Category香港
香港国際空港トランジットでは何をする?空き時間別にリピーターが紹介!
タイやシンガポールに並ぶアジアのハブ空港と言われる香港国際空港。香港を経由してのトランジットも多いですよね。しかしその巨大さゆえに、どこでどう時間を潰せばいいのかがわからないのも当然です。ここではトランジット客向けに、香港国際空港での過ごし方をご紹介します!
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
アジアのハブ空港・香港国際空港
こんにちは!一度だけ行ったことがある啓徳空港の写真を見ながら懐かく思っている、香港好きライターのzuenmeiです。
その時はおりしも台風襲来で帰りの飛行機が飛ばず、啓徳空港に6時間缶詰状態でした。現在の空港のようにショッピングを楽しむということもなく、頭上から吹き出す強烈な冷房に耐えながら、まるで修行僧のようにひたすら搭乗を待っていた記憶があります。
それに比べて現在の香港国際空港はグルメあり、ショッピングありで1日いても飽きないくらい、まるで巨大なショッピングモールのような楽しさです。
ここではトランジットなどでも利用される、香港国際空港をまるっとご紹介します。
香港国際空港の歴史
1998年まで存在した啓徳空港時代、そして返還後にオープンしたチェップラックコック空港と香港の空港には歴史があります。その歴史をご紹介します。
①かつては世界一着陸が難しい空港で知られた【啓徳空港】
啓徳(カイタック)空港は1925年開業、正式な名称は香港国際空港でしたが、埋め立てを行った投資会社が啓徳営業有限公司であったため、通称として「啓徳空港」と呼ばれていました。
当初は民間とイギリス軍の軍用の共用空港だった啓徳空港ですが、滑走路が埋め立てで海に突き出ている上に、付近には高層アパートが多いため、極めて着陸が難しくパイロットは特殊な技術を要しました。
実際、着陸に失敗して海に突っ込んだり、オーバーランするなど、事故も数回起こっていたようです。そのため「世界で一番、着陸が難しい空港」と言われていました。
着陸のため大きく旋回する機内からは、付近の高層アパートのテレビ画面が見えていたと言われています。それだけ狭い空間を運行する必要があったのです。
②今やアジアのハブ空港【チェップラックコック空港】が1998年開港
正式名称は香港国際空港ですが、地元ではチェップラックコック空港(赤鱲角國際機場)と呼ばれています。
1980年代、すでにその処理能力の限界を超えて稼働していた啓徳空港ですが、イギリス統治下最後のパッテン香港総督は返還5年前の着任早々、1992年に新空港への移転を決定。
ランタオ島チェップラックコックの山を削って海を埋め立て、滑走路2本と空港ターミナルが建設され、当初は1997年7月の返還当日に開港する予定でしたが、1年遅れの1998年7月に開港しました。また、これによって啓徳空港も73年間の歴史に幕を閉じました。
開港早々はトラブル続きだった新空港ですが、次第に落ち着きを取り戻し、今ではタイのスワンナプーム空港やシンガポールのチャンギ空港と並んで「アジアのハブ空港」と言われています。
また2007年7月に開港した第2ターミナルは2019年11月で一時閉鎖し、拡張工事を行って到着設備や第3滑走路が建設中。2024年完成予定です。
香港国際空港でのトランジット。空き時間に何をする?
それでは香港国際空港でのトランジットの空き時間におすすめの過ごし方をご紹介致します!
おすすめ①空港内でショッピングや食事をして過ごす(空き時間3-5時間)
グルメあり、ショッピングありでまるで一大ショッピングモールのような面白さの香港国際空港ですが3-4時間などはすぐに経ってしまいます。
そんなときは無理して外出せず、空港内で過ごされるのがおすすめ。
香港国際空港内にはスーパーグルメからB級グルメまでたくさんのレストランがありますが、ここ!というものをピックアップしておきます。
空港内おすすめ1:ミシュラン1つ星・点心の名店【爹利會館(ダドルズ)】
レベル7出国審査完了後の出発エリアにあるフードコート内(Unit No. 7E161, Level 7, Departure East Hall, Terminal 1)にあるのが2019年9月オープンの爹利會館(ダドルズ)です。
本店は中環のレトロスタバの上階にあり、やはりレトロな雰囲気。ここ空港店では本店にはないブレックファーストなどのセットも食べることができます。24時間オープンなのも嬉しいです。
おすすめは、エビ、ホタテの貝柱の蒸し餃子「Pork and shrimp dumpling, conpoy 」(68HKドル・約950円)、チキン入りアワビパイ「Abalone puffs with diced chicken 」(2個入り108HKドル・約1520円)など。
写真の揚州炒飯 108HK$(約1,535円)も絶品です!メニューが71種類もあるので選ぶのに苦労します。
【爹利會館(ダドルズ)】の詳細情報
空港内おすすめ2:ミシュラン1つ星・海老ワンタン麺【何洪記粥麺専家(ホウハンキー) 】
香港国際空港内でも元祖ミシュラン1つ星と呼ばれるのが、【何洪記粥麺専家(ホウハンキー) 】です。
場所はレベル5出国審査前にありますので、出発フロアからは2階下に下がらなくてはいけません。
海老ワンタン麺(58HKドル・約810円)、エビ入り腸粉(66HKドル・約930円)などがおすすめ!
見るからにプリプリの海老ワンタンが入った麺は食欲をそそります!スープがまた美味しい!
【何洪記粥麺専家(ホウハンキー) 】の詳細情報
おすすめ②空港の近くのアジアワールドエキスポなどに行ってみる(空き時間5-7時間)
香港国際空港からエアポートエクスプレスで1駅、つまり九龍や香港の反対側に行くと、「アジアワールドエキスポ」という終点駅があります。
ここはよっぽど用事がない限り、行ったことがない人も多いハズ。
ここにはその名の通り、イベントホールがあって、国際的な展示場や海外アーチストのコンサートなども開かれるところです。
空港の喧騒を避けてゆっくりされるならアジアワールドエキスポがおすすめ!
アジアワールドエキスポ・おすすめ1:空港の喧騒とは大違い!【コンテンポラリーチャイニーズNUVA】
こちらの2階にあるのがコンテンポラリー・チャイニーズ料理のNUVA。日本語ではまったく情報がないですが、OpenRiceなどでは好感触!わりにリーズナブルで香港国際空港内の喧騒を避けてゆっくり中華料理を堪能されるのにはぴったり。
アートが置かれた一流レストランの雰囲気なのに、点心などは68HKドル(約950円)とそれほど高くもありません。ただ、海鮮などは250-380HKドル(約3500-5300円)と多少お値段は張ります。
【アジアワールドエキスポ・NUVA】の詳細情報
アジアワールドエキスポ・おすすめ2:【スカイシティー・マリオット】でまったりする
アジアワールドエキスポから車で3分ほど、空港から無料シャトルも出ている(5:00-0:00・空港到着口Bカウンターで申し込み・地下バスのりば29,30番)スカイシティー・マリオット。タクシーでも22HKドル(約300円)で行けます!
現在の香港なら、なんらかの不都合で市内のホテルに行けないときの押さえにも便利です。
スカイシティ・マリオットのThe Lounge(ザ・ラウンジ)では、アフタヌーンティー(ハイティー)・サービスも行っています。
通常、市内まで行かないと体験できないアフタヌーンティーなので、ここは貴重な存在と言えますね!
【スカイシティ・マリオット】の詳細情報
おすすめ③東涌アウトレットなどランタオ島観光(空き時間8時間以上)
8時間以上余裕があるなら、東湧のアウトレットまで行ってみましょう。
ランタオ島おすすめ1:フリーポート香港はブランド物が安い【東涌アウトレット】
香港国際空港からS1かS64のバスで10分、MTR東涌駅の近くに、シティーゲート・アウトレットがあります。
ここでは、アクアスキュータム、アルマーニなどの一流ブランドから、アディダス、アシックス、ナイキ、ニューバランス、アンダーアーマーなどのスポーツブランド、日本ブランドのアツロー・タヤマ、香港ブランドのジョルダーノ、G2000、マニングス、ササ、上海灘などが入っています。
またブランド物だけでなく、海老ワンタン麺の正斗やマクドナルド、パシフィックコーヒーをはじめ、タピオカドリンクで有名な春水堂も入っていますので、一息つくのにぴったり。がっつり食べたければ「聯邦皇宮(フェデラルパレス)」という本格飲茶も入ってますよ!
天仁名茶や奇華餅店も入っているのでお土産探しにもぴったりです!また時間があれば、ゴンピン360のケーブルカーに乗って行く、パワースポットの天壇大仏やハートスートラもおすすめです。
【東涌シティーゲート・アウトレット】の詳細情報
香港のアウトレット情報なら、こちらの記事もどうぞ!
関税ナシ!香港のアウトレットをご紹介!免税店よりも買うと安いブランドはこちら! | Trip-Partner[トリップパートナー]
香港でアウトレットに行くというと、ハイブランドの服やスニーカーなどを想像してしまいますが、もっと普通のアイテムもあります。普段使いのアイテムで変わったものが見つかったり、安く手に入ったりすると嬉しいですよね。ここでは香港のアウトレットについてご紹介します。
trip-partner.jp
香港トランジットのここがわからない!そんなギモンに答えます!
香港国際空港など巨大な空港でのトランジットは、初めてでなくても不安がつきまといます。トランジットの時によく聞かれるギモンを集めてみました。
ギモン①トランジットだが、空港の外に出る場合はどうするか?
香港国際空港でトランジット(乗り継ぎ)をする場合、時間があるから空港の外に出たい場合はどうしたらいいのでしょうか?
まず、飛行機はターミナル1のL5(5階)に到着します。しばらく歩くと「Transfer/轉機」の案内板がありますので、ここで乗継便情報を確認しましょう。
さらに進むと「Transfer/轉機」の看板があります。すぐに乗り継ぐ場合はここに入りますが、香港に一時入国する場合はさらに「Immigration/入境審査」まで進みましょう。
一時入国から帰ってきたら、一般客と同じように出発フロア(L6・6階)から搭乗します。いたるところにモニターがあるので、搭乗ゲートも確認しておきましょう。とにかく広い空港ですので、時間には余裕を持って!出発3時間前戻りがおすすめです。
ギモン②目的地までの搭乗券を持っていない場合にはどうするか?
あまりないことですが、航空会社の都合や、現地の天候の都合で目的地までの搭乗券を発券してもらえない場合もあります。このようなときはトランジット空港である香港で航空券を受け取る必要があります。
レベル6のエリアE2とW1には「トランスファーデスク」(轉機)があり、そこで搭乗券を受け取ることができます。できれば空港外に出る前に受け取るといいでしょう。
その後「Immigration/入境審査」を経て空港の外に出ます。
ギモン③手荷物がある場合の対処法は?
空港外に出るのに邪魔になってしまうのが、荷物です。香港は日本のようにどこにでもコインロッカーがあるわけではありません。
空港内には行李寄存(Left Baggage)という荷物預かり処があります。
かつては第2ターミナルにあったのですが、第2ターミナルが閉鎖になってしまった今はどこにあるのでしょうか?
現在は第1ターミナルレベル5(到着フロア)の出国審査通過前のエリアにあります。「行李寄存(Left Baggage)」という文字を探してみてください。あまり大きな荷物はNGのようです。料金は12HKドル(約170円)、時間単位でなく1日単位です。ApplePayやVISAも使えます。
【行李寄存(Left Baggage)】の詳細情報
香港の情報をもっと見る
【ここに行けば間違いなし!】行ってよかった香港レストラン/バーBEST5!
香港のエッグタルト人気店・穴場店8選!値段・賞味期限・香港式とマカオ式の違いを解説!
夜景も映えスポットもショッピングも香港の良い所取り!1泊2日で香港を満喫する観光モデルコース!
香港飲茶ランキング!定番・穴場・高級おすすめ飲茶店を12個紹介!ミシュラン星付き店も!
香港のおいしい朝食リストを香港通がお届け!ランチグルメやディナーレストランにもおすすめ!
香港国際空港のトランジットを楽しもう!
アジアのハブ空港と言われ、シンガポールやタイと並ぶ規模の香港国際空港。現在は香港はデモが頻発していますので、トランジットだけにしても果たして香港を経由してトランジットしても大丈夫なのかどうか、不安に思っている人も多いことでしょう。
結論から言うと、万が一のことを考えてあまり空港から出ないことがおすすめですが、時間がたっぷりある場合はアジアワールドエキスポや東涌のアウトレット止まりにしておくのがおすすめです。
また、なんらかの影響で飛行機が飛ばないなどという場合も空港の近くにあるホテルをチェックしておくと安心ですね。
またWeb版HK Mapなどのデモ関連アプリで情報をゲットするのも忘れずに!
香港国際空港でも「第2ターミナル愛」が尋常でなかった私。第2ターミナル亡き4年間をどうすごすか?をご紹介しています。
香港通が語る香港国際空港の賢い過ごし方!ターミナル2が営業停止?ラウンジ・市内アクセスを徹底解説! | Trip-Partner[トリップパートナー]
香港の空港はアジアのハブ空港のひとつで、香港を経由してアジア各地に行く人も多いです。乗り継ぎが悪いと数時間待つことになりますが、香港の空港なら退屈しません!むしろ楽しみすぎてあっという間に時間が経ってしまいます。ここでは香港の空港の魅力をご紹介します!
trip-partner.jp
ちょっとマニアックで偏った?グルメガイドですがよろしかったらどうぞ!
香港へ日帰り旅行に行きました!絶対に外せないグルメとできる事をモデルコースでご紹介! | Trip-Partner[トリップパートナー]
いまや香港も国内旅行の感覚で日帰りできます!でも土地勘がないと、どこをどう回れば効率的なのかわからないですよね?日帰りで楽しむ香港を香港リピーターがガイド致します!また日帰りにぴったりな航空券情報もご紹介します!ツアーでは味わえない香港日帰り旅行ができます。
trip-partner.jp