フランダースの犬の舞台アントワープの女子旅観光！観光モデルコースをご紹介！

オランダからこんにちは。トラベルライターのあゆみんです！

アントワープといえば、日本人にはお馴染みのアニメ『フランダースの犬』の舞台ですよね。でもこの街の押しポイントはそれだけではないんです！

街を歩けば、美しくカットされたダイヤモンドの煌めきが眩しいジュエリー専門店や、一流ブランドショップが軒を連ねるハイセンス・ショッピングストリート、まるで宝石箱をひっくり返したような艶やかで麗しい見た目のチョコレートが並ぶ華やかなショーケースたち・・・

実はこの街には、女の子がときめくものがたくさん！！

今回はそんな女子旅オススメ度200％のアントワープをたっぷりご紹介したいと思います！

アントワープには、アントワープ国際空港（Luchthaven Antwerpen）がありますが、残念ながら日本からの直通便はありません。日本からアクセスする場合は、一旦、ブリュッセル国際空港に降り立ち、鉄道でアントワープ中央駅（Antwerpen-Centraal）へアクセスする方法が一般的です。

ブリュッセル国際空港駅（Brussels Airport-Zaventem）からは、アントワープ中央駅行きの直通電車（IC：インターシティ＝特急電車のようなもの）が出ているのでご安心を。約40分の電車の旅です。

ところで、ベルギーで話されている言葉はベルギー語・・・？　答えはNo。ベルギーでは、オランダ語、フランス語、ドイツ語の３種類の公用語が使われています。北はオランダ（フラマン）語、南はフランス語、東の一部がドイツ語と、地域によって話される言語が違う複雑な国なのです。

でもご安心ください。ベルギー人は英語が上手と言われており、アントワープは一大観光地ですので、レストランでの注文時やホテルのフロントでの会話は英語で問題ありません。ちなみにアントワープはオランダ語圏に当たります。

女子旅をするにあたっては気になる治安ですが、昼間であれば女の子だけで歩いていても身の危険を感じるようなことは全くありませんでした。パリやロンドンなどの大都市と比べると、かなり平和な印象です。ただ、駅周辺はスリが多く、筆者の友人は後ろに背負っていたリュックの中の財布を盗まれたことがありますので、チケットを買う際などはくれぐれもお気をつけくださいね。

リュックを背負うときは、背中とリュックの生地が触れる部分にチャック付きのポケットがついていればそこにしまうか、ズボンの前ポケットにしまいましょう。女性ならポケットのない服も多いので、たすき掛けのできる斜め掛けカバンを選択して内ポケットに財布を入れるのが最前の予防策です。

ゴディバやレオニダス、ピエールマルコリーニなど、日本人もよく知っているショコラブランドの多くがベルギー生まれであり、その中にはここ、アントワープに店を構えているものも多く、本場本物のチョコレートが楽しめる場所として有名です。ここでは、チョコレートの甘い誘惑に誘われつつ、主要な観光スポットも抑えれるモデルコースをお伝えします！

アントワープには多くの歴史的建造物が残されていますが、駅舎自体も必見の観光スポットなんです。なんせ世界で最も美しい駅に数えられるほどですから！

大理石がふんだんに使われたネオバロック様式の内装はさることながら、鉄のアーチが弧を描くガラス張りの天井部も実に美しく、全体として非常に完成度の高い設計になっていることがわかります。

アントワープは最新モードの発信地。パリコレクションで数々の作品を発表してきた世界的ファッションデザイナーを輩出する王立芸術アカデミーがあるのもここ、アントワープなのです。ハイセンスブランドが軒を連ねるSchuttershof（スクッタースホフ）通りを歩けばパッと目を引くような美しく斬新なデザインのトルソーがショーウインドウ越しに見えてきます。

※大抵のお店は10時開店です

2019年９月現在はリニューアル工事のため閉館していますが、2020年秋リニューアルオープン予定のモード博物館（Mode Museum）。以前は、デザインアカデミー卒業生による作品の展示などがありました。次回はどのような展示内容になるのか気になるところです。

せっかくアンチワープに来たのだから、ここにしかないものを買って帰りたい！わかりますよその気持ち！でしたら、Chocolatier & Confiserie Burieはいかがですか？世界でもアントワープにここ一店舗のみです。

木の温もりが伝わってくるナチュラルテイストな店内には、何十種類ものチョコレートがディスプレイされています。お好きなチョコレートを一粒から選べるチョコレートの計り売りや、アントワープに伝わる巨人伝説のモチーフである手の形のチョコレートやクッキーなんかも人気です。

営業時間 月〜土：10：00〜18：00　※日曜定休

美味しいベルギー料理が食べたいなら郷土料理が味わえるElfde Gebodへ。下の写真の通り、元は宗教施設だったのを改装して現在はレストランになっています。アントワープ大聖堂の裏手にあり、大聖堂の観光がてら腹ごしらえをするのにぴったりです。

上の写真の手前にある料理は鶏肉ではありません、うさぎのお肉なんです！臭みは全くなく、淡白でそれこそ鶏肉に似ており、たっぷりかけられたプラムソースとの相性抜群。奥はコクのあるベルギービールで煮込んだビーフシチュー。寒い冬の観光時には冷え切った体を温めくれます。

営業時間 日〜木：12:00〜23:00

金・土：12:00〜00:00

予算 ランチで一人2,000円程度

アントワープ大聖堂と言えば、『フランダースの犬』のラスト、吹雪が吹き荒れる中、飢えと寒さに凍える主人公ネロがこの大聖堂にたどり着いたシーンを覚えている人もいると思います。

ここでは、ネロが死ぬ間際に感動の眼差しで見つめた17世紀の宗教画の巨匠・ルーベンスの作品の数々が展示されています。写真の多翼祭壇画は『キリストの昇架』で、絵に描かれた人物たちの表情やしぐさを見ていると、臨場感や躍動感がひしひしと伝わってきます。

営業時間 日：13：00〜16：00

月〜金：10：00〜17：00

土：10：00〜15：00

入場料 大人：€６　※12歳以下は無料

大聖堂の目の前にはネロとパトラッシュが幸せな笑みを浮かべながら安らかに眠るモニュメントがあります。実は『フランダースの犬』は現地ではあまり馴染みがない作品のため、この周りで記念撮影をしていたらその人は間違いなく日本人です笑。

ベルギーといえば、伝統工芸であるレース編みが有名です。Antwerps Kantwinkeltjeは、ネロとパトラッシュの像の広場に面した場所に建つレース専門店で、店内には、レースで作られたアントワープ大聖堂を形どったしおりやポストカードをはじめ、可愛いレース作品のお土産がたくさん！

営業時間 10：00〜18：00

ベルギー国内で最大のルネサンス建築であるアントワープ市庁舎（Stadhuis van Antwerpen）。実はこれ、「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部として世界遺産に登録されている歴史的価値の高い建造物なんです。大聖堂のある広場のすぐ隣の広場に位置ありますので、こちらにもぜひ足をお運びください。

※2019年９月現在は工事中

市庁舎の前にある巨大な噴水にもご注目ください。てっぺんにいるのは街を救った英雄ブラボーで、巨人アント（ant）を倒してその手をもぎ取って投げた（werpen）この地に伝わる巨人伝説の一場面です。アントワープはオランダ語でアントウェルペンといいますので、この伝説からアントワープの名前がつけられたと言われています。

住所　Grote Markt 1, 2000 Antwerpen, ベルギー

ヨーロッパ第２の港をもつアントワープは、世界最大のダイヤモンドの取引量を誇り、昔からダイヤモンドの研磨技術において世界をリードしてきました。ダイヤモンド博物館（DIVA）では、ダイヤモンドの街としてのアントワープの歴史や世にも美しい作品の数々が展示されています。

住所 Suikerrui 17/19, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 10：00〜18：00　※水曜定休

入場料 大人：€10

13歳〜26歳：€7　※12歳までは無料

スヘルデ川の岸辺に建つステーン城（Het Steen）。９世紀に建てられ、13世紀に現在のような石造りの城になったと言われています。残念ながら2020年まで絶賛リノベーション中ということで、現在、古城周りは工事の幕で覆われてお城の全景を見ることは叶いませんが、今後、どのように生まれ変わるのかが楽しみなスポットでもあります。

住所　Steenplein 1, 2000 Antwerpen, ベルギー

ステーン城を後にし、再び大聖堂付近を通過してアントワープ駅の方面へ。その際、ぜひ歩いて欲しいのがこの街で一番賑やかなマイル（Meir）通り。この道の両側には魅力的なチョコレートショップがたくさんあるんです！

シャンデリアが煌めく豪華な内装が乙女心をくすぐるThe Chocolate Line。それもそのはず、元はなんとナポレオンの宮殿として使われていたそうです。チョコレートはパッケージも可愛いので時間を忘れてどれを買おうか迷ってしまいます。

ベルギーにある有名店の商品を一挙に集めたセレクトショップ的なお店、The Belgian Chocolate House。日本ならチョコ一粒で200円以上するものが多いが、本場となると150円前後で買えてしまうのでお得ですね。

バラマキ用お土産の購入場所として優秀なのが地元のスーパー、Delhaize Hopland。スーパーで手軽に買えるベルギー産チョコとして人気のガレー（Galler）をはじめ、各種メーカーのチョコレートが棚にぎっしり。

■The Chocolate Line

住所 Meir 50, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 月〜木：10：00〜18：00

金・土：10：00〜19：00　※日曜定休

■The Belgian Chocolate House

住所 Leysstraat 7, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 月〜木：10：00〜18：00

金・土：10：00〜19：00

毎月第一日曜：12：00〜18：00

■Delhaize Hopland

住所 Meir 78, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 月〜木：8：00〜20：00

金：8：00〜21：00　※日曜定休

アントワープで美味しいチョコレートドリンクが飲みたいならぜひDelrey The Chocolate Loungeへ。Delreyといえば日本でもおなじみ、アントワープらしいダイヤモンドの宝石がモチーフのチョコレートで有名なお店です。ここのホットチョコレート（約€10）は、ヨーロッパでありがちな甘すぎるチョコレート風味の砂糖ドリンクとは違って、コクのある深い味わいと程よい甘さでバランスの取れた逸品。口に含めば香り豊かなカカオの風味がいっぱいに広がります。

住所 ベルギー 〒2018 アントウェルペン

営業時間 月〜土：9：00〜18：30　※日・祝日は定休

予算 カフェ利用で1000円〜2000円程度

アントワープ中央駅の北に位置する最近できた体験型のチョコレート博物館、Chocolate Nation。ここでは、一人ひとりがオーディオガイド（日本語なし）を片手に、部屋ごとに面白い仕掛けがしてある建物内を進んでいくようになっています。まるでディズニーランドのようなアトラクション空間は、大人から子供まで楽しめること間違いなし！所要時間は約１時間です。

テーブルに着席すると、プロジェクションマッピングが映しだされ、かわいい小人さんがあっという間にチョコレートのかかったデザートの盛り合わせを作ってくれます。

こちらは好きなだけいただける試食コーナー。側面のレバーを手前に引けばとろーり甘いチョコレートがスプーンの上に流れ落ちます。ミルクチョコ、ビターチョコ、ホワイトチョコ、ルビーチョコなどがあり、それぞれ、酸味・甘み・コクがチョコレートの種類だけでなく、カカオの産地によっても微妙に異なってくる奥深いチョコレートの世界を、ぜひご自身の舌で確かめてみてください。

住所 Koningin Astridplein 7, 2018 Antwerpen, ベルギー

営業時間 10：30〜21：00　※最終入館は19：30と少し早めですのでご注意ください

入場料 大人：€16.5

18〜25歳の学生：€15

12〜17歳：€15

4〜11歳：€11.5　※3歳以下は無料

楽しい観光時間もあっという間。再び美しい中央駅へと戻りましょう。駅構内には、前述の写真の場所とは異なる「ホール」と呼ばれる空間もあり、そこも大変美しいのでぜひ足を運んでみてください。

今ご紹介したモデルコースは全てを網羅できているわけではありません。他にもアントワープ市内には観光スポットがいくつかあるので、有名なものをご紹介しておきます。

プランタン＝モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体（Museum Plantin-Moretus）は、現存する最古の産業印刷工房で、所有する印刷物のコレクション数は世界最大。16世紀のヨーロッパにおいて、アントワープは印刷業界においても世界をリードしていたのですね。蔦に覆われたレトロな建築と、中庭に佇む美しい庭園も見どころです。

住所 Vrijdagmarkt 22-23, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 火〜日：10：00〜17：00　※月曜定休、その他の定休については公式HPを参照

入場料 26〜65歳：€8

66歳以上：€6

12〜25歳：€6　※11歳以下は無料

バロックの巨匠・ルーベンスとその家族が暮らした邸宅およびアトリエ（Rubenshuis）が、アントワープの中心街の中に残されています。亡くなってからその価値を認められる芸術家が多い中、ルーベンスは史上最も成功した画家のうちの一人ではないでしょうか。残された数々の調度品や豪華な内装からは、当時のルーベンスの偉大な功績が見て取れます。

住所 Wapper 9-11, 2000 Antwerpen, ベルギー

営業時間 火〜日：10：00〜17：00　※月曜定休、その他の定休については公式HPを参照

入場料 26〜65歳：€8

66歳以上：€6

12〜25歳：€6　※11歳以下は無料

ファッションにダイヤモンドにチョコレート。この街には、女の子のときめくものが全てある。この街には、女の子の欲しい！が全てある。まさに「女子旅」の名にふさわしいアントワープをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？ぜひ、気の合うお友達と訪れてみてくださいね。

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