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ドイツのケーキは甘くてデカい!在住者イチオシのXmas限定のシュトレンとは⁉
ドイツといえばビールとソーセージがあまりにも有名ですが、実はドイツ人はコーヒーが大好きです。そして、コーヒーのおともと言えばケーキ!ドイツ人はケーキが大好きで、実に様々な種類のケーキがあります。ここではドイツが誇る美味しくて素朴なケーキを紹介します。
この記事に登場する専門家
ドイツ在住ライター
たむらしろうさぎ
ドイツのケーキは大きいのです!
グーテンターク!こんにちは。ケーキをケーキ屋さんで食べるのも、自分で焼くのも大好きなしろうさぎです。
ドイツ人は甘い物が大好きです。チョコレートの消費量は世界でも1、2位を争うほどなんです。そして、チョコレートだけではなくて、ケーキが大好きな人が多いのがドイツです。
ケーキ屋さん以外にもパン屋さんにも美味しそうな多くの種類のケーキが並んでいます。
また、家庭の主婦も料理は嫌いでもケーキは焼く、という人も多いのです。キッチンに大きなオーブンは欠かせません。
大好きなケーキです。大きさも日本のケーキとは比べ物にならないくらい大きいですよ。
丸いトルテだと直径26cmが標準です。家庭でもこの大きさのケーキを焼きます。
また、オーブンの天板いっぱいに作って切り分けるケーキも一切れが大きいのがドイツ。
ケーキ屋さんだけではなく、パン屋さんでも沢山の美味しいケーキが手に入ります。
ここではそんなドイツで是非食べてほしい、そんなおすすめのケーキを紹介します。
ドイツ語でケーキはクーヘン
ドイツ語で「ケーキ」は一般には「Kuchen」(クーヘン)です。 そう、あの「バウムクーヘン」の名前でもおなじみの言葉ですね。
特に丸いケーキは「Torte」(トルテ)とも呼ばれます。また、天板に生地を流して焼いて、切り分けたケーキは「Schnitte」(シュニッテ)とも呼ばれます。
例えばKäsekuchen(ケーゼクーヘン)とKäsetorte(ケーゼトルテ)は、中身は同じなんです。
焼く時には大きな丸い型に入れて焼くのがトルテ(Torte)です。
こちらはパン屋さんのカフェコーナーで。シュニッテ(一切れという意味)とも呼ばれる、四角に切り分けたケーキです。
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ケーキをコンディトライやカフェで注文するには
ドイツでケーキを売っているのは、コンディトライ(ケーキ屋さん)、カフェ、そしてパン屋さんです。
特にコンディトライやカフェでは色々なケーキを落ち着いてゆっくり味わう事ができます。
コンディトライなどでケーキを注文する場合は、特にメニュー表には何のケーキがあるか書いてありません。
店先のケーキ売り場で実物のケーキをみて、食べたいケーキが決まったら、そのケーキの名前を覚えて、テーブルで注文を取りに来てもらった時にケーキの名前を告げます。
または、ケーキのカウンターで「ここで食べたい」と告げ、紙に数字を書いた紙をもらって、テーブルでその紙を見せて注文する、というお店もあります。
いずれにしてもケーキを見ながら、「ここでこれを食べたい」と店員に話せば、大丈夫ですよ。
ケーキにはホイップクリームを沢山のせて食べるのもおすすめ
特にチョコレートケーキのように、とても甘いけれどちょっと苦味のあるケーキやフルーツの酸味のあるケーキ、また、パサパサ感のあるケーキなどにはたっぷりのホイップクリーム(Sahne)を付けて食べるのがおすすめです。
ザッハートルテ(チョコレートケーキ)にホイップクリーム! Mit Sahne(ミットザーネ)です。
ザーネは追加料金になりますが、ケーキがいっそう美味しくなるのでオススメです!
ドイツでとても好まれているケーキの種類
では、ドイツで伝統的に伝わる有名で美味しいケーキを紹介します。
どれも素朴で大きくて甘いですよ!まずは、ドイツ人が大好きなケーキのタイプ・種類からです。
種類編①季節感のある【フルーツのケーキ】
ドイツは特にその気候からベリー類が多く収穫できます。
これらのベリー類を使ったケーキはその時期でないと食べれないかもしれませんが、甘酸っぱくて、これまたドイツでは美味しい乳製品との組み合わせ、そう、クリームなどと組みあわせてあるケーキは最高です!
写真はラズベリークリームケーキ。ラズベリーの代わりにチェリーのケーキもあります。
こちら手前はイチゴのケーキ。5月から6月にかけてドイツで収穫できるイチゴはとても甘くて美味しいのです!
こちらはミックスフルーツのケーキ。生地の上にクリームを塗り、フルーツをのせ、ゼリー状のもので固めるのがドイツのフルーツケーキです。
秋から冬にかけては、りんごの入ったケーキも多く見られます。ケーキの中で焼かれたりんごは甘酸っぱくて、ケーキのフィリングとしてぴったりです。
種類編②さすがは酪農の国【チーズケーキ】
乳製品の種類の多さでは目を見張るもののあるドイツ。乳製品を使ったチーズケーキも多種多様です。
特にクリームチーズを使ったもの、そしてクヴァーク(Quark)を使ったベイクドタイプのチーズケーキはとても好まれています。
右側のケーキはクリームチーズとスグリのケーキ。(Stachelbeer-Käsetorte)
カフェでケーキを注文するとこのようにフォークがケーキに突き刺さった形で出てくることもあります。
運ばれる時にフォークが落ちるのを防ぐため、とも言われますが、ドイツに住んでいると指摘されて初めて「え?フォークが突き刺さっている?」と思うくらい、誰もあまり意識していません。
クヴァークのケーキです。みかんが入っています。
クヴァークを使ったもの、クリームチーズを使ったもの、どちらも「ケーゼクーヘン」(Käsekuchen)と呼ばれます。
サワークリームを使ったケーキも人気です。
種類編③こってりと甘くて美味しい【シュトロイゼルクーヘン】
ケーキの上にバター、砂糖、小麦粉というクッキー生地で作るシュトロイゼルをのせたケーキもドイツのケーキの定番です。
こちらはシュトロイゼルののったチーズケーキ
フルーツのフィリングにシュトロイゼル。甘酸っぱいケーキです。
ドイツ各地に伝わる有名な名物ケーキ
では、ここで、ドイツの各地に伝わる伝統的な名物のケーキをいくつか紹介します。
有名なケーキ編①パリパリとフワフワのコンビネーションが最高【ビーネンシュティヒ】
ビーネンシュティヒ(Bienenstich)「蜂の一刺し」という名前のついたケーキです。名前の由来は今ははっきりしないそうですが、ある町でパン屋の見習いが城壁を歩いていて、蜂の巣を見つけ、喜んでその中の蜂蜜を食べていたところ、敵が来たので、その蜂の巣を敵に投げつけ、敵を追い返した。という伝説があるそうです。
敵を追いだした!とこのケーキを焼いて祝ったとか?
パン生地にホイップクリーム、バタークリーム、カスタードクリームが挟んであり、その上にキャラメリゼしたアーモンドがのっています。
フワフワのパン生地とパリパリのアーモンドの組み合わせ、そして滑らかなクリームの3つの組み合わせが楽しいケーキです。
有名なケーキ編②大人の味もするお洒落な【シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ】
シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)「黒い森のケーキ」、ドイツ南西部、黒い森をイメージしたケーキです。
黒い森(Schwarzwald)はさくらんぼの産地。また、そのさくらんぼから「キルシュヴァッサー」というお酒も作られています。
ココア味の黒い生地に生クリームとさくらんぼ、そして、キルシュヴァッサーでつくられたケーキは少し大人の味のケーキです。アルコールが苦手な人は注意したほうが良いかもしれません。
有名なケーキ編③日本でも有名なこれ!【フランクフルタークランツ】
フランクフルタークランツ(Frankfurter Kranz)、「フランクフルトの冠」という名前のケーキです。
バタークリームたっぷりのケーキでリングの形、上にまぶしてあるナッツが金色でしかも赤いさくらんぼが、まさしく「王冠」のようだから、とこの名前がつきました。
筆者はかの日本のドイツケーキのお店でこの「フランクフルタークランツ」を食べるのが大好きでした。本場ドイツに来て、フランクフルトに到着して、すぐに食べたのがこのケーキだったのは言うまでもありません。
有名なケーキ編④甘酸っぱさとチョコレートがよくあう【ドナウヴェレ】
ドナウヴェレ(Donauwelle)、「ドナウ(川)の波」という意味のケーキです。
明るい色のスポンジの上にさくらんぼ、そのさくらんぼの上にカカオ味のスポンジ(黒っぽい色ですね)それからバタークリーム、またはカスタードクリーム、マジパンなどのクリーム、そしてチョコレートか カカオ味のアイシングがかかっています。
名前の由来ははっきりしないようですが、スポンジの間に入ったさくらんぼが波をうつような形になるからだとか。
有名なケーキ編⑤ドイツのクリスマスケーキ【シュトレン】
クリスマス期間限定になりますが、今や日本でも有名になりつつありますね。ドイツのクリスマスケーキといえばこれ、シュトレン(Stollen)です。
写真はマジパン入りのシュトレンです。
他にもレーズンやアーモンドなどのナッツ類、ドライフルーツがたっぷりはいったシュトレンもあります。
ドイツに来たら一度は試してみたいケーキ
食事にはあまり煩くないドイツ人ですが、ケーキやお菓子作りには伝統があります。
ドイツならではの材料を使ったケーキ、著者がドイツに来たら試して欲しい、と思っているケーキを紹介します。
一度は試したいケーキ編①お酒好きには是非!【ヘレントルテ】
ヘレントルテというのはHerren(男性)Torte(ケーキ)というわけで「男性のケーキ」という意味です。
ヘレントルテは バームクーヘンのように薄く焼いた生地が何層も重なっていて、その生地の間にワインクリーム(アーモンド入り)が塗ってあります。そして、ケーキの周りはチョコでコーティングされています。
クリームにアルコールが入っているので、甘みが抑えられ、チョコレートコーティングしてあるのにもかかわらず、少しお酒のほろ苦さが味わえます。
甘すぎないから男性のケーキ、という訳ですね。
もちろん、女性が注文しても良いのです。筆者もカフェで良くこのケーキをいただきます!
一度は試したいケーキ編②マジパンって上品なんです【マジパントルテ】
実は筆者が甘い物が好きな人に一度はすすめるのが「マジパン」です。
ドイツのコンディトライでケーキを注文するのなら、是非試して欲しいのがマジパンを使ったケーキ、Marzipantorteです。
昔からドイツのカフェやコンディトライのショーウインドーにマジパンで作られてたフィギュアが沢山飾られているのを見かける事があります。
マジパンで色々なデコレーションがされているケーキも多くあります。
一度は試したいケーキ③大量のケシの実が入ってます【モーンクーヘン】
モーン(Mohn)とはケシの実の事です。このケシの実がたくさん入ったケーキがあります。
プツプツした食感がなかなか良いケーキです。
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ドイツのケーキは素朴で飽きないケーキです
週末ともなると香り豊かなコーヒーと共にケーキを食べるのが欠かせない、というドイツ人、誕生日には祝ってもらう人がケーキを焼いて職場に持参するドイツ人、
とにかくドイツ人はケーキが大好きです。
ここで紹介したケーキ以外にも、ドイツには実に様々なケーキがあります。
新しいケーキも種類豊富にありますが、伝統的な素朴なケーキも捨てがたいものです。
ドイツに来たら、旅の休憩がてら、是非ケーキの食べ巡りもしてくださいね!
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長年ドイツに住んでケーキを食べまくっている筆者のブログです。
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