hola!」とお店に入ることをモットーにしているからじゃないかな、と思います。

お店を出る時は 〜 「¡ Gracias!」と「¡ Hasta luego!」

スペインの照明

最初の「¡Hola!(オラ!)」が大切ならば、お店を出る時も一言伝えたいですよね。レストランでサーブしてもらった時やお会計の時は「Gracias(グラシアス=ありがとう)」、お店を出る時は「¡Hasta luego!(アスタ ルエーゴ!)」をお忘れなく。「Adiós(アディオス=さようなら)」でも良いですが、「また今度!」という意味を含んだ挨拶として「Hasta luego」の方が響きに親しみがあります。この言葉がスラスラ口から出る頃には、結構スペインに馴染んだな、という実感が湧いてきますよ。

笑顔で接客してくれるスタッフに慣れている日本。スペインではさほど和やかに応対してくれなかった、という意見も聞きます。ホテルや有名レストランでは接客術を網羅しているのでスタッフも慣れていますが、巷ではまだまだアジアの観光客に身構えする店員さんも多いのが現状です。そのため、スペイン語が流暢な地元の常連を優先にしたり、欧米客とはフレンドリー、という印象が目立つこともあります。

スペイン グラナダ

南欧スペイン、あっけらかんとした印象が強いですが、意外と国民性はナイーブだったりします。なので、挨拶や少しでもスペイン語で会話することが効果的に作用します。

スペイン時間はまったりとくつろぐ

スペインを旅すると特に思うのは時間のこと。何事においても待たされるのが前提なので時間と心に余裕を持って行動する必要があります。ホテルの受付、レストランやバーのオーダーなどは当たり前のように待たされます。日本だったら「こんなにお客を待たせて!」と怒りたくなりますが、「スペイン時間」を持つ彼らのペースなので受け入れるのもマナーの1つなのです。

スペインの街並み

当然のことながら、待ち合わせに遅れる、ということも珍しいことではありません。時間通り進まないたびにせっかちになると旅の予定にも響くのでスペインではこれが普通、とどっしり構えて臨みましょう。

スペインでは、英語ではなくスペイン語

スペイン旅行から戻った知人からの感想で多いのは「思いのほか英語が通じなかった」こと。シーズンには溢れるほどの観光客を迎えているにもかかわらずその英語の通じなさは苦笑を買うほど。バルセロナやマドリッドなど主要都市では問題なくても、世界遺産や名所の多い地方都市でも英語はほとんど通じません。メニューや看板ですら英語対応は皆無と思っても等しいです。時に英語で呼び止めても無視をする店員もいます。差別された?と思いがちですが、それは対応ができないだけで悪気はありません。欲しい品物や食べ物などの単語はスペイン語で伝えましょう。

スペインの建物

英語が通じないので旅の途中で苦労をした、どうしたあんなに通じないのか、と憤慨する人もいます。EU圏でも外国語に積極的に対応する国とそうでない国は意外と分かれます。たしかに言葉が通じないのは不便ですが、本来その国の言葉を少しでも理解してから行くこともマナーの1つかな、と思います。

私個人、旅行に来る友人たちには保険や盗難に備えてクレジットカードの併用をお勧めしているのですが、実は地元の小売店やバーなどでは現金払いを希望するお店がまだ多いんです。まだ、国民の意識としてクレカは高額取引に使うものという意識があるようです。

入り口に取り扱いクレカの表示があっても、コーヒー2杯程度ならカード払いを渋られることがあります。店側がその時たまたま現金が必要だったり、読み取り機の故障などでは現金を求めることもあり、一定ルールになっていないところが戸惑うところです。少額の紙幣は持っていたほうが良いでしょう。もちろん、大きなスーパーやレストラン、ホテル、空港ではクレジットカードは金額問わず対応可能ですのでご安心を。

食事中の音には意外とナーバス

スペインのパエリア

スペインに住む人々は本当におしゃべり好き。それはスペイン人だけでなく、とにかく誰でもスペインに住むとお喋りになるんじゃないだろうか?と思えるほどです。そんなお喋りな国スペインでも食事中の雑音は欧米共通のタブーです。必要以上に食器同士がぶつかる音や露骨な咀嚼音は嫌がります。このように食べる時に雑音を作らないのがマナーですが、食事中の楽しいおしゃべりは思い切り楽しんでくださいね!

鼻は「すすらず」に「かむ」方が正式マナー?!

スペインの夜景

音のマナー、でもう1つナーバスなのが「鼻をすする」こと。気温の変化や花粉症などのアレルギーで、昨今道端でくしゃみが止まらない人を多く見かけます。そんな中、ふとわずか「スンッ!」とすするだけで「鼻をかみなさいよ!」とティッシュを渡されることも。鼻をかむ時猛烈に大きい音を出す人はいるのですが、鼻をすするのはタブーのようです。とは言っても、静かなクラシックコンサートの最中や食事中の鼻かみ音はやや控えめな方が良いでしょう。

個人的なネガティブトークは控えましょう

スペイン

これは日本でも共通していることだと思います。楽しい会話を心がけることで全体が和やかになりますよね。時に仕事のことや人間関係について愚痴や文句も、なんとか解決へ収めるのがスマートな社交術とみなされます。スペインではネガティブや回りくどい話はキリがない、と比較的避ける傾向にあります。時には辛口の風刺は混ざりますがそれも愛嬌の範囲で。テンポの良い会話や親しい人たちとのひとときを楽しむことでストレスを解消する、そんな暗黙のマナーが存在します。

政治と宗教は会話成立が難しい

スペインの街並み

スペインにはたくさんの民族と宗教が存在します。それらが共存している現在に至るまでには辛い時代をかいくぐった歴史もあります。好奇心から話題を切り出すと困った顔をされることがあります。バスク、カタロニアの独立やフランコ独裁時代に関連する内容については、外国人には理解しがたい国民の深いポリシーがあるので尊重が必要です。こちらから話題を振るのは極力避けたほうが良いでしょう。

スペインのカタルーニャ音楽堂

これは日本人にはなかなか難しいとは思いますが、答えを求められたら極力正直な意見を即答するのがコミュニケーションの上で重要になります。とにかくスペイン人は行動や会話においてはせっかちな部分があるので、意見に窮する時ははっきり「よくわからない」と言ってしまいましょう。別の方法を一緒に考えてくれるでしょう。

また、イエスかノーか、と聞かれた時は、悩まず選択して答えましょう。たとえ答えがノーでもスペイン人にとってはそんなにショックなことではありません。気遣いなく正直である方がむしろ好まれます。逆に、スペイン人からノーと言われてもがっかりしないで。あなたに気兼ねなく心を開いている証拠ですからね。

スペイン medieval village

その国の文化やマナーを知るとその国の人々を尊重する意識が生まれると同時に、私たちのマナーの良さを察したスペイン人からは私たちの文化を受け入れる意識を感じます。スペイン人になりきってマナーを守ることは、総合理解を深めるメリットがたくさん潜んでいますよ。楽しい旅を!


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