オランダのチーズ8選を在住者が徹底解説！お土産にぴったりのチーズを見つけよう♪

こんにちは、オランダ在住イラストレーター猫子です！７歳と４歳の子育て中です。

オランダに来て圧倒されたのは、チーズの種類がとっても多いこと！

マーケットやチーズ専門店はもちろん、普通のスーパーにもずらりとたくさん売られています。

日本ではお目にかかれない、カタマリのチーズがゴロゴロと並ぶ姿は圧巻です。

味もとっても美味しいので、是非是非トライして頂きたいのですが、いかんせん種類が多く、しかもオランダ語で書かれているので選ぶのが難しいですよね。

更に、日本でおなじみの形状とも少し違うので、どうやって食べるのか戸惑う方も多いのではないでしょうか？

今回は、そんなオランダのチーズの種類や選び方について、解説します！

オランダ語でチーズは「Kaas」（カース）と言います。

オランダのチーズは脂肪分たっぷり、滑らかでクリーミーなナチュラルチーズです。

また、保存性の高いセミハードタイプのチーズが主流で、クセがなく食べやすいことからお土産にも適しています！

オランダ人は、チーズをサイコロ状に切ったものをそのままパクパク食べます。

素材の味をそのまま楽しむと言われているオランダ人は、チーズも真っ向勝負でそのまま味わうのですね。

角切りチーズのピンチョスはホームパーティーでも定番の一品です。

クリーミーで濃厚なチーズは、ワインとの相性抜群です。

もちろん、大人だけでなく子供達もこのブロックチーズが大好きです！

レストランで注文する際は、「Kaas Plank（カース・プランク）」がおつまみチーズの盛り合わせになります。

また、チーズ専門店やマーケットの屋台では、ブロックチーズの試食がたくさんありますよ！

オランダ人のランチの王道・サンドイッチにもチーズは欠かせません。

チーズのコクが、素材の味を美味しく引き出してくれます。

オランダでは、昼食をサンドイッチで軽く済ませる人が多いです。

さらに、学校に持っていくサンドイッチは、子供達が自分で作るという習慣もあるそうです！

息子の幼稚園のランチでも、用意された具材から、自分でマイサンドイッチを作るシステムでした。肉食の息子はもちろんハムとチーズばっかり食べていたそうな…。え、栄養バランスとは…。笑

自分の好きな具だけを挟んで、ガブりと丸かじりするダッチスタイル。

日本のキャラ弁文化とは真反対で面白いですね。

オランダ人男性の家事能力が高いのは、子供の頃からの習慣の違いもあるのでしょう。

塊のチーズをスライスするためには、チーズスライサーという器具を使います。

猫子は最初これ、ケーキをすくうための道具かと思っていました(//∀//)

もちろん、既にスライスされたチーズもお店で手に入りますよ！

こちらはオランダ流ホットサンドのTosti（トスティ）です。

カフェや売店の定番メニューです。

ハムとチーズの挟まった、カリカリのトーストで、ケチャップをつけて食べます。

素朴で懐かしい味わいです。

観光で歩き疲れたら、コーヒーとトスティで一服してみてはいかがでしょう。

日本でパンケーキというと、ふわふわで厚みのあるものを思い浮かべますが、オランダのパンケーキ・Pannenkoek(パネクック)はもちもちの薄い生地。

オランダにはパネクック専門店がたくさんあります。

フルーツやクリームを乗せて、スイーツとしても楽しまれますが、ハムやチーズと共に焼いて、ランチとして食べられることも多いです！

シロップをかけて、ナイフとフォークでくるくる巻いて食べるのがオランダ流。

甘さと塩気のハーモニーがお好きな方は、是非チーズ入りのパネクックにチャレンジしてみてください！

オランダではサラダやパスタなどに、削りたてのチーズを載せて食べます。

チーズの塩気が味のアクセントになって、とても美味しいです。

削るのに適しているのは固めのものなので、水分少なめのオールドチーズや、乳脂肪分少なめのエダムチーズなどがよく使われます。

上の写真は、猫子の夫の大好物・牛肉のカルパッチョです。

オランダにも生の牛肉を食べる文化があるのです！

生肉とチーズのハーモニーが美味しいです。

【→オランダにある食材でユッケを作った話はこちら】

チーズを削るのにはチーズ・グレーターという器具を使います。

日本の大根おろし器に似ていますが、面によって粉状や、リボン状など、いろんな形状に削ることができます。

さて、それではチーズの選び方についてご説明します。

オランダのチーズには、何やら数字と単語が書いてあります。

猫子は最初見たとき、「JONG48？アイドルグループ？？？」と連想してしまったのですが（笑）これらはチーズの種類を表す指標です。

チーズを選ぶ際は、この２つの指標に注目しましょう！

一つ目の指標は、熟成度。

チーズの製造直後はまだ風味がほとんどありませんが、熟成させることにより、風味が強くなり、美味しくなります。

熟成期間によって下記のようにクラス分けされます。

• Jong （ヨング / 若い）… 4週間
• Jong belegen（ヨング・ベレーヘン / 若い熟成）… 8〜10週間
• Belegen（ベレーヘン / 熟成）… 16〜18週間
• Extra belegen（エクストラ・ベレーヘン / 特別な熟成）… 7〜8ヶ月
• Oud（オウド / 古いチーズ）… 10〜12ヶ月
• Overjarig（オーヴァーヤーリフ / １歳以上）… 12ヶ月以上

【Jong】はYoung, 【Oud】はOldを表すオランダ語です。

熟成期間が長ければ長いほど、香りとコクが増しますが、クセも強くなり、食感も硬くなります。

チーズ初心者はクセの少ない 【Jong】、チーズの旨味をたっぷり味わいたい方は【Oud】タイプのチーズがお勧めです。

２つ目の指標は乳脂肪分を表します。

乳脂肪分は下記のように数字で表記されます。

• 60+ クリームチーズ
• 48+ 全乳
• 40+ 乳脂肪少なめ
• 35+ 低脂肪
• 20+ 乳脂肪ほとんどなし

こちらはチーズの固形分中の脂肪分を表します。

数字が大きいほど、濃厚なチーズです。

一番メジャーなのは全乳タイプの【48+】です。

あっさりが好きな方や脂質が気になる方は、数値の低いものを選びましょう。

さて、チーズのクラス分けがわかったところで、チーズの種類をご紹介します。

まずはオランダのチーズと言ったらこれ！ゴーダチーズです。

（オランダ語の発音ではハウダ・カース : Gouda Kaas。Gは喉から発音します。）

言わずとしれた世界的に有名なチーズで、13世紀頃から作られていたという伝統の味です。クセがなく皆から愛される味です。

オランダに来たらまずはゴーダチーズを食べてみてください！

ゴーダの次に生産量の多いのが、オランダ北部のエダムチーズ。

球状の可愛いフォルムが特徴です。

写真では果物のオレンジの様に見えますが、ボウリングの玉くらいの大きさがあり、ずっしり重いです！もちろんカット売りもあるのでご安心を。

脂肪分が少なくさっぱりとしていて、爽やかな風味です。固めなので粉チーズ用にも適しています。

戦後日本に輸入されたチーズの第一号とも言われ、日本人にとって親しみのある味です。

国内用は黄色、輸出用は赤いワックスでコーティングされるため、日本では「赤玉」の愛称で呼ばれています。

（このワックス部分は食べられません。）

味にクセがなく万人受けするため、お土産に最適なチーズの一つです。

オランダの干拓地「ポルダー」について、学校で習った記憶がある方も多いのではないでしょうか？

オランダ最古のポルダー・ベームスター干拓地で作られているチーズがベームスターチーズです。

ベームスターで育った牛の生乳は、海のミネラルをたっぷり含んでいるため、美味しさも栄養も満点のチーズになっているのです。

更に、ベームスターチーズは、オランダ王室御用達！品質にはお墨付きのチーズなのです。

オランダ王室といえば、マキシマ王妃は現皇后・雅子さまの大親友。

訪蘭の際はこのベームスターチーズをお召し上がりになったのかしら…と、ロイヤルファミリーに想いを馳せながら、味わってみてはいかがでしょう。

こちらは猫子の大好きな燻製チーズ！

Rook（ローク = Smoke）またはGerookte（ヘロークト = Smoked）と表示されています。

スモーキーな香りと、チーズのコクのハーモニーがたまりません！

ワインやビールがとにかく進む、最高のおつまみです。

ぜひぜひお土産に買って帰って欲しい一品です！

スーパーではスライスタイプが売られていて、このチーズを使うとサンドイッチやハンバーガーがワンランク上の味になります。

オランダではクミンシード入りのチーズも人気です。

このスパイスは、カレーの主要原料なので日本人には馴染んだ香り。でも辛くはありません。

チーズの濃厚な後味を、クミンが爽やかに口直ししてくれる、とてもナイスなコンビなのです！

スパイシーでエスニックな香りは、子供達にも人気です。

ホテルの朝食ビュッフェでも、ノーマルのチーズと共にクミン入りがよく並べられているほど、定番の一品です。

日本ではなかなか手に入らないので、ぜひオランダで試してみてください！

こちらも猫子の大好きな、トリュフチーズ！

チーズ専門店やマーケットで手に入ります。

黒いダイヤと呼ばれる高級食材・トリュフ。広がる香りはチーズとの相性も抜群です！

オランダでは、トリュフ味が人気で、マヨネーズや塩もトリュフ入りのものが売っています。こちらも美味しくてお土産におすすめです♡

長期熟成ゴーダチーズのブランドの一つが、「Old Amsterdam」（オールド・アムステルダム）。

黒いワックスを塗った荘厳な見た目が特徴です。

オランダの首都「アムステルダム」の名を冠しているだけに、輸出やお土産用として、世界に知られています。

長期熟成によって生まれるアミノ酸は、日本人が愛する「だし」の主成分。

旨味たっぷりのオールド・アムステルダムは、私たちにとっても馴染み深い味のする、不思議なチーズなのです。

ミルキーな白色が特徴的なこちらは、ヤギのチーズ・Geiten Kaas（ヒェイテン・カース）。

匂いが独特なので、好き嫌いが別れる味ですが、オランダではとても人気があります。

とても珍しいので、変わり種がお好きな方は、ぜひトライしてみてください！

先ほどご紹介したベームスターやオールド・アムステルダムにもヤギ乳タイプがあります！

以上、オランダのチーズについてお届けしました！

お気に入りのチーズは見つかったでしょうか？

この記事をヒントに、ぜひぜひいろんなチーズにトライしてみてくださいね〜！

猫子のブログでは、オランダでの日常や、育児のことを絵日記で綴っています。

【→オランダの雑貨屋さんHEMAの話】や【オランダのスーパーの話】など。

ぜひぜひ覗きに来てくださいね〜！

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最後までお読みいただき、ありがとうございました！