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オランダの文化・習慣・マナーを在住者がイラストで解説!旅行前に知るべき意外な事実!
海外旅行中は、日本人代表として見られるので、マナーには気をつけたいですよね。 この記事では、オランダの文化・習慣・マナーについてイラストを交えて解説します! オランダの文化や習慣は、日本と違うところも沢山あってとても面白いですよ!
この記事に登場する専門家
オランダ在住イラストレーター
猫子
旅の前に、オランダの文化・習慣・マナーをチェック!
こんにちは、オランダ在住イラストレーター・猫子です。6歳&3歳の子育て中です。
オランダに住んで実感したことは、人々が寛容で暖かいこと!
外国人差別などの嫌な思いをしたことがないし、子連れにもとっても優しいです。
オランダは、ヨーロッパの中心線上に位置し、古くから貿易で世界に開かれていた中で、自由と寛容の精神が培われてきました。そのような精神から、オランダ人は移民や旅行者に対して、とても暖かく気さくに接してくれます。アンネ・フランクが隠れた先がオランダだったのも納得です。
さて、そんなオランダでは、基本的に日本で気をつけているマナーを守っていれば問題ありません。しかし日本にはない文化やマナーもあるので、旅の前にチェックしてみてください!
「寛容」・「ストレート」・「謝らない」?!オランダ人の国民性
日本人にとって少し失礼に当たることも、オランダ人にとっては普通で、むしろそれが親切とされていることもたくさんあります。
まずは知っておかないと勘違いする文化の違いから説明していきます。
寛容なオランダ文化
オランダ人はとても寛容で、個人の考えを尊重します。
私のような外国人はたくさん暮らしているし、同性カップルが自然に歩いていたり、スーパーやレストランにはヴィーガン用の食品が豊富にあったりします。日常の風景からして多様性が受け入れられているなぁと実感します。
日本ではタブーな「安楽死・同性婚・大麻・売春」が合法なことからもわかるように、「やりたい人はやっていい。ただし自己責任でね」という超リベラルな思想なのです。
大麻や売春が合法と聞くと、荒れたイメージになりそうですが、他のヨーロッパ諸国と比べても治安がいいのがオランダのすごいところ。法律で許されていようが「やりたくない人はやらない」のです。個人の考えで道を選ぶことができる。究極の自由ですね。
ストレートなのも、ある意味マナー?!
オランダ人はストレートなことでも有名です。
ママ友のスペイン人に聞いたこんなエピソードがあります。
「この前オランダ人の家に遊びに行ったんだけど、『今からうちは夕飯の時間だから、もう帰ってちょうだい』って言われたの!スペイン人はゲストに向かってそんな言い方しないわ!びっくりしちゃった!」
確かに日本人も、お客様に直球で「帰ってください」とはあんまり言わないですよね。
時計を見ながら「もうこんな時間か〜」と呟きつつ、相手に察してもらう感じになりがちじゃないでしょうか?
でも、オランダ人はそんな遠回りなコミュニケーションはしないのです!
言葉の裏を読む日本人は、「うちで夕飯食べてく?」と言われたら、心の中で『これはご馳走になっていいのか?それともそろそろ帰ってほしい意味か?』と考えてしまいますよね。また遠慮することが美徳とされているので、「いえいえそんな、結構です!」と一旦断るポーズを取りながら、再度勧めてくるかで相手の真の気持ちを伺う…。いやぁ文章にしてみると日本人って面倒臭い!
オランダ人は、夕飯を一緒に食べたければ誘う、そうでなければ帰ってと言う。とてもストレートでわかりやすいですね!
逆に言うと、オランダには空気を読む文化はないので、ちゃんと自分の要求はストレートに伝えるようにしましょう!
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オランダの謝らない文化
そしてこれも感覚が違うなぁと思うのは、オランダ人はあまり謝罪しません。
何か問題が起きた時に「現状の把握」と「解決策」に重きが置かれるようで、謝罪はそんなに重要でないという考え方のようです。
買い物をした時、会計が間違っていたので、スタッフに確認しました。
すると「あなたが正しいわ!すぐ返金するわね!」という対応。「いやいや、まず一言謝ろうか!」と思ってしまいますが、オランダ人は必要以上に謝罪はしません。
逆に、ある施設で、子供とお弁当を食べていた時のこと。
スタッフに「ここは持ち込み禁止エリアだからお弁当は禁止よ。外のベンチで食べてね」と注意されてしまいました。私が慌てて「I'm so sorry!」と謝ると、「なぜ謝るの?あなたは知らなかっただけだから、謝る必要はないわ。」と不思議そうに言われました。
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国民の9割が英語を喋れる!オランダの言語事情
オランダ人の英語力はなんと、世界2位です!国民の9割が英語を喋れます!
ちなみに、この英語能力ランキング、日本は49位です…(2018年)。うーん、圧倒的な差ですね。
公用語はオランダ語ですが、ほとんどの人が英語で喋ってくれるので、困ることはないです。こちらが辿々しい英語で話しても、真剣に聞いてくれますよ。
若い人はもちろん、おばあちゃんまで流暢な英語で話してくれます。まず第一声から「英語かオランダ語、どっちがいい?」と聞いてくれる人がほとんどで、とても外国人に優しい国だと感じます。
とはいえ、公用語はオランダ語!
看板やメニューは、ほぼオランダ語で書かれています。
読めなくて困った時は、店員さんに英語で聞いてみましょう。
Google翻訳などの翻訳ソフトでは、【オランダ語→英語】に設定すると、精度良く翻訳してくれますよ!(【オランダ語→日本語】だと珍訳になることが多いです。笑)
そして、英語が通じるとはいえ、簡単な挨拶はオランダ語を使った方が喜ばれます。「ありがとうございます」の意味の "Dank u" (ダンキュー)は使う場面が多いと思うので、是非覚えて行ってください!
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基本的にはチップの習慣なし。ただしトイレにはチップが必要!
オランダでは一般的にチップは不要です。特別なサービスを受けた場合は渡すこともありますすが、あくまで個人の自由、という思想です。
ただし、公衆トイレはチップが必要なことが多いです。大体0.25€〜0.5€ほどかかります。
公衆トイレには主に3パターンがあります。
- 番人方式
入口にスタッフがいて、お皿にチップを入れる。トイレのすぐ外に人がいるので落ち着かないが、最後にマシュマロをくれてちょっと嬉しい。ショッピングモールやレストランに多い。
- 自動改札形式
自動改札の機械があって、コインを入れるとトイレに入れる。サービスエリアやショッピングモールに多い。
料金が1€と割高な代わりに、0.5€のショッピング割引券が出てくるところもあり、なかなか商売上手。
- フリー方式
日本と同じく、自由に使えるトイレ。オランダではレア。デパートや博物館にあって、無料かつ綺麗という神のトイレ。
オランダにはそもそも公衆トイレの数が少ないです。小さめのスーパーやお店にはお客様用トイレがないので、気をつけましょう。
クレジットカードが使えない店多し!デビットカードが主流のオランダ
海外旅行はクレジットカードがあればOKと思いがちですが、残念ながらオランダではそうではありません。
オランダのスーパーでは、クレジットカードが使えません。小さなレストランや商店もクレジットカードが使えないことが多々あります。
オランダでは、PIN(ピン)と呼ばれる銀行のデビットカードで払うのが主流なのです。スーパーに行く際は、現金を用意しましょう!
また、PIN専用【ALLEEN PINNEN】のレジもあるので、気をつけましょう。
もちろん観光地のレストランやミュージアム、お土産屋や交通機関ではクレジットカードが使えます。ただし銘柄はVISAかMasterCardが主流なので、要確認です!
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オランダ名物・ながら食べ?!オランダのお食事習慣
フランス人が「食べるために生きる」のに対し、オランダ人は「生きるために食べる」なんて言われてしまうほど、質素な食事を好むとされています。
朝と昼は手早くシリアルやサンドイッチなどの冷たい食事で済まし、晩御飯にのみ温かい食事を家庭でゆっくり食べるのがオランダ流です。なので外食産業があまり発達していない(T_T)(もちろん美味しいお店もあるんですが、お値段が…!)
朝はともかく昼も冷たい食事って、お腹空きそうですよね。ではどうしているのかというと、彼らはスナックで補っているのです!
スナックの定義は、コロッケなどの自販機で買えるホットスナックから、りんごやバナナなどの果物、人参やきゅうりなどの生野菜まで、実にバラエティ豊かです。
そして、オランダの街では、サンドイッチやスナックを頬張りながら歩いている人がたくさんいます。日本では「ながら食べ」はお行儀が悪いとも見られがちですが、オランダではごく普通です。
更によくよく見ると、スーパーのレジ打ちのお姉さんも、プールの監視員のお兄さんも、隙あらばスナックをつまんでいる…!日本では就業中に客前で飲食した日にはクレームが来ちゃいそうですが、オランダでは問題ありません。大らかで羨ましい光景だなーと思います。
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オランダのレストランの注文方法をチェック!
オランダのレストランでは、高級店でない限り、注文方法は自由です。メインディッシュ+飲み物だけでも失礼には当たりません。
一皿の量は、日本の感覚よりも多めです。付け合わせにフリッツ(ポテト)がどっさり付いてきたりと重たいメニューも多いので、量を考えて注文しましょう。
オランダはレストランではゆっくり時間をかけて食事をする文化なので、提供のスピードはかなり遅いです。急いでいる時はその旨をしっかりと伝えましょう。
自転車先進国!オランダの交通ルールとマナー
自転車大国・オランダには、自転車レーンが整備されています。快適にサイクリングができるし、車道と分離されているので、車側も運転しやすく素晴らしいです。
ただし不慣れな観光客は、歩道と間違えて自転車レーンを歩いてしまいがちなので、注意が必要です。
自転車はかなりのスピードで走行しています。事故に遭わないように注意して歩きましょう。
また大きい街には、トラムの線路やバスレーンもあります。色分けされていたり、道路標示があるはずなので、しっかりと歩道がどこなのか見極めて歩きましょう!
また、オランダは右側通行です。日本とは逆なので、横断時の確認は「左・右・左!」と唱えましょう。
独自の文化と慣習!オランダの楽しい年間行事
オランダには日本人には耳慣れない独自の行事や慣習がたくさんあります。
訪れた季節によって、スーパーや雑貨屋さんで行事関連のグッズが売っていることもあるので、是非チェックしてみてください!
- 新年(12月31日〜1月1日)
個人で花火をあげてお祝いする。
派手な花火で毎年負傷者が出ているため、屋内から見学するのが無難。
- カーニバル(2月23日〜25日)@マーストリヒトなど
カトリック教徒の多い、オランダ南部で行われるお祭り。
パレードが行われ、仮装した人々が歌ったり踊ったりしながら街を練り歩く。
- キューケンホフ公園開園(3月下旬〜5月上旬)
世界最大級のチューリップ公園。様々な種類が咲き誇る景色は圧巻。
- Kings Day(4月27日)
オランダ中が王家の色・オレンジに染まる1日。
パレードが行われ、飲んで食べて歌って騒ぐ。
- 風車の日(5月の第2土曜日)
オランダにある風車が一斉に回る日。風車関連の施設では無料イベントが行われる。
- チーズ市(4月〜8月)
エダム・ゴーダ・アルクマールなど、チーズの名産地で行われる。(場所によって期間が違うので要チェック)
ずらりと大きなチーズが並び、昔ながらのチーズ取引の様子やダンスなどが見れる。
- プライド・アムステルダム(7月下旬〜8月上旬)
LGBTの祭典。世界中から人々が集まり、運河でパレードを行う。
- シンタクラース(11月中旬〜12月5日)
サンタクローズの元祖・シンタクラース(聖ニコラス)がスペインから蒸気船に乗ってやってくる。子供達にお菓子を配りながらオランダ中をパレードする。木靴を用意しておくと、12月5日にプレゼントをくれるという言い伝えがある。
- クリスマスマーケット(12月)
アムステルダム・ハーレム・ライデン・マーストリヒトなどの都市で行われる。
クリスマスグッズのお店だに加え、屋台グルメや移動遊園地、スケートも楽しめる。
場所によって開催期間が異なるので要チェック。
オランダ旅で文化・習慣・マナーを実感しよう!
以上、オランダの文化・習慣・マナーについてお届けしました!
オランダのイメージに親しみを感じて頂けたでしょうか?少しでも旅のヒントになれば幸いです!
猫子のブログはこちら!
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